このたび野の草ホームページが、リニューアルオープンとなりました〜♪
製作期間2年・・・?
いえ、構想・・・4年???
長かった〜、というか本当につくづく私は妥協のきかない性格だなと自分自身で嫌になりました(汗、汗)。
いえ、そんなホームページづくりに長くお付き合いくださいました『往き、還る家』の建て主さん。そう、今回、『往き、還る家』の建て主さんにホームページ製作のお手伝いをして頂き、素敵な完成を迎えることができました♪
それにともないブログのほうも、ホームページ内にお引越しします。
新・野の草設計室ホームページ、ぜひご覧下さい〜♪
野の草 設計室
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『心地よい家』も上棟その後、屋根仕舞いが着々とすすんでいます。
冬場のお天気は晴れ間が少なく、時折の雨に大工さんを泣かせています。
私のほうも電気屋さんと打合せをしつつ、先に電気配線を仕込んでおかなければいけないところを指示。
土壁+木組みが現しになる家、大壁の家とちがって簡単には配線できません。
最適な電気配線ルートは私の頭の中。
電気屋さんに頭のなかの設計図を申し伝え、作業を見守り中です。。
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なにやら、ヘッドライトで暗闇を照らしつつお宝探索中?
いえ、お宝が隠れていると良いのだけど、完成目前の最期の美装です。
美装とは、工事最期の大掃除のようなもの。
年末押し迫ったなかタイミング悪く、美装屋さんも大忙しのようで、野の草で美装をすることに。隅から隅まで、天井まで拭き掃除をおこない、壁の際も土壁の汚れを小さなブラシで洗っていきます。小さなシミや傷も逃さず。
本格的に自分たちで美装をしたのは初めてな事。
自分たちで美装をおこなうと最後の最終チェックができて、いろいろと気がつきます。
そう言えば、ある工務店さんは最後の美装は美装屋さんを入れずに、社長自らが汗だくになって掃除をしていて「こういったところ見習いたいなあ〜」って思ったのを思い出した。こういう姿勢って、安心感がありますよね。最後の自分たちのしごとをピッチリと確認して。
掃除をしていると、こうしておけば良かったな〜と言う、自分たちの反省も出てきますしね。さあ、ほんとうに完成まで秒読み、あと一息になりました。
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『土間と風の家』は完成にむけて着々と歩み中。。
木製建具が入りはじめると、途端に家らしくなって雰囲気が変わってきます。
その一瞬一瞬がとっても美しくて、しばし見とれてしまうような瞬間です。
建て主Tさんも同じようで、タイミングよく出会わした建具を納める様子をしばし眺められていました。
こういった美しい瞬間に出会わすのも、昔ながらの家づくりだからこそ。
ひとつひとつ心に刻みながら。。
そして以前に京都に一緒に購入しに行った古建具もそろそろ出番です。
古建具の掃除と柿渋塗りを建て主Tさんと共にして、古建具を蘇らせます。
家と同じように、手をいれてあげるとちゃんと応えてくれる古建具です。
「つくった方が手間がかからん」と言われたら、そうだけど・・。
でも、なんでもかんでも新しいものを買っては使い捨てていくのではなく、
直しつつ大切に使っていく事を昔ながらの先人のように、わたし達は大切にしていきたいものです。
いまはさまざまな職種がはいってラストスパート中。
あと完成まで一息です。。
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待ちに待った『心地よい家』の建前が執り行われました。
建て主さんにとっては、この日をどんなに心待ちにされていたことでしょうか。
そして大工さんたちにとってもコツコツと刻んできた成果が出る日。
野の草にとっても。
大きな木材たちが組まれ始めると現場は迫力の空気です。
なんと言っても家の要は足もとが肝心。
大きな材を使いながら、足元から組んでいく造りです。
現代工法と伝統構法の大きな違い。
長い月日のなかで痛みや腐り大きな地震に耐えていくため。
足元がしっかりしていると本当に見ていると安心感が違います。
村上工務店さん、頑固に長ホゾにこだわって仕事をしてくれました。
しっかりしていてこれも見ていて安心。
建前は毎回それぞれの大工さんのこだわりや考え方が出てくるので、おもしろいところです。ホゾが長いとホゾ穴には入り難くく時に大変だけど、その分抜けにくく粘り強いです。
建て主さんも手に汗をにぎるように眺めていて、家を形づくるひとつひとつが地震に耐えるための要素である、その生の迫力を感じたようです。
伝統構法を手がける大工さんの姿って、ほんとカッコイイんです。
みんな女子はそう言います(笑)。
絵になり、かっこよく見えるんだよな〜。
あんなに高い足場の悪い所をスタスタと、重いカケヤを振り下ろして。
モテタイのであれば伝統構法大工にナレですねっ!
この美しい木組み、そしてドッシリとしたこの安心感。
これぞ木の家といった感じでしょ。
道行く人はみな足を止めて暫らく眺めていきます。
誰もが感じる何かがココにあると感じます。
そう言うわたし設計者も、ハマッた一人ですから。
”本物”には、人を惹き付ける確かな力があるんだよな。
そして上棟に際して建て主さんご一家に、棟木にメモリアルして頂きました。
100年先まで残る家として、その100年後に子孫たちに伝えたい想いなど。
家族みんなに。
子供たちには少し意味が分からなかったかもしれないけど、でもこうやってお父さんお母さんが家を建てたときに、家族みんなで何かを書いて遺したなと大人になって思い出してもらえれば、きっとこの家も大切にされていくでしょう。そう願って。。
そして最後にこの棟木を納めて祝・上棟!
ご近所方々に幸せのおすそ分け。
街中でどれだけ人が集まるか心配でしたが、心配無用でした。
このみんなの笑顔。今時は餅まきをする家は殆ど無いですが、餅まきイイですね。
ご近所さんとの関係も近まって。
ひとつの区切りの建前も終わって、ほっと一息ですが、さてこれからです。
まだまだこれから先は長いですが、ひとつひとつが大切。
良い家づくりにしていきたいと思います。。
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忙しい合間、なんとかお米の脱穀をすることが出来ました。
稲木に掛けたお米たち、残る茎や葉の養分が全て種としての籾に吸収しつくされて、種子として完成されたお米。
やっぱり稲木にかけたお米は美味しいなあと、地元の方は言います。
昔ながらの足踏み脱穀機は、のどかな雰囲気です。
私たちのペースにぴったり。
何気ない風景ですが、キラキラと光り輝くように目に眩しく入ってきます。
美しく平和で幸せな一時。。
全てが愛おしくなります。
1年に1回だけのお米づくり、だからやっぱりまた来年も、という気持ちにさせられるんですよね。こんな時間が自分にとってはかけがえのないひと時です。
そして今年の稲には稲麹がたくさんついていました。
まるで神様の贈り物!
稲麹が出来るとお米が美味しいと言われてます。
不思議とどれも2対のペアで稲麹がついているので、まるで夫婦のようです。
この不思議は何か宇宙の法則なのかしら。。
神様からの贈り物。
この天然の稲麹で来年はお味噌を仕込んでみようと思います。
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庭木選びのついで、『土間と風の家』の建て主さんと一緒にご飯を食べましょうということになり、せっかくなので『誕生と成長の家』の建て主さんもお呼びすることになりました。
実は二人の建て主さん、家づくりをするなかでそれぞれの家づくりでの作業をお手伝いするという自然な関係に。
建て主さん同士が、結でつながって一緒に作業しあう、なんだかとってもイイです〜♪
それこそが、これから野の草のめざす理想郷です。
そのむかし建築が人と人とを繋げて、互いに協力し合って家が出来ていた時代に、ちょっと戻りたいと願うのです。こうやってご飯やお酒を一緒に共にし、愉しい話に盛り上がり、助けがいるときにはちょっと支え合う。
今はお金がないと家ができない世知辛い時代ですけど、そうではなかった時代の良さを少しずつ。。なんだかそのほうが何倍も楽しいと思いませんか。
これから『誕生と成長の家』では諸々と、お金だけでないつながりで家をつくる取り組みとして、基礎石をハツッたり、竹小舞を掻いたり、荒壁塗ったりと昔ながらの『結い※』を取り入れてやってみたいと思っています。。
(※「ゆい」とは、田植え、屋根葺き、など一時に一人で行うには多大な費用や労力を要する際、お互いに助け合い協力し合う共同作業のこと)
子供たち同士も、すっかり打ち解けて。。
愉しい夜になりました。
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『土間と風の家』の家づくり終盤。
恒例のように、庭の植栽のため建主Tさんを誘って庭木の選定に山へ行きました。
野の草の家づくりでは必ずおこなう庭木選びです。
家が出来ても庭がない家には潤いがありません。
家があって庭があってこそ、そこで豊かな家庭が育まれるのです。
草木を愛し、季節を感じ、自然と共に暮らすということを教えてくれるのが庭です。
だから野の草の家づくりでは、家と同じぐらい、庭を大切に考えています。
庭がなくて良いのなら、マンションでも良い訳ですから・・
家に住むことで、庭いじりをしたり、土にふれたり、庭の草花を活けてみたり、移り変わっていく季節を草木に感じたりと、それは『住む』楽しみのひとつでもあるのです。
さて、これから長く一緒に共同生活を営むことになる草木たちを
与えられたものではなく、自分たち自身で選んでいく。
可憐な白い花が咲く木、赤い実がなる木、葉っぱが丸い木、枝ぶりが渋い木、紅葉する木、食べられる実がつく木。
木と言ってもいろいろ。
だから、一緒に庭をどんな風にしていくかのイメージを膨らませながら。
さて、どんな木との出逢いがあったのでしょうか。。
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『心地よい家』の建前まで1週間となりました。
構造材はほぼ仕上げが完了し、最後の丸太を釿(ちょうな)でハツったり込み栓をつくったりと、最後の準備をされていました。
ふと見ると、
お昼休みに棟梁が軸組み模型をじっと見つめて、最後の建て方の最終確認をされている様子。
刻み終わって、ここはこうしておけば良かったかなと、思うこと多々あるようで、
これだけの規模の複雑な刻み、常にそういった気持ちが右往左往するのが伝統構法の大変さでもありまた面白さでもあるのかもしれません。
あとは建前を待つばかり。
鉋(かんな)をかけられた桧の構造材が、工場の片隅で艶をはなって出番待ちをしている光景が印象に残ります。
さあ、お天気が良いことを祈って。。
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『土間と風の家』大工工事がほぼ終えかけたところ、
怒涛のごとく待ちかねていた他の職人さんたちが現場に入り始めました。
これから完成にむけて幾種もの職人さんが、代わる代わる工事をしていくことに。
そうは言っても現代の家づくりとは違ってやっぱりどこか時間のながれ方が違います。。
土壁の最後の仕上げも、当然のごとく接着剤を使用しない水モノなので急いでも乾かず、水の乾きじっくり待つだけ。
建て主さんもドンと腰を据えておられる分、こちらも諸々を落ち着いて最善なように段取りができます。
ここからが見違えるように家も変わっていきますね。
一つ一つ、すこしずつが終わりにむけての一歩・・。
建て主さんもそれを感じ始めているようで、なんだか寂しい気持ちになってきました。
いつも味わうこの寂しさ。
終わらないで欲しいとつい思ってしまうから(笑)。
のこり最後の瞬間まで、家づくりの思い出として心に刻んでほしいと思います。。
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梅雨ごろから刻み始めた『心地よい家』の刻みのほうも終盤です。
建前の日取りも決まり、大工さんも後がない状態となりました。
最後の仕上げに手鉋(てがんな)をすべてかけてくれていて、それがなかなかの量。
いまは毎日毎日、鉋がけの日々です。
今の時代は機械鉋が一般的。鉋ではなくサンダー仕上げといってペーパーで木材の表面を細かくこする仕上げ方のほうが安価でよく使われていて一般的かもしれません。
大工さんが丹念に手鉋(てがんな)をかけてくれています。
鉋仕上げは、木材を細かくこするようなサンダー仕上げとはちがって、木の表面を綺麗に刃物で削り落としていくから木の表面を荒らさないので、木の繊維に汚れも入りにくいのですよね。木材の色艶もよくなりますが、汚れも付き難く、暮らし始めてからの拭き掃除などの手入れもしやすくなります。
一手間の意味がありますね。
でもまだまだ建前までにしておかなければいけない事が山積みです〜。
時間はあっても無いようなもの。
頑張れ〜!
