『新居浜の家』へ。。


 『新居浜の家』に行ってきました
建具の不具合の調整のためと、今すすめている家づくりの建て主さんを連れて。。
1年ぶりに伺う『新居浜の家』。
庭の草木の成長も一段と深まりを見せ。。
建て主さんとともに、一緒に植えた木々や草木ですから愛着もあります。しっかりと根付いてくれていることに喜びを感じました
家の方も、家族とともに歳をとり一段と色艶をましていました。
その家ごとの空気感が住まいにはあります。家族の一員のように住まいもなってきた空気感に設計者はワクワクするところ。嫁を出した実家の心といった感じでしょうか、家族の一員として大事にされてうまくやっているという、親心のような気持。。

『新居浜の家』も完成してから3年が経とうとしています。
今回お伺いした建具の不具合も、今回不具合を調整すればあとはそう起こることもないでしょう。
木の建具は住みだして2年ほどは、その土地の気候や季節の変動によって伸び縮みをします。調整が必要な建具がでてくれば、建具屋さんに微調整をしていただきます。
建具屋さんもそういった事は慣れたことなので、お金ウンヌンではなく動いてくれます。
建て主さんは、心遣いをして、頂き物のビールをお土産に持たせていました。それでいいのです。お互いが心遣いをし合う、それだけなのです。

手仕事でつくられる物づくりでは、自分が造った物への責任感というものが常にあると思います。保証などでカバーするものでもありません。
もちろん最初に人を見てどういった仕事をしているかという事で、依頼をするというのは第一条件でもありますから、これが成り立つのでしょう。
人を見ずして、仕事を見ずして依頼をすれば、やはり保証などが必要となりますよね・・。
ん〜私は昨今の瑕疵保証制度に関しては、あまり良い制度とは思っていない派です。
人によっては「建て主さんのためになる」と言われる方もいますが、本当にそうなのか・・。



ちなみに土壁の外壁などでは、例え雨漏りをしたところで、この瑕疵保証の範囲内ではカバーをしてくれません。ようするにこの制度そのもの又は保険会社サイドは、できるだけリスクのない物づくりを擁護していることになります。疑問です・・。
住宅のノンクレーム化は年々増していってます。ノンクレームと言えば聞こえが良さそうですが、ようは誰もが責任を取りたがらない社会になっているという事です。
なんだか嫌な時代になってきましたね
自分がつくった物を、自分で責任をとらない時代・・って。
保険会社が介入することで、それが一層助長されていくような気がしています。しかも保証期間は、たったの10年ですから・・!

姉歯事件からこういった保証・保険をとやかく言うようになりました。確かに偽装した姉歯さんは悪かった。しかし悪いのは姉歯さんだけではなく、通常価格を逸した低価格で売られたマンションを「安さ」だけで買い求めた消費者サイドにも問題はなかったのだろうかと思います。
消費者は消費者自身の選択に責任をもつべきです。
誰もが、誰かの責任にする社会は、無責任の社会です。未熟な社会です。。
自分の選択や物づくりに責任をもつようにしたいものです。。

っと話がそれてしまいました〜
でも社会が成熟していくために必要なこと、大切なこと。。
他の全ての木製建具の点検をしてこれで万全となりました〜
「また不具合があったらいつでも言ってね〜」と去っていった建具屋さんでした。。

さて、建具屋さんが去った後、今家づくりを進めている建て主さんに昔ながらの家づくり『新居浜の家』を体感してもらいました〜
奥さまの方は、完成見学会に来られてすでに体感済み。
「この心地よさは体感しないと分からないから主人を連れてきたかった」と。。
旦那さまの第一声は「涼しい〜!!!」でした。
土間に入られた瞬間から感じて頂いたようです。
風の大切さと、その素材感、そして空気感を感じてもらえたみたいです。
終始、ご主人さんの目がキラキラと輝いていましたから

この心地よさはどっからやって来るのか?
という話になり、自然素材そのものが発する力というものもありますが、
職人さんたちや建て主さんたちが喜びをもって皆がワクワクしながら家づくりに取り組めたことが、一番のこの住まいの目に見えないエネルギーに影響しているんじゃないかなと私。。
気持や心をこめるという大切さ。喜びの仕事をすること。すべての物に労りと愛情をもつこと。
”目に見えないものを大切に”は、昔ながらの家づくり(AASTUDIOの家づくり)ではかなり意味深いキーワードです。

