CSはうす そして昔ながらの家づくり



水面下で静かにすすんでいた『CSはうす・H邸』 待ちにまった建前となりました手
CS= Chemical Sensitivity:化学物質過敏症 
そう、今回の家づくりは化学物質過敏症者の家づくり、避難住宅です。
Hさんとは、以前からの長いお付き合いで、私たちが身体にも優しく安心して暮らせる昔ながらの住まいづくりを目指しはじめた頃からのお付き合い。ご縁あっての出会いでした。私たち自身にとっても安心できる住まいを造っていくうえで、Hさんとの出会いは化学物質過敏症者を視野にいれた家ということで、さらなる厳しい視点での良きアドバイザーとなって頂いています。化学物質過敏症者の生のお話を耳にすることで、建材を安易に使うことの戒めとなりますし、家づくり塾でもお話いただいたりと一般の方々にも化学物質過敏症の恐ろしさを知っていただくきっかけにもなっており、今回そんなHさんの住まい、避難住宅になります。
本当に最小限の小さなお家だけど、安心して暮らす、という家にとって当たり前なことがこの家で一番にもとめられること。そして今の住宅事情ではそれが一番の難しい課題となっている部分でもあります。
昔は、すべて自然の素材だけで家が作られ、化学物質に苦しむこともありませんでした。しかし今は化学物質なしで家をつくるなんて皆無に近い状況です・・ 昔ながらの家づくりの知恵を使いながらCS患者さんのための小さな避難用のキット住宅ができないか・・そんな話がHさん自身の家づくりの始まりとなったのです。



今回キット住宅とまではいかなかったけど、Hさんと私たち設計者の想いが詰った小さな家になります。
安心して暮らせる、化学物質過敏症者の小さな家実現の手始めとしての自分の住まいをつくりたいHさんと、
どうせ造るのならパッパッと簡単にできる安易な家にはしたくない設計者・・この小さな家づくりをとおして少しでも若い職人さん大工さんたちが技術を学べる場としての踏み台となって欲しいと願ったのです。昔ながらの技術や知恵が受け継がれてこそ、安心できる住まいが繋がっていけれるのです。だからこそ家を建てることが育むことであって欲しいと願ったのでした。
ふたりの想いと願いは重なって、この小さな家づくりとなります。



さて、CSはうす、小さい家だけど仕事は一人前です
継ぎ手・仕口に一切の妥協はありません。妥協がないからこそ、若い大工さんたちは学んで技術を磨いていけれるのですよね手
今回、墨付けから刻みを任され、初の棟梁を務めたのは越智のんちゃん。のんちゃんの初舞台となってくれて設計者の想いも叶いました  。 そして初の建前デビューとなったリン太郎くんにとっても、一生忘れない建前となったことでしょうキラキラ



建て方は石場建てという、石のうえに建てるという昔ながらの方法です。
これこそが日本の気候風土のもとで培われてきた構法であり伝統構法であります。
石の上に載っているだけ?揺れて危険ではないの!?と思われるかもしれませんが、つい数十年前までは当たり前だった構法で、実はコンクリートの上に家が建ち始めたのは長い歴史のうえではごく最近の事。
地震があたりまえだった日本の家にとって、基礎に緊結しないこと、石の上で柔軟に動くやり方こそが地震の力を柔軟に受け流すことができる知恵のかたまりだったのです。柔軟に揺れ動くことができるというのは建物の骨組みにも負担がかかりづらいのです。
コンクリートの基礎に緊結すれば、地震動はダイレクトに骨組みに伝わり、その強い揺れに上屋は振り回されることに・・ちょっとイメージすれば分かる事。だから現代の家は、上屋も動きづらいように、たくさんの金物で柱や梁を縛り、壁も固めていくのです。しかし諸刃の剣・・予測想定外の力がかかれば脆く崩壊してしまう造りでもあります。
石の上で動く石場建て、動くからこそホゾが簡単に抜けるようではいけません。しっかりした仕事が求められます。
土台や床下の梁さえも大きく、しっかりとして家が揺れ動いても家全体がバラバラにならないように。窓の上の鴨居や敷居さえも梁のように大きく、家全体を粘り強い造りにしていくのです。また筋交いや合板の家のように壁は固めず、貫と土壁のつくりによってこちらも柔軟に動くことを基本にします。そうやって家全体が柔軟でありしかも粘り強くすることで地震の力を逃がせつつもたせていく知恵があるのです。
そうやっていつ地震がやってきても安心して住めるように先人たちが編み出した備えある住まい。