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11年前に手がけた『イチョウのある家』。
『心地よい家』の現場と目と鼻の先で、いつも家の前を通って現場に通っています。
仕事も退いて家でゆっくりすることが多くなったので、遊びに寄ってねと誘われていて
今日はお言葉に甘えて。。
庭木もずいぶんと成長し、家も深い味わいとともに渋みが感じられるようになった『イチョウの家』。自分が手がけて言うのも恥ずかしいのだけど、本当にいい住まい。
「仕事も落ち着いたから、これからは家を繕うことを楽しみたいの。」っと、つくづく我が家を愛してくださっているお言葉に、ジンとなりました。家の所々、手を加えたいところや繕いたいところを見てまわり、すこしアドバイスしました。
それにしても、いつもお会いする度に「この家を建てておいて本当に良かったと思うわ。」と、作り手にとっては嬉しくなる言葉をくださる施主さまです。そう言えば、いつ何時も心優しい言葉をたくさんかけてくださった施主さまでもありました。
これから本格的に動き出す『心地よい家』の現場近く、こうやって時折『イチョウのある家』の施主さまにもお会いすることができそうで、現場通いの楽しみがひとつ増えました。
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この土日で我が家の稲刈りも無事、終了〜♪
ひとまずホっとしています。。
『心地よい家』の建前も近づき、『土間と風の家』も完成間近の忙しい最中の稲刈りでしたが、ブログで呼びかけたところ両日とも援農でお手伝いに来てくださる方がいて、本当に助かりました〜!!
我が家だけだったら、あと二日掛かりそうなところでした。
相も変わらず機械を使わず手作業にこだわる我が家です。
確かに機械をつかうとこの忙しい最中の稲刈りも一瞬の作業なのですが、それはそれでなんだかつまらなく・・。
忙しい時代だからこそ、この秋空の下で、ザクザクと稲が刈られていく小気味よさに耳を傾け、お腹が空いたらにぎり飯を頬張って、3時の一服にお茶とお菓子、稲穂の飽きない美しさに心ときめいて、不思議に心地よい疲労感。
いつもの忙しい毎日をちょっと忘れさせてくれるそんな時間があるような気がします。
それにこうやって皆で稲刈りするのが、なんたって稲刈りの一番楽しいところ。
お米づくりの原点でもありますね♪
これがあるからお米づくりを続けているような気がします。
子供たちも一日中田んぼで駆け回って、帰る頃には電池がきれて、車中はぐっすりだった様子です。
『土間と風の家』の建主Tさんも楽しかったとの事で、また来年も応援に来てくれると。
家づくりだけに終わらない、稲刈りや味噌づくりなど、年に数度こういった形でずっと顔を合わせていくのもイイですね。
お手伝いいただきまして、皆さんどうもありがとうございました!
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我が家の田んぼのお米たちも、やっとのこと黄金色に色づきはじめました。
時々、猿がやってくるようで、お米の味見をしているようです(汗)。
今の時代、断然買ったほうが楽なお米ではありますが、
綿々と太古の大昔から稲作をつづけてきた日本人としてのDNAが、私たちをお米づくりに向かわせます。
稲刈りは、その湧き上がってくるかのような喜びがもっとも感じられる瞬間でもあり、
この平和で幸せな一時がまた来年のお米づくりに私たちを向かわせるのです。
私の場合は、この平和で幸せな体感が、家づくりに生かされているような気がします♪
ぜひご一緒に稲刈をしませんか?
稲刈り初体験だと言う方もOK〜!
初対面の方もOK〜!
稲刈りには興味ないけど、私たちと語り合いたいという方でもOK〜(笑)!
昔ながらの手作業で鎌で稲を刈って、稲木に干していきます。
一汁一菜でのお昼つき♪
ぜひ秋深まりゆくこの季節、一緒に田んぼで幸せな時間を過ごしましょう。。
日時:11月3日(土)、4日(日)10時〜17時(自由解散OK・雨天中止)
場所:今治市玉川町鈍川 神子の森の田んぼ
※参加希望の方は、下記まで連絡をください。
携帯:090-4781-6192
メール:asuka-archi@nifty.com
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あたり一面、声を掛け合ったかのように足並みを揃えて咲き並ぶ曼珠沙華の季節です。
もうこんな季節!
っと、時の速さを感じずにはいられません。
これからこの鈍川一帯もだんだん寒くなっていきますね〜。
我が家も、秋の恵みに溢れる季節。
↑お決まりの、生ゴミから発芽したカボチャたちや冬瓜たち。そして茗荷。
覆い茂るような紫蘇たちを、今年は紫蘇ジュース以外に紫蘇ドレッシングにしてみました。
これがなかなか美味!
それでもなかなか食べきれない程の実りに、日々お裾分け。
田舎に移住して5年。
自然に囲まれて暮らすことの豊かさを日々感じますね。
さて、冬野菜の種まきも終えて、いまはホッと一息。。
あとは秋深まりゆくなかの稲刈りを待つばかり♪
これまた幸せな気持ちに。
よかったら稲刈りを一緒に楽しみませんか〜♪
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建前にむけて絶賛刻み中の『心地よい家』です♪
梁桁類はほぼ刻み終わり3ヶ月が経ちました。
(↑写真は足元の部材である土台や足固め大引き材です。)
でもまだまだ。次は柱類の刻み。
それに建前までには、雨仕舞いのための屋根仕舞材の加工も残っています。
私も、宿題であった屋根の納まりを描いて次なる納まりの指示。
打合せをしていると大工さんがどこまで図面を読み込んでいるかがよく分かります。
この構造材の刻みの時点で、後々の造作の細かな納まりまでしっかりと把握して共通認識が出来ていると、意匠的に美しい納まりとなります。大工さんにとっては後回しにしたい面倒な部分かもしれないけど、美しく納めていくためには大事なこと。
とくに設計士さんの絡む仕事では。。
分からないままにせず、図面に描いた線1本・言葉一つにも意味があることを気にかけてくれているのが伝わって嬉しかったです。
建前は11月予定。
それまでにはまだ時間があるので、その間に仕口が割れたり捩れたりしないように養生してくださってました。
こういったのは大工さんそれぞれですが、丁寧にしていただくことは本当にありがたいことです。
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昔ながらの家づくりをしていると時々、化学物質過敏症の方から、「もう家に帰れない!助けて!!!」といった電話をもらいます。
あらゆる化学物質に体が拒否反応をおこして、たちまちの居場所がなく、安心して息をすることさえも許されない状況で逃げ惑う最中の藁にもすがるような電話。
何件かはフォローしようとはしたけど、家を離れ、家族と離れ、見渡せば化学物質が溢れるこの社会で安心できる場などなく、解決しようもない課題がいくつも立ちはだかるなか、化学物質過敏症を発症した人たちの「息ができて、眠れる場が欲しい・・」といった当たり前すぎるような願いさえも叶えることが出来ない・・。
住に携わる者として、ずっと手をこまねいてばかりで何も出来てこなかったこと。
それが満を持すように温めていた何かが膨らんできたかのような、ふっと湧いてきたひらめきがありました。。。
遠隔地に逃げ惑っても解決しないこの問題。
遠く家を離れず、家族のできるだけそばで療養しつつ、時間はかかっても問題の根本を見つめ解決していくのがやはり一番最良な答えです。
ただそのためにも「安心して息ができて、眠れる場がいる」
ふつふつと湧いてきた『CS避難はうす』をやっぱりこの期に実現化させていこうと、CS(化学物質過敏症)の方々に集まっていただいて構想をお話しました。
そして吟味し集めてきた『CS避難はうす』に使う素材の、サンプリングテストをおこない、意見交換をしました。
参加者のCSさんのなかには遠く高知県から体調不良を覚悟でグループで来て下さり、CSさんとは思えないほどの熱のはいった交流会となりました。
呼びかけるとご遠方なのにすぐに駆けつけて下さるCSさんたちがいる事は本当にありがたいことです。
『CS避難はうす』に使う素材は、まったく化学物質臭を放たない素材から、一般的にCSに大丈夫そうと言われている材料や、私たちが工夫を凝らした素材などをテストしてもらいました。
さすが化学臭がしない素材は全てのCSさんが◎評価。重度の方にも使えそう。
そしてCSさんにとって苦手な人が多いという杉も、いくつかの工夫を凝らしてみることに。
CSには向かないと言われている杉も、色々な工夫を施すことで臭いがほとんどしなくなって全てのCSさんに○。みんな驚きと面白さを感じたようでした。安価な杉が使えるというのはCSさんにとって負担がかからずに、CS避難はうすを実現できたり、多くのCSリフォームにも利用できることにもなります。
まあ、まだその工夫は、実験段階なのでここでは伏せておきます。。
何事も思い込みではなくひとつひとつの検証が大事。
検証した分、見えてくることがあります。
それと電磁波カットの素材でCSさんにとっても大丈夫そうなものも発掘!
