自然と生きる伝統構法。。

今日は動画、いえ大工さんの紹介手

 

伝統構法を手がける深田さん。

設計から大工まで、美しい物づくりをされている大工さん。

私が家を建てるんだったら設計してもらいたい大工さん!

・・?と言っていいかも(笑)。

美しい物づくりって、その人の生き方が現れるなあってつくづく思います。

肩に力が入ってないっ!

私も大工になりたいと、この方を見ていつも思います。。

 

Youtube動画↓自然と生きる~伝統構法~ 深田真

http://youtu.be/SbgEWq9-83M

『わ・ふ邸リフォーム工事』作り手・住まい手の悦び。

 

 

『わ・ふ邸リフォーム工事』の裏方をお見せします。。

完成内覧会の前日、

お施主様から携わって頂いた職人さん方々を集めて、慰労会をしましょうとお話をいただきました。

リフォームという短期間ではあったけれど、この間は新築に負けないぐらい密度の濃い楽しい時間を過ごさせて頂いた現場です。

とくに、わ様・ふ様の心温まる持てなしに職人一同が、気持ち良く仕事をさせていただいた事。

正直いまの建築業界ではなくなりかけている、作り手と住まい手の温かいつながり、そしてその上に成り立っていた物づくりの有り様を感じずにはいられませんでした。

 

 

心温まる料理、施主さんの朗らかで温かい人柄、そしてそれぞれに職人さんたちも心思う事があったのではないかと思います。

例えたくさん山ほどお金を積まれても、つまらない心寂しい現場や仕事があります。いつも目を尖らせて手抜きや欠陥がないかと見張られるように仕事をしなければいけないとか。職人たちは一つのコマとして扱われ、その携わる家に住む建主さんの顔すら知らない・・まして言葉を交わし合う光景なんて・・。ひょっとしたら今の時代はそういった現場のほうが多いかもしれません。

「お接待不要ですよ」と言う建前のもと無くなってしまいつつある職人さんと施主さんとの関わり合い、それが今や当たり前の時代です。

 

 

そして、わ・ふ邸。内

覧会の前日、こんな温かい光景が繰り広げられていたなんて、誰が想像しましょうか?笑

施主・職人・設計者の壁を取り払うのは、施主さま自身なのだといつも感じます。

今回は施主直営・分離発注という建築方式で工事がおこなわれた、わ・ふ邸リフォーム工事です。

この方式の良さは、施主様が高台に登らず、一緒になって物づくりを完成していくというチーム感にあります。

時折、施主直営というと、施主が一番エライというような構図をイメージされる方もおられるようですが、それは大きな勘違いで、施主さまもチームの一員となって動いていく、というのが野の草のスタイルです。互いに信頼をしあって進めていかなければチームとしては成り立ちません。

わ・ふ邸のお施主様は、お手本にしたいようなお施主様でもありました。

 

 

いつも気にかけて現場の様子をのぞいて下さる、”ふ様”のお父さん・お母さん。

気さくで優しいお父さん・お母さん。足りないことがないか、手伝う事はないかと、いつも細かな事に気がついてくれ現場を助けてくれました。

 

 

 

時にはこのように重たい物を、野の草スタッフや職人、施主様といった皆で一緒に運ぶ光景がみられました。

 

 

掃除や片付けなども自由参加で積極的に加わっていただきました。

ひとつひとつ自分たちも関わり合いながらというお施主様の姿勢は、職人さんたちの心に何よりも響きますキラキラ

高みの見物ではこういったチーム感はありませんね。

 

 

 

いつも休憩時は、珈琲やオヤツのお振る舞いを欠くことなく手をかけていただきました。

そういった休憩時には、施主さんと職人さんとの談笑風景が絶えなかった現場です。

 

 

お酒でも出てきて宴会でも始まりそうな雰囲気の休憩時笑

 

 

また職人と職人同士が、新たな物づくりを前に刺激をもらい合っていた様子。

お互いを高め合うことが出来るような現場であり仕事であるといいなあと思います。

 

 

ときには職人たち一同がお昼をご馳走に、なんて一コマ。何度かありましたねアンパンマン

”とみすや”の出前のおうどん、美味しかったです♪

 

 