こちら建て主さんのお母さんも基礎石だけが据わった時点では・・「強い海風で家が飛んでいくのでは!?」と言っていたのが、この威風堂々とした骨組みを見て、無意味な心配だったと感じたご様子手
さらに土壁や瓦が載ってきますので、心配無用♪



それと基礎のコンクリートに家を載せないことで、床下は風がよく吹き抜ける♪
そう見事!家の床下は一番湿気が溜まるところ。こうやってよく風が通れば家の要の足元は100年200年たっても大丈夫。白蟻も来づらいし、点検のし易さは家の寿命にも左右します。先人たちはこうやって自然の摂理を読み解きながら、安心して永くすめる家を建てていたのです 現代の私たちが見習うべきところだと思います。





そしていつも思うに、見ていて美しい。。
すべては自然の美しさがそこに映し出されていく家づくり。
自然に逆らうことなく、自然に寄り添いながら生きていく、そんな家づくりがここにあるからハート



最後に建て主さんにも込み栓を打ってもらいながら無地上棟!
いつもながらに良いお仕事をしてくださる小林建工さんに感謝!良い建前になりましたハート



「やっと想いが形になりましたね」と、Hさんに。
CSという病気を持ちながら、安心して住める家を探し求めることはどんなにか険しいことだったか。きっと今までの長かった道のりでの想いがいっきに込みあがってきたのでしょう。
涙がぽろ・・。。

そしてまだ全国には多くの困っているCSの方々が・・
少しでも安心して暮らせる住まいに、光が当てられるよう私もがんばっていきたいですハート
Hさんに喜んでいただき、久々に明日への活力をいただいた感じ手
CSはうす、まだまだ手探りですが、お楽しみに手



Hさんが運営される化学物質過敏症・電磁波過敏症者のための会です。
 えひめCS・ES患者の会
http://mixhanabi.blog106.fc2.com/

化学物資過敏症 キッチンリフォームその後のその後。。

さあ、キッチン台の搬入
オール無垢材のキッチン台は、かなりの重量となり運ぶのが大変そう。
先日、大人買いをした山桜を使っての製作となったのでこの重さ。国産の山桜なんてなかなか手にはいらなくなってきましたから、Mさんはちょうどタイミングよくラッキーでした
輸入材は原木で輸入されるときに薫蒸処理がされたりするので不安です。どういった所の材料か出所がつかめない分、安心と言えません。国産材でどういった製材所が原木から挽いているか分かれば不安な事も問いあわせできます。それは何よりの安心に繋がります。その上でもちろんMさんに材料は事前チェックをしていただいて材料を決めました。桜材は過敏症の方々にとっても楽な方が多いです。当初のブラックチェリー(輸入材)より山桜のほうが匂いがないことが私にも分かりましたもの。

引き出し内部も、杉材またはステンレスのワイヤーバスケットを使用しています。
用途に合わせて使い分けができるように。以前のメーカーキッチンより引き出しをたくさん増やして、収納量も倍増しています。メーカーキッチンでは大きな引き出しが3つあっただけ。この方が引き出しに使う金物量が圧倒的に節約できます。今回の引き出し数は8箇所。時には浅く時には深く、使勝手も考えてつくっております。400万近い大金をはたいてキッチンリフォームした挙句が化学物質過敏症+再リフォームです。Mさんには「あ〜再リフォームして本当に良かった!」と思っていただける物に仕上げたい

機器類(フード・食洗機・コンロ・電気オーブン・照明器具)もいれてメーカーリフォームの2/3でお釣りが十分に帰ってくる本物素材のキッチンリフォームとなったはずです。今回キッチン台(背面の食器棚を含む)は100万円もいってませんので、どれだけちゃんとした手仕事はそんなに高くないと言うことがいえるか知ってもらいたいところ。今の時代、ちゃんとした仕事は決して高くないです。いえむしろ大きなメーカーさんと比べて安いのです。昔ながらの家づくりをしていて思うこと度々。
ここいつも指物仕事によって無垢でキッチン台をつくってもらっている職人さんからよく聞きます。自分が80万で見積もりをしたキッチンは、大手ハウスメーカーを介すと、その金額の2倍も値段が化けてお客さんのもとに見積もりがいくそうなのです。

