夏場のコンクリート打ち。。

雨続きの梅雨で、コンクリート打設のタイミングをすっかり逃してしまった『往き・還る家』。

本当は梅雨入り前に鉄筋型枠工事を終わらせて、梅雨に散水養生をかねてコンクリートを打設したかったのだけど・・雨

なかなか狙ったようにはそう上手くはいかず・・長引く雨に夏場のコンクリート打ちとなってしまいましたアンパンマン

まあ、それはそれで仕方がなく、夏場の過酷な条件で如何に最良の基礎にしていくかが大事。

基礎屋さんを引っ捕まえて、あーだこーだと細かい注文。

たかが基礎のコンクリート打ちなんだけど、コンクリートは打って固まれば終わりではなく、実はその後の養生が肝心。

この養生次第でコンクリートの耐久性や強度が変わってくるのです。

 

水とセメントの化学反応(水和反応)により強度が発現するのがコンクリート。

見た目は固まってしまえば完成のようだけど、実はコンクリートの強度はゆっくりと時間をかけながら発現していくことになるのです。

しかしその強度発現のために必要なのが水。

水がなくなってしまうと水和反応は止まってしまい、強度もそこ止まりもやもや

より硬くそして耐久性のあるコンクリートに"育てていく"ためには、

出来るだけコンクリートを乾かないようにしてあげること、水を補給してあげる養生が重要になるという訳。

しかし今時は翌日には型枠を外して数日後には土台が敷かれるような現場も多いとの事で、びっくりアンパンマン

ただ・・この暑さ。養生と言ってもアッと言う間に水分が無くなってしまいそう・・汗

それが夏の難しさ。

そこで基礎屋さんや施主さんと申し合わせて、みんなで力を合わせて養生をすることに。

タイマーや散水ホースたちも出陣させ可能な限りをつくして手

その甲斐もあって、心配していた蒸発もなく、いい感じにタイマーが効いてくれ

散水養生というより完璧な水中養生になってくれました。

(コンクリートを水のなかで養生するのが最も理想と言われている)

水中養生10日間

心なしかコンクリートくんも水にチャポチャポ浸かって気持ちよさそう。

しっかりと丈夫なコンクリートに育ってくれよ〜♪

そんな『往き、還る家』でありましたハート

 

『わ・ふ邸』リフォーム工事

リフォーム工事のわ・ふ邸です。

以前が思い出せないほどに変化の日々。

リフォームは、まさにビフォーとアフターの世界。

比較があるから、良くなっていく良さも日々感じるところ。

しかし良くなっていくと、リフォーム予定でないところに、ついつい目がいってしまう・・

 

『わ・ふ邸』も、せっかくなのでもっと良くしていきたくなって、

あっちもこっちもと、少し手を広げてリフォーム範囲を増すことになりました。

玄関先もタイル張りだったところを土間のタタキに仕上げます。

石を敷いてどんどん素敵にキラキラ

そして外壁も・・っと、さらなるリフォーム範囲が広がっていく笑

 

シンプルなリフォームだけど、ひとつひとつ職人さんとの細かなやり取りの積み重ねで出来上がっていきます。

量産型の家づくりにはないところ。

↑キッチンのステンレス天板の製作をムラコーさんと打合せ中

細かな細部の納まりを確認しあっていきます

特に木部との取り合いやシンクの形状の打合せ。

水の切れ方や、実際はあまり見えて来ない部分まで気を使い打合せをします。

毎度、シンクは微妙に改良を加えていて、常に試行錯誤。

今回は水切り棚をシンクに組み込んだ、AA STUDIOオリジナルもの。

↑カグマ製作所さんにて、キッチンや食器棚、ダイニングテーブル、椅子など、もろもろの製作家具の木取り中

一枚一枚個性のある木材をどういう風に振り分けて見せるか悩むところ。

木材と言っても優等生のトロの様なところばかりではないので、出来が良くない子たちもうまく使っていくために、頭を捻るカグマさん。この出来の悪い子が時にスターになることもあり。

木取りだけでも時間がかかります。

↑鍛鉄のTESSEN、山田さんと打合せ

以前から夢見ていた柔らかい線のフードを今回山田さんと初挑戦。

照明器具や門扉など既製品にない雰囲気のある物が出来上がりそう!

 

職人さんとのやり取りが楽しくて、設計士という枠を完全に外れている私。

設計者が、絵に描く餅が出来上がるのが待ちきれず、餅を一緒になってつくり始めたアンパンマン

そんな感じ。

線だけでは伝えきれない想いを、顔を向き合わせ職人さんたちと作り上げていく。

つくづくこの仕事が好きだな〜と感じます。

わ・ふ邸の施主さんも、手から生み出される仕事が大好きな方だからそれも出来ること。

もとめられてこそ、私も職人たちも力が発揮できる場を与えられる。

力の限りを尽くして、手仕事の良さを伝えていけれるような仕事にしていきたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

『木組みと土壁の家』契約と夕食会。。

 

ちょっと前のこと、『木組みと土壁の家』の家づくり、大工さんや工務担当さんが我が家に集まって

工事契約の運びとなりました。

人生何度もない家づくりの契約に、ちょっと緊張気味の建て主Tさんでしたが、そんな緊張感はすぐに

吹き飛んで和やかに♪

私たちにとってはいつも通る、契約ではあるけれど、建て主さんにとっては、

これも大切な家づくりでの一コマだから大事にしてあげたい。

そして今後長いお付き合いになっていくので、書面だけの契約というより一緒に溶け合える時間をつくりたい。

なのでいつもこういった契約後には、夕食会を企画します。

ご飯を共に一緒にする。一緒に釜の飯を喰う仲間といった言葉があるように、

回を重ねるごとにお互いの境界線が緩んでいくような気がします。

建て主Tさんの奏でる三線の音色が皆の心の響いて、良いひと時になりました。

棟上したら、現場で三線の音色を聴きながら上棟の宴もいいなあ。

なんて、飲むことばっかり考えている設計者でした笑

こうやって『木組みと土壁の家』の家づくりがゆるりと進んでいくのでした。

 

『わ・ふ邸』リフォーム工事

 

今、大洲でリフォーム工事進行中。

「AA STUDIOは新築工事しかしない」っと思われている人が結構いるようで・・、

そんなことはなく、小さな台所改造ひとつからリフォーム工事などのお手伝いもさせて頂いております。

ただ・・、自然に優しい素材であったり、職人さんたちの手仕事を活かした造りなら・・っと言う前提付き。

お金があるからと言って、何でもかんでも仕事はしない。

環境の事や未来の事を考えて下さる方の、お役にたてる私達でありたいから。

それが私たちのポリシーでもあります。

 

今、お手伝いをさせて頂いている大洲での『わ・ふ邸』リフォーム工事も、

お施主様が大の"木"が大好きなお方。

そして手仕事に愛着を感じてくださる方。

AA STUDIOの家づくりが好きで来てくださった。

だから私達も最大限にやり甲斐を感じる仕事が出来るのです。

さてどんなお住まいに変身していくでしょうか♪

 

 

 

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