小さな建前でデビュー!

昨日はとても小さな建前でした。。

『五穀豊穣の家』の傍ら、小さな小さな農業用倉庫を建築中なのです。

それなのに随分大勢の大工さんたちが助っ人に?

「ん?何事??」

聞いてみると、棟梁の大石さん「今日はお祭りですから」と、何か意味ありげそう?

 

どうやら高校卒業したばかりの坊の初の建前デビューという事らしい手

坊は、まだ高校生なのに大工仕事が楽しくて仕方がないとの事。

卒業製作の作品は、建築学会四国支部で入賞を手

 

見て見て、このこだわりの木組み!高校生よんっ♪

この若さで伝統構法好き現るとは、これからがお楽しみやん!

きっと愛媛を背負う凄腕大工さんになるんじゃないかな〜ハート

地元の住宅産業に発破をかけて、伝統構法復権となれば!

『五穀豊穣の家』の父棟梁の仕事を見て、目覚めた坊。

嬉しいかぎりです。。

坊が活きる未来が明るくありますように、がんばってハート

 

 

 

 

『五穀豊穣の家』完成見学会〜♪

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『五穀豊穣の家』も完成見学会を終え、無事引き渡しが完了〜。
建主さんたちの新生活もスタートし初めたみたいですアンパンマン
やっと私も一息つける時。。報告が遅くなりましたが、完成見学会のご報告を手

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完成見学会も回を重ねるごとに少しずつ見学者の数も増え、今回『五穀豊穣の家』には100人を超える方々に見に来ていただけましたハート
ずっと徳さんと思い描いてきた、どこにもない様な和やかで温かい雰囲気のする見学会になってきました。
それはとりもなおさず私達を陰ながら応援してくださる面々が増えてきた という事。

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野の草 いのちの台所 の内原由季さん
今回の見学会でも、心温まる幸せなお弁当をつくって下さいました。
私の一番の応援隊でもありお仲間ですハート
元をたどれば施主様でもあり、私達の歩みをずっと見守り、いつも応援してくれていると言えます。

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そして旦那さまの 内原聖次さんの竹細工
これ以上ないぐらいに『五穀豊穣の家』を引き立ててくれていると思いませんか?

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すごいな〜と関心します。やっぱり心こめて作り上げた家や道具たちは、ピタッっとそこにお互いが寄り添い合うっといった空気感がします。住まいも良くなるし、道具も活き活きとよく栄えるようです。
こういうのを見ると、やっぱりここに未来に残していきたいものがあると心から感じます。
家も大事だし、道具も大事。
こういった豊かな空気感のなかで日本人としての繊細で豊かな感性が育まれるんだと思います。

「愛ある手仕事を残していきたい」 そんな想いを一緒に思い描き、やって来た仲間ですが、今後もっともっと仲間を増やしていきたいですね。それが私達の家づくりであります。

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そのほかに手づくりのお菓子屋さんや、手づくりの器屋さん。。
どれもが心温まるお品ばかりで感動です!
きっと、AA STUDIOの住まいだけでない、食や道具も同じように大切にしている、空気感として感じていただけたかな。。

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そしてお話し会の最中に、ワークショップを開催して子どもたちのお相手をして下さっていたのがタイル屋の窪中さん。庭工事をしてくださった蒼園さんの職人さんでもあります。
子供が大好きでタイル組合でもこういった活動を積極的にされているとか、いつも聞きます。
今回見学会をするという話をした時に、すすんで申し出てくれました。
AA STUDIOはこういった方々に支えられているのですよねハート
とっても助かりました〜手


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お見事!子どもたちにとっても良い思い出となりましたね手


お話し会ではあらたなコーディネイターも仲間に加わって、参加者さんをひとつにまとめ、家づくりの奥深い話や家づくりの体験者のナマの声を引き出すお役目をしてくださいました。