こちらも高額ではなく安価なものを見つけました!
電磁波過敏症のかたの避難住宅にもなりそうです。CS発症すると電磁波過敏症をも併発してしまうことはよくあるのです。
CSさんたち体調不良覚悟で多くの素材をテイスティングをして頂いたにも関わらず、何故かとってもワクワクされたそうです。
ひとつひとつ化学物質過敏症でも使える素材があることを解明して知っていくことは、今後多くの人のためにも、そして自分のためにもなります。
こういった話し合いって本当に有意義でワクワクさせます!
私にとってもCS住宅にかぎらず、一般住宅にもさらなる安心のためここでの検証が何か活用できそうです。
まだまだ課題も出てきそうですが『CS避難はうす』一歩前進かな。
応援ください〜。。
↑あら不思議。臭いのない杉。。
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我が家のお米づくりも、この時期やっと出穂です!
もうすでに周辺の田んぼは、稲刈りが終わろうとしている時期。
自然農で自分たちで苗から育ててとなると、この時期になってしまうのです。
辺りの稲刈りが一斉に終わろうとしている時期なので、焦りを感じつつも、こればっかりは自然のこと。
ただただ私たちに出来ることはお米たちの成長ぶりを見守るだけ。
手塩にかけたお米たちが元気に育って、出穂(しゅっすい)してくれたこの瞬間は、今までの苦労が吹き飛ぶほどに、とても感慨深いものがあります。
稲刈りはまだまだ先ですが、たわわに実る稲穂を思い描きながらの、今日この頃です。。
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ワシントン・ボセル大学の工学部の学生さんたちが『土間と風の家』の見学にやって来ました。
今回、愛媛大のルース先生の授業の一環として日本にやって来られた学生さん、
”省エネルギー”が授業のテーマだそうで、ここは私も日本の良き家づくりを知っていただく絶好の良いチャンス♪
小躍りをしない訳がありません(笑)。
昔ながらの家づくりは、資源を無駄にすることがない持続循環のサイクルが構築されたもっとも省エネルギーな住宅です。
現代のように50年生きた山の木を使って30年で壊されるような家を建てるのではなく、100年200年家を長くもたせていくための知恵がいっぱい秘められています。
どこまで日本の物づくりの心が伝わるか。。
異国の学生さんに日本の伝統構法の家をお話するのは初めてなこと。
でもさすが皆さんとても積極的でコミュニケーションが上手です。
一方通行にならない、聞いた話をお互いに論じ合ったりと、日本との違いを感じました。
↑いつもおこなっている古式製法での本物の和紙と現代的和紙の引き裂き実験
笑いが出るほどの違いに一同の驚き。体感をもって、古来からの物づくりの素晴らしさの一端を感じてもらいました。
こういった和紙ひとつ、土壁ひとつにおいても使い終わったからと言って、日本の物づくりは”捨てる””ゴミにする”という発想がなかったというお話。大切に長く使っていくための知恵や工夫をしてきました。そここそが持続循環型の省エネルギーサイクルと言えます。
↑みんな真剣!
アメリカでは移動や移住が多いとのことで、そもそも家が”長くもつ”ためにお金をかけるという発想があまり無いのだそうです。その分のお金はインテリアにかけるものらしい・・。
でもスクラップ&ビルドな社会は持続可能なのか?燃費が小さいだけの家を省エネルギーと言えるのか?
暮らし方や生き方を見直していくことを、これから真剣に考えていかなければいけないのではと、お話をしました。
日本の物づくりの心や伝統文化が、良いヒントとなって異国に良い影響をあたえてくれると良いなと期待します。。
わたしも再度、先人たちが残してくれた日本のスピリットが大好きでたまらないと再認識。
お伝えできて幸せでした〜。。
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『土間と風の家』は内部造作工事中。。
大工2年目の司くんも、床板張りに挑戦していました。
すこしずつ親方から言われる仕事も増えて、難易度が増していってます!
でも仕事が几帳面だからどんな仕事も安心して見ていられます。
こちら先輩たちは、難易度大の階段を納めています。
階段が出来て一人前。そう以前に聞きました。
伝統構法を手がける大工さんにとって、階段は朝飯前なのかもしれませんが、
なかなかに『土間と風の家』の階段は難しい。。
大工さんの技術力は、美しい仕上がりに出ます。
隙間があいたり木の小口が荒れたような仕上がりでは、自分自身に合格点が出せない大工さんたち。
そんななか階段の桁を途中で継いでますが、ほとんど分かりません。↑分かりますか?
難しい階段なのに、木の目がとおってズレなしのピッタンコです。
スゴイ〜!
こういった仕事ぶりを見ると、やっぱり大工さんって尊敬をしますよね。
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コンクリートを打設して、湛水養生中の『心地よい家』です。
水をためるコンクリート養生。
『往き、還る家』から散水でなく湛水に変えての養生方法ですが、その良さ、やめられません!
http://aastudio.jugem.jp/?eid=252
なんだかコンクリートが「気持ちがいいんだよね〜」と言ってそうなのです(笑)。
ちょっとした手間をかけるだけで同じコンクリートでも、その強度と耐久性には雲泥の差が出てきます。
ゆっくりじっくりと成長して強度を増していくコンクリートはまさに生き物のようです。
そしてやっぱり良い物づくりをするのは、そこにいる人次第。
あっと言う間に型枠が外され、猛天下の下であっと言う間にカラカラになる基礎とちがって、そこにはあきらかに雲泥の差の仕上がりが♪
そう考えると長く家を支える基礎、野の草ではすっかり省けない大切な工程と言えます。
基礎屋さんも「僕らも長くやっていて良い基礎は型枠を外した時点で分かりますよ。」ってお褒めを頂きました。
ただ今回、水の漏れがなかなか止まらなくて・・1週間、朝と夕の現場通い。
わが子の様子を見守るかのように気になってしょうがない(笑)。
ちゃぷちゃぷと溜まってくれているとホッとしますね。
しっかりと雨でも降ってくれるといいんだけど〜。なかなか(汗)。。
コンクリートの強度発現には3ヶ月を要します。
建前までまだまだ時間があるので許す限り、水養生をしていきましょう〜。
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突然送られてきたお野菜たち。
ハチドリ農園さんが手がけられた化学農薬・化学肥料不使用のお野菜たちです!
突然のサプライズに嬉し〜(涙)!
すこし前に野の草設計室を訪れてくれたハチドリ農園のご夫婦。
何か新しいことに挑戦する時って、すごくエネルギーが必要で、
それはお金とか時間とか言ってたら手の届かない存在。
野の草がむかおうとしている何かを、目にみえない電波をキャッチするようにやって来てくれたハチドリさん。
「なにか応援できることありますか」
いろいろと頭を膨らませてはいるけど、なかなか実現に至っていないこと。
化学物質過敏症者の人たちのための避難住宅づくり。
応援隊がいるだけで、どんなにパワーになることか。
不思議な流れ、具体的に絵を描いて自分たちなりに一歩を踏み出しはじめると、
こうやって声をかけてくれるという目に見えない何かの繋がりを感じます。
きっと実現しなければいけない何かが背中をおしています。。
伝統構法を実現しようとした時も、こういった不思議なことが山ほどありました。
年々歳をとりつつ体力も気力も若い頃から言うと落ちつつある私たちだけど、
ハチドリさんの若くて純粋なエネルギーをうけた新鮮なお野菜たちに
エネルギーをいただきながら、頑張りたいと思います!
ハチドリ農園さんブログ↓
ちょうど私たちの事について書いてくれてました!
https://hachibird.exblog.jp/
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基礎の配筋工事が完了し、日本住宅保証検査機構のJIOさんに検査に来て頂きました。
床下を風通し良くするため、今回は、基礎の立ち上がりがないフラットベースの基礎仕様です。
見るからにガッチリしてます。
まあここまで鉄筋必要なんかなあ〜って思うぐらいですけど。
フラットベースで対応するため、今回は構造計算をして基礎設計をしました。
一般的な木造住宅で基礎を構造計算することは稀なのです。
JIO検査も、まったく問題ないとのことで、一発合格。
でも次はJIOより厳しい野の草の自社検査です。
JIOさんの前で職人さんにパシッと指導します。
電気屋さんにはコンクリートのかぶり厚さに注意して配管をやり変えて頂き、自社検査も難なく合格。
でもこの頃の鉄筋屋さんは、ほぼ訂正なく、ピッチリしますね〜。
私が勤めていた頃は、もっとザックリとしていたような気がしますがね。
ご時勢です〜。
明日はコンクリート打ち。
実はここが一番気を使うんですよね〜
でもお天気も曇り空で、最高のお日和になりそうね♪
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これから『土間と風の家』の庭工事につかう大島石を物色のため、建て主さんを誘って大島に渡りました。基礎石に大島石を使って以来、石屋さんのほうもさらに輪をかけて大島石の建築への活用方法についてとても協力的です♪
今回これから動き出す他の家づくりでも大島石を使いたく、石を見せて頂きました。
↑ドンと使ってくれ〜と云わんばかりの石山。
墓石としてのイメージが強い大島石。テカテカピカピカの磨いた状態は、ちょっと堅くて冷たく、とっつき難い雰囲気がしますが、割ったままの石はかなり柔らかいイメージがして素敵です。この風合いを活かして建築にどんどん活用できないか。
石屋さんのほうも、墓石として使えない石は、実はあまり活用方法がなく、安価に出していきたいとの事。大島石は工夫次第で、無限の可能性を秘めている薫りがぷんぷんしますね。
↑この石なんか、めちゃ創造力が溢れそうです!
↑これも使っていいよ。って、素敵度400%でしょ!!
それに建て主さんへのデモンストレーションとして石割り体験もさせていただきました。
色々と石をみてお腹いっぱいになった私たち。
時期をみて石を頂に伺おうと思ってます。
そしてその後、カレイ山展望台へ足をはこびました。
ビューティフル!!!!
瀬戸内海しまなみの風景です〜。
愛媛県に住んでいて初めて訪れましたが、ここ1年のなかで最高に感動した景色です。←建て主さんも横で同じことを呟いているから面白い。
そして・・その先にある、知る人ぞ知るの、ような茶屋?
すごい絶景!茶屋!
カレイ山展望台にこんな所があったなんて、馬鹿にしてた・・(汗)。
いえ、ここを知らないのはかなりのモグリかもしれません・・・・。
ここで昼食のカレイ山カレーを食べました。カレイ山カレー→辛いカレー(笑)。
どうやら名のある料理人が試行錯誤でつくったカレイらしい。かなり美味しかったです!!
満足度100%!
