化学物質過敏症です・・2

 

翌朝、CS・Hさんと日野さんの住む大島に、仮住まい探しと今後の家づくりのための土地探し、そして日野さんのお宅にお邪魔しました。

 

愛媛といっても、CS(化学物質過敏症)さんの住めるような空気質のよい環境はそう簡単にはありません。これは愛媛に限らず日本全国どこも同じで、CSさんとしては最も悩ましい重要課題の一つです。

まず田・畑や果樹・しきびなどの畑がない事、これは農薬散布や化学肥料・除草剤が体調不良を起こすから。また交通の多い所、これは排気ガスが体に悪いから。以上は農村部の多くは住めない所であることを意味しています。

その他、ガソリンスタンドやクリーニング屋、パチンコ店、印刷工場、大勢の人が出入りする施設等々・・多量な化学物質が溢れるような建物周辺は難しくなります。それに加え今回、CS・Hさんは電磁波過敏症を併発しているので、高圧電線や携帯電話の基地局、またトランスのある電柱からの電磁波などに注意をしなくてはいけません。これでさらに住める所が限定されてしまう上に・・さらに古家やアパート・借家となると、その多くは建材臭(接着剤や合板や防腐剤)および住人の使っていた化学物質臭(消臭剤、殺虫剤、香料、農薬、洗剤等々)の匂いで、数分もその場に居る事が出来ないのが現状であります・・。

 

そうやってやっとの事、安心できる住まいが見つかって、これで安住できる〜と、引っ越しをしたとしても・・、お隣さんが香料臭のする洗剤を使って洗濯物をしたり、庭に殺虫剤や除草剤を撒いたり、近くでシロアリ駆除をする家があったりすれば、もうたったそれだけで・・日々どれだけ体調不良に頭を悩ませなければいけないか・・なみだ

CSさんにとっては”安心して暮らす事のできる場”というのは皆無に近いのが今の現状なのです。

居場所が見つからず、化学物質から逃げるように避難先を転々とし、日々体調を悪化しているCSさんが、日本全国にどれだけ多くいる事か・・CS・Hさんもその一人でありました。

 

日野さんの住む大島は、しまなみ海道の島のひとつ。

島という事もあって、田畑が少なく家も密集してなく、海風が新鮮な空気をもたらし、CSさんにとって空気質的には比較的にまだ住みよい方ではないかと思って、候補地として日野さんに相談した次第でした。

また近くに同じCSさんがいてくれる事の安心感は、見知らぬ地で高齢の身では何より心強いことです。

安心して暮らすために、あらゆる事が限定されてくるCSという現状のなか、安心できる古家で暮らすか、古家をリフォームして暮らす、または新たに小さな家を建てるか、その方法論は狭めずに進めることにしました。

 

そのためにまず同じCSの日野さんの新しいお宅(野の草が手掛けた家)を体感してもらって、CS・Hさんの体に合う素材を検証することに。先の事で、CSさん個々に感度が異なる事、また感じる素材も異なる事は実感済み。検証のうえ検証を重ね、CS・Hさんの事を知ることが、安心して暮らす住まいづくりにはもっとも求められる事。

 

 

お宅体験により新たに分かった事がありました。

先日まで「杉は大丈夫」と言っていたCS・Hさんでしたが、日野さん宅の天井に使われていた杉が苦手だった様子。

以前、高知のCSさんで「杉が駄目」と言っていた方が「ここの杉は大丈夫」と言っていたのに真逆な体感談。やはり体感してみないと分からない個々の感覚・・日野邸の天井は節だらけの杉板だから、節の部位は特に匂いがキツイのです。日野さんは杉材が大丈夫なのでそういった材も良かったけど、CS・Hさんはそうもいきそうにありません。家づくりの素材には「杉の節材は使わない事」と「万全策として柿渋を塗る(2回塗り)」「なおそれでサンプルを作って駄目なら使用しない」が良さそうと判断しました。

