ひさびさの。。

 ここ二ヶ月ほどずっと家づくり塾や講演会の準備などがつづき、農的なことはほったらかしだった私たち。
昨日は、午前中に打ち合わせも終わり、図面の方も一息ついてきたので、ひさびさに畑に出て畑作業をすることにしました(*´∇`*)

夏の間ずっと放置プレーをさせていた野良ばえかぼちゃに冬瓜達、すごい事になってまして・・。
家の裏の畑全面を覆い尽くすような状態に・・(;^_^A
その野良ばえかぼちゃの収穫と、冬瓜の収穫、そしてサツマイモを掘りました。
サツマイモも、芋から出た茎をどんどんと土に植えていったら、ワッサリと見事な芋ができました。やってみるモンです!
これからは芋の苗は買わずに自家製でいけそうです。
こうやって農的な暮らしも4年目にはいると、適度な力の掛け方というものが自分なりについてきます。

 

私の場合は、野良ばえさん大歓迎。そのほうが種まきいらず手間いらずですから。
出てきたいものが勝手に育つ。これが最高に理想です〜\(*^▽^*)/
おかげで我が家の畑は年々、私の理想郷に近くなってきました。
裏の畑は野菜クズから芽が出て育った野菜たちがいっぱいいます。
私の大好きな冬瓜だって、今年はスゴイ量!
もういくつ食べて、いくつ貰われていったことでしょうか。

でもまだまだ家の中にゴロゴロとあります。まるで農家のようですが、あくまでも自給用での野菜づくりです。野良ばえかぼちゃさんだって、お裾分けしてもいっこうに減らない。まだまだ山ほど。
飢餓が来たって、しばらくは生きていけそうな我が家です(笑)。
本当に生かされているなあ〜と感じます。
『生かすことで生かされる』←これ私の教訓ですし自然界の法則だな〜と思います。

そして種をまいて芽が出たタマネギの苗の植え替えをしました。こちらも買った苗でなく苗づくりからやってます。年々上手になってます。
立派なタマネギになりますように!
来年の収穫が楽しみですヽ(*´∀`)ノ
育てる作業ってほんとうにワクワクしますね。手をかけ愛情をかけることで、それに答えてくれる野菜たち。そして年々、畑の様子も変わっていきます。まるで成長しているかのように。。
そこには自然との対話があります。目に見えないものや、自然界の摂理にそっていく世界があって。そこが農的な暮らしの楽しさでもあります。すこし自然たちの声がきけてきたかな。。

あ〜やっぱり畑は気持ちがいいですね。
土を触っているだけでほんとうに癒されます。。
実は、ここ数日風邪のために体調がすぐれなく、とっても身体がだるかったのだけど・・。
不思議!4時間ほど畑で作業をして気が付いたら、ここ数日の抜けきらない体のだるさが嘘のように無くなってました!あれれれ・・?
まるで何か憑き物が、外れたような感じ。身体がとっても軽くなって楽になったのでした。
あ〜土の力はすごいなあ〜。土のない暮らしなんて私にはもう考えられない。。
ひさびさにとっても癒された土仕事でした。。

第3回昔ながらのミニ家づくり塾『<左官編>土壁をしる。竹小舞・荒壁のようす』

第3回ミニ家づく塾<左官編>が行なわれました。
第1回第2回と参加してくださった方や新しい参加者も新たに加わり17組もの参加者さんとなり、皆で一緒に左官しごとのお勉強となりました〜
AASTUDIOの家づくり塾に参加してくださる方は、みな勉強熱心です
自分たちの家づくりの事、しっかりと自分たち自身で知って家を建てよう〜と真剣に思っている方々です。そして家は建てなくても環境のことや職人のことや日本の伝統技術について関心のある方、そしてAASTUDIOを応援してくださる方(ありがたい!)が参加してくださいます。その声に応えるべく私たちも、よき家づく塾になるよう毎度試行錯誤での開催になります

『ミニ家づくり塾』は、各職人さんたちのそれぞれの生の声や仕事を実際に見てもらって体験してもらって知ってもらう機会であります。家づくりは出来上がったカタチだけでは見えてこないもの。職人さんたちのひとつひとつに秘められた仕事や素材や生き方から学ぶべきことが本当はたくさんあって、そこを見ずして家づくりは語れないと言っていいほど。そこを知ってもらいたいと願って



今回は『左官編』ということで、左官さんの使う道具から、素材や、工法・壁のつくり方、仕上げなど一通りを学べるようにしました。
「素人はそこまで知らなくて良い!」ではなくて、「自分たちの住まいのことちゃんと知ろうよ!」というスタンスであります。ちゃんと自分自身で知って選ぶという事が家づくりでは何より大事だから。表も裏もない真実だけを伝えます。皆が目利きになれば、家づくり全体の現状も変わるから。

全てが自然の素材で形成されていく左官さんの仕事たち。手仕事・手道具ひとつでつくられていく。当然、手間はかかります、時間もかかる左官しごと、でもそうでない便利さ安さ効率だけを追った物たちとは全く次元を異にする物づくりがあります。きっと見えてくるものがあったのではないでしょうか?
そして実際に竹小舞を掻いていく様子・荒壁土を塗り付けていく様子を見学します。