本当に美味しいものをたくさんご馳走になり、いただき物もたくさん下さって、ほんとイタレリツクセリ汗

そういったお施主様のきめ細やかなお気持ちが何よりも感じた現場であり、嬉しかった私達ですアンパンマン

 

 

また、一緒にフードの製作現場に見学に行った時の様子。

 

 

どんな現場で職人たちがどうやって物を形づくっていくか、ぜひ知ってほしく、機会があれば案内をしています。

ひとつひとつの物づくりに物語があり過程があり、出来上がっていきます。それが手づくりの良さです。

また直営の楽しさでもあるかもしれません。

 

 

最後これで工事も終わりといった慰労会挨拶のとき、言葉詰まらせて涙するお施主様でした。

それだけ職人さんたちと一緒になって、このリフォームに深く関わっていただいたという事ですね。

ありがとうございますハート

 

職人誰もが「心地いい現場」という、その現場は施主さまあってこその事。

 

今回は鉄を新たに取り入れ挑戦できた現場でした。

こうやって新しい事に挑戦できたのは、それを求めてくださり、大らかに見守ってくださる大きな懐がある施主様だからこそ。

新しい事とは、常に目に見えない先にあり、大げさに言えば「出来上がってみないと分からない」という不確定な上にあります。そういった目に見えない挑戦を受け入れて求めてくださるという懐があって、私たち職人は常に挑戦していけれます。

 

 

笑顔の絶えない楽しかった現場の思い出の数々を、ちょっとご紹介しました。

わ様・ふ様、どうもありがとうございましたハート

 

 

 

『わ・ふ邸リフォーム工事』完成お披露目会。。

 

先の日曜日に『わ・ふ邸リフォーム工事』の完成お披露目会を開きました。

リフォーム工事なので来訪者は少なし、のんびりいこうか、っと流暢に構えていましたが、思いもよらぬほど大勢の方々に来ていただき、ほんとうにありがとうございましたハート

現在進行中の施主さんや建て主OBさん、見学会初期からずっと来て頂いている常連さん、遠い以前に来て頂いた懐かしいお方、そして地元の方々。嬉しいたくさんのご来訪ハート

しかし野の草のペースで言うと、ゆっくり深く語り合いたいところ。

ひとつひとつ職人さんたちの知恵と技術が詰まったお仕事。

お一人お一人に充分なご説明ができなかったかもしれません。

そう思うと見学会をはじめた頃のゆったりとした見学会がとても懐かしく思えてきます笑

 

 

さて今回の『わ・ふ邸』の完成お披露目会では終始、お施主様のわ様やふ様が、来られた方々に一杯一杯珈琲をいれてくださり、とても温かいお披露目会になりました。

施主様と二人三脚のような見学会、野の草としては甘えっぱなしの理想的なスタイルハート

私が語るより、お施主様ご自身の言葉のほうが身近なものとして、また施主先輩の言葉として為になったのではないかと思います。

 

 

お昼の頃合いには、わ様・ふ様の手づくりのお弁当が用意され、なんとも至れり尽くせりの見学会ですアンパンマン

この現場はいつも、わ様・ふ様の気遣い心遣いが感じられる現場でしたが、見学会にいたるまで。

 

さて、すこしばかり来れなかった方に完成お披露目いたします。。

今回の見所は初の鉄とのコラボ。以前にも書いたように、金属という一見すると取っ付きにくい素材を、昔ながらの家づくりにどのような形で活かしていくか試みでもありました。

 

 

こちらわかりますか?

銅の換気扇フードにダイニングの鉄のペンダント、その他、タオル掛けや取っ手など、予想以上の馴染み用でまったく違和感を感じさせず、かつうまく空間を引き締める役割をしてくれたように思います。

 

 

手で叩き上げて造形をつくっていくからこそ生まれる柔らかさがそこにあり、またそれを取り囲む全ても同じく手から一品一品生み出されたものだから、すっと馴染むのですね。

既製品に、この空気感は出せませんね。

 

 

そしていつも使っている私の大好きな土壁との相性が抜群手

鉄の職人でもある山田さんからも、すべてを受け入れるこの奥深い壁があってこそ鉄も生かされている、と。

優しい柔らかい母なる大地の土。

住まいには無くてはならないと・・、他の職人たちが同様に語っていたのがとても印象的でした。

動物的に安堵するような深い居心地の良さが、住まいにはもっとも求められるものだと私は思います。そのために欠くことが出来ないのが土なのです。。

 