ふふふ、ちょっと非科学的な危ない話になりましたが(笑)、見えない心地よさ=エネルギーは確かに存在します。ただ私たちがその事に意識がないというだけの話。
聞きたい方は、このお話しはいずれしましょう

第二弾!結い土のワークショップin「つながる家+つなげる家」

第二弾、結い土のワークショップが、雨のなか執りおこなわれわました。
「雨に濡れても良い方のみで・・」という呼びかけにも関わらず、ほとんど全ての参加者が雨を物ともせずに集まってくれました
ありがたいかぎりです。。

まーくんこと秋山親方に、汚れない汚さない仕事の仕方を指導受けて作業スタート!
道具の扱いや、水の扱いひとつで、汚れない汚さない仕事となること。そういった心遣いを大切にしながら仕事をするという事を教えていただきました。

今回の泥土は、荒壁土に砂を足したもの。最後の仕上げともなるので、割れを少しでも抑える意味があります。砂と荒壁土がよく混ざるように足でふんで練り混ぜていただきました。
そしてコテを使って土を塗り込めていく作業〜!これ結構、楽しいんです
自由がきく泥のようで、自由がきかないおもしろさ。大人も子供も夢中です。。

 
 所狭しのすし詰め状態で、泥土が詰められていきました。



コテで押さえると綺麗になっていく様子に、最後まで熱心にやっている子もいました
嬉しいね〜。

そしてお待ちかねの徳さん手打ちうどん!
讃岐の臼引き地粉を使用。前日は7時間かけて、66食分のうどんを打ちました。
かなりたいへんだった〜。。
うどんを切る手には豆が・・

でもその甲斐もあってお変わりをたくさんして頂きましたよ


参加者共々一緒にご飯をたべる、和気藹々の風景がいいなあ〜と、
いつもながら思います。。
だからやめられません。

そして、お腹も満たされ、心を満たすお話し会へ。。


左官を目指した秋山まーくんや、竹細工職人をめざした内原うっちー。
そしてあまりお金にはならないけど、しっかりとした木組みの昔ながらの家づくりが楽しいという大工さんたちの生き様から学ぶこと。。
それぞれが心のままに生きる姿。未来を想い生きる姿。喜びに生きる姿が、そこにありました。
お金社会の効率・生産性から言えば、まさに相反する生き方がそこにはありました。
しかし心のままに生きるというのは、なんと自由で、美しく、心地いい。。

今の社会はどうかしら?みんなどこに向かおうとしているのだろうか・・?
何か大切なものを失ってはいないだろうか?
会社が悪い、国が悪い、政治が悪い、アレが悪い、と沸々と湧いてきます。
しかし全ては自分から。
自分自身の暮らしから、自分のできるところから変えていこう。
ひとりひとりの生き方が社会を未来をつくります。
ディープなディープな、でも聞いていてどこか心地いい、誰もが頷く、応援したくなる生き方。。
お腹いっぱいになったでしょうか〜

雨でびしょ濡れになってのワークショップでしたが、みなさまの心に心地いい風をふかすことが出来たのなら嬉しい私たちです。。
始めて出逢った方々とも、この濃厚な時間を一緒にすごすと、何故かずっと永い付き合いをしてきた知人のような不思議な気持になりますね。不思議心がつながった・・という事でしょうか
ご参加いただき本当にありがとうございました。。
今後も、『つなげる家+つながる家』では、たくさんの家づくり塾を企画していきたいと思います。。
またご参加お待ちしております〜。



さて終了後、家族だけの神聖な儀式が・・
まーくんの粋な計らいにより、泥床が綺麗にされて・・


家族の大切なこの時を記念して・・



手形や足形をここに遺しました。
大黒柱のすぐ間近のこの場所に、家族の想いがたくされて。。
(どあっぷ写真ごめん〜)