家づくりで度々思うことは、「坪いくらですか?」と金額だけを聞かれる方がいます。しかし金額だけ聞いたところで本当は何も分からないという事。本当はその中身を知って金額を知ろうとしなければ何ひとつ見えてこないという事。結局、家はキッチン台のようなひとつひとつの積み重ねでトータルの金額が出てきますから。「どういった中身の家なのか?どういった仕様なのか?」といった中身を聞くことがまずは最初のはず。それなくして金額だけ聞いて家を建てたら中身がなく、宣伝費や広告費にお金を寄付したような家を建ててあげたという事になりかねません・・

さて今回は指物技術による無垢材のキッチン。指物技術であるからこそできる、合板を使わず身体に有害な接着剤を使用しない無垢キッチンなのです。昔ながらの技術というのはスゴイでしょ
だからこそこういった技術をなくしてはいけないという事。便利さや、効率性や、生産性だけで切り捨てられてきた物づくりの世界です。家具だけに限りません。先に書きましたように私たちが何を生かし何を捨てて、どういった社会にしていこうかといった事に繋がっていくのです。

シンクも綺麗でしょ。全て職人たちの手づくりです。
安易にメーカー品を買うと、そこにあるこういった職人さんたちの技術が育まれない、しいては無くしていく事になるということを知っていただきたく思います。
あと、便利さや完璧さを求めないこと。今の人は経年変化しない不具合がおこらない物を求めます。しかし自然素材のキッチンは扱いひとつで問題もおこします。木のソリも自然の出来事のようにおこってきます。そういった自然を認めない人たちが多くなってしまった結果、不具合の起こりにくいソリも出ない合板へと変わってきたというのが合板普及の理由のひとつでもあるのです。手がかかる子供のように大切に扱ってこそ長持ちします。楽で便利で掃除いらずでなんてことあり得ないのです。問題がおこったらすぐにメーカーの責任にするのも考えものです。
身体に優しい自然の素材はそういった扱いを心得てこそ使っていけると言えるでしょう。

さてさて完成です〜
テレビではまだ完成間近の映像でしたが、こんな感じで完成です。

収納量も抜群な食器棚付き
ビフォー・アフターすると違いがよく分かります。



流れる空気感がまったく違うのが分かります。なんだか優しい空気感になりました。
物から放つ優しい空気。それは作り手の優しいエネルギーの現われだと感じるところ。。
木で作られた物だから・・というより、工場製品によって作られた物と、手づくりとでは何かここに目に見えない雲泥の差のエネルギーの違いがあるように感じます。
化学物質過敏症中度の患者さんもマスクなしでこのお台所にはいれたという事で、ひとまず合格のお墨付き

さてここでお気づきの方がいるかと思いますが、室内は木の仕上げ。
いわゆる建築基準法で言うと火気使用室は内装不燃にしなければならず、本来なら不燃のボードもしくは木部は不燃塗料を塗って仕上げなければいけないところです。しかし化学物質過敏症の方はそういった範疇で物を選択できません。だからこの仕上げはいわゆる建築基準法違反となる訳です。
しかしこれは法の不備といえます。ボードを使えない人達だって存在するという事を、法サイドも理解をし法づくりをしなければいけないところであります。建築基準法違反という肩身の狭いところに化学物質過敏症者を追いやるのではなく、そういった人々にも対応した心遣いが法整備に必要ではないかと思います。

お役所の方・・、内装不燃、建築基準法違反、文句があるようなら言ってください。
建築基準法が定めるホルムアルデヒド濃度基準以内により、化学物質過敏症を発症してしまった方のキッチンです。まず責任を取っていただいてから、対応をさせていただきます

こういった現状も皆様、知っておいてください。。
今後も、化学物質過敏症と住まいについてもお話をしていきたいと思います。
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化学物資過敏症 キッチンリフォームその後。。