私たちは打合せのため来訪したけど、ナントこの一連のツアーはNPO能島の里が石文化体験ツアーとしてされているそうですよ。これは、絶対行かなきゃソンです!
お問い合わせは↓NPO法人能島の里
http://noshimanosato.org/
野の草の家づくり塾としても、大島石を体感するワークショップを予定中ですので、
こちらも乞うご期待!!!!
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お盆もあけて、急に秋っぽくなりましたね。
朝一番の気温は22℃!
山の夜は寒いくらいです。。
日中の室内の気温も27℃台から上がらずなので、ほんとうに気持ちがいい気温。
窓からの風も秋を感じさせる心地いい風〜。
なんどもなんども「気持ちがいいねえ。気持ちがいい。」と言っている横で
冷え性のきよさん、お盆帰省で島根から帰ってきて、その温度差に、
寒い寒いと、震えてます・・。
しかも耐え切れず、着替えに帰って、長袖に変身。
そんなに寒いかな〜?
これから訪れる山の冬に耐えられるか、今から心配です。。
現場のほうもやっと暑さが和らいできたようです。
そろそろ『心地よい家』の基礎工事が動きます。
この夏の殺人的猛暑に、コンクリートへの悪影響を正直心配していたのですが、
基礎屋さんのほうも今回、豪雨被害の復興の影響でテンパっていて、現場も停滞。
でもちょうど日差しが和らいできた頃にコンクリート打ちというタイミングになり、
神様がうまく見守ってくれています。。
でも、基礎屋さんがそういう按配にしてくれたのかも。
「野の草の現場は特別に気を遣ってるから」って、感謝!
でも今回の豪雨被害の復興に、職人たちの足並みにも影響・・左官さん建具屋さんどうなるか。
『土間と風の家』の建て主さんにも、お話をして、早まりそうだった完成を、
少し待ってもらうようお伝えした今日この頃でした。。
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なかなか下りてこなかった『心地よい家』のカーポートの確認申請がやっと下りました。
準防火地域ということもあって、そこを木造現し(柱や梁などを木で見せてつくる)で造るとなると、なかなかに面倒。
たかが小さな簡易な車庫なのに、本体の家よりも確認審査の期間がかかってしまった・・。
本体もかなり面倒だったんだけどね・・。
今時、カーポートはアルミの既製品がほとんどだから、確認申請が面倒な準防火地域で、わざわざ木造車庫なんてなかなか無いのでしょうね。
審査担当者の方には早々と「不燃でないと・・」そんな風。
えっ!木造現しで家のほうは確認通ってるのに、簡易なちょっと柱や梁があるだけのカーポートで、家が出来て車庫が出来ないなんてないでしょっ(ムッ!)。
という訳で、変な感じに火がついてきて(笑)。←こういうの高知県人の血?
仕方なく・・燃えしろ設計という、ある一定の時間は木材の表面が燃えても避難上有効な耐力があるということを構造計算で示して、やっとのこと確認がおりました〜。
担当者も燃えしろ設計は初めてとの事で、これまたなかなか前に進まなかったけど。
いまの時代、昔ながらの構法となると、こちらが色々と告示を調べて引張り出して突っ込んでいかないと「駄目だ、無理だ、出来ない」で片付けられてしまう。かなり建築基準法を熟知していないと木では家が建てられないようになっているのが今の現状ではないかな。
でも今時とちがってこちら、時間だけは十分に頂いている家づくりなので、テコでも審査をとおす覚悟。
その脇でサクサクと確認がおりていくメーカー住宅のほうが、きっと何倍も手間がかからず、審査機関も利益になるんだろうなあ〜っと。きっとうちは車庫ごときに面倒なお客に違いない(苦笑)。まあ私たちも手間ばかりでなかなか利益にはならないけど(苦笑)。
気の毒になりながらも、木の家づくりが廃れていってしまわないよう、手間うんぬんで簡単には流されてはいけない。
まあ、昔ながらの家づくりで常に時代に逆行し草を掻き分けてきた私たちだから、
すっかり草のように根強く、少々ではヘコタレん根性が染み込んでますから、ご安心!
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今時、外壁と言うとサイディングなどの無機質系の素材が一般的です。
でも家が寿命をむかえたときに、それらのゴミは何処に?
今時の家づくりは自然にかえらないゴミが多いです。
子供たちの未来に負担をかけるような物ではなく、大地の土へとかえっていく素材で家が造られていって欲しいもの。
さて『土間と風の家』の外壁工事も着々と完成にむかっています。。
見えなくなる下地から自然の素材にこだわって・・っと言うより、昔ながらの素材や技術を活かすと、大地に優しい自然に優しい家づくりになるのです〜。
大手企業が乗り遅れないように必死になって努力している「環境に優しい」を、あえてアピールしなくても、エコマークなどなくても、私たちの足元にすでにあるのですよね。。先人の知恵って最先端!
でも、あとは活かすだけなんです。
そう、あとは消費者の意識が大切。。
↑土壁で出来た大壁です。
左官親方が熱中症やら他の病気を併発して入院中のなか、お盆休み中に乾燥できるよう、頑張ってくれました♪
さてあとはこれで待つだけです。
そして大工さんたちも、外壁仕舞いに精を出してくれています。
やはりこちらもこの暑さに参っている様子。。
頑張ってください〜。。
それにしてもこの外壁の赤味の杉材、とっても綺麗です!
赤味材で揃えるなんてなかなか出来ないことですが、
こちらはいつもお付き合いしている池川林材さんが準備してくれたもの。
赤味材は油があって、虫や腐りにも強く、雨係りには理想的。
贅沢〜!
でもこれを庶民価格でサラッとやってくれるのが池川さんなのですよね。
ありがたいことです!
こうやっていろんな職人に支えられ『土間と風の家』進行中です。。
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この暑さのなか我が家のお米たちも元気にスクスク育っております。
無農薬無化学肥料での自然農によるお米づくりです。
1本植えした稲たちも、今はたくさん分けつがすすんでいる最中。
抜いた草や稲藁が良い肥料となってくれているみたい。
自然農でのお米づくりで凄いのは、そこにいる生き物の多さに感心します。
この頃の田んぼではカエルの鳴き声は微かに聞こえる程度。
でも我が家の田んぼ、カエルたちの大合唱で、両手で耳を塞がないと耳が痛いほどです。
すぐそばに家が無くて良かったね〜と、その光景に夫婦で大笑いしました。
いまの時期は、田んぼの上を飛ぶトンボの数がとても多いです。
それだけ田んぼに生息する虫たちが多いという証。
農薬や除草剤を使わないので生き物たちが生きることのできる住処があるという事でしょう。
虫ひとつつかないお米を食べる気がしますか?
やっぱり私は嫌かな。
それってまわりまわっていずれ自分のもとに還ってくるような気がします。
今の時代、ガンやアレルギーなどの病気が溢れてるけど、案外原因はこういった足元であったりします。
たくさんの生き物たちを育むことができる場がここにあると言うこと、
そんな恵みのなかでお米が育っていって自分たちの口にはいる、
たいへんな事もあるけどお米づくりをしていて、ありがたいなと思います。
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山登りに例えると『土間と風の家』はいま7合目。
この殺人的暑さを乗り切るために建て主さん大工さんたちと一緒に『土間と風の家』現場ビアガーデンをおこないました♪
私たちのほうはビールに合う手づくりギョーザで、建て主さんはご自身で捌いたお刺身や生姜飯を、大工さんたちも色々と持ち込んでくれてのビアパーティーでした♪
ほんと、定期的にこういった交流会は開きたいもの。
建て主さんにとっては一生に一度、そして私たち造り手にとっても一期一会の家づくりだから、一瞬一瞬を楽しみながら進んでいきたいものです。
飲むと普段できないような色々な話が出てきます。
建て主さんの家づくりに対する、そして伝統構法を応援する気持ち。とっても嬉しくて♪
こういう施主さんの応援歌が、職人・設計者を奮い立たせるんだなと感じました。
エネルギーをもらい、私もいつもの如く熱く・・(笑)。
なんといってもこれからこの愛媛を背負うことになる若き大工さんを目の前にしているんだから熱くならない訳がナイ(笑)。
現場ビアガーデン、夏の宵、涼しくもあり熱くもあり、思い出のこる夕べ。
さあ、暑さも吹き飛ばして頑張りますよ〜!
