完成にむけて。。

 

『土間と風の家』は完成にむけて着々と歩み中。。

木製建具が入りはじめると、途端に家らしくなって雰囲気が変わってきます。

その一瞬一瞬がとっても美しくて、しばし見とれてしまうような瞬間です。

建て主Tさんも同じようで、タイミングよく出会わした建具を納める様子をしばし眺められていました。

こういった美しい瞬間に出会わすのも、昔ながらの家づくりだからこそ。

ひとつひとつ心に刻みながら。。

 

 

 

そして以前に京都に一緒に購入しに行った古建具もそろそろ出番です。

古建具の掃除と柿渋塗りを建て主Tさんと共にして、古建具を蘇らせます。

家と同じように、手をいれてあげるとちゃんと応えてくれる古建具です。

「つくった方が手間がかからん」と言われたら、そうだけど・・。

でも、なんでもかんでも新しいものを買っては使い捨てていくのではなく、

直しつつ大切に使っていく事を昔ながらの先人のように、わたし達は大切にしていきたいものです。

 

いまはさまざまな職種がはいってラストスパート中。

あと完成まで一息です。。

 

 

 

 

祝『心地よい家』上棟!

 

 

待ちに待った『心地よい家』の建前が執り行われました。

建て主さんにとっては、この日をどんなに心待ちにされていたことでしょうか。

そして大工さんたちにとってもコツコツと刻んできた成果が出る日。

野の草にとっても。

 

 

大きな木材たちが組まれ始めると現場は迫力の空気です。

なんと言っても家の要は足もとが肝心。

大きな材を使いながら、足元から組んでいく造りです。

現代工法と伝統構法の大きな違い。

長い月日のなかで痛みや腐り大きな地震に耐えていくため。

足元がしっかりしていると本当に見ていると安心感が違います。

 

 

 

 

村上工務店さん、頑固に長ホゾにこだわって仕事をしてくれました。

しっかりしていてこれも見ていて安心。

建前は毎回それぞれの大工さんのこだわりや考え方が出てくるので、おもしろいところです。ホゾが長いとホゾ穴には入り難くく時に大変だけど、その分抜けにくく粘り強いです。

建て主さんも手に汗をにぎるように眺めていて、家を形づくるひとつひとつが地震に耐えるための要素である、その生の迫力を感じたようです。

 

 

 

 

伝統構法を手がける大工さんの姿って、ほんとカッコイイんです。

みんな女子はそう言います(笑)。

絵になり、かっこよく見えるんだよな〜。

あんなに高い足場の悪い所をスタスタと、重いカケヤを振り下ろして。

モテタイのであれば伝統構法大工にナレですねっ!

 

 

 

 

この美しい木組み、そしてドッシリとしたこの安心感。

これぞ木の家といった感じでしょ。

道行く人はみな足を止めて暫らく眺めていきます。

誰もが感じる何かがココにあると感じます。

そう言うわたし設計者も、ハマッた一人ですから。

”本物”には、人を惹き付ける確かな力があるんだよな。

 

 

そして上棟に際して建て主さんご一家に、棟木にメモリアルして頂きました。

100年先まで残る家として、その100年後に子孫たちに伝えたい想いなど。

家族みんなに。

 

 

 

子供たちには少し意味が分からなかったかもしれないけど、でもこうやってお父さんお母さんが家を建てたときに、家族みんなで何かを書いて遺したなと大人になって思い出してもらえれば、きっとこの家も大切にされていくでしょう。そう願って。。

そして最後にこの棟木を納めて祝・上棟!

 

 

 

 

ご近所方々に幸せのおすそ分け。

街中でどれだけ人が集まるか心配でしたが、心配無用でした。

このみんなの笑顔。今時は餅まきをする家は殆ど無いですが、餅まきイイですね。

ご近所さんとの関係も近まって。

 

ひとつの区切りの建前も終わって、ほっと一息ですが、さてこれからです。

まだまだこれから先は長いですが、ひとつひとつが大切。

良い家づくりにしていきたいと思います。。

愛おしい日々。。

 

忙しい合間、なんとかお米の脱穀をすることが出来ました。

稲木に掛けたお米たち、残る茎や葉の養分が全て種としての籾に吸収しつくされて、種子として完成されたお米。

やっぱり稲木にかけたお米は美味しいなあと、地元の方は言います。

 

昔ながらの足踏み脱穀機は、のどかな雰囲気です。

私たちのペースにぴったり。

何気ない風景ですが、キラキラと光り輝くように目に眩しく入ってきます。

美しく平和で幸せな一時。。

全てが愛おしくなります。

 

 

 

1年に1回だけのお米づくり、だからやっぱりまた来年も、という気持ちにさせられるんですよね。こんな時間が自分にとってはかけがえのないひと時です。

 

そして今年の稲には稲麹がたくさんついていました。

まるで神様の贈り物!