そして使い易く勝手よく、というのがさらにその住まいの質となっていきます。

 

 

細かな細部を職人さんと打ち合わせをし、ひとつひとつ積み上げていきます。

キッチンの流し一つだって。。ほんの些細なこと、きっと住まわれる方は気づかないであろう事を、職人さんたちと話し合い詰めていくのです。それが良い物づくりを生む秘訣。。

 

 

そうやってみんなの力の結集にてこそ出来上がるのが、心地いい住まいなのです。

大工が一番とか、そういった事でなく、昔ながらの家づくりのベースは”和”です。

昔ながらの家づくりでは全てが支え合って家が出来上がるという『総持ち』という言葉があるように、みんなの力の結集でこそ良い家となっていく『総和』だと思います。。

左官も、畳屋も、表具師も、建具屋も、電気も水道も、そして大工も。その他の裏方に道具をつくる職人や紙漉き、山を支える職人など数え切れないぐらい。みんな同じぐらい大事な役目があり、和の家には無くてはならない存在。この誰かが欠ければ和の家は出来なくなってしまう・・。

そして何より施主様がその和の中心であること忘れてはいけませんね。

 

今回のわ・ふ邸のこのモダンな住まいも、れっきとした和の家です手

昔ながらの技術や伝統を活かし人を活かし素材を活かした、和の家。。

昔ながらの技術をいかせば、形やデザインはいかようにもなります。

昔風でも今風にでも。

ようは形ではないのです、和の家は。。

 

 

今回の棟梁を務めた、高田工房の高田さん。

和の家をめざす若手大工です。

みんなが心地よくないとイカン!

そのモットー素敵です。

きっとみんなが心地よく仕事ができた家は、本当に良い家、嘘のない家だと思います。

 

 

和の家の良さが

すこしでも伝わると嬉しいですハート

 

 

『わ・ふ邸リフォーム工事』完成お披露目会。。

 

いつもAA STUDIOそして新たに生まれ変わった野の草 設計室を

応援してくださっている皆さま、ありがとうございます
未だかつてリフォームの見学会など聞いたことがありませんが、
この度、お施主さまのご好意で、完成お披露目となりました。
いつもの新築の昔ながらの家づくりとは異なりますが、昔ながらの素材や技術・知恵を活かしたリフォームとなります。リフォームであっても、先人たちの遺したものを活かせば、無限大に広がる可能性を感じることができるのではないでしょうか。
大切なものは、この土地で長い歴史のもとで往く世代にも渡って培ってきたものを、
私たちは日本人として愛し大切にしていくことではないかと考えます。
先人たちの遺したものの素晴らしさが、ここにあるからです。
ぜひ感じてみてください。
そこには決して古臭さ、時代遅れといった言葉は存在しません。
現代に通用する・・いえ、

それ以上の心温まるものがある事を感じるかと確信を致しております。

 

また当日は野の草がオススメする手仕事の品なども販売致しております。

キッチン台や家具・小物ひとつからご提案をさせていただいている野の草でおります。

ぜひお待ちしております。

日時:10月23日 日曜日  10:00〜17:00
場所:大洲市東大洲
※詳しい場所については、参加申し込み後にご案内をさしあげます。
メール:  asuka-archi@nifty.com
電話:090ー4781ー6192

リフォームと言えども土は無くてはならないもの

『わ・ふ邸リフォーム』その後も楽しませていただいてます

楽しい仕事にしていけれるか、それは自分次第かなと思います。

パタパタとボードや合板を張ってしまえば、仕舞いは早いのですが・・なんかそこに喜びが感じられない自分がいるから。

楽しくなる提案をハート

それはきっとより良くなっていく提案でもあり、ワクワクのエキスをいっぱい含んでいたりもして、

自分だけでなく皆を心地よくしていくのではないかな。

 

リフォームと言えども母なる大地の心地よさを感じてもらいたい。

住まいに土はなくてはならないものだと思うから、パタパタでなく、野の草の仕事は時間がかかります。

 

 

 

 

竹を下地にして荒壁をつけていきます。

ボードや建材を使いたくない私たちです。

大地に無理なく自然と還っていく素材を、リフォームであっても使っていきたいもの。

 

 

そして壁に土が塗られていくこの瞬間、やっぱり土にして本当に良かった〜、と肌で五感で感じます。

 