また節の匂いを敏感に察知したのと、入室した直後に土壁が杉の匂いを吸着している事(以前のブログ記載)も、すぐ分かったようで感度の良さを感じました。”感度が良い”が、良い意味ならいいのだけど・・、敏感という事はそれだけ過敏度が高いという事。

これまでの様子や問診していくなかでCS・Hさんは化学物質・電磁波共に過敏度が高いほうだと、わたし的には感じたところでした。

 

これ以上重症化してしまうと、さらに過酷な暮らしと重い体調不良を負わなければいけません。

また安心して暮らす事を実現するのもその過敏さゆえ困難となってきます。

CS・Hさんが時々、マスクを外して外を出歩く事など重度化の危険性がある事、少し注意をしたのでした。。

 

 

化学物質過敏症です・・

 

先日、化学物質過敏症の方から救いを求めるお電話がありました。

大阪在住CS・Hさん、今は避難生活中につき、奈良の宿泊施設を体調不良のなか転々としていると・・。宿代を含め1日1万円という出費が痛く苦しい毎日。

いつ貯金が尽きるかという不安のなか、それまでに何とか安住の地を探し住まいを手に入れなければ金銭的にも手詰まりになってしまうという焦りのなかネットで私どもの事をみつけ「信頼できるところが他には見つからない、家を建てて住めなかったでは先が無い、あなた達なら信頼ができる!」と救いを求める電話でありました。

 

ひとまずお金のかからない、そして何より”化学物質の曝露がない”仮り住まいが求められるところでした。仮住まいに暮らしながら、その後ゆっくりと慎重に(でも急ぎ足で)その後の安住できる土地や住まい探しはするにして。。

 

こちら愛媛近辺(高知県も含む地)で動く(住む事)となると、地元のCS患者さんたちとの繋がりが不可欠です。

お互いに病気のことを相談し合ったり情報交換して助け合ったりできる環境が、CSさんにとっては一番に大切だと考えたからです。

えひめCS患者会の代表の日野さんに連絡を取り、CS・Hさんの仮住まいや土地探しにCS的アドバイザーとなっていただくようお願いをしたところ快く受け入れてくださいました。日野さんは以前に、私どもでお家を建てさせていただいたCSさんでもあります。

 

日野さんの提案で、日野さんの以前の住まいが空き家となっており、それを仮住まいに出来ないかと言う案が出ました。CS対策を施した家なら、どの借家よりも大丈夫そうハート

さっそくその話をCS・Hさんに提案をし、数日間泊まってみて仮住まいに相応しいか試しに来ていただく事となりました。日野さん宅が大丈夫なら、ここにこの先ずっと暮らすというのも一つの手です手

 

CSさん、奈良から愛媛という移動だけでも、たいへんな事です。

移動中にあらゆる化学物質に曝露し体調が優れなくなること覚悟のうえです。

特にこの頃は洗剤の芳香剤がキツク、どのCSさんもこれにはまいっています・・。

タクシーでの曝露を考え、空港まで私が迎えに行くことになりました。そして初顔合わせ。。

 

その足で日野さん宅に向かいました。

日野さん宅は比較的街中でありながら環境の良い高台にあり、空気質も比較的良いところ。徒歩で買い物にも行け、車に乗られないCS・Hさんにとっては最高の場所のはず。しかし、そう願っていた私と日野さんの期待を大きく裏切る結果になるとは。

 

「周辺の空気は合いそう」

そう言って車を降り日野さん宅の玄関ドアに入ろうとするとき「ちょっと胸が締め付けられる感じ・・」とCS・Hさん。

そう完全に予定外。「電磁波過敏ではないから」と言っていたCS・Hさん、日野さん宅の隣に建てられた太陽光発電に反応をしている様子アンパンマン

本人もまったく気がついてなかった電磁波過敏症とこの時判明したのでした。

 

