『奈良の木の家』リフォーム 気持ちは焦るが・・

すっかりご無沙汰状態のブログになってしまってます・・汗
人生最大のハードな日々をすごしており、なかなかブログまで手がまわりませんアンパンマン
我が家のセルフリフォームも年内には・・と思って頑張ってましたが、荒壁の片面を塗り終わったところで、この寒さ。
土壁が凍結してしまうので荒壁作業も春まで延期です・・
うううう、まあ自然のことなので仕方がありません・・



やはり築65年となると土壁の痛みはあちらこちらに見られます。
随所の傷んだ壁。下地の竹が腐っていたり脆くなっている場合は、こうやって竹小舞をもう一度掻きなおします。
まるでほころびが出来たところを繕いなおすかのような作業。。
こうやって住まいも繕いなおしながら100年200年と使っていったのでしょうね。

そうそう、この奈良の木の家の荷物の片付けの時に出てきた藁の筵(むしろ)。
かなりたくさん出て来たのですが、傷んだ筵(むしろ)には布切れをあてて繕いなおした様子がありました。筵さえも、こうやって昔のひとは大事に使っていたんだなあと。。
今じゃあ考えられませんが、こうやって繕って直して使っていくということ、大事にしていきたいですね。。



さて、繕いなおされた竹小舞にもう一度荒壁土をつけていくのですが、傷んで落ちた土壁を拾い集めてそれを再利用します。
水や藁をもう一度加え練り直し、少し寝かしてから使います。
そう、こうやって土壁は何度も再利用できる建築材料なのです。今の建築界の建材たちから言うと、もっとも最先端を言っているのが土壁と言っていいです手
う〜ん、どこまでいっても昔あった家づくりは無駄がなく、先人たちの知恵は優れてます。頭が下がる思い。。





ねっ、これで完了。なんか美しささえも感じてしまうのは、私だけかな?
直して使う。大事にしていきたいことですね。。

さあ、直して使う奈良の木の家。
直して長く住まうためにも、心地よくありたい!
古い・・汚い・・使い勝手悪い・・では、やっぱり心地よくないもんね手
古い家を心地よく住まうために、拭き掃除、洗い仕事、欠かせません。
天井や柱や梁は拭いたり、建具や汚れの酷いところは水で洗います。





それだけでびっくりするぐらいに綺麗に見違えます。



今まで汚いオーラを放っていた建具も・・
ほら、このとおり!綺麗に。





汚いって思っていたのは、ちょっと埃をかぶっていたから。
ちょっと愛情を注いであげると見違えるように応えてくれるのが、木のいいところ。。
古民家はとくに変わり映えがあるので、やり甲斐がありますね
そしてお化粧なおし。



長年の傷や手垢など、水では落とせない部分は、柿渋にベンガラを混ぜた昔ながらの塗料によって古色で統一していきます。
そうすることで嫌な感じがしていた傷や汚れも目立たなくなって、古くなった木部に統一感がでてきます。



水で落ちない目障りな手垢などは、このとおり!



ねっ。ぜんぜん違うでしょ。
手をいれてあげると、ちゃんと応えてくれるのが木の家。こういう一つ一つの作業でぜんぜん変わってくるんですよね。
よく古い家を、もう汚らしい古い家だから、壊して新しく立て替えるって聞くんだけど、
本当は手間を惜しんで、綺麗だなんてありえないんだよね。そりゃあ建てた時は綺麗かもしれないけど、10年たてばどんな家も汚れてくるしね。
木は本当に正直でちゃんと応えてくれるからね。
粗雑に扱えば、木は毛羽立って粗だたしい雰囲気になっていくもんだし、
丁寧に大切につかっていけば、艶をはなって趣を深めていくんだよ。
傷も味わいだ、なんて言うけど、でも本当は違うんだよね。
扱う人次第で、粗だたしい嫌な雰囲気になったり、味わい深いイイ雰囲気にも変わっていくから、住んでいる人次第なんだよね木は。
木の家を扱っていると、そういつも感じる。



いい家はやっぱりちゃんと手入れがされていて、住んできた人の暦っていうのが感じられるんだよね。
この家も築65年だけど、何度かメンテナンスして、できる限り大事にしようってやってきたのが分かるから、私も大事にしたいなあって思う。
いい家って、そういう気持ちにさせられるのよね。。(続)
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