 

大地に優しいものは人にも心地いいもの。

お施主さまも同様の想いであるようで、荒壁の乾きのなかに身を置き、しばしここでくつろぐのが何より心地いいと。。

設計者にとっては何より嬉しい言葉ですハート

 

 

じっくりとした時間のなかで、左官さんも2年ものというこだわりの熟成土。

この荒壁土をみれば、それは納得です。しっかりと大量の藁が繊維となり固まって、荒壁を強固なものにしてくれるでしょう。

『わ・ふ邸』リフォーム工事

リフォーム工事のわ・ふ邸です。

以前が思い出せないほどに変化の日々。

リフォームは、まさにビフォーとアフターの世界。

比較があるから、良くなっていく良さも日々感じるところ。

しかし良くなっていくと、リフォーム予定でないところに、ついつい目がいってしまう・・

 

『わ・ふ邸』も、せっかくなのでもっと良くしていきたくなって、

あっちもこっちもと、少し手を広げてリフォーム範囲を増すことになりました。

玄関先もタイル張りだったところを土間のタタキに仕上げます。

石を敷いてどんどん素敵にキラキラ

そして外壁も・・っと、さらなるリフォーム範囲が広がっていく笑

 

シンプルなリフォームだけど、ひとつひとつ職人さんとの細かなやり取りの積み重ねで出来上がっていきます。

量産型の家づくりにはないところ。

↑キッチンのステンレス天板の製作をムラコーさんと打合せ中

細かな細部の納まりを確認しあっていきます

特に木部との取り合いやシンクの形状の打合せ。

水の切れ方や、実際はあまり見えて来ない部分まで気を使い打合せをします。

毎度、シンクは微妙に改良を加えていて、常に試行錯誤。

今回は水切り棚をシンクに組み込んだ、AA STUDIOオリジナルもの。

↑カグマ製作所さんにて、キッチンや食器棚、ダイニングテーブル、椅子など、もろもろの製作家具の木取り中

一枚一枚個性のある木材をどういう風に振り分けて見せるか悩むところ。

木材と言っても優等生のトロの様なところばかりではないので、出来が良くない子たちもうまく使っていくために、頭を捻るカグマさん。この出来の悪い子が時にスターになることもあり。

木取りだけでも時間がかかります。

↑鍛鉄のTESSEN、山田さんと打合せ

以前から夢見ていた柔らかい線のフードを今回山田さんと初挑戦。

照明器具や門扉など既製品にない雰囲気のある物が出来上がりそう!

 

職人さんとのやり取りが楽しくて、設計士という枠を完全に外れている私。

設計者が、絵に描く餅が出来上がるのが待ちきれず、餅を一緒になってつくり始めたアンパンマン

そんな感じ。

線だけでは伝えきれない想いを、顔を向き合わせ職人さんたちと作り上げていく。

つくづくこの仕事が好きだな〜と感じます。

わ・ふ邸の施主さんも、手から生み出される仕事が大好きな方だからそれも出来ること。

もとめられてこそ、私も職人たちも力が発揮できる場を与えられる。

力の限りを尽くして、手仕事の良さを伝えていけれるような仕事にしていきたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

奈良へ。。


急遽、奈良へ向かうことに。。
今、進行中の3軒のお宅で、どのお宅も偶然にも皆、松のフローリングを使う予定となっていて、
なかなか南国愛媛では入手困難な材であって、イメージにあう良い物が見つからず・・汗
あちこち探していた矢先。

ずっと以前から気になっていた製材屋さんがいて、松の床材を扱っている様子なので、急遽、奈良県へ。
やはり初めてお付き合いするところなのでお会いしてどういった材を扱っているか直接お話を聞きたかった。
今後も増えるであろう松の床材。
できれば安定して良い品質の物を手ごろな価格で提供してくれる努力をしてくださる製材所さんとの出逢いであればありがたい。
そのためにも逢って、お話をして、材に対する考え方を知りたい。

こういった事は、すでに設計事務所の仕事の域を超えているけど、
木材屋さんや大工さんや工務店さんから出される材料だけでは満足がいかない私たち。
自分たちの足を使って、いろいろと探し回って。。


