『わ・ふ邸リフォーム工事』完成お披露目会。。

 

先の日曜日に『わ・ふ邸リフォーム工事』の完成お披露目会を開きました。

リフォーム工事なので来訪者は少なし、のんびりいこうか、っと流暢に構えていましたが、思いもよらぬほど大勢の方々に来ていただき、ほんとうにありがとうございましたハート

現在進行中の施主さんや建て主OBさん、見学会初期からずっと来て頂いている常連さん、遠い以前に来て頂いた懐かしいお方、そして地元の方々。嬉しいたくさんのご来訪ハート

しかし野の草のペースで言うと、ゆっくり深く語り合いたいところ。

ひとつひとつ職人さんたちの知恵と技術が詰まったお仕事。

お一人お一人に充分なご説明ができなかったかもしれません。

そう思うと見学会をはじめた頃のゆったりとした見学会がとても懐かしく思えてきます笑

 

 

さて今回の『わ・ふ邸』の完成お披露目会では終始、お施主様のわ様やふ様が、来られた方々に一杯一杯珈琲をいれてくださり、とても温かいお披露目会になりました。

施主様と二人三脚のような見学会、野の草としては甘えっぱなしの理想的なスタイルハート

私が語るより、お施主様ご自身の言葉のほうが身近なものとして、また施主先輩の言葉として為になったのではないかと思います。

 

 

お昼の頃合いには、わ様・ふ様の手づくりのお弁当が用意され、なんとも至れり尽くせりの見学会ですアンパンマン

この現場はいつも、わ様・ふ様の気遣い心遣いが感じられる現場でしたが、見学会にいたるまで。

 

さて、すこしばかり来れなかった方に完成お披露目いたします。。

今回の見所は初の鉄とのコラボ。以前にも書いたように、金属という一見すると取っ付きにくい素材を、昔ながらの家づくりにどのような形で活かしていくか試みでもありました。

 

 

こちらわかりますか?

銅の換気扇フードにダイニングの鉄のペンダント、その他、タオル掛けや取っ手など、予想以上の馴染み用でまったく違和感を感じさせず、かつうまく空間を引き締める役割をしてくれたように思います。

 

 

手で叩き上げて造形をつくっていくからこそ生まれる柔らかさがそこにあり、またそれを取り囲む全ても同じく手から一品一品生み出されたものだから、すっと馴染むのですね。

既製品に、この空気感は出せませんね。

 

 

そしていつも使っている私の大好きな土壁との相性が抜群手

鉄の職人でもある山田さんからも、すべてを受け入れるこの奥深い壁があってこそ鉄も生かされている、と。

優しい柔らかい母なる大地の土。

住まいには無くてはならないと・・、他の職人たちが同様に語っていたのがとても印象的でした。

動物的に安堵するような深い居心地の良さが、住まいにはもっとも求められるものだと私は思います。そのために欠くことが出来ないのが土なのです。。

 

そして使い易く勝手よく、というのがさらにその住まいの質となっていきます。

 

 

細かな細部を職人さんと打ち合わせをし、ひとつひとつ積み上げていきます。

キッチンの流し一つだって。。ほんの些細なこと、きっと住まわれる方は気づかないであろう事を、職人さんたちと話し合い詰めていくのです。それが良い物づくりを生む秘訣。。

 

 

そうやってみんなの力の結集にてこそ出来上がるのが、心地いい住まいなのです。

大工が一番とか、そういった事でなく、昔ながらの家づくりのベースは”和”です。

昔ながらの家づくりでは全てが支え合って家が出来上がるという『総持ち』という言葉があるように、みんなの力の結集でこそ良い家となっていく『総和』だと思います。。

左官も、畳屋も、表具師も、建具屋も、電気も水道も、そして大工も。その他の裏方に道具をつくる職人や紙漉き、山を支える職人など数え切れないぐらい。みんな同じぐらい大事な役目があり、和の家には無くてはならない存在。この誰かが欠ければ和の家は出来なくなってしまう・・。

そして何より施主様がその和の中心であること忘れてはいけませんね。

 

今回のわ・ふ邸のこのモダンな住まいも、れっきとした和の家です手

昔ながらの技術や伝統を活かし人を活かし素材を活かした、和の家。。

昔ながらの技術をいかせば、形やデザインはいかようにもなります。

昔風でも今風にでも。

ようは形ではないのです、和の家は。。

 

 

今回の棟梁を務めた、高田工房の高田さん。

和の家をめざす若手大工です。

みんなが心地よくないとイカン!

そのモットー素敵です。

きっとみんなが心地よく仕事ができた家は、本当に良い家、嘘のない家だと思います。

 

 

和の家の良さが

すこしでも伝わると嬉しいですハート

 

 

『わ・ふ邸リフォーム工事』完成お披露目会。。

 

いつもAA STUDIOそして新たに生まれ変わった野の草 設計室を

応援してくださっている皆さま、ありがとうございます
未だかつてリフォームの見学会など聞いたことがありませんが、
この度、お施主さまのご好意で、完成お披露目となりました。
いつもの新築の昔ながらの家づくりとは異なりますが、昔ながらの素材や技術・知恵を活かしたリフォームとなります。リフォームであっても、先人たちの遺したものを活かせば、無限大に広がる可能性を感じることができるのではないでしょうか。
大切なものは、この土地で長い歴史のもとで往く世代にも渡って培ってきたものを、
私たちは日本人として愛し大切にしていくことではないかと考えます。
先人たちの遺したものの素晴らしさが、ここにあるからです。
ぜひ感じてみてください。
そこには決して古臭さ、時代遅れといった言葉は存在しません。
現代に通用する・・いえ、