宅内に入っても太陽光発電の電磁波の影響で胸が苦しくしんどい様子。また宅内の電気配線からも電磁波を感じるらしく、低周波の電磁波に反応していることが分かりました。この事は今後、仮住まいおよび安住の地を探すことの難易度の高さを示しています。

またCS対策を施した日野さん宅ではありましたが、CS対策をする前の下地の匂いが臭うらしく、CS的に建材系に敏感と言えました。やはりCSさん一人一人、感じる物や感じる程度が違うのだなと再認識しました。日野さんが大丈夫でも、CS・Hさんには難しいという事・・ぐすん

 

もともとがマンションのリフォームをきっかけに発症したという事が、今の反応する素材と関係しています。

接着剤や防腐剤や防虫剤「☆☆☆☆四つ星の建材だから大丈夫だと思っていた・・」

しかし発症・・アンパンマン

そう、そう言って化学物質過敏症となった人は案外多いのです。

何が安全やら。この現状を建築業界に知ってもらいたいところです。

 

結局、日野邸では電磁波の影響と、下地の建材的な匂いが駄目と言うことで、宿泊も無理と言う結論になりました。

しかし宿泊する先に困るのがCSさん・・どの宿泊施設も化学物質で溢れているから・・過酷な車中泊?

日も暮れかかる頃、良い答えもなく「ひとまず我が家に」と・・ご提案をしました。

山奥の我が家なら電磁波の影響はまだ少なく、自然素材でリフォームがされているから、大丈夫かな?大丈夫であって欲しい・・。

ちょっと恐る恐る汗

 

 

日野さんは我が家の古畳が駄目で我が家の座敷には入れません。それはきっと畳に仕込まれた古い防虫紙の匂いだったり、先の住人の匂いだろう。

そう心配をしていた私達を横目に「ここなら泊まれそう大丈夫!」っと笑顔のCS・Hさん。

意外だわ。やっぱりCSさんは一人一人を診ながらでないと家づくりが進まない。

こうやって一緒に行動をすることでCS・Hさんのことが少しずつ分かってきます。

そして思いの外、大丈夫だったようで我が家にひとまず二泊して、仮住まいそして安住の地のための物件探しをすることになりました。

(つづき)

 

このお話はノンフィクションです。

ハッピーエンドを目指し動きます。しかしCSさんの道のりはどれもが険しいものですので、この先の結果は私にも分かりません。ひとまず精一杯動くだけ。

CSさんの多くが体験している事実のひとつとしてブログに残します。

 

 

『わ・ふ邸リフォーム工事』作り手・住まい手の悦び。

 

 

『わ・ふ邸リフォーム工事』の裏方をお見せします。。

完成内覧会の前日、

お施主様から携わって頂いた職人さん方々を集めて、慰労会をしましょうとお話をいただきました。

リフォームという短期間ではあったけれど、この間は新築に負けないぐらい密度の濃い楽しい時間を過ごさせて頂いた現場です。

とくに、わ様・ふ様の心温まる持てなしに職人一同が、気持ち良く仕事をさせていただいた事。

正直いまの建築業界ではなくなりかけている、作り手と住まい手の温かいつながり、そしてその上に成り立っていた物づくりの有り様を感じずにはいられませんでした。

 

 

心温まる料理、施主さんの朗らかで温かい人柄、そしてそれぞれに職人さんたちも心思う事があったのではないかと思います。

例えたくさん山ほどお金を積まれても、つまらない心寂しい現場や仕事があります。いつも目を尖らせて手抜きや欠陥がないかと見張られるように仕事をしなければいけないとか。職人たちは一つのコマとして扱われ、その携わる家に住む建主さんの顔すら知らない・・まして言葉を交わし合う光景なんて・・。ひょっとしたら今の時代はそういった現場のほうが多いかもしれません。

「お接待不要ですよ」と言う建前のもと無くなってしまいつつある職人さんと施主さんとの関わり合い、それが今や当たり前の時代です。

 

