三津『木村邸』工事が始まりました。

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三津『木村邸』の屋根葺き替え工事が始まり出しました。

ずっと雨漏りをただただ見守るばかりだった木村邸にとっては、またそれを支えていたボランティアスタッフにとっては念願の屋根葺き替えですなみだ

 

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屋根の上にはすごい土の量です!

さすが職人さん、あっという間に土と瓦に分別しながら段取り良く下ろしていきます。

でもかなり高所なので危険な屋根の作業汗

そんな私も作業状況と屋根の下地の傷み具合の確認に屋根に。

いくらおテンバな私でも高所では足元がすくみます。

怪我しては他の職人の迷惑になってもいけませんので慎重にアンパンマン

 

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すると三津の港の素晴らしい風景がキラキラ

港風が心地よく吹いていて、屋根から見るこの景色は格別でした手

屋根の上の人だけが見れる景色に

もうしばらく屋根の上にいたいような気持ちになりました。

 

 

伝統構法を繋ぐ若い芽。。

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『土間と風の家』の刻み確認に行ってきました。

大石棟梁の刻屋では、ピシッとした空気感のもと静かに刻みが行われていました。

 

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今年から1年生大工の司くんも刻みに励んでいて、なんだか初々しいハート

本当に大工が好きそうだし伝統構法が好きだ、というのが伝わってきます。

 

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この刻みから発せられる空気感で、その純粋で熱い志が伝わってきますハート

これは愛媛の伝統構法を担い導いてくれる大工になるなっ、って予感手

 

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大石棟梁の刻屋には若い先輩大工さんも入ってくれていて、刻みを手伝ってくれています。

彼も伝統構法にどんどん惹き込まれていっている一人で、なかなかのやり手の大工さんです。そして司くんにとっては良き指導者であります。

こうやって一緒に仕事をしていくことで若い大工は、先ゆく先輩の経験や感覚を盗んでいくんだなと、その空気感で感じました。

 

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刃物研ぎから刻みのこと、道具のこと木のことなど、施主さまとの付き合い方など、一緒に仕事をしながら少しずつ学んでいくことが、どれほど今の時代貴重なことか。

多くの家づくりでは、刃物を研ぐことすらなく、刻むこともなく、施主と付き合うこともなく、本物の木の家づくりをして学ぶ機会も与えられていないのですからなみだ

司くんにとってここには最高の環境があると言えます。

若い子が育つ場に、『土間と風の家』がなっていってくれているのなら、施主さま共々これほどに嬉しいことはありません。

またそれが私の最高の願いでもありましたからハート

 

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家づくりとは昔からそういった場であったはずですキラキラ

綿々と繋がってきたものを絶やさないように。

 

こうやって若い芽が育っている姿はとても勇気づけられます。

花咲くように頑張ってきた私達です。

この子たちがこの先、その技術を活かしていけれる場ができるように・・

もっともっと伝統的な昔ながらの家づくりの良さを伝え発信していかなければと、

若い芽をみて感じるのでした手

 

お休みの日。。

 

ここのところお盆休みからずっと休みなくやっと一息ついてますちゅん

ずっと放ったらかしだった家の事アンパンマン

畑は草ボーボーで、野放しにしていた野良生えカボチャたちの撤収など、まずはここからです。

草刈りは嫌いではない仕事です。

静かに無心になれるから。

汗をかいて土にまみれ、畑が綺麗になっていくのは心地いいものです。

 

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草を刈り、隠れていた野菜たちが顔を出してきました。

抱えるのがやっとと言う大きな冬瓜です!しかも3つも!

種をまかず生ゴミのくずから出てきた野良生えです。

無農薬・無肥料の放任栽培でしたが、まあよく頑張ってくれました手

 

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草刈りで下ばかりを見ていたので、立ち上がってふと見上げると。

あれまあハート

(お気づき?)

自然はどこまでも強い!

冬瓜にとって、私の放任主義がちょうど相性よかったのかしら笑

 

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そしてこれまた放任の野良生えカボチャです。

食べきれないし笑

(欲しい方がいたらぜひ)

自然受粉して毎年あらゆる品種が交じあっていく野良生えなので、形もさまざまです。

昨年はピーナッツかぼちゃをそばで植えたのでその影響がよく出ています。

自然って面白いですハート

 

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生姜も順調です。土伏せをしておきました。

昨年は豊作だったので今年も期待していますアンパンマン

そして今年も旬にはいったミョーガです!

