2011.10.31 Monday
家づくり塾「化学物質って、過敏症って、なんだろう?」お話し会
昨日は雨のなか「化学物質って、過敏症って、なんだろう?」のお話し会をしました。
雨って・・イベント事においては憂鬱な事です
参加者さんたちもついつい足が遠のいてしまいます。しかもお話し会は『屋外』です・・。
話し手である化学物質過敏症の日野みなさんは、室内の空気が密閉された空間では、一般の方々とお話しすることさえ難しいのです。それが化学物質過敏症であります。
また街には危険な化学物質が山ほど!それを避けながら皆さまにお話しを聞いて頂く機会をつくる、それ自体が難易度大なことです。そうやって化学物質過敏症を発症すると「この現実に目を向けて!」と、声さえも上げられない状態になります。それが化学物質過敏症に対する対策を遅らせている原因でもあります。
今回は少しでもそんな現状に気が付いて欲しい。。
そういう想いで日野さんと、このお話し会を実施するに至りました。
このお話し会によって、日野さんは、数日間は寝込む事を覚悟のうえです
でもなんとかしたい、そういう想いです
この病気が特別な病気でないこと、この化学物質過敏症が誰にでも起こりうる病気であるという事を知っていただきたい。そしてそういった便利さに依存している私達の暮らしそのものを見直していく事が、本当は社会がより良くなって成熟していくためには不可欠なことだと言うことを。。
雨の中・・
私達の心配をよそに、予定していたよりも多くの人たちが参加してくれました〜
しかも今、シネマルナティックで上映中の化学物質過敏症を描いたドキュメンタリー映画『いのちの林檎』の監督さん・プロデューサーさんまでもが、お話し会に急遽足を運んでくださりました〜
お陰で、お話し会がより充実したのは言うまでもありません
日野さんのお話しは、化学物質過敏症の深刻さを語るものでした。
だって・・私達の暮らしにはあまりにも化学物質が溢れすぎているんですもの・・
それにいちいち反応するようになる化学物質過敏症って・・本当に生きづらいの一言です
「普通に暮らす」ことさえ出来ない。今まで何の問題もなく使ってきた、家具や衣服や生活用品や住まいそのものが受け付けられなくなって・・最後の最後に気が付くのです。
「私の居場所がない・・」っと・・。
どれほどに精神的にも追いつめられることかと考えさせられます
それが化学物質過敏症です。
だからできるだけ過敏症にならない予防をする事
発症してからは完治さえも難しいのが過敏症で、普通の暮らしをすることが、一生できなくなってしまう・・。まずは発症しないようにすること、予防です
実は健常者である私達も、化学物質に身体が反応しているという事をご存じでしょうか?
化学物質過敏症は他人事ではないのです。私達も少なからずとも反応しているのです・・
その身体からのお知らせに気が付かず、無頓着な暮らしを続けていたら、ある日突然、あらゆる物に身体が反応するようになります。また反応しているという風に気がつくことさえも出来ず、だらだらと被爆を重ねて、原因が化学物質だと気が付いた時には、すでに重度の化学物質過敏症になって取り返しが付かないよういなっていたという事が発症者の体験談です。
身体からのお知らせは、あまりにもありふれた症状として出てくるために、その時に化学物質との因果関係を知ることなく、だらだらと被爆してしまうのが多くの健常者たちの現状です。
「書店でトイレに行きたくなる」というのも、本のインク(化学物質)に身体が反応しているのに他なりません。
私は健康に自信がありますが、ホームセンターに行くと「思考力が低下する」のを感じると同時に、後頭部に微痛を感じ肩がこります。最初は「今日は疲れたな〜」とか「今日は体調が悪い」と思いこんでました。しかし化学物質過敏症というものを知るようになり、また何度も同じようにホームセンターに行くと同じ反応を意識することで感じるようになり「これは身体が疲れている訳でも、体調が悪い訳でもない、化学物質に反応している」という事に気がつきました。このように反応はとても見逃しやすく、ありふれた症状として出てきます。因果関係を理解できなければ化学物質のせいだとは絶対に理解できません。「身体が今日はおかしい」で済ませてしまいがちなのです。。