それ以上の心温まるものがある事を感じるかと確信を致しております。

 

また当日は野の草がオススメする手仕事の品なども販売致しております。

キッチン台や家具・小物ひとつからご提案をさせていただいている野の草でおります。

ぜひお待ちしております。

日時:10月23日 日曜日  10:00〜17:00
場所:大洲市東大洲
※詳しい場所については、参加申し込み後にご案内をさしあげます。
メール:  asuka-archi@nifty.com
電話:090ー4781ー6192

お接待に心地よく。。

一昨日、愛媛で最も予約の取りにくい1日1組限定と言われている料理屋さんに行ってきましたキラキラ

えっ、そんな・・高級なお店は「私達らしくない」と言われそうです笑

いえいえ、これから新たに始まる『心地よい家』の家づくりの建て主さんが私達をお接待してくださったのですハート

 

私たち単独ではとてもとても1日1組という時点で腰が引けてしまって行けそうにないお店。

ちょっとドキドキでしたが、建て主さんが家づくりの思い出の一つとして、私達をお接待をしてくださって、そのお気持ちが嬉しい限りですアンパンマン

 

私たちはいつもお施主さまに恵まれているなあ〜と思います。

それは私達が家づくりを始めた当初から。

そして私達もお施主さまとの時間を何より一番に大切にしたいと、いつも感じています。

どのお宅も一軒一軒、皆初めての家づくりに変わりはありません。

時間が許す限りその貴重な家づくりのお時間を一緒になって楽しませていただきたいと感じます。だから本当に嬉しい申し出なみだ

 

ちょっと予約してまで、しかも愛媛で最も予約の取りにくいお店なんて・・

ドキドキ、プルプルです。。

 

 

お伺いしてそんな私たちの妄想はすぐに吹き飛びました。

実はまったく肩肘を張らずとってもリラックスできる料理屋さんでした。

料理長は元松山全日空ホテルの料理長を務められたとか。

四季で彩られその土地の旬の物を活かし、最高のこだわりをもって揃えられた食材でのお料理たちは、心を満たし、心温まるお料理ばかりです。そしてその料理たちに舌鼓する一時が楽しい。

 

 

料理に夢中で、良いカメラを持って行ったのに、撮り忘れてばかり・・笑

食材やお料理のお話を伺っていると、日本料理の世界も、日本の住まいも、全く同じなんだ〜と感じたところ。

 

 

こだわりをもって探された最高の食材たちに手間暇を惜しみなく掛けたお料理たちは、採算(自分の利益や取り分とか)というよりまずは何より一番に食べて頂く方に喜んでいただく事であり、自分自身が自分の料理にベストを尽くせたと言う事に尽きるようです。

そこに本物の職人を見るようで、誰もがリピーターとなって、"予約の取れない店"と言われる所以のように感じます。

また行きたいなと・・私達を思わせたお店でありましたハート

 

 

翌朝、建て主さんとともに近くの保存された古い住宅を見にいきました。

こういった遺された古い建物を見ることで、これから起こりうる住まいの経年変化を知る事ができます。

昔ながらにあった住まいの培われてきた知恵を、意味あることとして建て主さんと一緒になって紐解く作業、とっても大切にしたいです。

やはりこういった一緒になって見て感じる、そして語り合う時間が何より大切だと、あらためて感じさせられました。

『心地よい家』の家づくり、心地よいひと時を、ありがとうございましたハート

 

リフォームと言えども土は無くてはならないもの

『わ・ふ邸リフォーム』その後も楽しませていただいてます

楽しい仕事にしていけれるか、それは自分次第かなと思います。

パタパタとボードや合板を張ってしまえば、仕舞いは早いのですが・・なんかそこに喜びが感じられない自分がいるから。

楽しくなる提案をハート

それはきっとより良くなっていく提案でもあり、ワクワクのエキスをいっぱい含んでいたりもして、

自分だけでなく皆を心地よくしていくのではないかな。

 

リフォームと言えども母なる大地の心地よさを感じてもらいたい。

住まいに土はなくてはならないものだと思うから、パタパタでなく、野の草の仕事は時間がかかります。

 

 

 

 

竹を下地にして荒壁をつけていきます。

ボードや建材を使いたくない私たちです。

大地に無理なく自然と還っていく素材を、リフォームであっても使っていきたいもの。

 

 

そして壁に土が塗られていくこの瞬間、やっぱり土にして本当に良かった〜、と肌で五感で感じます。

 

 

大地に優しいものは人にも心地いいもの。

お施主さまも同様の想いであるようで、荒壁の乾きのなかに身を置き、しばしここでくつろぐのが何より心地いいと。。

設計者にとっては何より嬉しい言葉ですハート

 

 

じっくりとした時間のなかで、左官さんも2年ものというこだわりの熟成土。

この荒壁土をみれば、それは納得です。しっかりと大量の藁が繊維となり固まって、荒壁を強固なものにしてくれるでしょう。

刻み見学。。

 

『往き、還る家』の家づくりが、いよいよ進み始めました。

しばらく大工さんの作業待ちで足踏み状態でしたが、建前の日取りも見えはじめ、

大工さんたちも今までの遅れを取り戻すかのような毎日の頑張り、みんな協力体制でやってくれています。

飛ぶように通り過ぎる毎日のこと

体を壊さずに、良い仕事を期待している建て主Iさんと設計者であります。。

写真は、建て主Iさんと大工さんの工場にて刻み見学の様子。

 

 

1