スーパーではパックに3~4個しか入っていないミョーガですが、庭先にミョーガが生えてあると、こんな感じで採れます。って、まだこの5倍以上はありますのでアンパンマン

何もしなくても勝手に育ってくれる便利なやつ。

この時期はミョーガのお天ぷらが私の大好物。

 

こう見ると私のMY畑は手がかからない野菜たちばっかりです笑

いえいえ、あまり手をかけなくても自然と育ってくれる日本の気候風土やこの自然環境があってこそと言えますね手

日本は食べることに困ることのない土地だと思います。

本当に豊かであり今が平和ということキラキラ

いつまでも大切にしていきたいものを感じるのでした。。

 

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『往き、還る家』祝!

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先日は台風の最中『往き、還る家』の竣工パーティーでしたキラキラ

屋内に入りきるかとちょっと心配していた人数でしたが、なんとか納まりました手

 

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長く時間のかかる家づくりなので、建主さんも職人さんももう顔を知った仲。

今までいつも通ってくれていた職人さんとの別れは、家の完成でもあり嬉しいようでまた寂しいものです。

精一杯に携わってくれた職人さんたちの苦労した点や心遣い思い出話など、そんな諸々をどうやら聞くことができたみたいハート

 

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心打ち解けあって共感できる時間が、作り手にも住まい手にも必要。

いまの時代に欠けている大切なものだと感じるから。。

物づくりがお金だけのやり取りになったら、こんなにもツマラナイものはない下

人として嘘や偽りのない関係で精一杯にやっていく。

これはお金があるからって出来ることじゃないし。

 

建主さんも最後は涙が溢れてきて、言葉を詰まらせてました。

きっとそれだけ精一杯に家づくりに向き合えたんだろうなと思うハート

そして私もまた熱くなって涙ながらに語ってしまいましたキラキラ

(↑この頃、お酒が入るとつい涙もろくて笑

 

『往き、還る家』祝ハート

職人さんみんなが建主さんの幸せを祈って心をこめて造った家です。

末永くお幸せでありますようにハート

 

三津の古民家『木村邸』

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今日は三津・木村邸片付けのお手伝いに行ってきました車

木村邸はこれから三津賑わい創出補助事業にて、長年の悩みの種だった屋根の雨漏りや室内の傷んだ所を直すこととなり、木村邸に長く関わってきた野の草設計室はそのお手伝いをさせていただくことになりました。

 

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夏前からボランティア部隊により工事のための家の片付けをずっとしてきましたが、そろそろ工事着工目前です。片付けも最後の追い込みという事で、ボランティア方々がお忙しいなか汗を流しに来てくださいました。

本当にびっくりするような山の様な家財道具たち。

もうどれもがタイムスリップするような時代の物たちです。

 

 

そう、この時代は戦争の薫りが漂う時代。

子供の遊び道具にもこんな物が。

作りのリアルさに少々びっくりしますが、こんな時代があったという事です。

古民家の片付けはまさにタイムトラベル!

古ければ古いほど面白いと言えます

こういったもろもろの木村邸の生活展示など、工事完了後には一般に公開されていくようになりますのでお楽しみに♪

 

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そしてお昼は、なんと!木村邸のボランティアスタッフによる賄い飯がありましたハート

ピリ辛カレーがとても美味しかった!

美味しいぶどうのデザート付き。

ボランティア部隊というのも毎回異なる顔ぶれがあって面白い。

基本、古民家好きな方たちばかりハート

その時々に楽しいお話がたくさん聞けていいものですね。

 

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木村邸のほうマンパワーによって片づけの目途がたってきて今月末から工事着手の予定です。

汗を流しに来た甲斐がありました〜ハートハート

でもまだまだ手をいれておかなければいけない事がいっぱい。

これからも木村邸では月に1〜2回ほど、ボランティアの手を必要とします。

補助事業のほうはあくまでも最低限での工事のため、木村邸を蘇らせていくためにはマンパワーが必要ですキラキラ

昔ながらの塗装で古色塗りを学んだり、建具や家具の蘇らせ方や障子貼りを学んだり、

木村邸に関わりつつ古民家修繕を体験してもらいたいと思っております〜手

古民家に暮らしたい古民家を直したい人には、野の草の無料相談付きでもありますからアンパンマン

次回は9月26日(火)10時〜17時。ご都合の良い時間でご参加ください。

 

古民家探訪。。

昔ながらの家づくりをしていると古民家の修繕相談がきます。

先日も二軒の古民家を見に行きました車

 

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こちらは移住のため古民家探しをされている若いご夫婦からの相談。

築年数は150年の古民家だけど、しっかりと造られているので修繕すればまだまだ十分に住むことが出来そうです。

今時の家だと、こうは行きません・・汗

 

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小屋梁も立派!

