わいわいと結いたのしく!

 

『土間と風の家』の結いワークショップを、建て主さん友人と野の草の参加者たちで昨日おこないました。

結いとは、その昔、共同体として協力し支えあって助けあっていた時の助け合い作業のことで、昔は家づくりもお互いに力を貸し合って造られていました。こういった機会を少しずつとり戻していこうという野の草的取り組みのひとつ。

雨予報だったお天気も味方をしてくれて、心地のいい結い日和となりましたハート

 

 

↑土壁づくりを自分たちで体験

結い作業の前に、土壁ってどんなつくり?かを知ってもらうために実際に竹小舞いから掻いてもらいました。。土壁の中身ってどんな造りかを知らない人も多かったようで、竹小舞体験にワクワクドキドキの様子ハート

↓そして荒壁塗り。昔ながらの左官しごとにみんな興味深々でした。

 

 

 

 

土ってどうしてこんなに楽しいの〜、土しごとは皆をワクワクさせる不思議な力があります手

そして結い作業。床の冷気をさえぎるための断熱土入れ。これは野の草の特殊仕様。。

 

 

 

重い土運びに女子たちも凄い馬力を見せてくれました。土しごとの女子力高し!笑

 

そして友人宅の建築のお手伝いができるなんて、とっても楽しい〜

と建て主さんの友人たちのうれしそうな声!

そうよね。建築ってお任せでなく、やっぱり皆で関わりあいながら造りあげていくのが本来の姿であると感じます。そこに、失われつつある関わりあう楽しさを思い出させてくれましたハート

やっぱり結をとり戻そう!

 

 

 

家守屋の大工さんも伝統構法を発信していく機会として結いに参加してくれました手

こういった職人さんたちの生の声には、強い響きがあります。

お昼はお待ちかね、建て主さんによる心ばかりのお振る舞い。

間違えて100人分のカレーを用意したようで笑

『土間と風の家』の建て主さんにはいつもお腹を抱えて笑わされますアンパンマン

食べ放題でお腹もいっぱいにアンパンマン

 

 

 

 

みんなの楽しんで作業している様子に、

『土間と風の家』での家づくりの思い出がここでもひとつ刻まれていっている様に感じました。

また次回、『土間と風の家』での第二段・結いワークショップ、5月ゴールデンウィーク明け予定です。

お楽しみにハート

 

 

 

家づくりの一瞬。。

 

『土間と風の家』は竹小舞の作業中。

家づくりの一瞬でもある、この美しい光景に

しばしウットリする瞬間です。

 

 

建て主Tさんがこの竹小舞中の現場を訪れた際、

一緒にきた2才のお子さんが『わぁ〜きれい〜!』と現場に入ったとたん声に出して言ったそうな。

まだ数多くない言葉から、この竹小舞の様子をみて

まだ小さな子供からそんな言葉が自然と出てきたことに、

この家づくりをやっていて誇りに思えました。

小さくともその五感全身でしっかりと感じてくれていること手

 

 

木と土と自然の素材から生み出されていく住まいは、心を育んでくれる住まい。

性能重視や機能重視だけで住まいを建てては欲しくはない。

それは人が生き物として住まう家だからこそ。

もっともっと伝えていきたいものですハート

 

 

 

 

古式な屋根素材。。

 

屋根瓦の下に使う『杉皮』キラキラ

いつも瓦葺きの下には、石油系のルーフィングではなく、この杉皮を利用しています。

杉皮~!!!!????

っと、侮ってはいけません!

杉が自らの体を守るコートでもある杉皮です。

数百年、時には千年も持ちこたえる性能があると言っても過言ではないです。

数百年の単位で、その耐久性を実証している現代の建材類はありません。

そう考えると、杉皮は凄いです手

 

 

過酷な屋根という環境のもと熱や雨に耐えてくれる素材。

石油系のルーフィングだと、この過酷な環境のもと通気素材でないので、屋根下地材の野地板を腐らせてしまう事があると聞きます。杉皮は、呼吸素材であるので昼夜の温度差による結露を防いでくれ、長く野地板を守ってくれます。

そう言えば太陽が照りつける昼間は杉皮はソリ返って、そして冷える夜間には杉皮のソリが納まっていて、まるで24時間自動運転のように屋根下地の通気を図ってくれていますキラキラ

やっぱり杉のコートである、杉皮は奥が深すぎです!

