秋色の幸せ。。

 

あたり一面、声を掛け合ったかのように足並みを揃えて咲き並ぶ曼珠沙華の季節です。

もうこんな季節!

っと、時の速さを感じずにはいられません。

これからこの鈍川一帯もだんだん寒くなっていきますね〜。

 

 

 

我が家も、秋の恵みに溢れる季節。

↑お決まりの、生ゴミから発芽したカボチャたちや冬瓜たち。そして茗荷。

覆い茂るような紫蘇たちを、今年は紫蘇ジュース以外に紫蘇ドレッシングにしてみました。

これがなかなか美味!

それでもなかなか食べきれない程の実りに、日々お裾分け。

田舎に移住して5年。

自然に囲まれて暮らすことの豊かさを日々感じますね。

 

さて、冬野菜の種まきも終えて、いまはホッと一息。。

あとは秋深まりゆくなかの稲刈りを待つばかり♪

これまた幸せな気持ちに。

よかったら稲刈りを一緒に楽しみませんか〜♪

 

 

 

 

 

 

 

絶賛刻み中。。

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建前にむけて絶賛刻み中の『心地よい家』です♪

梁桁類はほぼ刻み終わり3ヶ月が経ちました。

(↑写真は足元の部材である土台や足固め大引き材です。)

でもまだまだ。次は柱類の刻み。

それに建前までには、雨仕舞いのための屋根仕舞材の加工も残っています。

 

私も、宿題であった屋根の納まりを描いて次なる納まりの指示。

打合せをしていると大工さんがどこまで図面を読み込んでいるかがよく分かります。

この構造材の刻みの時点で、後々の造作の細かな納まりまでしっかりと把握して共通認識が出来ていると、意匠的に美しい納まりとなります。大工さんにとっては後回しにしたい面倒な部分かもしれないけど、美しく納めていくためには大事なこと。

とくに設計士さんの絡む仕事では。。

分からないままにせず、図面に描いた線1本・言葉一つにも意味があることを気にかけてくれているのが伝わって嬉しかったです。

 

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建前は11月予定。

それまでにはまだ時間があるので、その間に仕口が割れたり捩れたりしないように養生してくださってました。

こういったのは大工さんそれぞれですが、丁寧にしていただくことは本当にありがたいことです。

 

 

 

 

『CS避難はうす』づくり。。

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昔ながらの家づくりをしていると時々、化学物質過敏症の方から、「もう家に帰れない!助けて!!!」といった電話をもらいます。

あらゆる化学物質に体が拒否反応をおこして、たちまちの居場所がなく、安心して息をすることさえも許されない状況で逃げ惑う最中の藁にもすがるような電話。

何件かはフォローしようとはしたけど、家を離れ、家族と離れ、見渡せば化学物質が溢れるこの社会で安心できる場などなく、解決しようもない課題がいくつも立ちはだかるなか、化学物質過敏症を発症した人たちの「息ができて、眠れる場が欲しい・・」といった当たり前すぎるような願いさえも叶えることが出来ない・・。

住に携わる者として、ずっと手をこまねいてばかりで何も出来てこなかったこと。

それが満を持すように温めていた何かが膨らんできたかのような、ふっと湧いてきたひらめきがありました。。。

 

遠隔地に逃げ惑っても解決しないこの問題。

遠く家を離れず、家族のできるだけそばで療養しつつ、時間はかかっても問題の根本を見つめ解決していくのがやはり一番最良な答えです。

ただそのためにも「安心して息ができて、眠れる場がいる」

 

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ふつふつと湧いてきた『CS避難はうす』をやっぱりこの期に実現化させていこうと、CS(化学物質過敏症)の方々に集まっていただいて構想をお話しました。

そして吟味し集めてきた『CS避難はうす』に使う素材の、サンプリングテストをおこない、意見交換をしました。

参加者のCSさんのなかには遠く高知県から体調不良を覚悟でグループで来て下さり、CSさんとは思えないほどの熱のはいった交流会となりました。

呼びかけるとご遠方なのにすぐに駆けつけて下さるCSさんたちがいる事は本当にありがたいことです。

 

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『CS避難はうす』に使う素材は、まったく化学物質臭を放たない素材から、一般的にCSに大丈夫そうと言われている材料や、私たちが工夫を凝らした素材などをテストしてもらいました。

さすが化学臭がしない素材は全てのCSさんが◎評価。重度の方にも使えそう。

そしてCSさんにとって苦手な人が多いという杉も、いくつかの工夫を凝らしてみることに。

CSには向かないと言われている杉も、色々な工夫を施すことで臭いがほとんどしなくなって全てのCSさんに○。みんな驚きと面白さを感じたようでした。安価な杉が使えるというのはCSさんにとって負担がかからずに、CS避難はうすを実現できたり、多くのCSリフォームにも利用できることにもなります。

まあ、まだその工夫は、実験段階なのでここでは伏せておきます。。

何事も思い込みではなくひとつひとつの検証が大事。

検証した分、見えてくることがあります。

それと電磁波カットの素材でCSさんにとっても大丈夫そうなものも発掘!

こちらも高額ではなく安価なものを見つけました!

電磁波過敏症のかたの避難住宅にもなりそうです。CS発症すると電磁波過敏症をも併発してしまうことはよくあるのです。

 

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CSさんたち体調不良覚悟で多くの素材をテイスティングをして頂いたにも関わらず、何故かとってもワクワクされたそうです。

ひとつひとつ化学物質過敏症でも使える素材があることを解明して知っていくことは、今後多くの人のためにも、そして自分のためにもなります。

こういった話し合いって本当に有意義でワクワクさせます!

