『奈良の木の家』リフォームも 動きだす季節。。





奈良の木の集落は、春の陽気につつまれ桃源郷のごとく美しいです。
できればゆっくりのんびりと、この陽気を楽しみたいもの。。
ただ残念ながら・・我が家の 『奈良の木の家』リフォームも、例年にない大雪に閉ざされ身動きができなかった分、完全にお尻に火がついてます火
お引越しは5月末予定・・。
進行中の家づくりもそろそろ動き出す頃でもあり、今年はこの春の陽気を楽しむゆとりはとても作れそうにありませんアンパンマン



しばらく動きの少なかった奈良の木の家、私たちがいない間に事務所にするべくスペースが、何やら嫌な予感・・。



まさか・・と、天井を見上げると、ツバメの夫婦がせっせと巣作り中です汗
私たちが呑気にしている間に、ツバメ夫婦は早くも巣作り後半、完成間際・・。
完全に追い抜かれてます・・・・アンパンマン



誰に教わったのか、泥と藁を練り混ぜ合わせながらつくることで、巣が簡単に割れたり崩れたりしないように強度を高め丈夫にしています。賢いですよね手
ツバメ夫婦に後ろめたさを感じながらも、これでは私たちが引越しできないので、巣を撤去。



これで諦めてくれるかな・・と思ったら、今度は梁の裏側の碍子の上に、簡単には崩れない様にしっかりと巣作りを始めました。
むむむ・・ 賢すぎるアンパンマン
それでも頃合をみて巣を落とすものの、なかなかしぶといツバメ夫婦。よっぽどここが気に入っているのか・・。
なんだかリフォーム作業中の私たちとツバメ夫婦が重なってきて・・頑張って巣作りしているのに申し訳ない気分になって、ついにこっちが根負けしてしまいました。巣立ちまでご一緒にハート
オイオイどうなるやら〜。



さて、私の方は、石工職人やってます。
土間になる台所のタタキ床の一部に石を敷くために。
写真で見ると職人みたいでしょ?
もともと物づくりが大好きなので、これぐらいは自分でやっちゃいます♪



プロみたいに専用の電動工具は持っていないので、あくまでもある道具で出来る様に作るのがセルフの心得。プロの様な・・細かいことは言わずです。敷いてもらうと結構お金もかかりますからね。セルフだと石代だけなので2万円ぐらいで〜手
素人でも美しく見せるための要所だけしっかりと掴んでおけば、それなりにイイ仕上がりにはなるんですよね。この要点を掴んでいるかいないかで仕上がりは雲泥の差。「やっぱり素人仕事だよね〜」って言われるのかどうか・・。
お金をかけずクオリティの高い物をつくるのがまさにセルフの醍醐味ですね。
あとは時間があってもっとセルフリフォームを楽しめる余裕があれば、これこそ最高の贅沢かも。



どうです?なかなかの出来栄えでしょ手
今度から現場でお呼びがかかりそうかな〜笑 



さて、徳さんの方は、大工工事中です。物入の床や棚の下地を取り付け中。
こちらは一切の妥協を許さない性格!
大工さん並みの仕事を求めて、やってしまおうとするところが、私からすると恐ろしいところアンパンマン



下地なんだから〜、素人なんだから〜 の言葉は彼の耳には入りません・・汗
セルフ・・性格がとてもよく出ます笑
下手な大工さんより、いい仕事をしてます。見えないところもこだわりたい徳さんですからね。

急ピッチに大工工事も進行中。
でもまだまだやらなければいけない事が山積みのセルフリフォーム。
さてどうなるやら汗


 

猫の病気から、あらためて食事の大切さを知る。。



昨年の8月に免疫性溶血性貧血にかかり明日をも知れぬ我が家の愛猫チャイでしたが、その後とっても元気に回復し、その節は皆様に励ましていただきまして、ありがとうございました!
ここで同じ病症の猫ちゃんの飼い主さんの励みになればと思い、簡単ではありますが回復の経緯をお知らせしておきたいと思います。

免疫性溶血性貧血を発症した時、チャイの血液中に占める血球の体積の割合Hctは7.1しかなく、いつ死んでも不思議でない重度な状況でした。正常値37.6〜47.6。もう自分で起き上がる事も出来ない状況でしたのですぐに輸血が行われ入院をすることになりました。ただ・・免疫異常ということでこれと言った治療方法はなく、ただただ奇跡を祈るような治療です。輸血をおこなっても、自らの免疫が自分自身の赤血球をすぐに破壊をしていくために、また貧血をおこし処置をしなければ死に至るという病気・・。
主にはステロイドで炎症を抑えるのと免疫抑制といった治療です。でもステロイドはあまり効かず次々と強い免疫抑制剤がプラスされていくことに。輸血によってなんとか生命を維持しているといっても良い状況のなか入院を繰り返しました。しかし免疫抑制の治療によってチャイの体内に潜んでいた猫白血病までもが発症してしまって..片方は免疫を抑制し、片方は免疫をあげなければいけないという相反する薬の投与といった複雑な治療法のなかで、一時はもう明日までもつかどうか・・という生死の境までいきました。