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そしてそしてあまり表には立たずひっそりと、そして何よりも私達を一番に応援してくださっていたのが、『五穀豊穣の家』の建主さんハート
ふと外を見ると・・見学者さんたちや関係者さんたちの子供たちと一緒に遊んでくださってました!
ありがたい〜ぐすん
大勢の見学者さんを家に招き入れる事は、とても懐が大きくなくては務まりません。
心おおらかに、そしてずっと見守って昔ながらの家づくりを一番に応援して下さっている方々であるからこそ手

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ほんとここでは紹介しきれないぐらいに、昔ながらの家づくりとAA STUDIOはたくさんの方々に支えられているんだと、この見学会をとおして再確認の私達。。


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増えていく大勢の見学者さんに、ひとつひとつ丁寧に説明や対応ができなかったことが私の反省ですが、仲間が増え支えていただけるという事や、皆さんに関心をもって頂けるという事は、本当に嬉しく心強く、有り難いです。
徳さんとふたり二人三脚でがむしゃらにやっていた頃が信じられません。
今後は多くの方々と輪になって広めていくことが、私達のすすむ先。

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見学会では大工の大石さんも、昔ながらの家の良さを広めるために、高校生の見学に対してレクチャーをしてました。大石さんなりの広め方。
みんなが一緒になって昔ながらの家づくりを広めていくんだあ〜です!
やっぱり皆が輪になってこそ、和の家ですねハート

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そしてAA STUDIOの見学会では、見学者さん同士が、子育ての話や食の話で盛り上がっている姿が目につきます。これも私達が理想としていた事。
”家づくり”が、暮らしや生活の場を語り合える『場』となるように、、
すこしずつ理想に近づいてきた感じかなハート

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見学会が終了して、二日間終日見学に来て頂いた参加者さんが記念撮影をしましょうnull っとお誘いを受け・・。建主さんを挟んで最後にパシャリ。
みんないい表情をしていたのが、すべてを物語っています。
エネルギーをいただき、今後も乗り越えていかなければいけない課題もありつつ、これからも頑張っていきたいと思った見学会。。
皆さん、ありがとうございましたハート
『五穀豊穣の家』に乾杯!



 

完成まであと一息。。

『五穀豊穣の家』の大工工事が終了しました〜手
後半は、無数にある棚・棚・棚・棚の製作に夜もうなされるほどの大石棟梁でしたが笑
おかげさまで、使い勝手の良い家ができましたキラキラ
いつもこの棚、この現場にかぎらず大工さん達の手をかなり取らせる厄介な奴なのです。


しかしこういった造りつけの棚は、暮らしはじめるととっても有難いものです。
雰囲気のあわない家具たちにあちこち部屋のスペースを占領される事や、置き場所に悩む事も、家具の裏の埃だまりを憂鬱に思うこともありません。
時には本棚に、時には飾り棚にと、それぞれの暮らしをサポートします。
だからAA STUDIOの家づくりでは外せない物〜手
この家で末長く暮らしていく施主さんにとっては、とってもとってもありがたい奴なのですアンパンマン


昔は、「収納?」といったら納戸と押入ぐらいでしたので、あちこちの棚になかなか慣れない大工さん達ですが、きっと大工さんたちの苦労も報われるはず手


そして2階にあがると、綺麗に掃除されていて空気が気持ちがいい〜。
掃除をして下さっているのは・・、棟梁の息子さんでした手
最後の日、お手伝いに来てくれたのですね。。


そして最後の込み栓を切りそろえる作業を、親子揃って。
なんだか、とってもいい光景でしたハート
要領の良いノコの使い方を、さり気なく教える父親棟梁。
若い芽が出始めようとしています。。

次は2年後に・・『土間と風の家』
その頃には息子さんは高校を卒業して、大工として初の伝統構法の仕事になりそうです。
伝統構法の家づくり、簡単ではない仕事・・。
でもそれが栄養となって、いい大工へと成長させてくれるはず。