ずっとずっと末永く。。
ま〜くんの粋な計らいに感謝です。。





そして・・その後、ワークショップをサポートしてくれた友人たちとの語らい場へ。
久しぶりに逢った仲間たち。
こちらもさらにディープな語らいです。



本当に安心できる心のこもった美味しいお弁当を食べながら。。

こんな友に囲まれて私は幸せだな〜と、つくづく
想いは一緒、お互いのビジョンを共有して、さらに磨きをかけるべくそれぞれが今、精進中といったところ。そして以前にましてお互いのビジョンが明確になり、しっかりと重なりあってきました。
時ちかし!
もちろんその歩みのなかには、しんどい事もあります。でもしんどさは長くは続かない、山の頂上をめざすための一時の苦労のようなもの。お互いに励まし合いながら、その先にある頂上の風景を想い描きます。
夢は夢ではなく、夢はかなえるもの。
ワークショップの充実感と、未来のビジョンに、どんどんエネルギーがみなぎる私でした。。

熟成土の効果。。

 先日の結いで、床下に入れた土も少しずつ乾燥中。。
そこで面白いことが!

熟成土を入れた部分と
熟成土が足らずに、寝かせていない荒壁土を積めた部分との
あきらかな違いが!


こちら熟成土


こちらは寝かせていない荒壁土
(寝かせていないので土も赤い)

ねっ!すごいぐらいに違いが。。
寝かせた熟成土は、よく土が締まっているので表面割れが起こっていないのに対して、
寝かせていない荒壁土は、土の収縮がとても大きく、また土同士の結束が弱いのが感じられる。
塗る時も、熟成土はネバネバした感じでとても粘く塗りにくいです。。
この土の締まり具合や強さが雨風にも強く、地震にも丈夫な壁をつくることになるのです。

こういった土の性質は、まだまだよく解明されていない部分が多いのが現状。
まあ土壁に限らず、昔ながらの家づくりは、そのほとんどが未解明で謎な部分ばかり。
でも先人たちが幾世代にもわたって築きあげてきたカタチには、無駄がなく、すべてが自然の道理にかなっていると、いつも肌で感じるところ。。

いつもこういった何気ないかたちで、先人たちの智恵を垣間見せてもらう気持がします。。

さあさあ今週日曜日も、第2弾の土のワークショプ!
楽しみです〜!

第一弾!結い土のワークショップin「つながる家+つなげる家」

 日曜日、第一弾!結い土のワークショップが「つながる家+つなげる家」で執りおこなわれました
久しぶりの家づくりのイベントでしたが大勢の方々に参加していただき、昔ながらにあった無くしてはいけない『住』の良さを感じて頂く機会になりました。

しっかりとした本物の仕事。あまり多くを語らずとも、その空気感は現代住宅の比ではない力強さと説得力があります。先人たちが遺してくれた住まい。自然の摂理に寄り添うことで地震や腐りに対して無理のない住まいとなっていくこと、現代住宅が失ってしまったものなど、ほんのすこし垣間見ていただきました。

土のワークショップは、大人の泥んこ遊びのよう。この日ばかりは公の泥んこ遊びですよ〜

大人も子供も、ワクワクするのが、泥の魅力
土は人を惹きつけてやまないものがあると思います。触っていると心地良い。。

若棟梁も今日ばかりは左官職です(笑)。
でも左官さんが塗るようにスイスイとはいきません。泥に悪戦苦闘中

 

外では泥を練って、運ぶ作業。
これはかなりの重労働です。左官見習いのまーくんが親方になって指導してくれていました。。
そう言えば・・まーくんが始めてやってきたのも『新居浜の家』の土のワークショップでした。そこで左官になることを思い立ってくれて今があります。こうしていま土のワークショップで彼が親方をしているのも、あの時があってこそ。不思議なご縁に、思いを馳せました。。

いつも私たちの自然農の指導役である”まんがら農園さん”もお手伝いに来てくれました。いつも土を扱い慣れているだけに腰の入りようがちがう。「田圃の畦塗りのようだね」っと、頼もしいかぎりです。昔はみんなが当たり前に農をしたり、結いで家をつくったりしながら、身体も作られてきたのでしょうね。

 

子供たちは暑い日射しのなかでも元気!前回のワークショップでは土で汚れるから、やだ〜と言っていた女の子たちも、泥遊びに、いい笑顔
しかもワークショップ始まる時に、泣ける手紙をいただきましたよ。

こんなメッセージ、パワー100倍になるでしょ!

