やってきました。

この時期の恒例行事と言えば、ひじき狩りです手

しかし今年は、色々とやらなければいけない事が山積みで、泣く泣く断念していた私達アンパンマン

が・・なんと、ひじきの方からやって来ましたハート

 

 

いつもお世話になっている菊間の瓦屋さん、貝や海藻を採るのが大のお得意で、たくさん頂きました。生のひじきなので、これを洗って、根っこや石を取り除き、大鍋で茹でていきます。

 

あ〜冬の我が家の台所は外気と同じ氷点下なんですけども、

今季やっとの事、お湯も出て、ガスストーブも置いたので、快適そのもの

作業が苦にならなくなりました。

昨年はこの台所のまな板の上で、大根が凍っていましたからね笑

 

 

昔ながらのガスストーブはパワーがあります。

しかしさすがに部屋を暖めるのは無理なので、作業中の自分の足元を暖めるといった感じ。

これで案外、十分快適でいられます。

まあ以前が本当に過酷だったものでね・・アンパンマン

 

 

グツグツと3時間ほど、ひじきが柔らかくなるまで煮ます。

この間に秘密兵器を投入キラキラ

ふふふ、これで真っ黒で美味しいひじきが出来あがります。

ひじきの茹で始めは、綺麗な緑色なんですよ。

 

 

ほら真っ黒!

その秘密兵器がこちら。

 

 

ジャーン!

草刈り機の刃ですわらう

鉄ならなんでもイイんだけど、手頃な大きさで、ちょうど使用済みの刃があったので〜。

案外これが落し蓋になって吹きこぼれず、具合が良かったハート

いつもは鉄の大釜で薪で炊くので鉄は入れなくてもいいんですが、今回はステン鍋なので。

昔は鍬を入れて炊いたりしたよ、と聞いた事があります。ビックリなさらぬ様にアンパンマン

 

仕事の合間の一休みとなりました。

ひじきをありがとうハート

山から狸が降りないといけないかな

普段は滅多に足を踏み入れないような都会に、

田舎の狸が山から降りてくるかの如く、この頃は足を運んでいます。

昔ながらの家づくりを広めていくに、通らなければいけないハードルがあるから・・。

 

古来から日本にある家づくりは、今では簡単には建てられなくなってしまったなみだ

構造設計者のなかでもそれを理解している人は僅かだという限界耐力計算という計算が求められるから。

替わりに「これって、この先何年もつんだろうか?」という家は容易にどんどん建っていく時代アンパンマン

伝統構法に科せられたハードルは大きい。

そうやって高いハードルがゆえに、伝統構法の家づくりは無くなっていく。

 

 

大工さん達が声をそろえ「この家なら大きな地震がきても安心だ」と言ってくれるというのに、現場で真摯に木の声を聞いて仕事をしている人達の声は届かない。

金物を法律どおり取付けたから今の家は『安全』だって?

そんな家も、継手の位置がタブーだったり、木材が細すぎたり、木の家の構造をまったくよく理解していない人が建てたんじゃないかと言う造りを、よく見かける。大工であって大工でないような大工が建てる家。

法律を守っていれば大丈夫なんだからアンパンマン

 

木の家は、その都度、現場ごと、材料ごと、造りごと、違ってくる。

そしてより良くしていくために「もっと出来ることはないか」「これで長く耐えられるか」と、常に自分の仕事に対して耳を澄ませらるようでなければいけない。法律のやっている事を疑うことも必要となってくる。自分の眼で、そして自分の頭で考える事が出来るのが職人だと思う。

でもそこって、本当に奥が深くって終わりがなくって、お金云々ではなくなる世界だから。

心が問われる。

 

法律を守っていれば「大丈夫」はない。

法律は常に後をいくものだから。

どの時代も、より良いものを造っていこうとするのは、

法律ではなく、人だから。。

ご縁の不思議。。

 

今すすめている家づくりで、洗面器や照明器具を陶芸家の方に製作をしてもらおうと,建て主さんからの提案キラキラ

いつも打ち合わせの時に、素敵なカップで珈琲を淹れてくださるんだけど、そのカップを製作した陶芸家さんらしい。建て主さん一家はお父様お母様も愛用し代々お付き合いをされている陶芸家の方らしいのだけど、楽しみ。

 

そして先日その陶芸家さんとお逢いしてきました。

なんと以前、趣味で通って陶芸のお世話になっていた濱岡正一先生でした〜ハート

世の中は狭い!  というか、ご縁を感じます。

しばらくお逢いしてなかったので本当に久しぶり。

先生と仕事が出来るなんてキラキラ

 

久しぶりの先生の美しい作品を見て私もついつい感化され、

これをご縁に野の草オリジナルの照明もつくって頂こうかと思っております。

浜岡先生の美しい白磁のフォルムは、きっと私の大好きな土壁にぴったり手

 

ご縁を繋いでいただいた建て主さんに感謝ハート

いつも楽しいやり甲斐のある仕事をさせていただいて

幸せな野の草であります。。

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