 先日の化学物質過敏症をとりあげたテレビ愛媛の放送は、まさにM邸のキッチンリフォームのことでした。
実はまだ私はテレビ放送を見てはいないんだけど、ビフォー・アフター的にキッチンのリフォーム例をのせていただいたようで番組を見た人にとってはビジュアル的にも化学物質過敏症とその引き金となる環境について説得力があったのではないでしょうか。

さて出遅れてのブログ紹介となります。まずはその後の様子。
大工さんによって室内壁は板張り工事をおこないました。
今回は杉の白太部分のみをつかった杉板を使用。杉材に反応する過敏症者は多いのですが、匂いの少ない堅木類となると値も張ることもあって、まずは手近で入手できる安価な材を探しました。
杉は赤身の部分に油が多く当然匂いもその部分に杉特有の揮発臭がします。なので杉は杉でも白太部分のみのサンプルを取り寄せました。
Mさんは当初から杉の匂いがダメではないかと気になっていましたので、用心のうえに用心をしてサンプルを準備してしばらく手元で身体への負担を確認してもらいました。
その結果、大丈夫そうと判断。もしダメなようなら柿渋で封止をしようという事になり、柿渋も念のためにサンプルで確認。化学物質過敏症の方々のリフォームは、確認・確認・確認。これ抜きには考えられません。一度にわっと急ぎでやってしまうのが、まず一番の失敗のもと。急がば回れとは過敏症者のための言葉でもあります。安心して息を吸う場所もない過敏症者にとって焦る気持ちはよく分かるのですが・・無駄にお金を捨てるか、悪化するか、運良く大丈夫?といった危険な賭けになります。

さて大工さんによって板張りをしてもらいます。
今回は下地の封止はおこなわずいきます。築20年以上経っているということで、下地の揮発物も少なくなっているだろうと判断しました。ただ先日の解体で出てきたパナホーム仕様の板はちょっと匂いがキツイと判断、そこだけはアルミで急遽封止対策をおこないました。こういった見極めが化学物質過敏症対策には大切となります。

その点においては、私自身の暮らしも日ごろケミカルな物をほとんど使わない暮らしをしていることもあってケミカル臭にはとても敏感な私たち。そんなこともあってこんな所で日ごろのケミカル不使用な暮らしが役に立ってます
たぶんそこら辺の化学物質過敏症の方々より、ケミカルを使わない暮らしをしています。
う〜ん、住環境整備+暮らし指導もしていかなければいかんのかなあ
過敏症者でも見ても見てられない暮らしをしている人も多いですから。

大工さんの方はいつもはボード仕事・合板仕事には一切手を染めない、伝統建築を作っている大工さん。私の無理なお願いに、こんな大工冥利とはかけ離れた仕事を引き受けてくれることに。
おかげで板張りでほぼ完璧な封止効果が出たみたいで、過敏症中度の患者さんも確認をしてくれて「ぜんぜん体調不良がおこらなかった」と大工さんの丁寧な仕事に感動をしていました

そして兼ねてから製作していたキッチン台の設置です。
ステンレス天板の下地は、当然、合板ではなく無垢の天然素材です
オールステンレス エコキッチン最高級の安心といった謳い文句で、しかも化学物質過敏症対策キッチンといった誇大広告のクリナップとは対照的に、見えない下地までちゃんと無垢の木をつかっていますよ

ステンレスにしても出来ない物がないというぐらい特注製品で好きな造りにできます。
もちろん日ごろから特注ステンレスでお世話になっている方々だからこそ無理難題にしっかりと答えてくれるのでもあります。
通常は合板下地にボンド接着によってステンレスのポコポコ感を無くすのが普通のよくあるキッチン。クリナップの『最高級の安心のエコキッチン』もこれでした どこが最高級なのか・・普通やん