稲麹が出来るとお米が美味しいと言われてます。

不思議とどれも2対のペアで稲麹がついているので、まるで夫婦のようです。

この不思議は何か宇宙の法則なのかしら。。

神様からの贈り物。

この天然の稲麹で来年はお味噌を仕込んでみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

家づくりを楽しみましょうよ。

 

庭木選びのついで、『土間と風の家』の建て主さんと一緒にご飯を食べましょうということになり、せっかくなので『誕生と成長の家』の建て主さんもお呼びすることになりました。

実は二人の建て主さん、家づくりをするなかでそれぞれの家づくりでの作業をお手伝いするという自然な関係に。

建て主さん同士が、結でつながって一緒に作業しあう、なんだかとってもイイです〜♪

それこそが、これから野の草のめざす理想郷です。

 

そのむかし建築が人と人とを繋げて、互いに協力し合って家が出来ていた時代に、ちょっと戻りたいと願うのです。こうやってご飯やお酒を一緒に共にし、愉しい話に盛り上がり、助けがいるときにはちょっと支え合う。

今はお金がないと家ができない世知辛い時代ですけど、そうではなかった時代の良さを少しずつ。。なんだかそのほうが何倍も楽しいと思いませんか。

 

これから『誕生と成長の家』では諸々と、お金だけでないつながりで家をつくる取り組みとして、基礎石をハツッたり、竹小舞を掻いたり、荒壁塗ったりと昔ながらの『結い※』を取り入れてやってみたいと思っています。。

(※「ゆい」とは、田植え、屋根葺き、など一時に一人で行うには多大な費用や労力を要する際、お互いに助け合い協力し合う共同作業のこと)

 

子供たち同士も、すっかり打ち解けて。。

愉しい夜になりました。

 

家+庭。

 

『土間と風の家』の家づくり終盤。

恒例のように、庭の植栽のため建主Tさんを誘って庭木の選定に山へ行きました。

野の草の家づくりでは必ずおこなう庭木選びです。

家が出来ても庭がない家には潤いがありません。

家があって庭があってこそ、そこで豊かな家庭が育まれるのです。

草木を愛し、季節を感じ、自然と共に暮らすということを教えてくれるのが庭です。

だから野の草の家づくりでは、家と同じぐらい、庭を大切に考えています。

 

庭がなくて良いのなら、マンションでも良い訳ですから・・

家に住むことで、庭いじりをしたり、土にふれたり、庭の草花を活けてみたり、移り変わっていく季節を草木に感じたりと、それは『住む』楽しみのひとつでもあるのです。

 

さて、これから長く一緒に共同生活を営むことになる草木たちを

与えられたものではなく、自分たち自身で選んでいく。

可憐な白い花が咲く木、赤い実がなる木、葉っぱが丸い木、枝ぶりが渋い木、紅葉する木、食べられる実がつく木。

木と言ってもいろいろ。

だから、一緒に庭をどんな風にしていくかのイメージを膨らませながら。

さて、どんな木との出逢いがあったのでしょうか。。

 

 

 

 

 

建前を待つばかりに。。

 

『心地よい家』の建前まで1週間となりました。

構造材はほぼ仕上げが完了し、最後の丸太を釿(ちょうな)でハツったり込み栓をつくったりと、最後の準備をされていました。

 

 

ふと見ると、

お昼休みに棟梁が軸組み模型をじっと見つめて、最後の建て方の最終確認をされている様子。

刻み終わって、ここはこうしておけば良かったかなと、思うこと多々あるようで、

これだけの規模の複雑な刻み、常にそういった気持ちが右往左往するのが伝統構法の大変さでもありまた面白さでもあるのかもしれません。

あとは建前を待つばかり。

鉋(かんな)をかけられた桧の構造材が、工場の片隅で艶をはなって出番待ちをしている光景が印象に残ります。

さあ、お天気が良いことを祈って。。

 

 

 

寂しく。。

 

『土間と風の家』大工工事がほぼ終えかけたところ、

怒涛のごとく待ちかねていた他の職人さんたちが現場に入り始めました。

これから完成にむけて幾種もの職人さんが、代わる代わる工事をしていくことに。

そうは言っても現代の家づくりとは違ってやっぱりどこか時間のながれ方が違います。。

土壁の最後の仕上げも、当然のごとく接着剤を使用しない水モノなので急いでも乾かず、水の乾きじっくり待つだけ。

建て主さんもドンと腰を据えておられる分、こちらも諸々を落ち着いて最善なように段取りができます。

 