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『心地よい家』の刻みが始まりました。
大工さんのコツコツとノミを振るう音が小気味よく、新たな家づくりの始まりを実感させてくれます。
今回お付き合いをする村上工務店さん。
以前からちょこちょこと古民家の修繕ではお世話になっていたお一人です。
お若い大工さんですけど社寺なども手がけられ、松山では珍しく4人もの大工さんを抱え機動力に優るなかなかにやり手の大工さんと言えます。
今回『心地よい家』はなかなかに大きく複雑な造り。
図面の枚数もかなりなもの。一般的な設計図もかなりの量だけど、施工図や構造図だけでも62枚もあって、書いた設計者すら脳が沸きそう(汗)。しかもまだまだ枚数は増えそう・・。
そんなたくさんの図面を網羅しつつ、大工さんは墨付けや刻みがおこなわれていきます。
頭がよくないとなかなか出来ませんね〜。
でも頼りになりそうな村上さん。
「まかしといてや」っと、時折発するその言葉に男っぷりを感じます。
さて今後の進捗が楽しみな『心地よい家』です。。
↑野の草1年生の若葉マークのきよさんも頑張り中(笑)
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先の豪雨被害によって、まだまだ各所ではこの猛暑のなか復旧作業が続いているようです。
主要な公道はほぼ改善されたものの、個人宅レベルや小さな集落ではまだまだ十分に手が行き渡ってないところも多いと聞きます。
またそのわりに・・知り合いの業者さんのなかには重機を使って土砂排出のボランティアを申し出るにも、支援のためのマネージメントが出来ていないために断られ行き場がないという状況も出ているようです。
私のほうも今回の被害で何軒かお宅を拝見させて頂きました。
浸水被害に対してどのように処理すれば良いのかといった相談内容でしたが、見させて頂いたお宅はどれも床下浸水で、基礎までの浸水で、土台などの木材が塗れずに済んでいたので、まだ処置が簡単なほうではありました。
それでも床下を覗くと、通気口もあまりなく床下は真っ暗で空気が澱み、乾燥のための通気が十分でないため床下を乾燥できないという状況のお宅がありました。この暑さですので、当然このままだと長引く湿気によって、床下木材や床の合板類に湿気が行き渡りカビや腐朽菌の繁殖が考えられます。
ひとまず十分な通気が出来てないので、早急な乾燥のため畳下の下地板は全て取り外し、扇風機などで強制的に風を動かすことを指示しましたが、フローリングの下の隠蔽された空間はそう簡単にはいきません・・。断熱材まで水が浸かっている場合はさらに対処の難易度があがります・・。ここが現代の住宅の大きな問題点でもあると、こういった状況下に置かれると良く見えてきます。
昔の家は、高い床下で床下に風が抜けることを旨としています。通常時も床下の木材を常に健全に保つための造りですが、こういった自然災害時には先人たちの知恵の深さをさらに思い知らされます。
昔ながらの家は、水で落ちた土壁さえも、塗りなおせば容易に修復できます。柱や梁が露出した現しの構造であるからこそと言えます。断熱材が入り柱や梁が隠れた現代の家の造りは、こういった災害時には建築に携わる者として本当に悩ましい造りだと感じます。高断熱化や高気密化された家や、合板類で造られた2×4のような輸入住宅は、その現状に「自然災害だから・・」と現実に蓋をするしかない面があるというのをその道に携わっている者として感じるからです。
しかし柱や梁が現しになった昔ながらの家は、柱や梁や建具を水洗いし、土を塗り直し、畳を入れ替えれば、頭を抱えて悩むようなこともなく、元の住まいに戻ります。床下は当然、礎石に柱が建つ造りなので土砂を排出したり洗い流したり乾燥するに容易で、幾度もこのような自然災害を経験し、修復修繕しやすいこと至極考えられた造りだと感じることが出来ます。
建築に携わる者として「自然災害だから」と言ってしまえばそれで許されてしまうのだろうけど、やはりそういった事も視野において備えのある住まいを今後も考えていきたいと、被害相談にのりつつ感じました。
今回の被害の有無には関係なく、床下に風が抜けないというのは家の耐久性のためにも良くない状況なので、浸水被害を機に、今後の家のことまでを考え、床下の乾燥方法と通気確保の仕方を提案し帰ってきた次第です。
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『土間と風の家』に、今回基礎石でお世話になった大島の採石屋さん、その支援NPOの能島の里の方々が見学に来られました♪
今回初めて使った大島石。その基礎石の現場での出来上がりを見ていただき、建て主さんにも来ていただき、今後の大島石の活用方法などについて一緒に話し合うことができました。
自分たちの石がどういった使われ方をされたか、実際に現場を訪れ目で見て、そして次なるアクションのために現場の声を聞いて話し合っていく事ってとても有意義です。また私たち現場の人間や施主さんにとっても、生産者や各職の生の声を聞くことが、建築というものの根底を落とし込んでいくためにも、とっても大切なことだと感じています。
いまの多くの建築現場は、そういった繋がりを失った建築といえます。
品番ひとつで、そこに携わる人と関わらずとも、またひとつひとつその背後にある現状を知らなくても、物だけが簡単に行き交いする時代です。物だけが流れる。ある意味、血の通わなくなった建築とも言えるような気がします。
血を流していくのはそれに関わる現場の人間。
とくに伝統構法の家づくりではそれが言えるような気がします。
大工さんだけが生き残っても、伝統構法は残りません。伝統構法は調和の産物。
ありとあらゆる職種の職人たちが輪のように繋がってこそ、美しい和(輪)の建築が生まれるのだと感じます。。
地元に石があるんだから使いたい。
木も土も草も、石も。。
そして人も!
建築というものが表面的な見た目だけでない、そこに未来につながっていくための豊かさを含んだ世界であることを感じることが出来るでしょう。
野の草はそんな物づくりを目指したい。。
大島石の活用。そして大島石のことを多くの方々に知ってもらいたいと思います。
石を知って感じて楽しむ企画を練り練り中。
住まいは地産地消でいきましょう!!
お楽しみに〜!
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じゃ〜ん!こんな事になってます(笑)。
機械をつかわず手植えでの田植えです。
1本1本、藁を掻き分け、草を刈りつつ、カマで穴を掘り、苗を植えていく。
まるで苗たちの大切な巣箱をつくるかのような田植えになっています(笑)。
投入した藁のおかげで例年より時間がかかっている田植えですが、なんだかイイ感じにワクワクするのは私だけかしら(笑)。
でもそろそろ田植えの時期もタイムリミット!
早くしなきゃ〜!!と焦りが出始めています(汗)!
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『土間と風の家』は大工さんがもどってきて、各職種の職人さんの動きもそれに合わせて忙しくなってきました。ちょっとずつ家の各所の部品が出来上がっていっています。
この時期は打合せや最終確認に忙しいです。
もろもろの取り合いの納まりの最終確認の時期でもあり、それぞれに皆が知恵を絞りあっています。
気になるところや、水仕舞いは念には念をおして長く安心して暮らしていくために、ずっと先のことまで念頭において考えていきます。
しかも美しくなくては。だから悩みます。
こういった時こそ、それぞれの考えが聞けて面白いのです。
そこに設計者の無理難題も加えつつ(笑)。
そうやって意見を出し合い、そのなかで自然と皆が納得するベストな方向に答えが導き出されていきます。
こういったちょっとした難題の積み重ねが、一品一品が手づくりであり、既製品ではないからこその物づくりの面白さでもあると感じています。
パンをこねるように、こねてこねてこねてこそ、はじめて良い家が出来るのですよね。
と・・、打合せ終了かと思ったら、まだこちら悩んでました(笑)。
そうそう、そのコネ姿勢、常にベストを目指して〜♪
『土間と風の家』の家づくりは進んでます。。
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田植えの時期がやってきました〜♪
いえいえ、もうすでにこの辺りの集落はとうの昔に田植えは終わってます(苦笑)。
集落で一番遅いのが我が家の田植えになります。。
庭先で草とともに、なかなかに元気に育ってくれた、種から育てた稲たち。
それを掘り起こし、田植えします。
庭先は仕事の合間でも管理しやすく、砂土なので掘り起こしやすいです。
そして今年は田植えまでの間に、倉庫を壊すので藁がいらんか〜、庭を手入れしているので落ち葉はいらんか〜と、いろいろと声をかけて頂いて、焼却処分されるのももったいなく田んぼの肥やしにすることにしました。
田んぼに投入したのは良かったものの、敷き詰めた藁で草刈が困難に・・・・。
草刈も十分に出来ず田植えに突入という訳です。
我が家は耕さない不耕起自然農での田植えなので、代掻き(しろかき)※はしないこのままの状態での田植えとなります。
さてどうなるやら。
※代掻きとは、田起こしが完了した田んぼに水を張って、土をさらに細かく砕き、丁寧に掻き混ぜて、土の表面を平らにする作業のこと。自然農では田起こしや代掻きをしない一風かわった農法となります。
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梅雨の晴れ間の『往き還る家』の庭工事その後です。
庭工事は、建て主さんとご一緒に。というのが野の草スタイルです。
まあ庭工事にかかわらず出来る限り、自分たちの家づくりなんだから家づくりに関わって欲しいなあと感じます。
そうすると色々と各職種の物づくりの世界が垣間見えて、お任せでない家づくりの楽しさがありますし、一緒に草木を植えたりしながら、今後どんな風に庭で楽しもうかと、これからの庭のある暮らしに思いを巡らせてもいけます。
まずは木製のベンチを手作りして木陰に置く、という事が沸いてきて提案をしてみました。
それだけで庭に出てお茶したり、草木を観察したり、ちょっと一息つける、第一歩になります。
リビングやキッチンからの眺めもとても良くなりました。
暮らしのなかでいつも草木の揺らぎを感じてほしい。。
それが野の草の設計コンセプトでもあります。。
それと今回、蒼園さんのご協力で廃レンガを分けて頂いて、建て主さんとアプローチづくりをすることにしました。
あまり職人技がいらない素人施工で出来るアプローチ。廃レンガ活用といっても、ねっ、贅沢なぐらいの素敵な雰囲気の玄関アプローチになったでしょ。綺麗なレンガを、蒼園さんありがとうございました!
そして、すずちゃんも一緒に庭づくりしましたよ♪
ひとつひとつ我が家の思い出として心に刻まれるといいなあと、ほのぼの風景。
草木を育てたり、水をやったり、土をいじったり、季節の花を飾ったり、お庭で楽しんだり、これからいっぱいして下さいね。
こういった事が、子供たちの五感を育てるうえでもっとも大切なことだし、家族とのこの家での緑溢れる思い出となっていくことでしょうし。
自分たちがつくった庭ならなおの事、これからもいっぱい庭に関わって欲しい。
すべてプロにお任せすると、なかなか素人さんでは手を入れにくい庭になりますが、こうやって一緒に関わって庭づくりすることで、庭とのお付き合いの第一歩という訳です。
これで『往き還る家』の家づくりは終了。。
これから時々、お邪魔するとき、庭の草木の成長や変化が、設計者の何よりの楽しみでもあります。そして草木の成長とともに家族の暮らしもさらに豊かに増していくことを願っています。
また機会あればその後の庭の様子や暮らしの様子などもご報告したいところですね。。
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わあー!ラッキョがたくさん採れたよー♪
二年もののラッキョです。
ラッキョは、粒の大きい一年ものもイイけど、二年ごしのものは粒が小さくはなるものの実が引き締まって美味しくなると言われています。収穫をグッと我慢して育てた、無肥料無農薬栽培での二年ものの我が家のラッキョたち。
っと言ってもラッキョなんて土に埋めておけば勝手に育ってくれる手間いらずなのだ〜(笑)
こんなには食べ切れん!と思いつつ、
誰におすそ分けしよか、実家に送ろうかと、頭で想い巡らせながら、ひとまず鮮度が落ちぬうちにラッキョの下ごしらえ。
根っこと、葉っぱを切り落とし、下漬けをします。
こういう作業、好きです。
ゆったりと空気が流れていて。たまにはこういうゆとりの時間も必要。
普段ゆっくりと話が出来ない事も、徳さんと二人、お茶しながらラッキョ作業。
和やかな時間が流れます。茶美さん(猫)も傍らでつかず離れず。
そして下処理したラッキョの薄皮をとるために、水でゴシゴシ洗いました。
次に下漬けのために瓶詰めして、食塩水と酢を合わせたものに浸し、これでしばらく乳酸発酵させます。
でも・・ん! こんなにラッキョって、少なかったっけ〜?