 

そして、わ・ふ邸。内

覧会の前日、こんな温かい光景が繰り広げられていたなんて、誰が想像しましょうか?笑

施主・職人・設計者の壁を取り払うのは、施主さま自身なのだといつも感じます。

今回は施主直営・分離発注という建築方式で工事がおこなわれた、わ・ふ邸リフォーム工事です。

この方式の良さは、施主様が高台に登らず、一緒になって物づくりを完成していくというチーム感にあります。

時折、施主直営というと、施主が一番エライというような構図をイメージされる方もおられるようですが、それは大きな勘違いで、施主さまもチームの一員となって動いていく、というのが野の草のスタイルです。互いに信頼をしあって進めていかなければチームとしては成り立ちません。

わ・ふ邸のお施主様は、お手本にしたいようなお施主様でもありました。

 

 

いつも気にかけて現場の様子をのぞいて下さる、”ふ様”のお父さん・お母さん。

気さくで優しいお父さん・お母さん。足りないことがないか、手伝う事はないかと、いつも細かな事に気がついてくれ現場を助けてくれました。

 

 

 

時にはこのように重たい物を、野の草スタッフや職人、施主様といった皆で一緒に運ぶ光景がみられました。

 

 

掃除や片付けなども自由参加で積極的に加わっていただきました。

ひとつひとつ自分たちも関わり合いながらというお施主様の姿勢は、職人さんたちの心に何よりも響きますキラキラ

高みの見物ではこういったチーム感はありませんね。

 

 

 

いつも休憩時は、珈琲やオヤツのお振る舞いを欠くことなく手をかけていただきました。

そういった休憩時には、施主さんと職人さんとの談笑風景が絶えなかった現場です。

 

 

お酒でも出てきて宴会でも始まりそうな雰囲気の休憩時笑

 

 

また職人と職人同士が、新たな物づくりを前に刺激をもらい合っていた様子。

お互いを高め合うことが出来るような現場であり仕事であるといいなあと思います。

 

 

ときには職人たち一同がお昼をご馳走に、なんて一コマ。何度かありましたねアンパンマン

”とみすや”の出前のおうどん、美味しかったです♪

 

 

本当に美味しいものをたくさんご馳走になり、いただき物もたくさん下さって、ほんとイタレリツクセリ汗

そういったお施主様のきめ細やかなお気持ちが何よりも感じた現場であり、嬉しかった私達ですアンパンマン

 

 

また、一緒にフードの製作現場に見学に行った時の様子。

 

 

どんな現場で職人たちがどうやって物を形づくっていくか、ぜひ知ってほしく、機会があれば案内をしています。

ひとつひとつの物づくりに物語があり過程があり、出来上がっていきます。それが手づくりの良さです。

また直営の楽しさでもあるかもしれません。

 

 

最後これで工事も終わりといった慰労会挨拶のとき、言葉詰まらせて涙するお施主様でした。

それだけ職人さんたちと一緒になって、このリフォームに深く関わっていただいたという事ですね。

ありがとうございますハート

 

職人誰もが「心地いい現場」という、その現場は施主さまあってこその事。

 

今回は鉄を新たに取り入れ挑戦できた現場でした。

こうやって新しい事に挑戦できたのは、それを求めてくださり、大らかに見守ってくださる大きな懐がある施主様だからこそ。

新しい事とは、常に目に見えない先にあり、大げさに言えば「出来上がってみないと分からない」という不確定な上にあります。そういった目に見えない挑戦を受け入れて求めてくださるという懐があって、私たち職人は常に挑戦していけれます。

 

 

笑顔の絶えない楽しかった現場の思い出の数々を、ちょっとご紹介しました。

わ様・ふ様、どうもありがとうございましたハート

 

 

 

『わ・ふ邸リフォーム工事』完成お披露目会。。

 