竹小舞のつくり方ひとつひとつにも意味があって、そのひとつひとつが無駄がないほど理にかなっていて、丈夫に長持ちする家づくりにつながっていったという事。
今の時代は智恵が欠けている時代でもあります。そういった本質的な中身を知らない分からない。だからこそ私たち設計者が、昔ながらの家づくりを通して知ってきたことをお伝えします。

  

職人さんのしごとはいつ見ても美しい
その光景をみて参加者さんはみな「綺麗!美しい!かっこいい!」との声。
ズッと見ていても飽きない光景がそこにありますね。私はいつも参加者さんの光景を楽しんでます

いつもは騒がしい子供たちも、静かにずっとその様子を眺めていたのがとても印象的。
大人も子供も惹きつける何かがそこに・・参加者さんたちの真剣なまなざしがイイでしょ


そして自分たちでも体験してみましょう

見るのとするのとでは大違い!「え〜なかなか編めない〜」「指が痛い〜
今の時代は、インターネットで便利になったおかげで、体感が少ない時代。だからこそ自らで竹を掻いたり、土にふれてその感触を実感してほしい!そうすることで職人さんたちの仕事を見る目も変わってきます。身体で感じたことは決して忘れない。。

 

そして掻かれていく竹たちによって何もなかった空間が徐々に花かごのように美しく変わっていく美しさを感じて。。見て美しい触れて心地いい素材たち。そんな素材たちが織りなす空間は、自然そのものの美しさがあると言うことを体感
いつも思うこと、結局どうこう言う理論より、感覚で感じるものが本当は何より一番大事なんじゃないかな〜。生き物として感じる感覚。ほっとする、落ち着く、優しい、柔らかい、心地いい、美しい。。
それは見た目ではない世界のものであり、感じるものたち。
今の時代は、この感覚よりも頭で考え、目で見える物ばかりに意識が囚われがち。
でももっともっと大切なのは実は目に見えないもの、数字では計れないものだったりするのではないかな。。

 

さて竹小舞が掻きあがってくると、今度は荒壁土をコテに載せる事前練習をします。
案外このコテ板からコテに土を載せかえる行為は難しく、床に泥を落としがちだから
この作業がスムーズにあってこそ荒壁塗りが綺麗にできます。

みんななんだか楽しそう
そう、土ってわくわくするんですよね〜
いつも口数が少ない方も情熱的になってました
身体でそのわくわく感を感じて。。

ミニ家づくり塾はこれで終了〜
お昼には安心・安全な我が家の無農薬野菜でのお手製ベジカレーを提供。食も住まいと同様に心から安心できるものが心地いい〜胃袋も満たされるでしょ〜 
そして昼食後に、参加者のお一人でもある化学物質過敏症患者さんの日野さんに、化学物質過敏症についてのお話を伺うことにしました。
あたりまえにある便利な物の裏側にある、安心な暮らしを脅かすものたちについて。

私自身も化学物質過敏症の患者さんに直接お逢いしてお話を聞くことがなければ実感が沸かなかったこと職人さんの話もそうだけど、生で聞くというのは、すごくリアルであり、とっても響いてくるのです。本やネットで聞きかじったものではない現実感がそこにあります。
今や100万人が何らかの化学物質過敏症であるという事実。日野さん自身もそれまでは「私は大丈夫!」と思っていた健康体。それがある日を境に普通の当たり前の暮らしさえできない事に。
これは誰にでもおこりうる問題でもあります。社会そのものがこの現実に目を向けなければ変わっていかない。毎年数千種類と新たに増え続ける化学物質にいつか私たち自身が滅ぼされることになりかねない話でもあるのですから

住まいの大切さは当然のごとく、私たちが使う生活用品の数々など、暮らしそのものを問い直す良いきっかけとなったと思います。住まいだけが良くなってもいけない。暮らしそのものを良くしていかなければ
ご体調が崩れることをご覚悟のうえで、私たちにその危険性を、未来ある子供達のためにお話くださった日野さん、どうもありがとうございました
家のほうは悪い物はなさそうだったのだけど、うっかり仮設トイレの側でお話を伺ってしまい・・、その後ご気分が悪くなって退席されてしまいました
はあ〜ウッカリです仮設トイレには最初から消臭剤が投入されているんです・・。こんな・・ありとあらゆる所に化学物質が当たり前に使われているから、そこが危険!
『安全な物を使っていく』という前提がそこにあれば、それだけで世の中が良くなるのですがね〜

ミニ家づくり塾おわって、、
やっぱりご飯を一緒に食べながらというスタイルがAASTUDIOスタイルにはよく合うなあ〜と
一つ釜の飯を一緒に食らう、って言いますけど、ご飯を一緒に食べるとなぜか和気藹々ムードで心がほぐれてくるような。そんななかで住まいだけでない食のことや暮らしのことを知ってもらう〜。これがしっくりくるのです
『安心して暮らす』というのは、家だけの話ではありません。食も大事だし、暮らしそのものが本当は大事だと言うこと。それはAASTUDIOが一番に伝えたいこと。
だって私たち設計士の仕事って暮らしを包むための家を設計するのが仕事ですもの。
暮らしをみつめる事、みつめなおす事、家づくりはまずはそこにアリ!ですからね
さて、次回のミニ家づくり塾はどうなるかな〜

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