2011.05.28 Saturday
和の住まい。。
今、和の住まいをラフプラン中。。
今回は、思いっきり素敵な『和』の住まいに仕立てます
う〜ん、でも正直、難題。。
やっぱり間取りがどこか洋風化してしまっているこの頃、私たち設計者も本当の意味で和の住まいを設計することもなくなってしまった・・。
リビングにはテレビにソファ。ダイニングにはテーブルに椅子が必須だものね。
暮らしそのものが洋風化してしまったから、本当の意味で和の住まいをつくるのが難しくなっているのが現状です。。
寂しいかな、今では和室はリビングの付け足しの様ですし・・。
今の住まいは、リビングやダイニングという固定化した概念にとらわれている住まいと言っていい。でも和の住まいは、融通性のきく大らかな住まいでもあります。
洋服が、着る人の体型や用途がきまった衣服であるのに対して、着物はその融通性で小柄な人から大柄な人までもを柔軟に包み込む衣服。
住まいも同じことが重なる。和の住まいは、畳を敷けば、そこは食卓の場であったり、団欒の場であり、来客のための応接間であり、来客用の寝室にもなったりするのだから、大らかな懐をもった住まいと言えます。。
この頃、そんな和の住まいの良さをヒシヒシと想い描いていた矢先にやって来た家づくりなのです。
建て主さんは、大の畳好きの一家。
子供たち全員が畳が大好きで、子供部屋からリビングまですべて畳!
そしてこよなく和を愛するご一家。嬉しいね〜。
徳さんの畳を残したいという気持が天に通じたのかな〜。。
きっと素敵な和の住まいをつくって、ドンドンみんなに和の住まいを広めていきなさい〜というお告げ?←そう勝手に解釈(大笑)
腕がなる〜
もちろんどの家づくりも腕がなる課題ばかりの私たち。
どの家づくりも、ひとつひとつリアルタイムに私たちが求める住まいを形づくってくれる家づくりだから、ホント不思議〜!そして私たちを常に大きく成長させてくれる。
やっぱり見えない何かに支えられてサポートされているのかな?
設計者冥利につきる仕事ばかり。
ありがたい。。
庭を愛で、自然を愛し、木や土の温もりとともに暮らしてきた和の暮らし。
和の住まいは、夏は涼しく、縁側や濡れ縁で、季節のみどりや空気を楽しむ住まい。
冬は、衣をひとつ羽織るように、縁側や前室が外界からの寒さを和らげてくれる住まい。心から安心できる素材たちに、安心して末永く暮らすための伝統的造り。
住まいのなかで、暮らしのなかで、自然を愛で四季の移り変わりと共に、自然の素材たちの温もりを感じて過ごすという事が、どれほど大人達や子供達にとって重要なことで、今ある環境問題や原発問題にも影響しているかという事を感じる。。
きっと自然を深く愛する暮らしをしていたら、誰も、自然を破壊したりするような事はしない。住まいは感性を育むということ。。
コンクリートの中で、無機質な素材たちに囲まれ、季節感もなく日々暮らしていたら、ついつい自然のことに無頓着になってしまう恐れが・・。
そうなんだよな〜、私が家づくりを通して発信していきたい本当のところは、ここにあるんだよな。そのためにも素敵な和の住まいを形づくって、和の住まいの良さをみんなに見て知って欲しい〜。
今からわくわくする家づくりです