そしてこの杉皮の性質をよく理解したうえで杉皮を屋根下地材に利用しようとした先人たちの知恵に、やっぱり尊敬の念が耐えませんアンパンマン

 

 

まだ愛媛では、杉皮をとる職人も残っており、使える環境であるというのは有り難いことです。でも年々、その担い手も少なくなってきていて・・アンパンマン

使っていく事で、その良さを知っていただき応援していきたいと思っています手

 

仕舞いを検討する。。

 

『土間と風の家』の現場も瓦葺き工事が始まりました。

瓦屋さん、板金屋さん、大工さん、薪ストーブ屋さん一同に集まっていただき打合せ。

 

雨から家を守るための大切な打合せです。

それぞれの職方さんのほうからの質疑や納まりについての疑問など、各職方一同が把握してイメージを一様にしていきます。

皆がバラバラで工事をはじめたら大変なことになります。

そしてそんな工事こそ、どうにもならない雨漏りを発生させるものです。

それぞれの職において疑問や意見を出し合うことが、先々の雨漏りを回避することに繋がります。

どこにリスクが存在し、それをどう納めていくか、また美しく納めていくためにどうすれば良いかなど、皆で熟考することが大切です。

 

 

設計者は家の図面を書くときに、その家の弱点を一番よく把握しています。

そういった起こるであろう不具合を、この施工段階の現場にフィードバックさせることが肝心で、職人たちと協議することが家を万全なものにしていくと考えます。職人たちも同様に皆、真剣に耳を傾けてくれ、またそれぞれの職においての意見を出し、ベストな施工方法を提案してくれます。

こういった話合いのなかにこそ、それぞれのこだわりや物づくりの姿勢も垣間見え、楽しいって思えます手

着々と確実に進行している『土間と風の家』です手

 

 

おっと、気がついたかどうか、

屋根下地につかう昔ながらの杉皮の話が出来なかったけど、次回ブログにて〜手

 

 

 

ブルーな気分。。

 

建前が終わってこの頃の天気、雨が多くて屋根仕舞い停滞中です下

こんな時もあります。

雨に濡れないように大工さんもブルーシートでぐるぐる巻きに養生をしてくれました。

Theブルーシートハウス!

ただ、せっかくの木組みが見えなくて残念なところ汗

 

 

しかも室内はブルーな感じ。。

風も強くて、時折、ブルーシートは凄い音をたててあおられています。

雪まで舞い始めました。

浮かない天気・・浮かないカラー、気分までブルーになりそう・・雨

 

 

っと思いきや、

案外快調に、音楽をかけて、ガンガンに仕事をしていましたアンパンマン

雨にもまけず、風にもまけず、雪にもまけない大工さん。

 

でもブルーなシートではなく、透明なシートにしてあげたい。

外から木組みも見えるし!

っと思ったのですが、シャイな棟梁の一言、まる見えなので「恥ずかしい」と。

やっぱりシースルーは恥ずかしいかなあ。

「土間と風の家」の現場でした手

 

 

 

 

 

仕込み中です。。

 

今年も残りわずかとなりつつある、『土間と風の家』の現場風景。

屋根仕舞いにともなって電気配線先行配管のため、現場で電気屋さんと朝一番から打合せ。

力を受けていると思われる構造材をあまり配線のために穴をあけたくない私。

また電磁波対策として少しでも影響の少ないルート探索に、ひとつひとつの電気配線の経路を、電気屋さんと一緒に検討をしていきます。

 

寒風が吹きさらすこの時期の現場・・、養生シートで包まれていても、あっと言うまに体の芯まで冷え冷え下

どんどん体の熱を奪っていく・・ジャンパーを忘れたぐすん

それでも何度かお付き合いのある電気屋さんなので、こちらの意図やこだわりをスッとこの頃は理解をしてくれるので話がスムーズ手

 

 

複雑な木組みに、木材化粧現しばかりの家。

普通の家のように簡単には配線できないし、設計者のこだわりも強しで、電気屋さんも大変です汗

小さな家だけど3時間もの打合せとなりました。

まだまだ始まったばかり。見えなくなるけど念入りな仕込み中ですハート

 

 

『土間と風の家』建前!