私にとってもCS住宅にかぎらず、一般住宅にもさらなる安心のためここでの検証が何か活用できそうです。

まだまだ課題も出てきそうですが『CS避難はうす』一歩前進かな。

応援ください〜。。

 

↑あら不思議。臭いのない杉。。

出穂しました!

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我が家のお米づくりも、この時期やっと出穂です!

もうすでに周辺の田んぼは、稲刈りが終わろうとしている時期。

自然農で自分たちで苗から育ててとなると、この時期になってしまうのです。

 

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辺りの稲刈りが一斉に終わろうとしている時期なので、焦りを感じつつも、こればっかりは自然のこと。

ただただ私たちに出来ることはお米たちの成長ぶりを見守るだけ。

手塩にかけたお米たちが元気に育って、出穂(しゅっすい)してくれたこの瞬間は、今までの苦労が吹き飛ぶほどに、とても感慨深いものがあります。

稲刈りはまだまだ先ですが、たわわに実る稲穂を思い描きながらの、今日この頃です。。

 

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アメリカから学生たちがやって来た!

 

ワシントン・ボセル大学の工学部の学生さんたちが『土間と風の家』の見学にやって来ました。

今回、愛媛大のルース先生の授業の一環として日本にやって来られた学生さん、

”省エネルギー”が授業のテーマだそうで、ここは私も日本の良き家づくりを知っていただく絶好の良いチャンス♪

小躍りをしない訳がありません(笑)。

昔ながらの家づくりは、資源を無駄にすることがない持続循環のサイクルが構築されたもっとも省エネルギーな住宅です。

現代のように50年生きた山の木を使って30年で壊されるような家を建てるのではなく、100年200年家を長くもたせていくための知恵がいっぱい秘められています。

どこまで日本の物づくりの心が伝わるか。。

 

 

異国の学生さんに日本の伝統構法の家をお話するのは初めてなこと。

でもさすが皆さんとても積極的でコミュニケーションが上手です。

一方通行にならない、聞いた話をお互いに論じ合ったりと、日本との違いを感じました。

 

 

↑いつもおこなっている古式製法での本物の和紙と現代的和紙の引き裂き実験

笑いが出るほどの違いに一同の驚き。体感をもって、古来からの物づくりの素晴らしさの一端を感じてもらいました。

こういった和紙ひとつ、土壁ひとつにおいても使い終わったからと言って、日本の物づくりは”捨てる””ゴミにする”という発想がなかったというお話。大切に長く使っていくための知恵や工夫をしてきました。そここそが持続循環型の省エネルギーサイクルと言えます。

 

 

↑みんな真剣!

アメリカでは移動や移住が多いとのことで、そもそも家が”長くもつ”ためにお金をかけるという発想があまり無いのだそうです。その分のお金はインテリアにかけるものらしい・・。

でもスクラップ&ビルドな社会は持続可能なのか?燃費が小さいだけの家を省エネルギーと言えるのか?

暮らし方や生き方を見直していくことを、これから真剣に考えていかなければいけないのではと、お話をしました。

日本の物づくりの心や伝統文化が、良いヒントとなって異国に良い影響をあたえてくれると良いなと期待します。。

 

わたしも再度、先人たちが残してくれた日本のスピリットが大好きでたまらないと再認識。

お伝えできて幸せでした〜。。

 

 

大工さんの仕事。。

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『土間と風の家』は内部造作工事中。。

大工2年目の司くんも、床板張りに挑戦していました。

すこしずつ親方から言われる仕事も増えて、難易度が増していってます!

でも仕事が几帳面だからどんな仕事も安心して見ていられます。

 

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こちら先輩たちは、難易度大の階段を納めています。

階段が出来て一人前。そう以前に聞きました。

伝統構法を手がける大工さんにとって、階段は朝飯前なのかもしれませんが、

なかなかに『土間と風の家』の階段は難しい。。

 

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大工さんの技術力は、美しい仕上がりに出ます。

隙間があいたり木の小口が荒れたような仕上がりでは、自分自身に合格点が出せない大工さんたち。

そんななか階段の桁を途中で継いでますが、ほとんど分かりません。↑分かりますか?

難しい階段なのに、木の目がとおってズレなしのピッタンコです。

スゴイ〜!

こういった仕事ぶりを見ると、やっぱり大工さんって尊敬をしますよね。

 

 

 

やっぱりじっくりゆっくり。。

 

コンクリートを打設して、湛水養生中の『心地よい家』です。

水をためるコンクリート養生。

『往き、還る家』から散水でなく湛水に変えての養生方法ですが、その良さ、やめられません!

http://aastudio.jugem.jp/?eid=252

なんだかコンクリートが「気持ちがいいんだよね〜」と言ってそうなのです(笑)。

ちょっとした手間をかけるだけで同じコンクリートでも、その強度と耐久性には雲泥の差が出てきます。

ゆっくりじっくりと成長して強度を増していくコンクリートはまさに生き物のようです。

そしてやっぱり良い物づくりをするのは、そこにいる人次第。

あっと言う間に型枠が外され、猛天下の下であっと言う間にカラカラになる基礎とちがって、そこにはあきらかに雲泥の差の仕上がりが♪

そう考えると長く家を支える基礎、野の草ではすっかり省けない大切な工程と言えます。

 

 

基礎屋さんも「僕らも長くやっていて良い基礎は型枠を外した時点で分かりますよ。」ってお褒めを頂きました。

ただ今回、水の漏れがなかなか止まらなくて・・1週間、朝と夕の現場通い。

わが子の様子を見守るかのように気になってしょうがない(笑)。

ちゃぷちゃぷと溜まってくれているとホッとしますね。

しっかりと雨でも降ってくれるといいんだけど〜。なかなか(汗)。。

 

コンクリートの強度発現には3ヶ月を要します。

建前までまだまだ時間があるので許す限り、水養生をしていきましょう〜。

 

 

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