昔ながらの家づくり、手ごろな値段で良質なものを提供し、誰もが昔のように気軽に木の家を建てられるようになるため、苦労は惜しまない。
高価で良い物は当然のこと。
しかし、手ごろな値段でありながら良い物づくりをする、というのはなかなか簡単ではないところ。
無駄を省いて、常に良い物をつくっていこう、そのためにどうするかという努力と知恵が問われる。
施主様にも、同じく無駄をなくすことや見極めを問う。
木と土の家が当たり前のように建てられる時代に戻していくためにも、こういった作業の繰り返しなしでは始まらない。

奈良と言えば、木材産地で有名な吉野の地。
吉野材の産地と言えども、苦しい昨今。
木を使うに相応しい家が無い時代。
嘆いていた。
山から下りてきた木が製材すればどんどん売れていた時代では考えられないこと。
だからこそ今、木がいかされる家の良さを、皆が一丸となって当たり前に普及していくことを願って
伝えていく努力をしなければ。。


っと、吉野の旅路。旅の疲れを吹き飛ばしてくれるかのような温泉ハート
完全、掛け流し、加水加温なし。はあ〜極楽極楽♪
これにて充電完了!
また明日から頑張らなきゃ手
木材産地の吉野、面白いね〜また行きたい〜。。

家づくりにかかせない物たち。。

AA STUDIOでの家づくりに欠かせない物たちのストックが、そろそろ底をつくのでそれぞれに製作依頼をかけました。
どれもかけがえのない物たちで、そのひとつをご紹介いたします。


製作家具や建具の取手となる、木のつまみです。
これはAA STUDIOデザインのオリジナルで、粘土で型をおこしたものを
久万高原の甲斐工房さんに製作依頼をかけ作って頂いている物です。


なんてことの無いたかが木のつまみだと思われるかもしれないのですが、家はこういった小さな細部の寄せ集めで出来あがっていきますから、私にとっては手を抜けない大切なところです。
カタログの商品は、野暮ったく、大量生産的な物ばかりで、どこか雰囲気に合いません。

毎日、目にする物、手に触れる物です。
大切に作られた物は放つ空気が根っこから違います。
このツマミを愛用して10年にもなりますが、いつ見ても、愛しい気分にさせてくれるツマミちゃんハート

甲斐工房さんにより、久万高原の山桜の赤味の濃い材で伐り出され、丁寧に磨きもかけられて、
少しの形の狂いもなく出来上がってきますから、いつも手元に届くと、感動を覚えますキラキラ
こういった影ながら、支えてくれている職人さんたちがいるからこそ、昔ながらの家づくり。
すべてを愛しくさせていくんだと・・AA STUDIOのスタンダードです。

命をまもる家でありたい。。

京都大学・藤井義久先生による『断熱化と耐久性に関する勉強会』および『伝統的木造住宅と省エネルギー』のフォラムに参加するため京都へ行ってきました車
改正省エネ法によって、今後は住宅の高断熱化が義務付けられることになる事をご存知ですか?
国はCO2削減や省エネ、ヒートショックを防ぐためにといった正論を掲げ法制化へと足早に動いていますが、何やら別の思惑を感じずにはいられません・・アンパンマン

この高断熱化のためには、しっかりとした家の気密化が大前提です。
気密対策をしっかりと施さなければ、家の断熱化は壁内結露を生じさせて、家を腐らせる危険性をはらんでいるのです。
築5年で結露のために家が腐り始めた、とか、軽量鉄骨造のメーカー住宅の壁内は結露で軽量鉄骨が腐って形状を維持してなかったとか・・大工さんから耳にする話です。それだけ断熱化というものは慎重を要する事だと思っています。
ましてや地震が頻発するこの日本において、その気密性をどこまで保持できるかは、正直まったく議論や検証がなされないままに、高断熱義務化されようとしています。


かつて私自身も高気密高断熱な家を手がけていた時がありました。
でもその気密性の保持という点でどうしても疑問を消すことができず、昔ながらの家づくりへと答えを見出した経緯があります。
昔ながらの家のように、大きな地震がきても点検ができる造りであるという事は、家を健全にたもつ為に最も必要不可欠なことと気がついたからです。
点検できる事や見える事、それは先人たちが命をまもる家づくりのために、もっとも重要とした事です。
今回の『断熱化と耐久性に関する勉強会』では、そのことが再確認できました。
今時の家は、大壁により柱や梁が見えない造りが一般的ですが、雨漏りしているとか、結露をおこしているとか、シロアリに食害されているとか、まったく確認ができません。だから家の寿命も短いのです。これが現代の家の大きな問題だと言えます。