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いよいよ『土間と風の家』の建前ですハート

建て主さんがじっくりと腰を据えていてくれていたので、刻み仕事にしても基礎工事にしても、また限界耐力計算やサステナブル先導的モデル事業といった、新たなことにじっくり取り組め、このハレの日をむかえることが出来ましたハート

このじっくりと熟成された成果が、この建前で形となってあらわれる日と言えます。

 

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↑建て主さんからお言葉をいただき、建前がスタート

 

助っ人に来てくれた大工さんたちも、伝統構法の建前はこれで2〜3軒目という人も多く心から任せられるメンバです。

それでもその都度組み方や納め方が違うので、何軒建前をやっても勉強になりますし、思ったのは、棟梁ごとに刻みや仕口の工夫などが違うので、そういった個々のところが大工さん同士お互いに学び合い盗み合い吸収できるのが建前なんだと感じたところです手

 

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建前で良い仕事をたくさん盗んで吸収していって欲しいもの手

大石棟梁の刻みはいつも本当にピッチリしていて綺麗です。小口のゲジゲジはありえない笑

こういった面で棟梁ごとの性格や丁寧さがよくわかります。そしていくつか新たな仕口の工夫などがあり「なるほど」と感心させられます。頭がよくて先を読めないと大工は務まらないと感じるところです。

 

 

そして今回私のほうも仕口の検証をおこなって、ほぞの最適な加工としてさまざまな引き抜きなどの実験データを参考にしつつ、ほぞのサイズや穴の位置など要望をさせていただきました。こういった実験データものはどちらかと言うと設計者向きの仕事でもあります笑

最適なデータに大石棟梁のピッチリとした仕事があって今回、より粘り強い木組みを目指しています。

こういった事も建前を通じて手伝いに来てくれた大工さんたちの次の仕事に生かされると私も嬉しいです手

 

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いろんな知恵を出し合い常に上をめざして検証していくこと、それが先人たちが遺した伝統構法の精神ですハート

今回の建前で、私もまた学びが多く、次に生かしていきたいと思うことがいっぱいです。

 

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上をめざす気持ちがあれば、常に上にあがっていく、道は開かれているという事かもしれません手

でもその気持ちがなくなれば、そこで止まってしまうぐすん

物づくりの世界は良くも悪くも正直と言えます。常に心技体。

心(精神)が先にきて、技につながり、形や体(家の形、システム、体制、流れ)をつくっていくのだと。

 

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そして今回の建前、一般の方々にもたくさん見ていただく事にしました。

大工さんのしっかりとした美しい刻みや建て舞を。そして『伝統構法』という、今はあまり見られなくなった家づくりを、これからの世代の人に感じて欲しかったからハート

 

みんな心からワクワクして感動している様子が、こちらにも伝わってきました!

一日目だけでは見足りず、2日目も足を運んでくれる方もいました!

寒いなかにも関わらず何時間もずっと、家が組みあがっていく様子を見守ってくれ、この木組みの迫力に「スゴイ!」「こんな家づくりがあったのね!」の歓声キラキラ

そして詳しい説明もしないうちから「この方法が本当はイイのよ」「丈夫そう!力強い〜」と、その五感でフルに感じ出て来た言葉に、こちらのほうが勇気づけられました。

また見学者でなくても通りすがりの人さえも「わあ、すごいなあ」の言葉がポロッと出るからおもしろい。こういう一般の方々の反応ぶりが、きっと大工さんたちのやる気の支えになると思います。

誰もが心を動かされる伝統構法だからハート

 

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大切なのは動物的本能での『感じる力』。

鳥が外敵や雨風から身をまもり安心な木や枝に巣をつくるように、私たち人間だって危険を察知する力や動物的本能で感じる力があること。その五感で感じる「この家なら少々の地震が来ても大丈夫!」みたいな絶対的安心感が本当は家づくりには一番大切ではないかなと感じるところ。頭でいろいろと考えすぎる現代だからこそ、本当のことを見失いやすいから、自分の力で感じて欲しい。