二人の後ろ姿は、何だか感慨深そうでした。
2年後が楽しみですハート

今年も残すところわずかに。。

今年最後の『五穀豊穣の家』の様子。


ガラスが建具におさまって、これで雨風の心配もなく、ほっと一息な現場。
これで安心して年を越せます手


キッチン台も据わりました。
今回、キッチン台の背面はテレビ台になります。
フルオープンなアイランドキッチンではなく、茶の間から台所の雑多な物が見えないように、手元をしっかりと隠れるようにしました。


毎回、そのお宅に合わせた使い勝手でキッチンは製作されます。
女性の希望をいっぱい詰め込んだキッチンハート
フルオープンなキッチンもいいけど、手元が隠れるって、私たち女性には気持ちが楽です。
隠れた手元には、スパイス棚などを配置して、さらに使い勝手を充実。
まさに女の城〜って感じ!


そして大石さんのほうは階段を取り付け中。今年最後の大仕事です。
階段を取り付けて、新年からは建て主さんも2階へ楽に上がり降りができるようにと配慮手
そしてそのお手伝いに学校が冬休みに入った息子さんが来られてました。
実はお休みのたびにお手伝いしてくれている彼なのです。
まだ若いから色々と興味あって遊びたい盛りなのでは?っと思ってしまうのですが、彼の興味は大工仕事だったり指物だったり。
どうやらお父さんが手がけるこの伝統構法の家を見て、彼の心にビビッと火がついたらしい火
今まで何軒か現場に一緒に連れて行ったけど、そんなことなかったのにって、大石さん。

カッコイイよねお父さんの後姿!
誰もが簡単にできる仕事ではない。自分の持ちうる力を全力でだして挑戦をする勇気だったり、覚悟のいる仕事。
伝統構法をやっていて幾度も見てきたけれども、やっぱり本物の仕事って人を変える力がある、っと今回も実感しました。誇りをもって仕事をする。その後姿に誰もが憧れる。そうでなきゃ、大人たち!
ガンバレ!愛媛を担う、いえ日本を背負う大工に成長して、伝統構法をひろめてくださいハート


誰もが心惹かれる仕事。。
これは体の奥深くから滲み出てくる感覚。
そう私たち自身も、この仕事に惹かれて方向転換してきたっけ。。
来る年は明るくなりそうな予感ですハート

久しぶりの・・

久しぶりの『五穀豊穣の家』の様子です〜アンパンマン
『五穀豊穣の家』も、そろそろ終盤にせまりつつありますが、大工の大石さんも手抜きなくコツコツとすすめてくれています。
その仕事振りに建て主Oさんも関心しきっきりです。


台所廻りの棚もついて、出来上がりがさらに待ち遠しくなりましたアンパンマン
すごく便利な棚たち。
ここは設計者の願望も交えつつ、台所の使い勝手や棚など、ご提案をさせていただきました。
やっぱり女の城ですもんねっ手
ここが使い勝手がよく気持ちよくなきゃ、だめだめキラキラ


そして外回りの建具も入り始め、途端に雰囲気が出始めました。
木の建具はほんとうに不思議の一言。
アルミサッシでは絶対に得られない空気感です手
木の家だからこそ、やっぱりおすすめしたい木の建具。
俄然、空気感がいいですよん〜ハート
そう、ここはお玄関となる土間空間ですキラキラ


そしてこちらは台所につながる土間の食品庫です。
梅干やお味噌やお漬物、果樹酒にお野菜などを保管する場所となります。
土間は土に近く、ひんやりとした空間。土付のお野菜たちも土間に置いておくことで日持ちがします。
今時の住まいには無くなってしまった空間だけど、『食』が軽んじられるこの時代だからこそ、ぜひ見直していただきたい土間空間だと思っています。
今の時代は、台所が食品の保存に適した場所ではなく、冷蔵庫やエアコンがないと食品も腐りやすいです。
それゆえ味噌やお漬物や梅干まで添加物や保存料が使われるという次第に・・。
食べる事は生きる事でもありますので、他を削ってでも食品庫空間があるといいですよ。
実は『五穀豊穣の家』には地下食品庫までもあるんですnull
こちらはさらに夏場はヒンヤリ空間!これからはしっかり備蓄も!
地下食品庫についてはいずれ詳しくご紹介しますね。