この病気、ネットではあまり回復したというケースは少なく、どれも死んでいくケースばかり。正直かなり落ち込みました。特にチャイの場合は免疫性溶血性貧血と猫白血病の二種類の病気が同時発症。免疫異常といった類は現代医療では確たる治療法がないのです。薬やお医者さんではなく、チャイ自身の生きる力に期待するしかないのでした。
最後かもという時に、お医者さんからはさらに強い薬や入院を言い渡されました。もちろん強い副作用や時にショック死もありうる治療法でした。ただそれ以外にお医者さんにも選択肢がなかったのだと思います。しかし当初から対処療法的治療に疑問を感じていた私は、もしこれがチャイ自身の寿命と言うのならと考え、これ以上の投薬治療は断って、自然にまかせて看取る事にしました。
しかしあきらめた訳ではなく、最後の最後は自宅で出来る限りを尽くして自然療法に徹したのです。お医者さんも強い副作用かショック死をリスクにしなければいけないほど打つ手がないのだから・・、ある意味気持ちが弾けたというか、とにかくあたって砕けろ状態であらゆる自然療法を試みることにしました。
輸血をしなければいけないほど赤血球の数は減少傾向にあったので、輸血をしないという選択肢は死を待つことでもありました。確かHctは10以下に。チャイの状態も起き上がることが出来ず今日明日もつか・・といった状況でした。 まず食事療法に重きをおきました。自分自身の血液を攻撃するという免疫異常のそもそもの原因を考えたからです。攻撃しなければいけない血液だからなのでは?血液が酸性化しているのでは?と。完全なる素人考えですが病気には原因があると考え、ます血液をつくるための食事の大事さを見直さなければとなりました。正直、それまでのチャイの食事は猫マンマでした。猫=猫マンマ(鰹節+ご飯)だと何の疑いもなく思っていたのですから。人間の食事にはうるさい私も、今、考えると猫も病気になるわよねって思います・・苦笑。

回復食をここに紹介しておきます。※ビワの種の焼酎エキス、※梅の黒焼き、※豆腐、ひじきを主とした野菜、魚か肉、たまに卵、※どぶろくの絞り粕、※タウリン(アミノの酸の一種)、ステロイドの代わりとなる副腎皮質ホルモンの分泌を促す食べ物(しいたけ等)、※鉄材。特に※が重要で毎食必ずご飯に混ぜ合わせていました。市販のキャットフードは一切与えていません。当然、明日死ぬかもといった状況だったので、あまり食欲もありませんでした。でもほんの少量食べてくれたので、大好物に※を混ぜ合わせ与えました。
そして血液を浄化するための腎臓・肝臓のお手当て。もともと自然療法を暮らしに取り入れていた私でしたので、猫も人間も一緒と思い、あらゆる病気のもとになる腎臓肝臓のお手当てをビワの葉温灸で。また腎臓肝臓の働きを強めるためのツボ療法をもおこないました。ビワの葉温灸はチャイも気持ち良さそうで毎日つづけました。そして日増しに回復傾向に!明日にでも死にそうな状況でしたから、びっくりしたのは私自身でした。
食欲も出てきて回復傾向に向かったので、お医者さんから頂いていたステロイドも少しずつ減らしてみることにしました。毎日のチャイの様子を見ることが出来るのは飼い主自身。お医者さんは毎日は様子を見るわけではないので1週間適量のお薬をいわれます。しかしステロイドは当初からあまり効果がなかったので、飼い主である私がチャイの様子を確認しつつコントロールして減らしていく方向に。そして通院しつつ検査で血液の容態を確認しつつ食事療法を続けていきました。どんどんとHctの値もあがっていくのを目にして食事療法に効果を実感しました。今ではすっかり元気です。病院通いももうしていません。(現在は豆腐野菜が主で魚or肉の食事です)
チャイの場合、自然療法が効果があって結果良かったと思います。ただお医者さんの治療方法を全否定をしているわけではありません。救命医療などは素人ではどうにもならないところでした。またお医者さんがいてくれることで安心感もありました。残念ながら自然療法にはあまり関心はもってはくれませんでしたが(苦笑)、ツボ療法するために腎臓や肝臓の位置を確認したり、血液の仕組みや、薬の働き(食事で血液を増やすため鉄材の提案をしてもらったり)、猫の食事なども相談にのってもらえて助かったところもあります。
しかしながらやっぱり我が家の猫のことはお医者さん任せでなく、飼い主さんが一番、その子の具合もわかっているから、お医者さんとの二人三脚をしながら、病気に向き合えたことが良かったと思います。今回は食事の大事さをあらためてチャイに教えてもらったと思います。チャイのためにお祈りをして頂いたみなさん、どうもありがとうございました!

