『奈良の木の家』リフォーム 寒さに負けず。。




奈良の木の家のリフォーム、いよいよ本格的な寒さになって、これではあまりにも作業停滞しそうなので、急ぎ足で薪ストーブを設置しました!
もちろんこちらもセルフです。
仕事柄、いつもいろんな職人さんたちの仕事ぶりを見せていただいているので、こういう時に役にたちます。ストーブの後ろのレンガ積みも自作です。。
素敵でしょハート

薪ストーブをセルフでおこなう場合、火災などの恐れがありますので、下調べを十分にされたうえで施工してくださいね。素人施工の場合、正しい離隔距離をとらずに施工しているのが多く、長く使っているうちに低温火災などをおこす危険があります。現に火災をおこされた方の話を耳にします・・。



えっ?と思うような低温でも長期間使っていると木部に火がつくのが低温火災。
とくに煙突と壁や屋根の貫通部。またストーブ周辺のあき寸法は要注意が必要です。木材などを近接させないように。
ストーブの能力ごとで離隔距離も変わってきますので、その点はストーブ屋さんとも相談したうえで。



やっぱり薪ストーブいいですねえ♪
我が家の2代目も同じくピキャンでマーク機∈2鵑話繁疾賤僂任后
さすが暖房専用は能力が違います。
今まではクックストーブだったので、薪ストーブはこんなもんかと思っていましたが、なんのなんの、心配していた奈良の木の寒さもこれなら心配不要といわんばかりのとてつもない暖かさにビックリです!
薪は、このお宅に建築当時の廃材が捨てられずにストックされていたので、しばらくは十分なぐらい。昔の人は本当に物を大事にしていたんだなあと、今回もつくづく。

薪ストーブ同様に、火のある暮らしを見直していきたいと思っている我が家。
お台所には竈を据える予定。おくどさんを設置するときは、おくどさんワークショップをしようと思ってます!



そしてお風呂はなんと五右衛門風呂で!
ええ・・五右衛門風呂・・たいへんそう・・下
なんて声が聞こえてきそうですが(笑)。コツをつかめば、マッチ一本で簡単に沸かすことができるんですよ♪
五右衛門風呂の良さは、なんと言っても、あとにのこるあの暖かさ。。。
身体の芯までもがぽかぽかして、忘れられません。
電気で沸かすお風呂は、すぐに身体が冷めるのにね。暖まり方がぜんぜん違うのよね〜。
なんだかあのまん丸のお風呂に浸かると、子供のような気分になるのもイイしね手



今どきは、こういった普通の浴槽タイプの五右衛門風呂もあるみたい。
でも我が家はわくわく感のある、まん丸タイプが好み手
奈良の木の家に引越ししたら、火のある暮らしを発信していきたいと思っています〜ハート

『奈良の木の家』リフォーム 気持ちは焦るが・・

すっかりご無沙汰状態のブログになってしまってます・・汗
人生最大のハードな日々をすごしており、なかなかブログまで手がまわりませんアンパンマン
我が家のセルフリフォームも年内には・・と思って頑張ってましたが、荒壁の片面を塗り終わったところで、この寒さ。
土壁が凍結してしまうので荒壁作業も春まで延期です・・
うううう、まあ自然のことなので仕方がありません・・



やはり築65年となると土壁の痛みはあちらこちらに見られます。
随所の傷んだ壁。下地の竹が腐っていたり脆くなっている場合は、こうやって竹小舞をもう一度掻きなおします。
まるでほころびが出来たところを繕いなおすかのような作業。。
こうやって住まいも繕いなおしながら100年200年と使っていったのでしょうね。

そうそう、この奈良の木の家の荷物の片付けの時に出てきた藁の筵(むしろ)。
かなりたくさん出て来たのですが、傷んだ筵(むしろ)には布切れをあてて繕いなおした様子がありました。筵さえも、こうやって昔のひとは大事に使っていたんだなあと。。
今じゃあ考えられませんが、こうやって繕って直して使っていくということ、大事にしていきたいですね。。



さて、繕いなおされた竹小舞にもう一度荒壁土をつけていくのですが、傷んで落ちた土壁を拾い集めてそれを再利用します。
水や藁をもう一度加え練り直し、少し寝かしてから使います。
そう、こうやって土壁は何度も再利用できる建築材料なのです。今の建築界の建材たちから言うと、もっとも最先端を言っているのが土壁と言っていいです手
う〜ん、どこまでいっても昔あった家づくりは無駄がなく、先人たちの知恵は優れてます。頭が下がる思い。。