そして建て主Oさんに気に入っていただいた、土間食品庫の窓のご紹介。
昔ながらの無双窓です。
板と板とがスライドすることで、明かり取りや通風になるという、いたってシンプルな窓です。
土間食品庫は常に通気をしておきたい場所でもあります。
無双窓は、窓を開け放っていても防犯上気にならないのと、直射日光を遮りつつ適度な明るさも得られるのが特徴で、出来上がるまで気づかれてなかったとか・・汗
でもとっても気に入っていただけた様で、嬉しいですね手


そしてこれからレンガ張りや石張りが始まります。
少しずつ彩りされ建て主さんに見守られつつ
『五穀豊穣の家』完成にむかっていってますハート

 

木材市に行ってきました。。


高知の木材市に大工さんたち木材屋さんと共に行ってきました。
こういったセリ市は通常、木材屋さんが木材を購入するための市であって、なかなか設計者も含めて私たち一般の人たちが覗くことができない場所です。金額を知ってしまうと木材屋さんも売りにくくなるからねアンパンマン
そこを今回、『五穀豊穣の家』の建て主Oさんをお誘いし、木材買出しに行ってきました。


私のほうは今後使うための雑木狙い。
そしてOさんには土間に置くテーブルの天板材や敷台を狙ってもらいました手
いつも家づくりに使う雑木は、こうやってあちこちで私たち自身が探してきます。
なかなか欲しいときにイメージにあったものは少なく、また雑木類は高価になりがちです。
こういう機会を見つけては良い物を手ごろな金額で提供できるように購入しておくのです。
AA STUDIOの木と土の家づくり、杉やヒノキばかりだけだと、妙に色気がなく、
個性ある雑木は、住まいのワンポイントとして永く愛される部分になっていきますハート


さて、Oさんお目当てが何点か見つかった様子。
大工の大石さんが涙目になりそうな、目合いの木。かなり加工に手こずりそう・・汗
さてこの木材がいくらに値がつくか分かりません。
いくら値段を入れようか入れたらいいのかと算段中のOさん。


でも最初はなかなかセリのリズムや掛け声についていけれないもの。
一点目はドキドキしながら落とした様子。
ちょっとタイミングがつかめなかったものの、うまくGETしました手

そして二点目は、会場で見つけた可愛い木で出来たテーブル。
こんな加工された物もセリでは売られています。


残念ながら、他にもお目当ての方がいて値をつり上げられてしまいました下
周りの方々も、私たちが一般客だと察して、妙にお優しい手
落札できなかったのを「譲ってあげよおやあ〜」って笑


残念そうなOさんですがなみだ
セリなので、欲しい人がいればいるほど値があがります。
あとは自分がその商品にいくら出せるかが勝負。
っと言っても以前に行った植木のセリ同様に、木材市も元気がないのが現状の様です。
そこまでセリ合いにならずに、済みますが、出展者にとっては厳しい金額です。

日本建築につかう天井板なんかはホント・・人気なし下
今時、日本建築の床の間があるような座敷は需要がなく、必然的にそれに使われる天井材などは安価に。
今まで高いというイメージがあった天井板も、びっくりする値段で取引されているんだなあ〜と実感しました。
まあでもイザそれを使うときはイイ値段なのにね・・
私もいく点か天井板を購入。近々、使う現場があるのでお安くイイ物を提供できそうです。


そして最後、売れない天井板はさらに安く安く・・、
個人的に「買ってよ〜。儲けになるよ〜。」って、お声が掛かってきます汗
天井板業界、厳しそう。天井板を使って、今後新たな使い方を考えたいと思った次第です。