でも身体からのお知らせは全て、何か意味があるのです。
病気も同じです。病気をするということは、身体が「気が付きなさいよ」という事を発しています。
それは日々の暮らしのことです。
身体にとっては小さなストレスが、どんどんと蓄積された結果に、病がでます。
身体は日々、小さなストレスに、小さな声をあげています。
「しんどいよ〜」「つらいよ〜」「ああ〜やだな〜」「これは嫌いだな〜」
身体の声を聞いてあげてください。
この事は化学物質過敏症のことだけを言っているのではありません。あらゆる病気にも言えるのです。
『調子が悪い時に、薬を飲んで直す。』
この方法はあまりに一般的ですが、最も間違った方法と言えます。
あらゆる薬は、症状を、麻痺させたり、誤魔化したり、して痛みや症状を軽くしたり無くします。
しかし薬は、根本的に病気の原因を直し取り去ってくれるものではありません。
だから原因を取り去らないと、今度、病気は別の病気という形となって現れます。。
病気を根本的になおすことができるのは自分自身でしかないのです。
お医者さんは、病気の原因が何であるか、全く理解をせず症状に対してお薬を出してきます。
「先生、なぜこの病気になるのですか?」っと聞いてみてください。殆どのお医者さんは、薬は処方できても、原因が分からない、と言います。この事が意味することは、原因が分からないのに病気は直せないという事です。薬によって、病気を誤魔化したり麻痺させたりする事はできますが。。
当然なのです。お医者さんを責めることはできません。自分の身体は自分の身体しか分からないのですから。。
自分の身体に耳を傾けず、「お医者さんに直してもらう」なんて事は、不可能でしょう。
病気の原因が何であるかを、自分の身体の声に耳を傾けて聞く。この作業こそが本当の『病気を治す』作業なのです。。
っと、ついつい話がそれてしまいました〜
でも化学物質過敏症も同じです。発症する前には、身体はたくさん声をあげています。今もです・・。
それに気がついてあげて、原因となる物を避けることが、化学物質による被爆を少しでも少なくする方法・予防なのです。
身体の声に耳を傾ける訓練ができてくると、日々の些細な身体の声を常に聞くことができる能力、危険を回避する能力ができてきます。とても敏感になります。
これはあらゆる病気にも万能なのですよ〜
っと皆さまに、お話し会では予防のお話しもしました。
今の多くの化学物質というものは安全の検証がなされないままに使われています。
それは私達が便利さのゆえに、大切なことを失っているからに他なりません。
急増していく化学物質過敏症・・
ケミカルな物がなくてはならない暮らしに依存するよりも、ケミカルな物をできるだけ使わなくても良い暮らしにシフトする方が、私は未来が明るいと思っています。
ケミカルを全否定する訳ではありませんが、安全検証がされこそのケミカル製品です。
それなくては前に進むことも、明るい未来を語ることも出来ないと思います。
現実に、多くの化学物質過敏症者がいるのですから。。
私たちの家づくりも、一歩一歩です
社会のあらゆる問題に目をむけて、未来がより良くなるために、今を生きたい。。
今回のお話し会によって、また一歩成長できた自分があると感じます。
何ごとも自分ヨシヨシで
最後に・・
お話し会でお弁当をつくっていただいた東温市の銀色さんです〜!
そのクオリティーの高さにいつもながら脱帽で、AASTUDIO 御用達になりつつあります
私たち仕様に、野菜中心のベジ弁当〜(味噌汁つき)!しかも安全な無農薬・無化学肥料栽培のお野菜や無添加の調味料などにも気を使って作ってくださいました
見た目も美しく、随所にこだわりが感じられますね。しかも低価格!
こうやって素晴らしい物づくりをされている方々を、AASTUDIOは応援していきたいと思いますね〜。
衣と食と住、すべてが大切
『食工房 銀色』
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