そして身体を動かした後のご飯タイムは最高〜!
お昼前には、土も入れ終わり。ゆったりと昼食タイムです。

 

建て主さんと設計者で心をこめた料理。そしてまんがら農園さんからも自家野菜を使っての差し入れ料理たくさん
住まいも身体に優しい家なのだから、食事も身体に優しいものを。。
食事は大事です。一つの竈の飯を一緒にたべること、この行為そのものが心を一つにするように思います。一緒に食事は、欠かせません。

食後は自己紹介を含めながら、職人さんの話を聞いたり、参加者の話を聞いたりしました。
みな志が熱い参加者ばかり。食に携わる者、教育に携わる者、衣に携わる者、医療に携わる者、設計に携わる者、お産に携わる者、またこれから喜びの道を目指そうとする者。。
それぞれの分野はちがうけれど、抱えている問題の根っこは同じだと共感しました。
お金が、経済優先の社会が、効率主義が、自然を制してきた事が、どんな問題を産んできたのかという事を・・。それぞれに皆、試行錯誤中だけど、より良き社会を目指していきたいと想いを一つにしました。

大統領(大棟梁のこと)は「ここはまるで異次元に来たかのような人たちばかりだ」としきりに感心していましたが、まさに。若い世代は、いま変わろうとしているんだと感じます

職人さんたちも参加者の話はとても良い刺激になったのではないでしょうか。
自分たちの仕事にもっともっと誇りと意義をもって、自信をもって望んで欲しいと思います。そして広い視野をもって、食の事や、生命の事や、農の事や、自然の事に心を寄せて、そのうえで住まいを見つめていけれる職人になって欲しい、それがこれからのあらたな職人だと感じるところ。
家づくり塾は、参加者のためのイベントのようで、いつもながら主催者側私たちのためのイベントでもあるなと、つくづく感じます。。

最後に建て主さんの家づくりにおける現時点の感想をお聞きしました。

家づくりのパートナーを見つける作業からここまで8年がかり。
そして今現在もとってもスローな家づくり。
しかしもうこの家のことは我が子のことのような思いでいるそうです。こうやって現場に訪れてくれる人や職人さんたちが関わってくれることを、我が子に皆が関わってくれているという喜びをヒシヒシと感じていて、いずれこの家づくりが終わってしまう事を想像すると寂しく終わって欲しくない気持に今はいるとか。
最初は金銭的にも高値の花で、実現不可能だと思った家づくりであったけれど、多くの方々の力を借りて何から何まで手をかけた本物で妥協無くつくられていく姿に本当に感謝していますと。。

ありがたいお話しの数々を、建て主さんご夫婦の口から聞けました。
若棟梁も「話を聞いて、すべての苦労が報われた気分がした」と心から嬉しそうでした。

昔ながらの家づくり、
この結いもそうですが、心と心を互いに通わせ結びながら行われてきた家づくり、ここに真価があります。
現代の家づくりが無くしていったものは・・お金ではなく、「建て主さんのために・・職人さんたちのために・・子供たちのために・・未来のために・・」という、すべてのものに心を通わせていくという事。

参加者および建て主さん職人さんたち皆さまのお力によって、一つになれました。
ありがとうございました。。

次回もすでに計画されています!
第二弾!結い土のワークショップin「つながる家+つなげる家」
8月21日(日)10時〜15時半
<午前>土のワークショップ
<午後>お話し会「石油会社から、左官職をめざして」「石油が食品に変わって、口にはいる時」 左官見習い:秋山まーくん

お話し会も、とっても魅力的です!
ご参加お申し込みください〜。

昔ながらの家は、超エコ超エネ住まい!