そして合間にお昼休憩。
こういった食事もすべて提供されるのがセリ市。皆さんお客様だし、落として帰られる金額もいいし。
以前に他の木材市に行った時も、すごい大判ぶるいまいだったけど、年々こういったことも不景気になって少し落ち着いている感じがします。木材業界ってお接待まめだなあと感じるところ。まあ厳しくもあり良い時代もあったのかもしれません。


最後は人もまばらになって、私のほうもお目当ての桜材が手に入りました。
桜や栗や欅と全部で20枚近くの天板を購入。
買うより使わなきゃ、っと徳さんに言われてしまいましたが、確かに使うより溜まる一方汗
いえいえ、これから新たな取り組みを企てているので、そのためにも必要なので・・
っと言い訳笑


そしてOさんも、お目当ての天板が数千円という金額で手にはいってビックリ、とても喜んでいました。
そして可愛い椅子テーブルセットも落札。
いい家づくりの思い出になりましたねハート

 

みんなでBBQ♪


『五穀豊穣の家』の建て主Oさんと企画して夏休みの最後、これから本格化する現場の決起集会と親睦をかねて、家づくりに携わってもらっている職人さんたちとBBQをおこないました。
そしてせっかくの機会なので次の家づくりの『往き、還る家』の建て主Iさんも誘って。
すこし前の集まりから施主さん同士いい関係が築かれつつあるみたいで、互いに面白い展開を考えているみたい。家づくりがご縁でこういった関係になってくれることは何より嬉しいことハート


年齢層は建て主さん、職人さん、設計者ともにほとんど同世代。
まるで同世代の何かの集まりみたい♪
そこには施主と職人といった気張った雰囲気はなく、この雰囲気が一番いいところ〜手
よくあるけど、一線引き合った関係って、ちょっと私的には好きではない。
いろいろと気心知れて、施主の想いや職人の想いが伝わって、そのうえで家づくりをしていきたい。
ぜんぜんビジネス的ではないけどね。
でもずっと付き合っていけれる友人のような関係になれれば、一番いいなあ♪


BBQを一品持ち寄りですると、ほんと色んな変り種がやってきて面白いところ。
海の幸、里の幸、食べきれないほどの食材たち。


手づくり品もいろいろと参上♪


『五穀豊穣の家』の建て主Oさんも、張り切って美味しいお肉を提供してくれました♪


こういったお酒の場面では、日ごろ敷居の高い?設計者に、職人さんたちも冗談交じりで言いたい放題笑
いえいえ、これも大事なコミュニケーション手
日ごろの家づくりで疑問に思っていることをぶつけてもらったり要望を聞いたり、飲ミニケーションの大事な目的でもあります。長く付き合って、お互いにいい家づくりを目指していくために、互いの想いや考えをぶつけ合ったりしていくことは大事なこと。とくに伝統構法は乗り越えなければいけない課題もあり、みんなの力が必要。



で・・すっかり設計者も飲みすぎて・・ビールビールビールビールビール
不覚にもその後、意識が途絶えて気がついたら、家の布団の上アンパンマン
アレまあ〜泣き  酔っ払い設計者、職人さんたちにかなり絡んでたらしく・・・苦笑。
無理難題、泣きついていたのではないか・・汗

でもかえって設計者を介抱するために場が和んでくれたようで・・どうやらこの日の重要な一役を率先して担ったみたい笑
家づくりの完成にはまた飲み会をぜひ開こうと、次なる機会も与えられ、BBQ夏の良い思い出になりました笑

結い土のワークショップ 五穀豊穣の家!

