木材市に行ってきました。。


高知の木材市に大工さんたち木材屋さんと共に行ってきました。
こういったセリ市は通常、木材屋さんが木材を購入するための市であって、なかなか設計者も含めて私たち一般の人たちが覗くことができない場所です。金額を知ってしまうと木材屋さんも売りにくくなるからねアンパンマン
そこを今回、『五穀豊穣の家』の建て主Oさんをお誘いし、木材買出しに行ってきました。


私のほうは今後使うための雑木狙い。
そしてOさんには土間に置くテーブルの天板材や敷台を狙ってもらいました手
いつも家づくりに使う雑木は、こうやってあちこちで私たち自身が探してきます。
なかなか欲しいときにイメージにあったものは少なく、また雑木類は高価になりがちです。
こういう機会を見つけては良い物を手ごろな金額で提供できるように購入しておくのです。
AA STUDIOの木と土の家づくり、杉やヒノキばかりだけだと、妙に色気がなく、
個性ある雑木は、住まいのワンポイントとして永く愛される部分になっていきますハート


さて、Oさんお目当てが何点か見つかった様子。
大工の大石さんが涙目になりそうな、目合いの木。かなり加工に手こずりそう・・汗
さてこの木材がいくらに値がつくか分かりません。
いくら値段を入れようか入れたらいいのかと算段中のOさん。


でも最初はなかなかセリのリズムや掛け声についていけれないもの。
一点目はドキドキしながら落とした様子。
ちょっとタイミングがつかめなかったものの、うまくGETしました手

そして二点目は、会場で見つけた可愛い木で出来たテーブル。
こんな加工された物もセリでは売られています。


残念ながら、他にもお目当ての方がいて値をつり上げられてしまいました下
周りの方々も、私たちが一般客だと察して、妙にお優しい手
落札できなかったのを「譲ってあげよおやあ〜」って笑


残念そうなOさんですがなみだ
セリなので、欲しい人がいればいるほど値があがります。
あとは自分がその商品にいくら出せるかが勝負。
っと言っても以前に行った植木のセリ同様に、木材市も元気がないのが現状の様です。
そこまでセリ合いにならずに、済みますが、出展者にとっては厳しい金額です。

日本建築につかう天井板なんかはホント・・人気なし下
今時、日本建築の床の間があるような座敷は需要がなく、必然的にそれに使われる天井材などは安価に。
今まで高いというイメージがあった天井板も、びっくりする値段で取引されているんだなあ〜と実感しました。
まあでもイザそれを使うときはイイ値段なのにね・・
私もいく点か天井板を購入。近々、使う現場があるのでお安くイイ物を提供できそうです。


そして最後、売れない天井板はさらに安く安く・・、
個人的に「買ってよ〜。儲けになるよ〜。」って、お声が掛かってきます汗
天井板業界、厳しそう。天井板を使って、今後新たな使い方を考えたいと思った次第です。




そして合間にお昼休憩。
こういった食事もすべて提供されるのがセリ市。皆さんお客様だし、落として帰られる金額もいいし。
以前に他の木材市に行った時も、すごい大判ぶるいまいだったけど、年々こういったことも不景気になって少し落ち着いている感じがします。木材業界ってお接待まめだなあと感じるところ。まあ厳しくもあり良い時代もあったのかもしれません。


最後は人もまばらになって、私のほうもお目当ての桜材が手に入りました。
桜や栗や欅と全部で20枚近くの天板を購入。
買うより使わなきゃ、っと徳さんに言われてしまいましたが、確かに使うより溜まる一方汗
いえいえ、これから新たな取り組みを企てているので、そのためにも必要なので・・
っと言い訳笑


そしてOさんも、お目当ての天板が数千円という金額で手にはいってビックリ、とても喜んでいました。
そして可愛い椅子テーブルセットも落札。
いい家づくりの思い出になりましたねハート

 

CSはうす そして昔ながらの家づくり(完成間近)


さて大工工事再開となったCSはうす、盆あけ以降の雨続きで停滞ぎみでしたが、いよいよ完成が見えてきました。荒壁を塗ってしまうと、あとはシンプルな家なので、サクサクっといけば案外早いのです♪
家と言っても、あれもこれもと言った求めはなく、化学物質過敏症として”安心して住めたらいい”というシンプルな要望なので、家のつくりもシンプルになってきます。
CSにとって、あれもこれもと欲張った要望は、かえって毒を持ち込む機会が増えるようなもの。
化学物質過敏症になって削ぎ落とすような暮らしをされて来られたから、Hさんとお話をしていても「なくてもいいものは、いらない。」とキッパリされている。
10坪の広さに無駄はなく、”安心して暮らす”というのが明確な家に出来上がったのではないでしょうか。