もう一軒の古民家再生-2

すっかりご無沙汰です〜。楽しみに見ていただいている方々にはサクサク更新のないブログとなってしまっていて申し訳ない気分汗
友人の家でもある古民家再生も実は先日やっとお引き渡しが終了し、すこし安堵しているのですが・・古民家再生のブログはすっかり出遅れてしまった状態アンパンマン
我が家の奈良の木の家のリフォームもお尻に火がついて燃え尽きそうですが、あきれないで見ていただければ幸いですぐすん



さて、合板やら建材の撤去作業も終了し、U家族の古民家は昔の面影が見えてきました。人によってはぜんぜんリフォームをしなくても住めそうだったリフォーム済みの古民家。しかし自然の素材を使って、なおかつ昔ながらの古き良き感じの気の張らない、自分達の身の丈にあった住まいをのぞむU家族の希望に、この家をリフォームしていきます。



解体によって顕わになってきた柱や梁。いろいろと問題も見えてきました。
大壁のためボードや合板によって隠されていた柱や梁・・シロアリの格好の餌食になってしまっていたのです下



みごとに建材を貼りつけた部分のみが、随所で被害がありました。真壁の柱や梁が見えるところは被害がほとんど無く・・。
私たちの家づくりでは建て主さんにいつもお話しをするのですが「柱や梁が見えない今時の壁のつくりは大きな問題をはらんでいる」ということが、まさに目に見えるように現れたのです。
先人たちが育んできた住まい、柱や梁が見える真壁のつくり、そこには意味があるということ。その意味を無視し続けてきた現代の私たち。それがよく理解できるように証明されたということでしょう。
大壁によって風に触れることの無くなった壁のなかは湿気がこもり、柱や梁も湿っぽくなります。とうぜんシロアリにとっては格好の獲物。こうやって長い時間、人に見つかることもなく静かに被害にあっていきます。
さらに追い打ちをかけるように雨漏りによってかなり腐ってしまった柱や梁が明らかになりました・・アンパンマン



これも大壁のところ・・。
もうほとんどホゾの差し口の残骸がないほどに、雨漏りで腐り、シロアリに食べられてしまった構造体・・。
先人達があみ出した柱や梁が見える真壁のつくりであれば、雨漏りをした時点で気がつき、ここまで被害に合うことはなかったでしょう・・下
いろいろと見えてくる大壁のつくり・・雨漏りをしても、腐っていても、シロアリ被害にあっても、気がつかないのが大壁のつくりです。ここに問題が・・。
”見えない・点検できない”というのは家を長くもたせていくうえで一番の問題点。先人たちはそのことを一番に理解をし、家の要である柱や梁の構造体は点検でき修理しやすいように造ったのだと。柱や梁が露わになっていることは点検もできるし、風にもつねに触れることができるので、木材を長く丈夫に持たせることができるのです。温暖多湿な日本だからこそのつくりなのです。
こうやって見て始めて、現代の住まいは自然の道理にかなわない問題がいろいろとあることを知ることが出来るかと。

頭が痛いですが、リフォームの場合はこうやって構造体を顕わにしないと見えてこない事がほとんどです。
やはりこれから長く住まっていこうとする住まい、直していくことに。


 
その他、いたるところに不安箇所がありました。
雨漏りは、大手術になる前のちょっとした風邪の引き始めに、直しておくのが良いですよ。。
ここまでいくと本格的に直すにもお金がかなりいります・・。
なるべく安くあげていかなければいけないところなのに・・悩ましいところ、さてさてどうするかな・・なみだ



ここは柱と柱が継がれているところなんだけど・・近寄って見ると・・なんの細工もなく、たんに柱同士を突き合わせただけといった、地震があれば転びそうな柱を発見アンパンマン
次々に手をいれなければいけないところが明らかに。大壁のつくりっは恐るべし!
隠れてしまうから、大工仕事がこんなになっちゃうのかな・・下



そういった構造検証の脇で、古い繊維壁やタイルを自分達ではつり撤去していきます。
もうほとんど元の面影はないですね。



こういった取り合いの美しくないところも気持ちよくありませんから、直していかなければいけません。
なんだか当初の予定より工事がかかりそうです・・。時間もお金も・・。
リフォームははがして見ないと全貌が分からないので悩ましいですね。
特に構造部の傷みは簡単にはいかないところ。
しかも消費税増税もあって大工不足!みんな超忙しそうだし・・大丈夫かな・・どうなるかな・・下
こうやっている我が家も、自分達自身の奈良の木の家のリフォームもなんとかしなければいけないところでもあります。
暗雲経ち塞ぐたちこめるU家の古民家再生・・。つづく
 
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