京都でのお話、木材の腐朽・劣化については、木材の乾燥が保たれる事、常に通気が良い事、自然現象を読み解いて対処を考えておく事、そして一番肝心なのが予期せぬ事がおこった時に早期発見・早期対処ができるような維持管理の容易さが、家を長持ちさせ安心して暮らすための重要要素であることです。

『痛んでからでは遅い。痛まないようにするのが合理的』

まさにそこが日本の昔ながらの家屋が培ってきた叡智。
人間が予期できない事は山のようにあって、その不完全さを補うことを、想定しておく。
その謙虚さのなかにある賢さこそ、真に耳を傾けたい事だと思っています。

フォラム分科会でのお話でも、築140年の古い京町屋に寒い冬は寒いなりの工夫をして暮らしている秦氏の言葉がとても印象的でしたが、秦さんにとっての合理性とは?
数字やデータで語られるものを合理性と言うのではなく・・、先人たちが培ってきたもの(確実性)を繋いでいくことにあると・・。
そのとおり手
卓上の数字だけで性能を評価し法制化をすすめるなか、先人たちが培ってきた100年200年ともちうるための知恵については耳を傾けようとしない今の時代・・、そして法制化汗


壁の中に隠蔽されて見えなくなる気密や断熱について、結露といった危険性をリスクとしてはらむ一方で、維持管理ができないというのは、やはり信頼に値しないと私は現時点で考えています。
ヒートショックは悪だからと言って、北海道やさらにその北上にあるドイツのような断熱基準は必要でしょうか・・?
衣服を脱ぐような洗面所やトイレに部分暖房で対応は可能です。間取りの工夫など高齢者に配慮したつくりは可能です。
ヒートショックのために全館暖房・家まるごと高断熱化しなくても良い事なのです。

日本の昔ながらの知恵、冬は小さく暮らし、夏は広く開け放って暮らす
この謙虚さ、それが一番省エネにつながりますキラキラ
この温暖多湿な四国で高断熱化のために、結露や地震や耐久性など、そこまでのリスクを背負う必要はないと思っています。
家が20年30年の寿命であると考えるのなら、それでもいいのですが・・それは果たして省エネと言えますか?

人の健康と家の健康はつながっている 

木材の劣化と腐朽を研究されている藤井先生のお言葉。。
私もそう考えます。


これから法律によって、日本の気候風土で培われたものではない、北欧やドイツのような断熱住宅がこの日本で高い評価とされていきます。
これから訪れるであろう大地震は大丈夫でしょうか?
50年後100年後までその気密性や耐久性は維持できますか?
万が一何かあった時に早期発見・早期対処は容易でしょうか?

地震は自然災害ですから、それにともなう家の性能低下や腐朽に、工務店や設計士は責任を負う必要はないでしょう。
断熱義務化は国が決めたこと、自然災害だから仕方がない、っとならないように・・アンパンマン
今回のフォラムでは同じ事を考える実務者たちが多く集まって、法制化についての疑問を投げかけられていました。
もっともっと公の場で議論が必要ではないでしょうか。
それもなく足早に義務化ありきで進んでいく現状に、違和感を感じずにはいられません。。

和紙の原料、楮の蒸し剥ぎ体験!

ずっと和紙の原料でもある楮が、どうやって加工されて紙になっていくのかというのを、この目で見に伺いたいと思っていました。ついに予定をあけて、高知四万十にお伺いすることが出来ました車
AA STUDIOでお世話になっている紙漉きの中嶋久美子さん。いつも”みーさん”と呼ばせて頂いて、私にとっては和紙で分からない事があれば色々と教えて貰ったりしている。
今や数少ない紙漉きさんだけど、みーさんはその中でも楮栽培までされているという凄腕の紙漉きさん。
女独りで紙漉きから楮栽培、はたまたお米づくりなどもされていて、ほんと頭が下がるぐらい実践派で、尊敬する女性のおひとりでもあります。