 

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そして建て主さんもずっと私のそばで「あ〜ほんと良かったこの家で」とこの自分たちの家づくりを噛み締め、何度も感動をしてくれていましたハート

その言葉を聞けて私も建前を終えた大石棟梁と同じぐらい満足な気分♪

 

そして最後に思いつきではありますが、たくさんメモリアルして頂きましたハート

棟木に100年先にまでのこる記念。家族の想い。(マジックがちょっと残念笑 )

 

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シンプルな願いがいいですねハート

そしてご自身の手でカケヤを持って、納めていただきました。

 

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↑家族もその様子を下で応援しながらパチリカメラ

この2日間の建前、奥様が出産直後というお忙しいなか、お昼には旦那さん手作りの温かい料理が、みんなの体を温めてくれましたハート

 

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みんなの力でつくりあげた伝統構法の家と言えます。『土間と風の家』祝・上棟!

みなさん本当にお疲れさまでした。良い建て舞でしたハート

『土間と風の家』これから1年掛けてじっくり家づくりをしていきますので、応援ください手

 

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↑大工1年生の司くんも伝統構法の建前頑張ってくれました!良い経験になったかな手

 

 

最後に・・汗温泉チケット+バスタオル代、ビールにご祝儀をいただいた設計者。

温泉で汗をながし帰りの車で待ちきれずビールをあけて飲んで、

幸せ気分の良い疲れに車に揺られながら眠りについてしまったとさビール 建前お終い。。

 

続・昔ながらの基礎をつくる!

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さていよいよ地元大島の石を使って昔ながらの基礎づくりも終盤です。

しっかりと地固めされたベースに、後はこの大きな大島石をのせるだけ。

「のせるだけ」なんて言ったらいけません。

実はここが私の一番の心配どころでもあったからアンパンマン

 

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慎重にレベル出しをして既に築かれた地固めベースに、石が平たいだけにちゃんと水平に据わるかどうか・・アンパンマン

水平が出ず、あちこち傾いて、そのために大工さんに余計な手間をかけさせたくないし・・。

そう考えると昔の玉石(まんまるい石)なんかは、そんな事を考えなくても、据わりが良ければそれでOK、あとは大工さんが時間をかけてヒカリ付けをして済ませていたんだよな。

平たい石にしなければいけないばっかりに、水平とかレベルが気になっちゃう・・汗

 

はじめてする事でもあり、職人と互いのノウハウを出し合い一緒に考え練った作戦だけど、でも実際にうまく設置できるかどうかは、やっぱりこの巨大石を据えてみないと分からないこと!

石の大きさは50cm角。厚みは25cm。重さは重い物で200キロ~240キロ近く。

一度、据わってしまうと本当に人力では簡単には動かせないから、どれだけ上手くレベルが出せるか・・。

 

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そう、ここに至るまでもそうだけど、何事も新たな事を築いていこうとするのにはプレッシャーがあります。でもそれを通過しなければ、どんな時だって先には行けない。伝統構法をはじめる時だってそうだったし。

新たな事を切り開くって、誰もやってないことだから常に手探りが始まり。そしてあらゆる知識とか体感とか知恵とか馬力とかの総合力が必要。そして最後にどこまでいっても自分を信じる力が大切な気がする。。

そのなかで時間や労力とかは二の次。色々言い出すと、始まらないことだから。

 

そんな目に見えない積み重ねの結果、今の私たちがありますが

今回は久しぶりにまた良い機会を与えて頂いて、新たなことに取り組む機会です。

信じてくれる建主さんがいるから、私たちもその期待以上に応えていきたいと思うのですハート

 

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さてさて、余計な話が長くなってしまいました。

レベル調整には、砂と石灰を混ぜたものを薄く締め固め、それを削りとってレベル出し。

あとはタコで石の上から強く叩いて石を安定させていく。

 

せいのっせドン!せいのっせドン!と石を何度も突いて、タコの手応えで、せいのっせドン!ピタッ!という瞬間、なんとも言えない感触だけど石が据わった!という感覚です手

これはまるでお祭りのような気分ですアンパンマン

思っていたほど据わりは悪くなくて上出来!