煤で真っ黒ですが、今時の家にない立派に組まれた梁組ってカッコイイです手

若いご夫婦「梁カッコイイですよね!」って。

古民家のカッコ良さが世代間を超えて通じ合えるところが嬉しいです。

ちょっと前の世代は「古臭いから」と捨てさろうとしている古民家だけど・・汗

古民家は古臭くなく、カッコイイ!です手

 

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玄関をはいると広い土間空間は、冷っとしています。

夏はここが快適そう!

窓を開け放てば、風が家のなかを通りぬけて本当に過ごしやすそうです。

夏は広く開け放って暮らす和の家。冬は仕切って小さく暮らすことで寒さを和らげる家。

今時こんな大空間つくっていたら幾らお金がかかるんだろう・・?

そう考えると古民家を直して暮らすというのは一つの方法ですね。

 

構造安全上の躯体の痛みが一部あったので、すこしそこは手を入れないといけなさそうでしたが、今後、化けそうな古民家で手をいれるのが楽しそうな物件でした。

 

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もう一軒お邪魔した古民家は、なんだかとても粋な感じがしましたハート

どうやら昔は商店としての機能もあったので、民家にはちょっとない粋な店構えだったのです。

こちらの梁組みも立派!

弁柄(べんがら)が塗られた木部がこの地特有の空気感を出しています。

 

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こちらも広い土間!

大黒さんも立派です。

商店であったという事もあり、礎石が綺麗に面取りされて品の良い仕上がりになっていました。

こちらは今後NPOが管理されてカフェや地域に開かれた場にしていくとの事でしたので、どうなるかとても楽しみです手

 

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そしてこちら2階は90度パノラマの座敷。夏は建具を全て引き込めるようになっていて、欄干に腰をかけ正面にある肱川を眺望することが出来るという粋で風情感じるつくり!

「お酒が進みそう。。」と何度も呟いてしまった私です笑

2階はかなり雨漏りがしてあって、今後長く使っていくのであれば色々と直しておきたいところがありました。

助成金などを利用しながら修繕していく予定との事です。

 

古民家の修繕の場合、直し方ひとつで、今後急速に痛みやすくなる家と、長くもっていく家に分かれていくと言えます。どの古民家もそうですが、安易な直し方はお勧めできません。

見た目ばかりが綺麗な古民家改修は×。

その地の素材を使って、その地で呼吸をしているのが古民家です。

先人たちが残したものの意図や意味を理解しながら古民家は修繕していかなければいけないと言えます。

そうでないと痛いしっぺ返しがきますアンパンマン

 

ちゃんと手を入れてあげれば、こちらの想像を超えて応えてくれるのが古民家でもあります。それが古民家をいらう醍醐味キラキラ

二軒とも長くもたせていくに値する素敵な古民家でした。

見るだけでも楽しい古民家探訪でしたハート

 

契約。。

先日、『心地よい家』の大工さんも決定し契約が執り行われました。

建主さんの支給材は、私も大工さんも取扱するには過去最大の量!

把握することすら容易くない木材を段取りし保管することは、建主さんにとっては先が見えない大きな課題。

でも大工さんのキップの良さや動きの良さに甘えさせていただき無事落ち着きましたアンパンマン

 

 

それぞれに抱える家づくりの課題も、いつもながら建主・大工さん・設計者の三者の協力で乗り越えつつといったところ。

契約前ですが、こういった過程で家づくりへの気持ちがひとつとなっていくもの。

建主さんも大工さんへの絶大な信頼感をもっていただき、そのうえで前に進めるという良いスタートをきれました手

 

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↑建主さんが用意してくれた海の幸が美味しかった!

 

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契約後の食事会では、すっかり時間もわすれ皆で夜遅くまで語らいました。

施主とか大工とか設計者とかいった境界がなく、共にひとつのプロジェクトを支える仲間として。協力しあい語り合いながら進む家づくりがいいです。

これからまだまだ先は長い家づくりですが、みなで協力しあいながら『心地よい家』の家づくりを楽しめたらと思いますハート

 

 

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