化学物質過敏症者用のキッチンには合板およびボンドは使えません。だからこそ見えないところに工夫が盛りだくさんなのです。安全だったら少々は見た目や使い勝手が悪かろう〜では、職人達は納得しません。やっぱりそこが職人です。少しでもいいものをつくりたいと、ボンドを使わないことで生じる不具合を精一杯アイデアでカバー。
なんてことない普通だったらコーキングひとつで逃げれる仕舞いを、そう簡単にはいかないのです。考えれば建築はコーキングだらけです。もちろんコーキングで逃げるのが当たり前のようにコーキングを使います。でないと隙間が当然あちこち空いて隙間からゴキブリやらが入りやすいキッチンになります。そういった事を見えない裏で、あーでもない、こーでもないという話し合いがされてキッチンが出来上がりました。

一言でいえば、本当は化学物質過敏症でない物づくりのほうが、ずううううーーーっと楽・らくなのですでもそれじゃあ駄目なのです。物づくりの現場が変わっていかないのです
次の段階は如何に安全な物づくりをしていけれるかという段階に入らなくてはね。当たり前のように安全な物がある社会にしていかなければいけないのです。おかげで職人さん皆勉強させてもらってます。過敏症者の仕事なんて引き受けない限り、職人さんたちはそんな病気があるのかさえ身に染みて理解ができません。仕事をすることで職人たちは肌で理解をしていくんだと思います。

過敏症者のサンプル探しに木材屋さんを数軒あたったのだけど、どこもが突き放すような考え方にちょっと唖然としました。心の病?過敏症は考えすぎの宗教?商売にならない・・ 
こんな時にその会社の本当の姿勢が見えてくるものがあると感じました。

本当は誰しもが『安全』な社会を願うはず。でも現状はまったくの逆です。見渡せば『安全』は二の次三の次で安全な物を探すほうが難しいです。それだけ社会の価値観には、まだ『安全』という言葉がないのです。でもそれは消費者自身も値段だけで物を買ったり、便利さだけで物を選んだり、デザインだけで決めたりしているという事も、こういった社会をつくる大きな原因のひとつとなってます。
さてあなたの欲しい物は・・?あなたはいつもどんな基準で物を買ってますか・・?

長くなりそうなので、キッチンリフォームのその後の様子はまたの次回に。
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『化学物質過敏症』テレビ放送。。

先からブログで記事を書いていましたキッチンリフォームによって化学物質過敏症になられたMさんや、親しくさせていただいている化学物質過敏症患者のHさんが取材をうけ、テレビ愛媛のEBCスーパーニュース4月2日の「健康がいちばん」というコーナーで
化学物質過敏症をとりあげてくださることになりました
こういった事って消極的な社会であったりしますが、記者さんもこの問題を意欲的に取材くださいました ぜひみなさまご覧くださいませ。
4/2日(火曜日)時間は18:20ごろになるそうです。
(突然変更になることもあるそうです・・・)

また安全安心なキッチンリフォームの様子。後日その後の様子をお知らせいたしますね!

化学物質過敏症、その後。。

 キッチンのリフォームによってシックハウスを発症してしまったMさんのその後の様子です。

オールステンレスという謳い文句とは裏腹に、その下地には合板がベッタリと貼り付けられたキッチンを購入してしまってシックハウスになったMさん。
関東にある化学物質過敏症患者さんを診ることができる”そよ風クリニック”を受診をして、恐るべきことに!シックハウスからすでに化学物質過敏症に移行してしまった事を診断されてしまいました。
これによりある特定物質に反応していたシックハウスから、身体は多種化学物質過敏状態に移行してしまったことになりました。ほんの些細な出来事が、人生を大きく変えてしまうような化学物質過敏症へと・・
今後、生活のあらゆる場面での注意が余儀なくされます。シャンプー、洗剤、芳香剤、タバコ、消臭剤、化粧品、防虫剤、抗菌剤、薬、農薬、クリーニング、排気ガス・・・ここでは到底あげきれないほどの化学物質が脅威となってMさんに襲いかかってくることに・・

まだ今の段階のMさんの様子は、まだ普通の生活がかろうじて可能ではあるのですが、この期間のことをマスキング期と言われ、まだ症状が表に出てこない潜伏期間でもあるそうなのです。
マスキング期:長期にわたって化学物質に接していると、身体はいつも安定した状態を保とうと調整します。この状態を適応といい、適応状態にあると、血圧が上がったり、精神・神経活動も活発になって、 一見症状が軽くなり、その化学物質がある状態の方が快適に感じるようになります。でも、実際は有害な化学物質が体内に蓄積されていくことになり、悪化に向かいます。
このマスキング期の段階に、化学物質を取り除くと、今まで適応していた状態から身体が乱れるので、かえって体調が悪くなると言われており、悪化をかかえつつの綱渡りのような暮らしになります。
Mさんの様子・・今後どうなるのか・・それは分かりません。