お盆の最終日は、『五穀豊穣の家』で結いによる土のワークショップをおこないました。
私たちとしても久方ぶりのワークショップ。
ひさびさに満たされるような気分です。

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”結い”とは、その昔、共同体として協力し支えあっていた時の助け合いの事です。
そういった助け合いを家づくりに少しずつ取り入れていこうと始めたのが土のワークショップ。
こちらは今日の子供たち笑

家づくりなんて、本当は、大きな大きな助け合いの輪によって出来上がっているもの。
そういった”助け合い”で成り立っているという気持ちが失われていると感じるこの頃、だからこそ昔ながらの家づくりも失われようとしていると。。
お金でなんでもが簡単に手に入る時代だけど、虚しい気がしています。だって、本当はお金では手に入らないのが昔ながらの家づくりだから。。

お金だけなら、続けられない。
きっといい物をつくろうと思っている職人さんなら、みんなそうだし、わたしもそう。
お金だけなら、もっと簡単な別の家をつくってるし笑
お金ではないところにお金以上の喜びを感じるから、歩めるってもの。

建て主さんだって、そうだと思う。
お金を出してるんだから当たり前、となれば、きっと何も喜びはないと思う。
得る物を得たという喜び?ぐらいで・・、それだってお金は自分で出したから当たり前って事になれば・・なんか虚しい世界。

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でも、いろいろな支えがあってこそ家が出来上がったと、思うことが出来れば、喜びは何十倍も。
(何十倍も・・って言うのは、その人次第で何倍にもという意味)
昔は目に見えない世界の者たちにも支えられて今の自分があるって、事あるごとに感謝したそうな。
感謝できるって、感謝できる気持ちがあるって、ほんとうはそれ以上ない喜びだと思う。

”つくる”という一端に建て主さん自身が関わって、また見ず知らずの人がそれを支えたり、
一緒に釜の飯も一緒に食べて、作業をする、ちょっとたいへんさも味わって、ちょっと職人さんたちの気分になりながら、共有や共感しあうものを見つけたりしながら、そんななかでただ家を建てるだけでない何かが生まれたらいいなあって〜。

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って、なんだか小難しい話になりましたが、
まあ、それぞれに何か感じるものがあればいいなあハート

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土の作業のお礼に、建て主さんからは貴重な無農薬、無化学肥料、無除草剤でつくったお野菜をお土産に、って♪
嬉しいですねハート
あらたな繋がりも出来たり、建て主さん同士の結いや動きもあって、私としては何より満足。
家づくりだけでない、何かがそこから芽生えていければ、これ以上ない喜びでもありますハート

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そして今日は影ながら床下掃除や

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トイレ掃除にと頑張ってくれたスタッフの方々にも感謝ですハート




 

大人の泥遊び。。

またまた『五穀豊穣の家』です〜ハート



数週間後の土のワークショップをひかえて、
その予行練習ならぬ施主主導での土仕事をしてきました。
床の冷気避けのための土の断熱材をつめる作業です。



建て主Oさんの友人たちを向かえての賑やかな作業となりました。
その昔、卓球でのパートナーだったそうで、二人仲良くコテを持って♪
どこまでいっても、息のあった、いいコンビですね〜手



そして棟梁の大石さん。
いつも設計者に無理難題を叩きつけられていますが、
今回も「ノミでなく、コテを持て!と無理難題をたたきつけられて・・」
と・・思っていなかったら良いのですが汗
でも表情が楽しそうなので一安心アンパンマン



お外では子供たちも水遊びです笑
こちらはこちらで盛り上がっていましたよ。



大人たちの泥遊び。なんだかみんな無邪気です。きっと泥のせい?
そして建て主Oさん、泥作業をしながら、昔ながらの家のこと伝統構法のこと、友人たちにずっと説明をしていました。
聞きかじりではなく、たくさんの本を読んだりしながら得てきた、伝統的な家づくりの良さのこと。そして現代の家の現状や問題など・・、たくさん伝えてくださってます。
ありがたいことですハート



この家づくりの良さを何よりも誰よりも、ちゃんと建て主さん自身が理解してくれている事が、何より嬉しいことですなみだ
こういったささやかだけど心地いい機会をとおして、昔ながらの家、ひろがっていって欲しいと思いました手