キッチンは業務用キッチン。まあ、これがオールステンレスなので一番安心だし安い♪


洗面台と言っても、掃除用の流しを兼ねているし笑
湯と水の両方出る混合栓もいらない、今時は給湯器で温度調整できるから、カランは一つで。


トイレはバイオマス。
環境にも優しい家。
出来る堆肥は畑にかえせば、いい肥料♪


浴槽ぐらいかな、特別に注文してつくったのは。
CSにとってなかなか安心できる浴槽がなかったので。
一応、シャワールームとして当初は計画をしたのだけど、ついでだったらCSにとって重要なデドックスのため、浸かれる浴槽に仕上げました。予想以上の出来ばえに感動です〜手
職人たちもこういった機会があることで、CSを知る機会となり、CSにとっての対策も一緒になって考えてくれる。当初わたしが考えていた以上の物がみんなの力によって出来上がったと思います。見えないところでかなり工夫をしてもらっていて、これは企業秘密笑
大きさも大人二人でも十分に入れそうです。


これを機に、次の機会にはさらなるバージョンアップが望めそう。
これなら次回はCS用のシャワールームも実現できそうね。
ほんと経験が人を育むと言いますね手


そして給水管はすべてステンレス。
あれここれもがない分、ここにお金をかけた感じかな。
でもやっておいて損はなし。飲料水となる水が通る道だからね、とっても大切手

CSはうすは、無駄なデザインもないし、欲望を切り捨てたような家。
なんだか私も『暮らす』ということの原点に立ち返らせてもらうことが出来た家づくりだと思う。
今の時代、あれもこれも、が多いのでね。
本当の満足ってなんだろう?
人それぞれかもしれないけど、なんだかCSはうすは大切なことを考えさせられる家です。



そうそう、足立さんの新書にHさんの体験談が41ページに渡って載せられております。
ぜひご購入を〜♪
タイトルが『もしも化学物質過敏症になってしまったら・・』なのですが、
これは化学物質過敏症にならない為に読む本かと!
ぜひ『化学物質過敏症にならないために・・』一読くださいませ。


そしてなんと! 10月の末あたりに、Hさんのご好意で、CSはうすの見学会を開きます。
っと言っても、CS限定の見学会です♪

CSはうすの建築が、安心して暮らすことのできる家づくりの一つの一例として、CSの皆さんの家づくりの参考にして頂ければと思っています。
多種多様な物に反応するCSにとって安心できる家をつくるという事はとても困難を極めます。また自然素材にも反応する人が多い中で、安心できる住まいを探し求めるのはたいへんな事かと。
Hさんは幸いにも、自然素材(木)に関しては大丈夫であり、今回、木や土など素材をよく吟味した上で、建材物(ボードや合板や塗料や接着剤、セメント等々)を使わない、昔ながらの方法で家をつくりました。
期間はながく掛かる家ですが、それがかえって素材に残存する自然の揮発物を抜くために、理にかなってもいました。

もうしばらくすれば完成です。
この機会にご体感をいただき、また今後のCSはうすの発展のために、ご意見などいただきたいとも思っています。詳しいご案内は後日、ここで告知をさせていただきたいと思います。

 

みんなでBBQ♪


『五穀豊穣の家』の建て主Oさんと企画して夏休みの最後、これから本格化する現場の決起集会と親睦をかねて、家づくりに携わってもらっている職人さんたちとBBQをおこないました。
そしてせっかくの機会なので次の家づくりの『往き、還る家』の建て主Iさんも誘って。
すこし前の集まりから施主さん同士いい関係が築かれつつあるみたいで、互いに面白い展開を考えているみたい。家づくりがご縁でこういった関係になってくれることは何より嬉しいことハート


年齢層は建て主さん、職人さん、設計者ともにほとんど同世代。
まるで同世代の何かの集まりみたい♪
そこには施主と職人といった気張った雰囲気はなく、この雰囲気が一番いいところ〜手
よくあるけど、一線引き合った関係って、ちょっと私的には好きではない。
いろいろと気心知れて、施主の想いや職人の想いが伝わって、そのうえで家づくりをしていきたい。
ぜんぜんビジネス的ではないけどね。
でもずっと付き合っていけれる友人のような関係になれれば、一番いいなあ♪


BBQを一品持ち寄りですると、ほんと色んな変り種がやってきて面白いところ。
海の幸、里の幸、食べきれないほどの食材たち。


手づくり品もいろいろと参上♪


『五穀豊穣の家』の建て主Oさんも、張り切って美味しいお肉を提供してくれました♪


こういったお酒の場面では、日ごろ敷居の高い?設計者に、職人さんたちも冗談交じりで言いたい放題笑
いえいえ、これも大事なコミュニケーション手
日ごろの家づくりで疑問に思っていることをぶつけてもらったり要望を聞いたり、飲ミニケーションの大事な目的でもあります。長く付き合って、お互いにいい家づくりを目指していくために、互いの想いや考えをぶつけ合ったりしていくことは大事なこと。とくに伝統構法は乗り越えなければいけない課題もあり、みんなの力が必要。



で・・すっかり設計者も飲みすぎて・・ビールビールビールビールビール
不覚にもその後、意識が途絶えて気がついたら、家の布団の上アンパンマン
アレまあ〜泣き  酔っ払い設計者、職人さんたちにかなり絡んでたらしく・・・苦笑。
無理難題、泣きついていたのではないか・・汗

でもかえって設計者を介抱するために場が和んでくれたようで・・どうやらこの日の重要な一役を率先して担ったみたい笑
家づくりの完成にはまた飲み会をぜひ開こうと、次なる機会も与えられ、BBQ夏の良い思い出になりました笑
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