化学物質の濃度測定の調査もおこなったようでしたが、結果は国が認めた許容範囲内ということであり、メーカーサイドにとっては有利な結果が出ました。裁判をおこしても間違いなく負けるでしょう・・。
多額のお金を使って、体調不良となって、化学物質過敏症に移行しても、その責は問われないのです。これが国も認める許容範囲の濃度基準でもあるのです・・。
皆さんこの結果をどう思いますか?

ひとまずキッチンを再度リフォームしなおさなければ、合板臭のするキッチンは使えません。
私のほうの仕事は、出来るかぎり安心できるキッチンをつくるという事。
ただ木材などにも既に反応する恐れがあるので、慎重を要します。

本日から大工さんにはいってもらって工事開始!
キッチン台やクロスやタイルを撤去すると、もともとの家の下地が出てきました。
わっ、ここには合板に似た木質板が出てきて身体にやばそうです・・
なんだか臭いもありました。ただメーカーさん曰く、構造壁らしいので撤去は難しい・・
大工さんも途中具合が悪くなったのはそのせいなの?
解体撤去した前日から気になっていたその木質板だけ、急ぎアルミで封止をすることにしました
剥がせば剥がした分、悪いものが出てくるなんて・・
はあ、もともとが身体に安全な家づくりがされていないから、こういう事になるのよね・・・
どこまでも今時の物は危険に満ちています!

化学物質過敏症者が安心して暮らせる家づくり、
いえ、化学物質過敏症を生まない家づくりが求められています。
私自身もこういった仕事をとおして、自分に刷り込むように学ばせていただく良い機会です。
プロとして安全な家づくりとは?という事を刷り込まれている感じです。
さあ、万全というものがない化学物質過敏症者のリフォーム、どうなるやらです。

今後も、化学物質過敏症と住まいについてもお話をしていきたいと思います。
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急増中!化学物質過敏症。。

 年明け早々、慌しい毎日が続いております私たち。
『ゆとりの家』も完成間近となっており、あと一息といったところです。

そんななか昨年末から・・化学物質過敏症の方のお住まいのリフォームをお手伝いさせていただいているのですが、今年にはいってからも・・キッチンをリフォームしてシックハウスになられた方のご相談や、化学物質過敏症者の避難住宅の建築などのご相談にのる機会がこの頃多くなっている次第。
建築に携わらせていただく者としては、事の深刻さを感じます。

キッチンのリフォームによってシックハウスを発症してしまったMさんは、化学物質過敏症の事も知っていて、自分なりに安全なリフォームに臨んだつもりでした。
キッチン台はクリナップのエコキッチンとやらのステンレス製タイプ。Mさんはステンレス製なら大丈夫!と考えて購入したようです。しかし納品されてすぐに肩こりや身体の痛み・目の痛み・倦怠感・吐き気・嘔吐・頭痛・鼻血などの症状が現れ始めました。キッチンのリフォームは400万円近いお買い物だったので、最初は少し臭いがしましたが我慢をすれば・・と無理をして使っていたそうです。しかし日増しに症状が悪化しはじめ、Mさんは自分の体調不良がキッチンにあるということに気が付きました

確かめてみるとステンレスだと公に宣伝されていたキッチンには、その下地材として合板が使われている事に気がつきました。もちろん合板とステンレスを貼り合わせるためには強力な接着剤も使用されていることでしょう。オールステンレスだと疑いようもなかったそのステンレスの天板の下地は全て合板だったのでした
ショールームに足を運び、その素材がステンレスなのかを確認したのでしたが、その下地材が合板であることまでは教えてくれませんでした。
特に食洗機を使用したときに、食洗機から発せられる熱で合板や接着剤から化学物質が揮発して、強い臭いを発し、その場にいられなくなりました。施工会社に問い合わせたところ「しばらくすれば臭いはなくなるだろう」と言う言葉が帰ってきました。身体が壊れるのが先か、臭いが抜けるのが先か、無責任な言葉だったそうです。
Mさんは化学物質過敏症を知っていましたし、まさか自分がそんなことになるなんて!思いもしてませんでした。でも化学物質過敏症のことを知っていたので、すぐに「なんとかしなくては!このままでは取り返しの付かないことになる!」と、すぐに動きはじめ私どものほうに知人伝いで連絡がありました。