ねっ、これで完了。なんか美しささえも感じてしまうのは、私だけかな?
直して使う。大事にしていきたいことですね。。

さあ、直して使う奈良の木の家。
直して長く住まうためにも、心地よくありたい!
古い・・汚い・・使い勝手悪い・・では、やっぱり心地よくないもんね手
古い家を心地よく住まうために、拭き掃除、洗い仕事、欠かせません。
天井や柱や梁は拭いたり、建具や汚れの酷いところは水で洗います。





それだけでびっくりするぐらいに綺麗に見違えます。



今まで汚いオーラを放っていた建具も・・
ほら、このとおり!綺麗に。





汚いって思っていたのは、ちょっと埃をかぶっていたから。
ちょっと愛情を注いであげると見違えるように応えてくれるのが、木のいいところ。。
古民家はとくに変わり映えがあるので、やり甲斐がありますね
そしてお化粧なおし。



長年の傷や手垢など、水では落とせない部分は、柿渋にベンガラを混ぜた昔ながらの塗料によって古色で統一していきます。
そうすることで嫌な感じがしていた傷や汚れも目立たなくなって、古くなった木部に統一感がでてきます。



水で落ちない目障りな手垢などは、このとおり!



ねっ。ぜんぜん違うでしょ。
手をいれてあげると、ちゃんと応えてくれるのが木の家。こういう一つ一つの作業でぜんぜん変わってくるんですよね。
よく古い家を、もう汚らしい古い家だから、壊して新しく立て替えるって聞くんだけど、
本当は手間を惜しんで、綺麗だなんてありえないんだよね。そりゃあ建てた時は綺麗かもしれないけど、10年たてばどんな家も汚れてくるしね。
木は本当に正直でちゃんと応えてくれるからね。
粗雑に扱えば、木は毛羽立って粗だたしい雰囲気になっていくもんだし、
丁寧に大切につかっていけば、艶をはなって趣を深めていくんだよ。
傷も味わいだ、なんて言うけど、でも本当は違うんだよね。
扱う人次第で、粗だたしい嫌な雰囲気になったり、味わい深いイイ雰囲気にも変わっていくから、住んでいる人次第なんだよね木は。
木の家を扱っていると、そういつも感じる。



いい家はやっぱりちゃんと手入れがされていて、住んできた人の暦っていうのが感じられるんだよね。
この家も築65年だけど、何度かメンテナンスして、できる限り大事にしようってやってきたのが分かるから、私も大事にしたいなあって思う。
いい家って、そういう気持ちにさせられるのよね。。(続)

『奈良の木の家』リフォームその後。。

 自邸の『奈良の木の家』のセルフリフォーム、ぼちぼちと進んでいます。
予想以上に多い家の荷物の片付けにずっと追われていましたが、やっと家の修理に取り掛かり始めました。

休日は友人たちも手伝ってくれて、壁を剥がしたり、土壁を落としたり。
やっぱり人出があるとぜんぜん進み具合と、自分たちの馬力が異なるので、とても助かります やっぱり持つべきものは友ですね

さて、外壁を剥がすと出てきたのは、腐った柱や傾いた柱・・
古い家ではよくあるパターンですが、頭の痛いところ・・
古い家ではどこまでが痛んでいるかは、やはり剥がしてみないと分かりません。
これがリフォームの難しいところ。リフォームが新築より割高なのは、そういったどこまで手を入れるのかが見えないところでもあります。

痛みや腐りが出ている所には、やはり必ず何らかの原因があります。
そういった原因と結果を学ぶに、リフォームは最高の学び場と言えます。
設計士として、また日ごろ昔ながらの家づくりを手がける私としては、とっても良い学び場
この先60年も生きることはできませんから、こういった古い家を手がけることで、自然の道理に反したことをすると、こうなるよ!っと教えられているような気分になります。自分にとっての良い戒めですね。先人たちもこうやって古い物を見て、学び、そして改良を繰り返してきたのでしょうから、良き肥やしにしたいと思っています

しかしながら、剥がして・壊して・腐っていて・・、正直後退しているような気持ちになりますね
一歩前進して10歩後退のような悩ましい気分。。
どんどん修理範囲が広がっていきます・・
それでもなんとか友人たちに助けられながら少しずつ前進中。

そして新たに仲間が移住するための家も決定し、これからは古家に向き合う日々が続きそう。。