石の下地となるベースづくりがうまく出来ていた為、さほどの苦労をすることもなく。

苦労したところは土間廻りの礎石・・汗

長い礎石を割肌面に突き合わせていく作業など、余計なところでかなり手間取ってしまいました汗

(次回の課題ですね汗

 

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でも今回、昔ながらの基礎づくりでお世話になった蒼園さん。実は基礎屋さんでもなく庭屋さんです手

地固め、版築、石工、土工といった総合力に、採算度外視でいつも付き合ってくださる本当に良心的なところ。曲がったことや儲け話が大の苦手で、施主様のためにいつも一緒に全力投球で良い仕事をしてくれる。その姿勢に、わたしもお付き合いしていていつも気持ちがいいところ。今回もだいぶ助けられましたアンパンマン

野の草はいつもそんな職人に支えられて、胸を張れる家づくりが出来ていると感じますハート

大島石をお世話してくださったNPOの方々にも、感謝ハート

 

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さて、次はいよいよ建前キラキラ

大工さんの仕事にわくわくしますよっ手

 

 

昔ながらで基礎をつくる!

 

昔ながらの基礎と言ってもその方法は千差万別です。

その土地の地盤の状況や基礎にかけられる金額的なものも考慮して総合的に判断していかなければいけません。

今回は45cm〜60cmも掘れば安定した支持層が得られるので、あとはその支持層と礎石までの人工的な層を如何にして頑丈にしていくか。浅い位置に支持層があるだけに比較的やりやすいほうでありました。

 

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↑建て主さんも栗石工事に参加

 

検討を重ねた結果、栗石の小端立てをおこないつつ、なおその栗石同士が固まり合って一つとなるように、目潰し砂利として生石灰を利用して版築土を詰めて突き固めることにしました。生石灰を利用して版築的に栗石ごと固まってくれれば、なおこれ以上の安心はないと考えたから手

使用する砂利や土の種類や石灰の配合や突き固め方など、ここに至るまで裏方で何度か施工を重ねてベストを探っていましたが、金銭的なことを抜きにこういった検証にお付き合い下さるお方が、野の草を支えてくださっているので良い物づくりに向き合えますハート

 

今時、栗石を小端立てにする現場など見ることがなくなってしまいました汗

敷き並べる時間と手間がとても掛かるから。(←これはやってみてかなり実感)

ベタ基礎が一般的になってから、栗石も使うことが少なくなってそのほとんどは砕石に変わってしまいました。もちろんその方がスピーディーに基礎が出来上がります。

 

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さて、栗石を縦に小端立てしつつ、玄翁で栗石が転ばないように地盤に突き固めていきます。こうする事で堅い地盤をさらに突き固めることになります。

栗石がこれ以上は埋まらないというぐらい突き固めて出来あがりとしました手

家の荷重や、衝撃がやってきても、容易に崩れたり沈んだりしないように。

精一杯で出来る事をしていきます。

 

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見ていて綺麗です。

真に価値のあるものは放つ美しさがあると感じます。

内側から発せられるエネルギーのようなもの。

きっと長くもちこたえてくれる基礎となってくれるはずハート

 

後で、柔らかい地盤の上で砂利を敷いて突き固めてみましたが、砂利を幾度追加しても砂利が沈下していくだけで突き固まった感がありませんでした汗

一方栗石の場合、小端立てにすることで沈下を抑制する効果があるように感じました。

こうやって一つ一つ体験しながらやっていくと先人たちが残した真の仕事の意味というものに気がついていくのです。

先人たちが残してくれた宝ものを拾い集めながらの昔ながらの作業ですハート

 

 

そして敷き並べた栗石の隙間に、改良版築土を目潰し材としてランマーで締め固めました。

締め固められた版築土はすでにカチカチですが、この後さらに石灰の化学的反応で硬化していく事になるので、さらなる安心材料となります。

こうやって固められた地盤。

ちょっと栗石が出っ張っていて叩き込んでも沈まない動かない、何度も叩いてやっと割れて砕けるしかない様子をみると、少々のことではビクともしない基礎ベースの出来上がりを感じさせます手

 

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まだ基礎ベースに過ぎませんが、やり尽くした感手

やれる精一杯をやり尽くし、これ以上に尽くす手はないといった感じ。

さて昔ながらの基礎づくりは次なる工程へ手

 

昔ながらで基礎をつくる!