で、皆がせっせっと土仕事をしている間に、わたし設計者がやってたことは・・釜で飯を炊くことぐらい♪
いえいえ、美味しいご飯を食べて帰ってもらう!
これ本日の私の重要な任務笑



そして作業も終了し、
建て主Oさんの手づくり有機野菜がたっぷりと入ったカレーと釜で炊いた飯を、みなでお昼にいただきました手
それにしても外は暑いのに中は涼しいっ!
クーラーをかけているよう・・いえ、もっとクーラーの冷気より自然の風のほうが上質です手
みんな「涼しい、涼しい」と引っ切り無しに。
屋根から熱気がきやすい2階は、なんと1階以上に涼しい!!
「この家、クーラーなんて付けないんだよ〜」と建て主Oさんの言葉に、最初は半信半疑だった参加者も、実感したようす。
みんなで昔ながらの家づくりの心地よさ体感しました手

そして私としても、ひさびさの共同作業、とっても楽しかった〜キラキラ
AA STUDIOの家づくりはこうでないと!
人と人がつながりながら、苦労も喜びも共にしていく、お金だけでない家づくり。
家づくりの機会を与えてくれた、建て主Oさんに感謝ですハート
 

自然素材の家で大らかに。。




先日、『五穀豊穣の家』の荒壁塗りが完了し、ほぼ乾燥も完了間際♪
やっぱりこの時期の土壁の乾燥はほんとうに早い早い!
一度目の荒壁塗りをすませて梅雨に入ってしまい雨、「梅雨は壁を塗らない」という意向のもと、じっと我慢の梅雨明け待ちだった『五穀豊穣の家』。だけど梅雨明けとともに荒壁再開で、この陽気あっと言う間に土壁も乾燥しました晴れ

自然の素材を使う家なので、その工程はお天気や気候にとても左右されます。
以前、梅雨に土壁を塗った事があるのですが、梅雨は塗った壁が乾かないうえに常に湿っていて、湿度が飽和状態。
柱や梁までもが湿ってきて、木部にカビが発生するという悩ましい出来事がありました汗
これが自然素材の家づくりで一番難しく悩ましいところでもありますアンパンマン
きっと今時の家づくりなら、あり得ないこと。
でも自然の素材を使った家では、こういった事がつきものです。
だからできるだけ自然の摂理に添いながら自然に反しないように進めていくことが求められていきます。



他の建設会社さんでも同じく、梅雨時期に荒壁を塗ってしまったが故に、柱や梁にカビが大発生してしまって問題になってしまったというのを聞きました。やはりどこであっても自然の摂理に反しては出来ない家づくりなのですね。
その後、残念なことにその建設会社さんはあまり土壁をお勧めしていないと聞きました泣
家をつくる側としては当然のこと避けたい事ではありますが、でも建築を急がれるとなると、時期を選びようがなくこういった事態になってしまいます。

今時、あっと言う間に家ができるから、なかなか理解できない人も多いです。
「自然素材の家は欲しいけど待てない。待てないけど問題は御免だ。」と、ワガママ・・
かなり相矛盾しますアンパンマン
こうなるとファッションとしての『自然素材の家』が欲しいのかなと思ってしまいます。



自然の素材を扱っていると答えがありません。
素材もその時々で違うし、現場の環境や建てる時期だってその時々で違うから、その子その子の様子を見ながら常に進めていくという事が求められます。自然に寄り添いながら・・という『家』は、こういった事に始まって、人が大らかに自然に合わせていくという事でもありますね。
人の都合が優先の現代で、昔ながらの家づくりはなかなか理解し難いところかもしれませんなみだ



さて『csはうす』のほうも・・
梅雨前に荒壁が完了し、梅雨時期は時期が悪いので・・という事で、大工さん待ち。
施主さんも首を長くして待っていますが、そろそろ大工さんも入りそうですハート
やはりこちらも大らかでないと出来ない家づくりです手