っと思うぐらい、葉っぱと根っこのボリュームが大きくて、あっけないぐらいに目減りしたラッキョたち。収量2.7キロでした。
でも我が家では十分に楽しめるラッキョ漬けに仕上がりそうです。
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あとすこしで、完成して1年をむかえる『往き還る家』の庭工事が始まりました。
息の長い野の草の家づくりでしょっ(笑)。
庭づくりを家づくりと同じぐらい大事にしている私です。
庭のない家なんて、ありえない・・。
どんなに自然素材の家であっても、どんなに素敵に家ができたとしても、所詮、家は人工物にすぎません。自然の草木や緑たちが与えてくれる恩恵には足元にもおよびません。
庭の草木たちは日々刻々と変化し、春から冬まで絶えず、感動や潤いを与えてくれます。
春には草木の芽吹きや咲き乱れる花々に春の到来を知り、初夏には萌えるような緑たちから躍動的なエネルギーや緑陰の涼やかな風を与えてもらい、秋には枯れていく落ち葉や草木に一巡りの命の終焉や儚さを感じます。
何気ない日々の暮らしのなかで、草木たちの様子にほっとさせられ癒される事はとても多いです。
庭の手入れなど手間もかかるのが庭ですが、その恩恵は計り知れず、知らず知らずに私たちは多くの恵みをいただいているように感じます。草の管理も大変だけど、むしろ自分好みの草花を増やしつつ庭を育てる楽しみを味わってもらいたい。
「庭の草管理が・・」と考え苦に思う人は、きっと育てる楽しみを知らない人。
ぜひに、小さなスペースからでも♪
今回も蒼園さんにたくさんの庭木を植えていただきます。
木が植わるだけで、その場の空気が一変!
ほらね、草木たちの恵みは偉大です。。
そう私たちは緑の星、地球の住人だから〜。
草木たちと共に生きる喜びを、DNA的な細胞レベルで、きっと感じているのかも。。
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新入社員1年生のきよさん。
軸組み模型と格闘中。
その傍では猫も参戦中。。
いえ、完全に邪魔してます
きよさんの作業が気になる茶美さん(猫)です。
1年生で軸組み模型はちと早いかと思いつつ、でも勉強がてら軸組み図を書かせて模型をつくらせてみることにしました。
そうする事で立体的に具体的に木組みの造りが理解できやすいのではと。
私が1年生のときは、構造材の名前や造りすらよく分からなかったなあ〜。
桁や柱や土台が、どんな風に引っ付きあっているのかも・・。
でもこうやって一山超えると、いろいろと理解できて見る景色が変わってきます。
軸組み図の間違いにも自分から気がついたようだから
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『土間と風の家』も荒壁の最終工程の貫伏せにはいりました。
家の名前のごとく、よく風の通る家で、荒壁塗りのスタートが遅れたものの土壁があっと言う間に乾燥し、予定より早く荒壁工事を完了することが出来ました
一般的な家づくりとはまったく時間の流れ方がちがう昔ながらの家づくりの現場。
じっくりゆっくり進む家づくりだけど、ひとつひとつ目に見えないところで職人さんたちが手をかけてくれています。
貫に塗りつけられた土壁が割れないように貫伏せも、建材ものではない棕櫚を使ってくださっています。棕櫚ひとつだって、作業が出来ない雨の日に左官さんたちが1枚1枚棕櫚を手作業で広げる作業をしてくださっているという手のかかった材料。古臭そうな材料だけど、やっぱりこれが1番長持ちして丈夫でいいと野の草の家づくりには使ってくれています。本当にありがたいこと
建主Tさんも現場に差し入れをもって荒壁最後の作業の応援です
休憩時間は職人さんたちが伝統技術的なことや仕事のことを色々とお話してくれます。
そんな声に耳を傾けながら。。
『土間と風の家』は、ゆったりとほのぼのとした空気が心地よい風とともに流れてました
さてそろそろ大工さんが現場に帰ってきますよ
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休日のきのうは雨降り
以前からタオルを買い換えようと、今治タオルフェアの開催を心待ちにしていたのだけど、雨・・。こんな雨の日にタオルを買いに行く人もそうはいないだろうに・・と思いつつタオルフェアに
すごですね〜今治タオルって、雨にも負けずなんのその!
雨のなか予想に反する大勢の人手でした
雨に濡れつつ、お気に入りのタオル探しをしましたが、フェアではB級品や在庫処分などでタオルがとっても手ごろな値段なのです。。
もちろん今治タオルと言えば、今や人気のタオルブランドのひとつ。
そんな今治タオルが年2回のタオルフェアでは、すごくお得な値段で買えるんです
ブランドタグ付きのものもたくさんあります。
わあ〜今治に住んでいて良かった
我が家も買い替え時期なので、たくさんタオルを購入しましたよ。
今治人の家にはご贈答やら買いだめしたタオルが、どのお宅もダンボール1杯分ぐらいはあるらしいけど、それにしてもフェアでの人手に、今治人はタオル好きなのかもとビックリしました。
でも質の良い安価なタオルに出会えて、その気持ちがよく分かりました
みなさまも、ぜひ今治タオルを。
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『心地よい家』の木材天然乾燥もそろそろ完了という事で昨日地鎮祭を執り行いました。
建主Sさん、ずっと以前からこのゴールデンウィークの今日この日を地鎮祭の日として狙っていたそうで、お天気もよく最高の地鎮祭となりました。
地鎮祭は土地の神様やこの地に生きる生き物たちに、ここに家を建てさせていただくお許しをいただく儀式です。
日本の神事は、自分が生かされ今こうやって自分があるのも目に見えるものから目に見えないものの支えがあってこそという感謝とそれに対する礼を尽くすという儀式でもあります。神道でもある私も、この地鎮祭をまえにするといつも背筋がピンとして、自分自身が清められるような思いがします。日本古来からのスピリットに心惹かれる自分をいつも感じます
子供たちにそんな事をちょっとでもお伝えしたく、これから始まる神事の意味をお話をして「神様がこれからお空から降りてくるからね。ちゃんとお願いしてね。」っと話ました。
そのせいか子供たちも神事の最後までジッと静かに。
きっと子供たちなりに目に見えない神様を感じてくれたのかな
家を100年以上もたせていこうという昔ながらの家づくりもまさに日本古来からのスピリットが宿っていて、100年生きた木の命に感謝し、命を無駄にせず大切にしようという心があります。
木や土や草や石など自然界の万物からつくられる家だからこそ、そういったあらゆる支えがあってこそ存在する自分を感じることが出来るんです。衣食住にその心が宿っています。
やはりずっと残していかなければいけない家づくりがここにあります
↑写真は1000年の釘をうつ今は亡き白鷹幸伯氏の釘。
この釘を使うようにとご両親から譲って頂いたようで、釘の寿命がつきるまで家をもたせなくてはという意気込みにさせられますね
地鎮祭終了後には奥様手作りのお弁当を皆でいただきました。
お品書きには感謝の言葉があって、嬉しくジンとしました
家づくりは山あり谷ありと色んな出来事があります。
でもひとつひとつ絆を深めながら前に進んでいければ嬉しいなと思います。
それがこの人生のなかの家づくりという場で与えられたご縁だから。
そして夜は大工さんの村上工務店さんがBBQを開いて、大工さんとの顔合わせをしてくれました。さていよいよこれから『心地よい家』も始動開始といった感じです。
っと言っても、ゆっくりじっくり手をかけて進んでいきます
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今年は竹の子の当たり年のようで、野の草も竹の子掘りに行ってきました。
竹の子は貰うのも嬉しいけど、自分たちで掘るのも楽しいもんです
例年は猪のほうが竹の子掘りは優勢なのですが、今年は採りつくせないほどの竹の子の勢い!
私たちもウホウホと猪のごとく
4月から野の草に加わりました、新入社員のきよさんも竹の子掘りは初めて
みんなで掘った竹の子は庭先で茹でて、その夜は竹の子入り春巻きパーティをしました。
竹の子掘りとほのぼのした空気に、つくづく幸せだなあ〜っと感じる今日この頃です。
やっぱり女子は、食べ物のことをいらっているときが一番幸せなのかもしれません
そんな野の草の穏やかな一日でした。
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『土間と風の家』の結いワークショップを、建て主さん友人と野の草の参加者たちで昨日おこないました。
結いとは、その昔、共同体として協力し支えあって助けあっていた時の助け合い作業のことで、昔は家づくりもお互いに力を貸し合って造られていました。こういった機会を少しずつとり戻していこうという野の草的取り組みのひとつ。
雨予報だったお天気も味方をしてくれて、心地のいい結い日和となりました
↑土壁づくりを自分たちで体験
結い作業の前に、土壁ってどんなつくり?かを知ってもらうために実際に竹小舞いから掻いてもらいました。。土壁の中身ってどんな造りかを知らない人も多かったようで、竹小舞体験にワクワクドキドキの様子
↓そして荒壁塗り。昔ながらの左官しごとにみんな興味深々でした。
土ってどうしてこんなに楽しいの〜、土しごとは皆をワクワクさせる不思議な力があります
そして結い作業。床の冷気をさえぎるための断熱土入れ。これは野の草の特殊仕様。。
重い土運びに女子たちも凄い馬力を見せてくれました。土しごとの女子力高し!
そして友人宅の建築のお手伝いができるなんて、とっても楽しい〜
と建て主さんの友人たちのうれしそうな声!
そうよね。建築ってお任せでなく、やっぱり皆で関わりあいながら造りあげていくのが本来の姿であると感じます。そこに、失われつつある関わりあう楽しさを思い出させてくれました
やっぱり結をとり戻そう!
家守屋の大工さんも伝統構法を発信していく機会として結いに参加してくれました
こういった職人さんたちの生の声には、強い響きがあります。
お昼はお待ちかね、建て主さんによる心ばかりのお振る舞い。
間違えて100人分のカレーを用意したようで
『土間と風の家』の建て主さんにはいつもお腹を抱えて笑わされます
食べ放題でお腹もいっぱいに
みんなの楽しんで作業している様子に、
『土間と風の家』での家づくりの思い出がここでもひとつ刻まれていっている様に感じました。
また次回、『土間と風の家』での第二段・結いワークショップ、5月ゴールデンウィーク明け予定です。
お楽しみに
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我が家のリフォーム、その合間に、設計士&大工で槍鉋で削ろう会を楽しみました
大工さんの槍鉋・せいのすけ作と、MY槍鉋・白鷹作にて。
材は、木村邸より引き上げてきた撤去材にて、我が家の台所カウンターとして第二の人生を果たしていただきます
ただ何の樹種かちょっと分かりません
野の草の新しいスタッフ(きよさん)も槍鉋に初挑戦です
綺麗にシュルシュルっと削れるとたまらなく癖になって面白いです。
時間をかけて綺麗に仕上がっていたのに、逆目があって一気に台無しになると、それを直すのにさらに逆目のドつぼにハマッテいって心折れそうにもなります
そんな風に、木と対話するのが削りの面白いところですね〜
で、写真を撮って、後で見直したら
この人のポーズって、かなり変でした
なんでそんなに傾いてるのっ!