先の日曜日に『わ・ふ邸リフォーム工事』の完成お披露目会を開きました。

リフォーム工事なので来訪者は少なし、のんびりいこうか、っと流暢に構えていましたが、思いもよらぬほど大勢の方々に来ていただき、ほんとうにありがとうございましたハート

現在進行中の施主さんや建て主OBさん、見学会初期からずっと来て頂いている常連さん、遠い以前に来て頂いた懐かしいお方、そして地元の方々。嬉しいたくさんのご来訪ハート

しかし野の草のペースで言うと、ゆっくり深く語り合いたいところ。

ひとつひとつ職人さんたちの知恵と技術が詰まったお仕事。

お一人お一人に充分なご説明ができなかったかもしれません。

そう思うと見学会をはじめた頃のゆったりとした見学会がとても懐かしく思えてきます笑

 

 

さて今回の『わ・ふ邸』の完成お披露目会では終始、お施主様のわ様やふ様が、来られた方々に一杯一杯珈琲をいれてくださり、とても温かいお披露目会になりました。

施主様と二人三脚のような見学会、野の草としては甘えっぱなしの理想的なスタイルハート

私が語るより、お施主様ご自身の言葉のほうが身近なものとして、また施主先輩の言葉として為になったのではないかと思います。

 

 

お昼の頃合いには、わ様・ふ様の手づくりのお弁当が用意され、なんとも至れり尽くせりの見学会ですアンパンマン

この現場はいつも、わ様・ふ様の気遣い心遣いが感じられる現場でしたが、見学会にいたるまで。

 

さて、すこしばかり来れなかった方に完成お披露目いたします。。

今回の見所は初の鉄とのコラボ。以前にも書いたように、金属という一見すると取っ付きにくい素材を、昔ながらの家づくりにどのような形で活かしていくか試みでもありました。

 

 

こちらわかりますか?

銅の換気扇フードにダイニングの鉄のペンダント、その他、タオル掛けや取っ手など、予想以上の馴染み用でまったく違和感を感じさせず、かつうまく空間を引き締める役割をしてくれたように思います。

 

 

手で叩き上げて造形をつくっていくからこそ生まれる柔らかさがそこにあり、またそれを取り囲む全ても同じく手から一品一品生み出されたものだから、すっと馴染むのですね。

既製品に、この空気感は出せませんね。

 

 

そしていつも使っている私の大好きな土壁との相性が抜群手

鉄の職人でもある山田さんからも、すべてを受け入れるこの奥深い壁があってこそ鉄も生かされている、と。

優しい柔らかい母なる大地の土。

住まいには無くてはならないと・・、他の職人たちが同様に語っていたのがとても印象的でした。

動物的に安堵するような深い居心地の良さが、住まいにはもっとも求められるものだと私は思います。そのために欠くことが出来ないのが土なのです。。

 

そして使い易く勝手よく、というのがさらにその住まいの質となっていきます。

 

 

細かな細部を職人さんと打ち合わせをし、ひとつひとつ積み上げていきます。

キッチンの流し一つだって。。ほんの些細なこと、きっと住まわれる方は気づかないであろう事を、職人さんたちと話し合い詰めていくのです。それが良い物づくりを生む秘訣。。

 

 

そうやってみんなの力の結集にてこそ出来上がるのが、心地いい住まいなのです。

大工が一番とか、そういった事でなく、昔ながらの家づくりのベースは”和”です。

昔ながらの家づくりでは全てが支え合って家が出来上がるという『総持ち』という言葉があるように、みんなの力の結集でこそ良い家となっていく『総和』だと思います。。

左官も、畳屋も、表具師も、建具屋も、電気も水道も、そして大工も。その他の裏方に道具をつくる職人や紙漉き、山を支える職人など数え切れないぐらい。みんな同じぐらい大事な役目があり、和の家には無くてはならない存在。この誰かが欠ければ和の家は出来なくなってしまう・・。

そして何より施主様がその和の中心であること忘れてはいけませんね。

 

今回のわ・ふ邸のこのモダンな住まいも、れっきとした和の家です手

昔ながらの技術や伝統を活かし人を活かし素材を活かした、和の家。。

昔ながらの技術をいかせば、形やデザインはいかようにもなります。

昔風でも今風にでも。

ようは形ではないのです、和の家は。。

 

 

今回の棟梁を務めた、高田工房の高田さん。

和の家をめざす若手大工です。

みんなが心地よくないとイカン!