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この時期、楮(こうぞ)を刈り取り、和紙の原料となる「黒皮」を楮から剥ぎ取る作業をおこないます。
これが楮です。
皆さんあまりご存知ないかもしれませんが、楮は山の至るところに普通にはえている植物。
これを紙にしよう、、なんて考えた先人たちを尊敬してしまいます手
刈り取った楮は、日にちが経てば皮が剥けにくくなるため、早いうちに蒸し剥ぎしなければいけない様子。
おちおちしてられない作業でもあります。

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この日は、地元の小学生もたくさん、楮蒸し剥ぎに参加されていました。
どうやら自分たちの卒業証書となる紙を、地元の楮(若山楮)を使って自分たちで和紙にしようという地元小学校の取り組みの様子。
そこにみーさんが指導者としてお手伝いをしています。

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またこの日は、多くの一般参加者さんも楮蒸し剥ぎ体験に来られていました。
中には昔は黒皮を剥ぎ取る仕事をしていたよ、というおばあちゃん達も何人かいて、終始和気藹々で手馴れた手つきで作業をされていました。
体験というよりは昔を懐かしむ集いだったり、仲間や顔見知り同士のちょっとした交流の場になっているように感じたところ。ちょっとした出店などもあって、美味しい散らし寿司と地魚のつみれ汁でお昼も十分に満たされました。
人手不足でもある和紙の原料づくりと地域活性がうまく結びついて、紙漉きを支えているという、うまい取り組みだな〜と関心させられましたが、
ここまでの催しにするのには長い苦労があったんだろうなあ〜と手
さすがみーさん。でもこれも国産の楮を栽培する後継者が年々居なくなりつつあるという危機感が、紙漉きでもあるみーさんを動かせたんだろうなあと思いました。若山楮は良質な楮でありながら、すでに後継者がなく途絶えていたと聞きます。

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束ねた楮を、大きな桶に入れて3時間ほど蒸します。
そうすると皮は縮んで、剥きやすくなるのです。

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教えて貰いつつ、見よう見まねで始めたと聞きます。
今では、他の地方から楮栽培を復活させたいのでと体験しに来られるぐらいだとか。
楮栽培に、皮剥ぎやその後のヘグリの作業など、本職である紙漉きをしながら、たいへんな事です。
紙漉きさんなら本来は紙漉きに集中したところ・・アンパンマン
しかし紙漉きにとって、本当に良い原料が無くなるというのは死活問題。
しかも他国の原料を使ってでないと紙が漉けないとなれば、いつ紙漉きがなくなってもおかしくないところです・・下

みーさんは特に手漉き和紙でも、原料にこだわりを持って、防腐剤や薬剤まみれの和紙は漉きたくないというこだわりを持っている紙漉きさん。楮栽培にしても除草剤などもってのほか。中国産の楮、安心できすか〜できませんよねえ〜アンパンマン

みんなが本物の紙の良さを知って、もっともっと使ってくれればと思います。
世界で、日本のジャパニーズ”和紙”は名高い紙。
ユネスコにの無形文化遺産登録されましたが、やっぱり当の日本人がその良さをわかんなきゃっね

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たかが皮剥ぎ、されど皮剥ぎ。
この時の皮の剥ぎ方で、このあとのヘグリ作業の効率が変わってくるそうです。
一般の方々のお手は借りるけど、ここはやっぱり真剣に手
この黒皮は文化財の修復にも使われる和紙になっていくのですから、おふざけや荒っぽい仕事はご法度です。

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気持ちがいいぐらい、ツルっと剥けます。
私たちは面白くなって、この作業はすっかりはまってしまいました。
生真面目な性格も手伝って、仕事は上々。
先輩方々にもお褒めを頂きましたよハート


この剥いだ皮のほうが紙の原料となりますが、残った”おがら”は和紙には使われず、今のところぜんぜん利用価値なしの様子。


何かこれが商品化できれば、苦しい楮栽培の副収入になりそうですのにね♪
誰かいい案があれば・・、ってこれも公募してアイデア募ったらどうかな、なんてね。

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剥いだ黒皮を乾燥させます。自然の素材は気持ちがいい光景です。
しかし紙になるのはまだまだ・・つぎはヘグリという作業が待っていますアンパンマン
ヘグリの作業は年が明けて、ぜひまた参加したいなあと考えています。
根気のいる作業の様で、根気に自信のある方!
ぜひヘグリに行きませんか〜?

楮蒸し剥ぎ体験でしたハート
手漉き和紙を応援ください〜手