すぐにお伺いしました お会いした時、まだ納品後数日の真新しいキッチンというのに・・、そこは事の深刻さを感じさせる惨状でした。
最初はお電話で、なんとか天板だけを外して、合板なしのステンレスに交換できないかという依頼でした。現地で確認をしてみたところ、恐れていた通り天板だけではなく見えないキャビネットの底板や側板にも合板が使われていたのでした そして同じくリフォームの際にキッチンとともに新たに購入したタカラのホーロー食器棚の下地にも合板が使われており、こちらも体調不良の原因となっていました。
メーカーや施工会社さんへの問い合わせなどで、疲れ果て睡眠もあまり出来ていないMさんは時に泣き崩れられました。昨夜からお子さんも鼻血を出したり体調不良を訴え始めたという事で、一刻の猶予も許されないという事を感じさせました

涙ながらのお話を聞き、今後のキッチンの対処を話し合い。
すべて撤去してください。
それがMさんの出された答えでした。
健康には替えられない。
Mさんが反応するのは合板でしたが、疑わしき物は全て撤去することになりました。
キッチン台や食器棚とともに、悩んだ末に決めたお気に入りのタイルの壁や、新しいクロスの壁など疑わしい物が使われているその全てを撤去することに。
シックハウス症候群の段階であり、ある特定の化学物質を除去すれば体調もじきに元に戻ります。しかしこのまま合板等の化学物質に曝露をつづけると、坂道を転げるように体調は悪化し、化学物質過敏症に発展をしてしまうことになります。そうなるとあらゆる化学物質に身体が反応をしてしまい、日常生活そのものが困難となってしまうのです。
健康には替えられない。

今、Mさんはメーカーさんに表示義務を問いかけています。ステンレス製という事ばかりが前面に出て、その下地材が合板であるということがその影に消されてしまっているからでもあり、そのために起こった悲劇でもあるからです。
クリナップのこの商品は、国の基準値でいうF☆☆☆☆であります。ホルムアルデヒドが含まれていない訳ではありません。しかしF☆☆☆☆であれば、さぞ最高級の安全であるかのように謳っているメーカーには私も以前から疑問を感じずにはいられません。それはあくまでも数多くあるうちのたった一つ・・『ホルムアルデヒド』の基準値であり、全くホルムアルデヒドを使用していない表示『告示対象外』の商品とは異なるからでもあります。
メーカーは言います。
クリナップでは人に優しく環境に配慮するため、シックハウス症候群の原因であるホルムアルデヒドの放散量が最も少ない基準値(F☆☆☆☆)の原材料を、すべてのキッチン・洗面化粧台に使用しています。』

『最も少ない基準値』という書き方は、消費者には誤解を招きます。ホルムアルデヒドを使用しない物』もあるのですから・・
こんな書き方されたら何も知らない消費者は、安全なんだ、と思うでしょう
でも世の中には1600万種類もの化学物質が存在して、毎年新たに数千種類もの化学物質が新たに開発されているんです!そして市場に出回る化学物資のなかで75%にあたるものについては、その毒性のテストの結果すら公表されていなのが現状なのです。
さらに!国は数多くあるたった13品目の化学物質しかその室内濃度の指針値を出しておらず、しかもその指針値はVOCの実態調査から合理的に達成可能な限り低い範囲で決定された、要するに経済活動に差し障りが出ない範囲という事でありますから、そりゃあ安全なんて二の次です。産業優先・経済優先の現状がみえてくるのですよね。
しっかりしなきゃいかんのは消費者サイドとなります

これからの時代、こういったことがもっともっと急増していきそうな気がしています。
今後、化学物質過敏症と住まいについてもお話をしていきたいと思います。
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