削り方も人それぞれで面白いですね〜
思い出にのこる我が家のリフォームでのひとコマになりました
↑夕方おそくまで・・削りが気になる面々たち
さて、次は・・『土間と風の家』にて建て主さんを巻き込んで削ろう会を企み中です
これは家づくりの定番にしなきゃねっ
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4月から新たにスタッフが入ることになり、名刺も新しくすることにしました。
活版印刷でお願いしたく探していたら、ちょうど独立したばかりの若い活版印刷屋さんを地元今治に発見
大きな機械式の活版印刷ではなく、手動式の印刷機で1枚1枚手作業でやっている様子に、野の草らしさを感じ、野の草の名刺をお願いをすることになりました
今の時代の効率や手間や作業性とかを考えると名刺を1枚1枚手作業で・・って、ちょっとびっくりするところですが、なんだか私たちがやっている家づくりと通ずるような感じ。komorebiの田中さんも手作業ならではの温もりのあるものに魅力を感じるそうで、必然的なご縁だったのかもしれません。
写真はまさに1枚1枚作業していっている様子といった光景。
どことなくラブリーでしょ
名刺に使用した紙は、牛乳パックをリサイクルした手漉き紙です。
三陸の福祉施設の方達によってこれまた1枚1枚手漉きしていった紙にやっぱり同じ愛おしさを感じ、選びました。
シンプルな名刺のデザインは野の草によるものですが、手漉き紙と活版印刷の風合いが奥深い愛着を感じさせて、離したくない一品に仕上がりました
1枚1枚顔つきが違うのがまた愛おしさを感じさせます。
120%満足で、komorebiの田中さん、ありがとう
今からお嫁に出すのが寂しいぐらい
手に取って捨てられることもあるだろう名刺だけど、でも手に取ってくれる方に何か手づくりの温かさみたいなものが伝わると良いなと思っています。
今治の活版印刷屋 Komorebi
http://komorebi-kp.com/
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『土間と風の家』は竹小舞の作業中。
家づくりの一瞬でもある、この美しい光景に
しばしウットリする瞬間です。
建て主Tさんがこの竹小舞中の現場を訪れた際、
一緒にきた2才のお子さんが『わぁ〜きれい〜!』と現場に入ったとたん声に出して言ったそうな。
まだ数多くない言葉から、この竹小舞の様子をみて
まだ小さな子供からそんな言葉が自然と出てきたことに、
この家づくりをやっていて誇りに思えました。
小さくともその五感全身でしっかりと感じてくれていること
木と土と自然の素材から生み出されていく住まいは、心を育んでくれる住まい。
性能重視や機能重視だけで住まいを建てては欲しくはない。
それは人が生き物として住まう家だからこそ。
もっともっと伝えていきたいものです
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春暖かくなって私の周りも色々なことが動き始めました。
4月からはいってくるスタッフの住居整備や事務所スペースを拡げる作業をしています。
『土間と風の家』の大工さんがタイミングよく左官さんの荒壁作業中で小休止であり、
大工工事にはいって頂いています。
コツコツこつこつコツコツと親子共演での作業。
こうやって師匠と弟子の関係で仕事が受け継がれていくんだなと
今は日々楽しませて頂いております。
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畳表をもとめて高知へ行ってきました。
っと言っても、私が探しもとめている貴重品種を育てるイ草農家さんは全国でもほんの僅かです。まさか愛媛と高知というこんな近くにいるなんてとは思いませんでした。
実はずっと畳屋さんを通して、耐久性に富む貴重品種である『せとなみ』を栽培する農家さんを探していた私たち。
もうそんな品種のイ草を栽培しているところなんて貴重な存在なのです。
この頃の畳表は出来た時が一番綺麗で、しかし昔のように使い込みに耐えて使えば使うほどに黄金色に艶が出て美しくなるような畳表を、入手することが難しいのが現状です。
「えっ!使えば使うほどに美しい黄金色に変わって艶が出て擦り切れや磨耗に強い畳なんてあるの??」っと言う声が消費者から聞かれそうですが・・、この声自体が畳の評価が下がりきってしまったことを物語ります。
実は畳屋さんの多くは、出来た時の見栄えの良さを一番に気にされます。ほんの少しの色妬けや褪せなど均一性に欠くような表は評価が低く、如何に全体的に均一な青さ美しさであるかが最優先だと考えている、それが今の畳業界です。
(う〜ん・・これは畳だけでなく建築業界全体の業種に言えることでしょ・・)
イ草の見た目の綺麗さ追求するために灯芯が十分に詰まりきらない若い時期で青々したイ草を刈り取り、また見た目の良さや栽培のしやすさをもとめて繰り返される品種改良は、そこにあった畳表として無くして欲しくない中身を二の次としてきたと言えます。
でも畳が出来た時が一番美しい・・・・実のところ私たち消費者が本当にもとめる畳表とは、それはちょっと異なる方向性だと感じるところです。出来たときに綺麗だというのは有難いことではありますが、優先順位としてはやはり使ってなんぼの世界です。使い始めたら、どんどん磨耗して摺れて、色合いも青かった時点が一番美しいかったのでは・・そもそも話になりません。畳なんてこんなモンか・・やっぱりフローリングのほうが良かったとなります。たまにしか使わない部屋が畳なら綺麗だけで良いのかもしれませんが、広めていきたいのは畳を主居室として使う畳のある座の暮らし。そのためには昔のように使用に耐えるしっかりと長持ちする畳でないといけません。
昔はもっと使い込みに耐えて使えば使うほどに黄金色に艶が出てその表皮に、畳の心地よさや美しさ良さがありました。
今回訪れたイ草農家さんの野村和仁さんは、頑なに昔ながらにあった畳表の良さを守ろうと努力されている方であり、お会いしてその生き様や物の考え方など共鳴するものを感じました。
貴重品種である『せとなみ』を使った白系の表は、今の見た目重視の畳業界での評価は小さく、あまり栽培してもお金にならない。よって多くの農家さんは「畳表としての昔ながらの白系品種」ではなく「売れる新種」に乗り換えてきたそうです。
なら?どうしてお金にはなりにくい品種を栽培しているのかと言うと、そこには今の時代のお金では評価されない良い物、失ってはいけない物があるからだと言う想いが野村さんにあるからです。売れるための青さではなく、灯芯が詰まって表皮が厚く硬くなるまで収穫を遅らせることで高まる耐久性。それは見た目の綺麗さで売れるものを作るのではなく、畳表として長く丈夫にもつ昔本来の良さを受け継いだ物を作るという姿勢があります。
なんだか私のやっている伝統構法の家づくりと同じだと感じました
野村和仁さんが栽培するイ草は在来種の遺伝子を多く残す昔からの品種『岡山3号、せとなみ』で栽培されているため表皮が厚くて硬く、灯芯が詰まっていて、全国で生産されている畳表の中でも他の追随を許さない耐久性を誇るイ草です。
「お客さんを裏切れない、お客さんに満足してもらいたい」という想いから、頑なに栽培をつづけているのが野村和仁さんの『岡山3号、せとなみ』での『土佐表』。卸店やセリという既成の流通に疑問を抱き、何とか流通に頼らない販売をしていきたいという想いから自ら営業販売をしていますが、その販売方法にも共感したところです。
いくつもの卸店を経由していく建築業界全体の流通システムには、私自身もずっと疑問を感じてきたところです。
生産者や作り手の想いやこだわりが現状の既成の流通システムでは届かない上に、本来作り手に届くべきお金がちゃんと落ちてこないという問題があります。野村さんは「やっぱり折角農家の想いで商品を作って流通に乗せても、消費者に届く間にその想いは打ち消されてしまって、いつの間にか流通業界の思いの商品に変えられてしまう現実がある。卸屋に、農家の代弁者となって農家の想いや商品の本当の魅力を伝えて欲しいと言っても、逆に自分たちにとって売りやすいもの(見た目の良いもの)を作ってくれと言われる。そんなところにやっぱりこう腹立たしさというかやりきれないものがある。」と語られていました。
私たち自身、備後手織り中継表が作られている値段と売られている値段との差に驚愕し、良い物もこれでは欲しい人には手が届かなくなり、貴重な技術も無くなっていくのをただ待つしかないと感じたのも、今の既成の流通システムに問題を感じたから。野村さんのお話はまさに良い物づくりをしようとする作り手が抱える叫び声でもありました
『岡山3号、せとなみ』のイ草をつかった畳表は、高知県でも野村和仁さんの畳表のみ。
表にはその名前が印字されています。『せとなみ』もいいけど、昔ながらの在来種である『岡山3号』はとても魅力的!
私たちも『土間と風の家』に使う畳表を購入してきました
せとなみ一番草を使った麻麻ダブルでのランク。一番良いランクの畳表で、なかなか安さ優先で売れない表だそうですけど・・、長く使っていくに相応しい畳表にたかが1枚2000円ほどの増額を消費者は出せないわけではありません。
大切なのは、長く畳の心地よさを知って味わってもらう事、そんな本物の畳を提供していくことこそ、
畳の文化を守っていくことになりますからね
この表が『土間と風の家』に使われて、そして時とともに黄金色に変化し艶が増していく姿、そういった光景を心待ちにできるのも畳がある楽しみの一つかと思います。
野村和仁さんの畳表を購入したい方は!
