じゃ〜ん!恒例のヒジキ刈りに行ってきました
これはその副産物。
この時期になると皆が「今年は行かないの?」と催促をかけてくるので、始めてひじき刈りをする家族を連れだって今年初のひじき刈りに行ってきました。
ひじき刈りは冬の大潮の時だけ。大潮と言っても、よく引く潮はシーズン中でも4〜6回ほどしかありません。しかも真夜中の2時頃。眠い目を擦りながらの出発です。こればっかりは人間の都合ではなく潮の都合になりますね。
今年は暖かいこともあって、例年にないひじきの成長ぶりにビックリ 少々出遅れました・・
自然界の動植物は私たち人間よりも敏感なのですね。
たくさん刈って帰ったひじきは、さっそく水で洗って茹でていきます。
冬場の水仕事となりますが、我が家は井戸水なので、水温が温かいので苦になりません。
水道水ならとても冷たくて過酷な作業になりますね。井戸水はとてもイイ
そして裏の畑に大きな釜をセットして茹でていきます。
茹で水は高縄山水と、これまた我が家のこだわり。水道水だとカルキ臭がつきそうで・・、やっぱりひじき本来の味を壊さないためにも、もったいないようだけどここは大量の山水をつかっていきます。
こういった作業は正直お台所では厳しいなあと、いつも感じます。大量のひじきを大きな釜で何度も茹でていかなければいけません。しかも茹でるのに何時間も時間がかかるので、台所で一番大きなお鍋を使ったとしても、その茹でる回数や、ガス代やらを考えてもキツイです。(松山にいた時はやっていましたが・・)
その点、庭や火が使えるというのはとても助かります。ひじき刈りだけでなく、餅つきや、味噌づくりなどもそうですが、簡単に火を使うことが出来なくなって、生活の場面から無くなっていった事って結構多いんじゃないかな?
畑の梅の木も、早くも花が咲き始めました。
今年は早いよね。。
茶色だったひじきもお湯に入れると、サッと綺麗な緑色に変わります。
わあ、綺麗
ここから茹でていくと、ひじきの色はだんだんとひじきらしい黒色になっていきます。
でもお台所でするとひじきが綺麗な黒色にならないと言われる方もいます。ステンレス鍋では、綺麗な黒はでません。
それはひじきを綺麗な黒色に発色させるために不可欠なものがあるからです。それは鉄。我が家は鉄の羽釜で煮るのでとても具合が良いのです。昔、ひじきを煮るのに「鍬や鎌を入れた」と聞きます。ステンレス鍋の場合も何か工夫をして、鉄釘などを入れると良いです。
さあ、ひじき作業の合間のお昼です。
採ってきたウニでウニ丼です。
牡蠣は牡蠣フライ用に冷凍保存し、お昼はほんの少し酢牡蠣にしました。
昼からなんと贅沢。ひじき刈りのときはこちらもいつもの恒例なのですが、自然が豊かということは本当に贅沢なことですね。
こうやっていつも自然の恵みを享受させていただいていると、やっぱり自然への感謝の念無くは考えられません。
スーパーで買うだけの暮らしになったら、自然が如何に私たちに多くのものを与えてくれているかと言うことをきっと忘れてしまうかも・・。
こうやってしていると、水だって火だって薪になる木だって、とてもありがたいから。。
さあ、こんなに綺麗な黒色になりましたよ
鉄の羽釜さまさまです
お味のほうは・・美味っ!
お日さんの下で、天日干しをして完成ですが、山ほどあるひじきなのでこれを何度も繰り返していきます。
繰り返していくと茹で汁が濃くなって、煮たひじきも濃い味になっていき、ますます美味しくなるんですよ!
我が家のひじきは、とっても好評で「市販のひじきは食べようとしない主人も、このひじきは美味しいって食べてくれるんです。」って言われるほど、差し上げた方からはぜんぜん味が違うって驚かれます。鍋がちがうからか、水が違うからか、洗うからなのか、天日干しだからか(市販の多くは機械乾燥)、国産のひじきだからか(市販の9割は中国や韓国産)、その理由はよく分かりませんが、だから私たちひじき刈り止められません。
今では採ってきたひじきの大半はお裾分け。ひとまず茹でたては50人ほど配って、あと乾燥ものもそのほとんどはお裾分けで消費されていきますから、何やっているやら
でもみんなに喜んでもらえるので、ひじき刈りは止められませんね。
その日の夕飯は、焼牡蠣や、天然の生牡蠣をオリーブオイルとレモンで食べきれないほどいただきました。
これだけで十分。。
海の日は本当に豊かです。
自然を享受しています