そのモットー素敵です。

きっとみんなが心地よく仕事ができた家は、本当に良い家、嘘のない家だと思います。

 

 

和の家の良さが

すこしでも伝わると嬉しいですハート

 

 

『わ・ふ邸リフォーム工事』完成お披露目会。。

 

いつもAA STUDIOそして新たに生まれ変わった野の草 設計室を

応援してくださっている皆さま、ありがとうございます
未だかつてリフォームの見学会など聞いたことがありませんが、
この度、お施主さまのご好意で、完成お披露目となりました。
いつもの新築の昔ながらの家づくりとは異なりますが、昔ながらの素材や技術・知恵を活かしたリフォームとなります。リフォームであっても、先人たちの遺したものを活かせば、無限大に広がる可能性を感じることができるのではないでしょうか。
大切なものは、この土地で長い歴史のもとで往く世代にも渡って培ってきたものを、
私たちは日本人として愛し大切にしていくことではないかと考えます。
先人たちの遺したものの素晴らしさが、ここにあるからです。
ぜひ感じてみてください。
そこには決して古臭さ、時代遅れといった言葉は存在しません。
現代に通用する・・いえ、

それ以上の心温まるものがある事を感じるかと確信を致しております。

 

また当日は野の草がオススメする手仕事の品なども販売致しております。

キッチン台や家具・小物ひとつからご提案をさせていただいている野の草でおります。

ぜひお待ちしております。

日時:10月23日 日曜日  10:00〜17:00
場所:大洲市東大洲
※詳しい場所については、参加申し込み後にご案内をさしあげます。
メール:  asuka-archi@nifty.com
電話:090ー4781ー6192

お接待に心地よく。。

一昨日、愛媛で最も予約の取りにくい1日1組限定と言われている料理屋さんに行ってきましたキラキラ

えっ、そんな・・高級なお店は「私達らしくない」と言われそうです笑

いえいえ、これから新たに始まる『心地よい家』の家づくりの建て主さんが私達をお接待してくださったのですハート

 

私たち単独ではとてもとても1日1組という時点で腰が引けてしまって行けそうにないお店。

ちょっとドキドキでしたが、建て主さんが家づくりの思い出の一つとして、私達をお接待をしてくださって、そのお気持ちが嬉しい限りですアンパンマン

 

私たちはいつもお施主さまに恵まれているなあ〜と思います。

それは私達が家づくりを始めた当初から。

そして私達もお施主さまとの時間を何より一番に大切にしたいと、いつも感じています。

どのお宅も一軒一軒、皆初めての家づくりに変わりはありません。

時間が許す限りその貴重な家づくりのお時間を一緒になって楽しませていただきたいと感じます。だから本当に嬉しい申し出なみだ

 

ちょっと予約してまで、しかも愛媛で最も予約の取りにくいお店なんて・・

ドキドキ、プルプルです。。

 

 

お伺いしてそんな私たちの妄想はすぐに吹き飛びました。

実はまったく肩肘を張らずとってもリラックスできる料理屋さんでした。

料理長は元松山全日空ホテルの料理長を務められたとか。

四季で彩られその土地の旬の物を活かし、最高のこだわりをもって揃えられた食材でのお料理たちは、心を満たし、心温まるお料理ばかりです。そしてその料理たちに舌鼓する一時が楽しい。

 

 