暑い最中ですが、我が家は涼しい〜 
日本の住まいとしての基本でもある、風もよくとおるつくり。
おかげで扇風機すら必要のない毎日です。
家に帰るとヒンヤリした空気が出迎えてくれます。。

とくべつ我が家は田舎にあるとか言うわけでもなく、街の住宅街の中にあります。
時々、人様のお宅にお邪魔して暑さを実感しますが、さすがに耐え難い・・・
「暑い」というより、息の詰まるような「蒸し暑さ」といった感じ。
特にハウスメーカーの住宅や賃貸住宅はキツイ・・
ボードや合板で囲まれた住空間は、素材達が呼吸しなくなった住まい、息がつまるような蒸し暑さで、ただ暑いというより呼吸しずらい暑さです。
不快指数200%
やはりこういった家に住んでいるとエアコンは必須ですね・・。
とても耐えられない不快な暑さですもの。さすがの私もこれにはダウンします・・

こういった家に住んでいると、当然のごとくエアコンが必須となってしまって、暑さのなかにある涼しさというものを忘れてしまいます。
風の涼しさとか、朝夕のヒンヤリした空気とか。
タイマーで、朝から寝付くまで、四六時中エアコン生活です。
我が家のお隣さんは、エアコンいらないだろう〜に、と思う日も四六時中エアコンをつけています・・。身体にも悪そうです・・

こんな家に住んでいたら、当然、家を建てる時はエアコンが必須条件になります。
効率よくエアコンが効く高気密・高断熱をもとめてしまいがちになります。
どうしても電気に依存せざるをえない後ろめたさを、高気密・高断熱でエコしている気にもなるんだと思うのです。まあ気休めです。

高気密・高断熱の家がエコロジーな住まいかと言うと、ハッキリNOと言います!
冷暖房の効率がよくなり電気使用量は少なくなる事は確かです。しかしその事で高気密・高断熱の家が省エネルギーだと言えるかというと、それは物事をとても表面的なところで判断しています。

風通しもよい土壁の家で、扇風機や薪ストーブをつかう方が、当然電気の使用量は少ないわけです。薪ストーブを利用すれば森の再生にもつながります。

しかし高気密・高断熱の家を追求すれば、断熱や気密をよくするために窓は小さくなり家は必然的に閉鎖的なつくりになります。高性能な断熱サッシや断熱材を多用し。結果、家は呼吸できず、夏の暑さに対して家そのものはコートを羽織った形になり、構造材は汗をかいたり蒸れたり、腐朽金や白蟻を誘引し腐りやすい家になるのです。
短寿命な住まいが省エネルギーと言えるでしょうか?

生産時に大きな工場を稼働させエネルギーをかけてつくられる高性能な断熱サッシや断熱材。なかには輸入されてくるものも多くあります。
かたや職人さんたちが手仕事で、木を削って木製建具にしたり、地場の土をつかって壁をつけていく方が、はるかにエネルギーは少なくて済みます。そこには営業マンが日本全国走り回ったり、毎年毎年更新されるカタログやサンプルを生み出すエネルギーも必要ありません。

木と土の昔ながらの家は、自然の素材で家が造られるから、家自身にとっても無理のない造り。腐りに強いのは、家が開放的であり、柱や梁などの構造材がつねに風にさらされているからこそ。
100年200年ともってきたのは、そのせいでもあります。
地場の気候風土のもとで育まれてきた家だから、100年200年ともたせる事が出来てきたのです。
そこには自然の素材をながくもたせていくための智恵が数え切れないほどあります。

もともと地場の気候風土のものではない家や、北欧が環境先進国だと言って真似てきた高気密・高断熱の家は100年もつ訳がないのです。考えるとすぐにわかる話なのです。
まあ無責任です。自分が100年後には生きていない事をいいことにして・・。
自然の道理や摂理を理解している人なら、すんなりと朝飯前にわかること。。

腐りやすい家を腐らないようにするために防腐剤や防虫剤を大量につかって、なんとかもたせようとする。しかしそれは今度は住む人の健康をも害することになります。。

腐りやすい短寿命な家は、当然、建材だらけの家。
木や土の自然の家ならば土にかえっていくものの、これらの建材ゴミを処分するには、また途方もないエネルギーを要することになるのです。そこでまた環境破壊をおこす事になるのです。
省エネルギー・エコロジー。
今のよい商売文句ですね・・。

今の一時が良ければという発想で家をたてるのではなく、未来のことや自然のことにも心を寄せていく。そうすれば自然と、住む人にも快適で安心して、長くもっていく住まいが出来ていくことになります。すごい仕組み

実は、多くの問題はいっぺんに解決できたりすのです。。
まずは未来に心を寄せ、自然に寄り添うことからです。。

エアコンが効いた家で、スイカを食べても美味しくないですよね〜。。
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