ここからが見違えるように家も変わっていきますね。

一つ一つ、すこしずつが終わりにむけての一歩・・。

建て主さんもそれを感じ始めているようで、なんだか寂しい気持ちになってきました。

いつも味わうこの寂しさ。

 

終わらないで欲しいとつい思ってしまうから(笑)。

のこり最後の瞬間まで、家づくりの思い出として心に刻んでほしいと思います。。

 

 

 

 

 

もう一頑張り。。

 

梅雨ごろから刻み始めた『心地よい家』の刻みのほうも終盤です。

建前の日取りも決まり、大工さんも後がない状態となりました。

最後の仕上げに手鉋(てがんな)をすべてかけてくれていて、それがなかなかの量。

いまは毎日毎日、鉋がけの日々です。

今の時代は機械鉋が一般的。鉋ではなくサンダー仕上げといってペーパーで木材の表面を細かくこする仕上げ方のほうが安価でよく使われていて一般的かもしれません。

大工さんが丹念に手鉋(てがんな)をかけてくれています。

鉋仕上げは、木材を細かくこするようなサンダー仕上げとはちがって、木の表面を綺麗に刃物で削り落としていくから木の表面を荒らさないので、木の繊維に汚れも入りにくいのですよね。木材の色艶もよくなりますが、汚れも付き難く、暮らし始めてからの拭き掃除などの手入れもしやすくなります。

一手間の意味がありますね。

 

 

でもまだまだ建前までにしておかなければいけない事が山積みです〜。

時間はあっても無いようなもの。

頑張れ〜!

 

『イチョウのある家』

 

11年前に手がけた『イチョウのある家』。

『心地よい家』の現場と目と鼻の先で、いつも家の前を通って現場に通っています。

仕事も退いて家でゆっくりすることが多くなったので、遊びに寄ってねと誘われていて

今日はお言葉に甘えて。。

庭木もずいぶんと成長し、家も深い味わいとともに渋みが感じられるようになった『イチョウの家』。自分が手がけて言うのも恥ずかしいのだけど、本当にいい住まい。

「仕事も落ち着いたから、これからは家を繕うことを楽しみたいの。」っと、つくづく我が家を愛してくださっているお言葉に、ジンとなりました。家の所々、手を加えたいところや繕いたいところを見てまわり、すこしアドバイスしました。

それにしても、いつもお会いする度に「この家を建てておいて本当に良かったと思うわ。」と、作り手にとっては嬉しくなる言葉をくださる施主さまです。そう言えば、いつ何時も心優しい言葉をたくさんかけてくださった施主さまでもありました。

これから本格的に動き出す『心地よい家』の現場近く、こうやって時折『イチョウのある家』の施主さまにもお会いすることができそうで、現場通いの楽しみがひとつ増えました。

 

 

稲刈り終了〜。。

 

この土日で我が家の稲刈りも無事、終了〜♪

ひとまずホっとしています。。

『心地よい家』の建前も近づき、『土間と風の家』も完成間近の忙しい最中の稲刈りでしたが、ブログで呼びかけたところ両日とも援農でお手伝いに来てくださる方がいて、本当に助かりました〜!!

我が家だけだったら、あと二日掛かりそうなところでした。

 

 

相も変わらず機械を使わず手作業にこだわる我が家です。

確かに機械をつかうとこの忙しい最中の稲刈りも一瞬の作業なのですが、それはそれでなんだかつまらなく・・。

忙しい時代だからこそ、この秋空の下で、ザクザクと稲が刈られていく小気味よさに耳を傾け、お腹が空いたらにぎり飯を頬張って、3時の一服にお茶とお菓子、稲穂の飽きない美しさに心ときめいて、不思議に心地よい疲労感。

いつもの忙しい毎日をちょっと忘れさせてくれるそんな時間があるような気がします。

 

 

 

それにこうやって皆で稲刈りするのが、なんたって稲刈りの一番楽しいところ。

お米づくりの原点でもありますね♪

これがあるからお米づくりを続けているような気がします。

子供たちも一日中田んぼで駆け回って、帰る頃には電池がきれて、車中はぐっすりだった様子です。

『土間と風の家』の建主Tさんも楽しかったとの事で、また来年も応援に来てくれると。

家づくりだけに終わらない、稲刈りや味噌づくりなど、年に数度こういった形でずっと顔を合わせていくのもイイですね。

お手伝いいただきまして、皆さんどうもありがとうございました!