まずは土佐観光styleにお問い合わせください。
そしてまずはこのページをチェック
↓↓
https://www.tosa-k-style.org/tosaigusa-real
家づくり塾でも、この畳表を知る機会をぜひつくりたいものです。。
高知ツアーか〜
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ご報告が遅くなりました〜。
三津木村邸のこけら落としとなる初イベント、愛媛大学社会共創学部の山口先生のもと「地域に開かれた建築空間のあり方について考える」シンポジウムがおこなわれました
「地域に開かれた建築空間のあり方について考える」という木村邸もが抱えている難解な課題について、アサダワタルさんや中ムラサトコさん佐々木陽平さんの軽やかなそして地域を想うアートスティックなノリで、楽しい新たな解が見つかるのではという期待感をもたせてくれる集いとなりました
私のほうの建築のできる役目なんてたかがしれています。あとはどういった人たちがそこに魅力を感じ集まっていくか・・。そこには自由な発想を縛らず強制せず、実験的で楽しめる場、そしてそこを愛して想う気持ちが大切なのかもしれません
写真を整理していたら9年前の懐かしい木村邸の写真が出てきました
ずっと変わらないこと、当時も今と変わらず木村邸を想う人たちで木村邸が支えられてきたこと。人はそこに何を惹きつけられ、やって来るのかはぞれぞれなのかもしれないけど、
見違えた木村邸の今後もずっと変わらぬようであって欲しいなと願います
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木村邸改修工事もお陰をもちまして、ひとまず無事終了いたしました〜
ボランティア方々の協力のもと、予算外見積外のことが予想以上に出来たこと、
おかげさまで木村邸も予想以上に見違えました
古民家改修はお金だけでお任せというより、こうやって皆で助け合いながら
その良さをとり戻し価値をあげていくのが性に合っています。
ボランティアさんの力あってこそですね
さて今週土曜日、木村邸のこけら落としとなる初イベントとして下記が開催されます
私もパネラーとして登壇させていただきます。
ぜひふるって、新しく生まれ変わった木村邸にお越しくださいませ
【概要】
文化活動家・アーティストであり、『住み開き』、『コミ
会場となる三津・木村邸は築130年。三津を代表する古
そこで、アサダさんを、木村邸改修関係者および地元・三
参加費:無料
3月17日 土曜日 14:00 - 16:10
三津 木村邸
〒791-8061 愛媛県 松山市三津1丁目11-5 |
【基調報告】
アサダワタルさん(office事編代表)
「社会のネジをゆるめる。:表現による場づくりについて
【話題提供】
橋詰飛香さん(野の草設計室代表)
「昔ながらの家づくりと古民家再生」
中ムラサトコさん(音楽家)・佐々木陽平さん(アトリエ
「素敵なハコの条件」
【クロストーク】
アサダワタルさん
橋詰飛香さん
中ムラサトコさん
佐々木陽平さん
山口信夫(愛媛大学社会共創学部)
【予約方法】
愛媛⼤学地域創成研究センター 塩出·瀧澤
「3/17シンポジウム申込み」と題して以下まで所属·
Email:kensien@stu.ehime-u.
FAX:089-927-8820
※参加承諾の返信はいたしません。定員超のお断りの場合
主宰:愛媛大学地域創成研究センター
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三津の木村邸改修工事もあと少し。
ボランティアさん達もラストスパート中です
常連ボランティアさんもいれば、旅の道中に寄ってお手伝いしてくださるボランティアさん、広島とかご遠方から来られる方もいます。ボランティア作業っておもしろいですね
そして古民家好きの多いこと
そんな感じでいつも初めてな顔ぶれ同士でワイワイとやっています。
しかも先日は『わ・ふ邸』のお施主さんや建築仲間の友人もお手伝いに来てくれました
これは私が嬉しいっっっー
友人は庭の手入れをしてくれて、カオスとなりつつあった手つかずの予定外の庭を綺麗にしてくれました
『わ・ふ邸』の施主さんには天然酵母パンの差し入れまでしてもらって、幸せ
みんなの手が加わって木村邸も以前の面影がないぐらいに綺麗に見違えました
そして畳がはいって、ボランティアの特権?で、新畳に一番のり
畳に珈琲をこぼさないかドキドキしながら(笑)、こういう体験も良いものでしょ
明日でいよいよ木村邸改修工事のボランティア作業は最終です。
ぜひあなたも来ませんか〜
3月6日10:00〜17:00(1時間2時間でも結構です)
三津木村邸(三津1丁目 三津の渡し船ちかく)
お昼をはさむ方は昼食付きとなっております。
こちらもボランティアによる賄い飯!
Welcomeです〜
↓職人さんも最後のラストスパート中。。
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三津木村邸のボランティアによる作業もラストスパートで、木村邸も完成にむけて大詰め状態にはいっています。
まだまだ人手がほしい木村邸の叫びを聞いて、たくさんの人が駆けつけてくれています
ボランティアたちの手によって柿渋と油で磨きあげられた木村邸。
見違えるようになっています。
カサカサして寂れた柱や梁などの木部も、しっとりとした艶を取り戻しました
木の家、本物の家はこうやって長い年月が経ったとしても、手を入れなおしてあげることで蘇ることができます。
そこが本物の木の家の良さ
合板や偽物の材料ではこうはなりませんね。
そして突如、愛媛朝日テレビさんの取材陣がやって来て、撮影がはじまりました。
どうやらこの模様、放送されるみたいです
本日2月27日(火)夕方6時18分〜
スーパーJチャンネルえひめ
ご近所歴史ミステリー『えひめ謎解き歩き』
ぜひ見てね
引き続きラストスパート中の木村邸。
人手がもっと欲しくて困っています!
ぜひ助っ人に来てください。
2月27日(火)、28日(水)
3月4日(日)、6日(火)
どの日も10時~17時
作業やってまーす!!
1時間でも、2時間でも、
都合がつく方、どうか、お手伝いいただけると
とてもとてもありがたいです!!
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屋根瓦の下に使う『杉皮』
いつも瓦葺きの下には、石油系のルーフィングではなく、この杉皮を利用しています。
杉皮~!!!!????
っと、侮ってはいけません!
杉が自らの体を守るコートでもある杉皮です。
数百年、時には千年も持ちこたえる性能があると言っても過言ではないです。
数百年の単位で、その耐久性を実証している現代の建材類はありません。
そう考えると、杉皮は凄いです
過酷な屋根という環境のもと熱や雨に耐えてくれる素材。
石油系のルーフィングだと、この過酷な環境のもと通気素材でないので、屋根下地材の野地板を腐らせてしまう事があると聞きます。杉皮は、呼吸素材であるので昼夜の温度差による結露を防いでくれ、長く野地板を守ってくれます。
そう言えば太陽が照りつける昼間は杉皮はソリ返って、そして冷える夜間には杉皮のソリが納まっていて、まるで24時間自動運転のように屋根下地の通気を図ってくれています
やっぱり杉のコートである、杉皮は奥が深すぎです!
そしてこの杉皮の性質をよく理解したうえで杉皮を屋根下地材に利用しようとした先人たちの知恵に、やっぱり尊敬の念が耐えません
まだ愛媛では、杉皮をとる職人も残っており、使える環境であるというのは有り難いことです。でも年々、その担い手も少なくなってきていて・・
使っていく事で、その良さを知っていただき応援していきたいと思っています
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『土間と風の家』の現場も瓦葺き工事が始まりました。
瓦屋さん、板金屋さん、大工さん、薪ストーブ屋さん一同に集まっていただき打合せ。
雨から家を守るための大切な打合せです。
それぞれの職方さんのほうからの質疑や納まりについての疑問など、各職方一同が把握してイメージを一様にしていきます。
皆がバラバラで工事をはじめたら大変なことになります。
そしてそんな工事こそ、どうにもならない雨漏りを発生させるものです。
それぞれの職において疑問や意見を出し合うことが、先々の雨漏りを回避することに繋がります。
どこにリスクが存在し、それをどう納めていくか、また美しく納めていくためにどうすれば良いかなど、皆で熟考することが大切です。
設計者は家の図面を書くときに、その家の弱点を一番よく把握しています。
そういった起こるであろう不具合を、この施工段階の現場にフィードバックさせることが肝心で、職人たちと協議することが家を万全なものにしていくと考えます。職人たちも同様に皆、真剣に耳を傾けてくれ、またそれぞれの職においての意見を出し、ベストな施工方法を提案してくれます。
こういった話合いのなかにこそ、それぞれのこだわりや物づくりの姿勢も垣間見え、楽しいって思えます
着々と確実に進行している『土間と風の家』です
おっと、気がついたかどうか、
屋根下地につかう昔ながらの杉皮の話が出来なかったけど、次回ブログにて〜
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三津木村邸のボランティア作業日が決まりました。
3月には工事も終了です。
みなさまの手の跡を残しませんか
2月13日(火)10:00〜17:00
14日(水)13:00〜17:00
25日(日)10:00〜17:00
昼食付!
古民家好き、DIY好き、集まれーーーーー!!!!
都合の良い時間だけでも大歓迎です!
汚れてもいい服装でしっかり防寒をしてお越しください!
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しばらくぶりの木村邸の様子。。
3月には木村邸の修繕工事も完了となりますが、今は日々着々とボランティア部隊の働きで変わりつつあります。
助成事業では予算がまかないきれないため、木村邸を想うボランティアの方々たちと出来る範囲内で頑張ってます
プロでないからと、馬鹿にしてはいけません!
木村邸を想うマンパワーの積み重ねによって、ずいぶんと木村邸は見違えました
みんなの力が合わさって、この変化↑
かなりのところボランティアパワーでまかなわれています
以前は?
ビフォーアフターぶりが、かなりうかがえます
愛をもって大切に磨きなおしてあげるだけで、激変するぐらいに、ちゃんと応えてくれるのが古民家の良いところ。
こうやってボランティアで関わっていただくことで、自分たち素人であっても、
手をいれることで蘇ることのできる古民家の良さを感じてもらえれば、
野の草としては何よりも嬉しいこと。
古民家は直そうと思うと手をいれなくてはいけない所ばかりなので、いくらお金があってもつきません。でもこうやって昔ながらのように助け合って、古家を直し合うようなスタイルが古民家には一番似合っているような気がします。
もちろんプロでないと出来ないところは、ちゃんとプロに任せて。
でも自分たち素人に出来ることもいっぱいあって、友人知人または相互扶助のように、助け合い直し合うというのが良さそうです
さて、2月は木村邸ボランティア作業もラストスパート!
作業日ご案内しますので、ぜひ参加ください〜
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薪ストーブフル稼動の毎日。
猫はほんとうに幸せな生き物です
一番に気持ちよい場所を陣取って、薪ストーブを誰よりも贅沢に満喫してます。
わたしのお気に入りの椅子だって、いつもこやつの居場所。
私の椅子というよりチャビさんの椅子といったほうが、しっくりきます
でも見ているこっちまで幸せにしてくれるから、憎めない。
猫って、自分の幸せを、人にもお裾分けできる能力の持ち主。
可愛いすぎでしょ
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建前が終わってこの頃の天気、雨が多くて屋根仕舞い停滞中です
こんな時もあります。
雨に濡れないように大工さんもブルーシートでぐるぐる巻きに養生をしてくれました。
Theブルーシートハウス!
ただ、せっかくの木組みが見えなくて残念なところ
しかも室内はブルーな感じ。。
風も強くて、時折、ブルーシートは凄い音をたててあおられています。
雪まで舞い始めました。
浮かない天気・・浮かないカラー、気分までブルーになりそう・・
っと思いきや、
案外快調に、音楽をかけて、ガンガンに仕事をしていました
雨にもまけず、風にもまけず、雪にもまけない大工さん。
でもブルーなシートではなく、透明なシートにしてあげたい。
外から木組みも見えるし!
っと思ったのですが、シャイな棟梁の一言、まる見えなので「恥ずかしい」と。
やっぱりシースルーは恥ずかしいかなあ。
「土間と風の家」の現場でした
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