料理に夢中で、良いカメラを持って行ったのに、撮り忘れてばかり・・笑

食材やお料理のお話を伺っていると、日本料理の世界も、日本の住まいも、全く同じなんだ〜と感じたところ。

 

 

こだわりをもって探された最高の食材たちに手間暇を惜しみなく掛けたお料理たちは、採算(自分の利益や取り分とか)というよりまずは何より一番に食べて頂く方に喜んでいただく事であり、自分自身が自分の料理にベストを尽くせたと言う事に尽きるようです。

そこに本物の職人を見るようで、誰もがリピーターとなって、"予約の取れない店"と言われる所以のように感じます。

また行きたいなと・・私達を思わせたお店でありましたハート

 

 

翌朝、建て主さんとともに近くの保存された古い住宅を見にいきました。

こういった遺された古い建物を見ることで、これから起こりうる住まいの経年変化を知る事ができます。

昔ながらにあった住まいの培われてきた知恵を、意味あることとして建て主さんと一緒になって紐解く作業、とっても大切にしたいです。

やはりこういった一緒になって見て感じる、そして語り合う時間が何より大切だと、あらためて感じさせられました。

『心地よい家』の家づくり、心地よいひと時を、ありがとうございましたハート

 

リフォームと言えども土は無くてはならないもの

『わ・ふ邸リフォーム』その後も楽しませていただいてます

楽しい仕事にしていけれるか、それは自分次第かなと思います。

パタパタとボードや合板を張ってしまえば、仕舞いは早いのですが・・なんかそこに喜びが感じられない自分がいるから。

楽しくなる提案をハート

それはきっとより良くなっていく提案でもあり、ワクワクのエキスをいっぱい含んでいたりもして、

自分だけでなく皆を心地よくしていくのではないかな。

 

リフォームと言えども母なる大地の心地よさを感じてもらいたい。

住まいに土はなくてはならないものだと思うから、パタパタでなく、野の草の仕事は時間がかかります。

 

 

 

 

竹を下地にして荒壁をつけていきます。

ボードや建材を使いたくない私たちです。

大地に無理なく自然と還っていく素材を、リフォームであっても使っていきたいもの。

 

 

そして壁に土が塗られていくこの瞬間、やっぱり土にして本当に良かった〜、と肌で五感で感じます。

 

 

大地に優しいものは人にも心地いいもの。

お施主さまも同様の想いであるようで、荒壁の乾きのなかに身を置き、しばしここでくつろぐのが何より心地いいと。。

設計者にとっては何より嬉しい言葉ですハート

 

 

じっくりとした時間のなかで、左官さんも2年ものというこだわりの熟成土。

この荒壁土をみれば、それは納得です。しっかりと大量の藁が繊維となり固まって、荒壁を強固なものにしてくれるでしょう。

刻み見学。。

 

『往き、還る家』の家づくりが、いよいよ進み始めました。

しばらく大工さんの作業待ちで足踏み状態でしたが、建前の日取りも見えはじめ、

大工さんたちも今までの遅れを取り戻すかのような毎日の頑張り、みんな協力体制でやってくれています。

飛ぶように通り過ぎる毎日のこと

体を壊さずに、良い仕事を期待している建て主Iさんと設計者であります。。

写真は、建て主Iさんと大工さんの工場にて刻み見学の様子。

 

 

あらたな一歩へと。。

 

えっえ、 って思われた方もいるかもしれません。

あっ・・、お間違いなく、いつものAA STUDIOのブログですから笑

 

実はこの度、屋号をあらためます。

その名は、

 

野の草   設計室

 

この自然豊かな鈍川の地に住み始めてすぐに、湧きあがってきた想い。

日本人の良き物づくりや心を、そして日本の家づくりを伝えたくてやってきたAA STUDIOだけど、

このAA STUDIO という屋号に何かずっと違和感を感じていた私です。

若かりし頃につけた屋号で、憧れた横文字。

 