 

『土間と風の家』がようやく着工しました手

ずっと石をハツッていた私たち、そして着手するにあたり材料吟味や施工方法の検討を幾度も重ねてきました。っと言うにも、今回は一般的な基礎ではなく、昔ながらのコンクリートを使わない基礎づくりをおこないます手

 

コンクリートの寿命は50、60年と言われています。

100年200年と、もたせていこうとする伝統構法の家にその耐用年数のスパンがフィットしないというのが大きな要因の一つと。

役目を終えたとき、産業廃棄物となるコンクリートは、木や土や竹や草や石など大地の土に還る自然素材で造る家には似つかわしくありません。

長い時間のなかで基礎が沈下しても石を据え直したりと復旧しやすいつくりなのが昔の家の良さでもあります。

現代のように「一時の完璧」を求めるのではなく、長い時間のなかで人が予測できないことがある事を謙虚に認め、その策として点検のしやすさや直しやすさが家を100年200年もたせていくもっとも合理的な方法として先人は捉えたのです。

ここに伝統構法の真価がありますキラキラ

 

大地の上、石の上に建つからこそ、家の傾きだって復旧がしやすいといえます。

コンクリートの基礎に建物を縛り付けてしまうと、基礎が沈んだ時には、そうはいかないところ。

そこは私たち自身が暮らす奈良の木の古民家に移ってきたときに、

自分たち自身で家をジャッキアップして素人工事で基礎石を据えなおした経験から強く実感したことでもありました。

 

 

今回はとても地盤がよく建築基準法のもとコンクリートなしで基礎をつくることが可能でしたので、わたしたちとしても始めての事となります。

まずはユンボで慎重に穴を掘り、後は手掘りで支持地盤を痛めないように地面を掘っていきます。長くこの仕事をやってきましたが手掘りで基礎を掘るなんて、はじめての事アンパンマン

 

機械だと分からないことが、こうやって手で掘っていくと、支持層である堅い層が出てくるのが手ごたえとして確認できます。ここで言うと160KN/平米という支持層やN値という数字が、自分の手をとおして手ごたえとして感じ取れるのです。

卓上での数字も、こうやって自分の体で体感することで「この硬さが○○KN/平米」なのだと、始めて実感として染みてきました。

こういう実感が何より大切ですね手

また私たち世代に欠けている事ではないかと感じました。

昔はこうやって実感として感覚としての学びがあって物づくりをしていたのだろうなと。

そこから生み出される物づくりは経験や肌で実感してこそ生み出されるものであったに違いない。

伝統構法が構造力学的に解明されつつあるといっても、まだまだ分からない事ばかり。

そう考えると先人たちが肌で自分の手を通して感じ伝えてきた物づくりというのは、現代の遥か上をいっているように感じます。

 

 

↑硬い層が出てきてスコップを持つ手に力が入ります。寒風が吹きぬけていくなかに汗だくだく汗

 でも数字だけで感じられない揺るぎない安心感があります。

 

穴を掘っていき、体感で支持層を確認して、少し緩いようなところは補いをして、さらに支持層をランマーで締め固めて次の工程に進めます。

こういうひとつひとつが長くもつ家をつくるんだろうなと肌で感じる私です。

 

どこまでも自分の肌で感じ身をもって関わっていかなければ前に進めない私汗

「この仕様で図面どおり施工しておいて!」っと記しておけば設計者としての役目的にはそれで済むのだけど・・

でも伝統構法の家はそうではない家づくりだと思っています。

どこまでも肌で感じて検証して上があるのならさらなる上を目指して改良していく、

そこに必要なのはやっぱり体感ですキラキラ

 

先人たちもそうしてきたように、

尽きることのない飽くなき検証が伝統構法の家づくりの心なのだと思います。

さてさてまだまだ続きます昔ながらの基礎づくりハート

古臭いと思われている工法に、今にはない良さを感じて。。