でも家づくりへの考え方もその頃からは大きく変わりました。

おしゃれで新しく、モダンな物に憧れていた若かりし時代から、

先人たちが遺したものの偉大さに気がついた時から、

私たちは変わり、どんどんと日本の物づくりに惹かれていきました。

そして今は自国の文化や物づくりを愛していきたいという私たちがあります。

 

ここ鈍川の地に引越しをして、日々、自然に囲まれ暮らしているなかで湧いてきた想いは

野の草のように・・。

そう、その地の気候風土に寄り添い、その地の風景となっていくような草のような自分たちでありたい。

 

現代の私達は、真新しいものだったり、流行だったり、

日本のものでない異国のものに憧れてしまうけれど・・。

その地に何気なくはえる野の草でいい、いえ、そんな野の草のようでありたいと・・。

地味でありながらも、その地の気候風土にそったもの、その地で引き継がれてきたもの、

その地の素材をつかい、その地の職人さんたちによる手仕事を今に大切にした家づくりをめざす私たちでありたい。

それが私たちの思い描く生き方です。

その地に根ざす草のような生き方。

 

野の草   設計室  として今秋に屋号をあらためます。

 

そして昔ながらの家づくりや手仕事での職人しごと、日本の物づくりを今まで以上に広めていくために、

新たな展開をしていこうと考えています。

そのための新たなスタートとして。

 

野の草のように・・

その地の気候風土とともに飾らず気張らず、

その地の大地とともにあるようなそんな美しい家づくり物づくりを提案していきたいと思っています。

 

ちょっとカミングアウトハート

でも18年背負ってきた屋号を変えるって、やっぱりたいへん〜汗

 

 

夏場のコンクリート打ち。。

雨続きの梅雨で、コンクリート打設のタイミングをすっかり逃してしまった『往き・還る家』。

本当は梅雨入り前に鉄筋型枠工事を終わらせて、梅雨に散水養生をかねてコンクリートを打設したかったのだけど・・雨

なかなか狙ったようにはそう上手くはいかず・・長引く雨に夏場のコンクリート打ちとなってしまいましたアンパンマン

まあ、それはそれで仕方がなく、夏場の過酷な条件で如何に最良の基礎にしていくかが大事。

基礎屋さんを引っ捕まえて、あーだこーだと細かい注文。

たかが基礎のコンクリート打ちなんだけど、コンクリートは打って固まれば終わりではなく、実はその後の養生が肝心。

この養生次第でコンクリートの耐久性や強度が変わってくるのです。

 

水とセメントの化学反応(水和反応)により強度が発現するのがコンクリート。

見た目は固まってしまえば完成のようだけど、実はコンクリートの強度はゆっくりと時間をかけながら発現していくことになるのです。

しかしその強度発現のために必要なのが水。

水がなくなってしまうと水和反応は止まってしまい、強度もそこ止まりもやもや

より硬くそして耐久性のあるコンクリートに"育てていく"ためには、

出来るだけコンクリートを乾かないようにしてあげること、水を補給してあげる養生が重要になるという訳。

しかし今時は翌日には型枠を外して数日後には土台が敷かれるような現場も多いとの事で、びっくりアンパンマン

ただ・・この暑さ。養生と言ってもアッと言う間に水分が無くなってしまいそう・・汗

それが夏の難しさ。

そこで基礎屋さんや施主さんと申し合わせて、みんなで力を合わせて養生をすることに。

タイマーや散水ホースたちも出陣させ可能な限りをつくして手

その甲斐もあって、心配していた蒸発もなく、いい感じにタイマーが効いてくれ

散水養生というより完璧な水中養生になってくれました。

(コンクリートを水のなかで養生するのが最も理想と言われている)

水中養生10日間

心なしかコンクリートくんも水にチャポチャポ浸かって気持ちよさそう。

しっかりと丈夫なコンクリートに育ってくれよ〜♪

そんな『往き、還る家』でありましたハート