家づくりも終盤。。

 『つながる家+つなげる家』の家づくりも終盤です。。
畳屋さんがはいったり、水道屋さんや、電気屋さんがはいって最終の取り付けをしているところ。。

畳屋さんは、遠く山口県からはるばる起こして頂いての畳の製作。
「えっ?そんな遠くから」と思われるかもしれませんが、採寸して、自分の工場で製作して、納品するという仕事なので、あまり現場との行き来の頻度がない職柄。近場にこだわらず良い仕事をしていただける畳屋さんとお付き合いをしています。
他の職人さん同様にこちら畳屋さんも私達が自分達の足でさがしもとめた職人さん。納得できる技術力はもちろんの事、畳職人さんとしての熱い想いがあって、若い方々に伝統的技法での畳製作を保存継承していくために活動をされているのも気に入ったところ。
荒川製畳所さんは日本で手床(てどこ)をつくることができる唯一お二人のうちの一人です。
『床(とこ)』とは、畳の芯となる藁を何重にもかさねて締め上げてできた物のこと。今は当然、藁床であっても機械床です。いえいえ、多くの畳主流は藁さえも使わないスタイロフォーム畳だったり、木質繊維を固めた建材床が主流であり、畳本来の良さは失われているとも言えます。
もちろん私達は藁床の畳が大好き
足に優しいし、長時間座っていても疲れません。寝転がっても気持ちがイイ。
建材床は、座っているとお尻が痛くなってきますね。

住まいが、クロスや合板やサッシで高気密化され、生活によって出てくる湿気の行き場が全て畳に集中して、藁床畳は虫がきやすいと、藁床畳が毛嫌いされ建材床に変わってきた経緯があります。でも悪いのは畳ではなく、住まい
呼吸しない無機質な素材や、息苦しいまでの気密化は、もはや自然の素材・畳さえも拒否してしまう。そんな住まいは畳どころか、人間さえも住みづらいハズ

今回の『つながる家+つなげる家』では、きっと畳くんも気持がいい家。
防虫紙も使用せず、裏面のビニールシートも付けず昔ながらの菰(こも)裏にしていただきます。何から何までもが自然素材の家なので、無機質素材のビニールなどは心地悪く感じるのです。
荒川さんも菰を探してくれて、なんとか国産の藁で菰裏の畳になりそう〜
しかも手縫いで表をつけてくれるそうで有り難し
今時はミシン縫いが主流ですからね。

こんな風に畳・・って一言で言っても、その仕様は様々です。
日本にあたりまえにある畳なのに、意外に畳のことを知らないのが日本人。
次回の納品時には、これから進める家づくりの建て主さんに畳の仕様を説明してもらおうと思っています。またご報告を。。

贅沢なソース。。

仕事も小休止で、しばらく手をつけていなかった保存食づくりも再開
ウスターソースをそろそろ使い切るので、ずっと作る機会を待ちわびていたのです。
ただ・・ソースをつくるための林檎がない・・・。
無農薬の林檎など、そう簡単にはないのです・・
かの無農薬栽培の林檎づくりを成功させた、あの木村秋則さんの他には、無農薬栽培林檎など話には聞きません。木村秋則さんだって、何十年も人からは馬鹿にされ後ろ指をさされながら、やっとのことで無農薬で林檎を栽培できるに至ったのですから。まあそう簡単に、無農薬の林檎など手にはいるハズなどありません。。

無農薬林檎はあきらめるか、仕方がないのかと、そうこう悩んでいるある日のこと。
ある方のお宅のリフォームをほんの少しアドバイスと手配をさせていただいて、そのお礼にと、何やら大きな箱をいただきました
中をあけてみると・・

箱いっぱいの林檎!ひゃあ〜
しかもなんと、あの木村秋則さんの林檎たち
うっそ〜、こんなに〜。なんで私達が無農薬林檎を欲しがっているって分かったんだろう〜
タイミングよく、こんなシンクロがあるものです

シンクロは念じたことが、現実化する現象。ときどきあるんだよね〜恐いぐらいに。

中には木村さんのメッセージ入り。
「皮付き丸かじりしてお食べください。」だって。心からおすすめできる物だから自信をもって言える言葉だよね。木村さんの林檎に対する想いや経緯などを知っていると、皮を剥いて食べようなんてとてももったいなくて出来ないよ。
それをソースにするなんて
しかし、ソースを作りたくて願ってやって来た林檎ですから、この林檎はソースになるためにやって来たのに間違いなしです。張り切って贅沢に使いましょう〜
もちろん皮ごと、安心できるソース。きっと最高のソースができること間違いなし

木村さんの林檎を10個もつかって、2年分のソースづくりです。
我が家でできた無農薬・無肥料のニンジン・玉ねぎ・生姜も使います。
水はいつもの我が家の御用達の高縄山のありがたい山水。
残念ながらトマトは出来が悪く、市販のオーガニック・トマトペーストを使うことに。
あとはスパイスの数々。

ソースづくりは意外に簡単で、しかも超美味しいんです。ソースが美味しければ、あとあとのお料理も超美味しく幸せ気分になります。
絶対、お自家製がおすすめ
市販品では味わえない本当の美味しさ。

 

そしてこの時期に毎日ついている薪ストーブの上にかけておけば、ガスを使うことなくソースづくりが出来るのも嬉しいところ。薪火でコトコトがより一層、ソースを美味しくしてくれそうでしょ
本物の火には食べ物を美味しくしてくれる力がありますからね。。

おでん鍋いっぱいのソースがコトコトして、部屋中がフルーティなソースの薫り。
木村さんの林檎のおかげで、より気合いが入るソースづくり。
大事につくられた物は、そこから大事に使いたいという波紋や喜びになって繋がっていく。そんな事を感じさせます。
なんだか贅沢なぐらいの幸せ気分
きっと我が家でご飯する方々は、そんな幸せな気分を味わえるかもしれませんね。。


目に見えない世界。。

 今、設計中の家づくりも、各職人さんに見積もりをかけて小休止の私たち。。
昨年末からバタバタとやっていたので、やっと畑の様子もうかがうことが出来ました。

なんにもしなくても、ちゃんと育ってくれています。
お野菜たちに感謝です。
無肥料なので売っている野菜たちと比べるととても小さいですが、その分しっかりと自ら自身が生きようとする力強い生命力をもったお野菜たち。味も濃くて、野菜くさい野菜ですね。ニンジンも、とってもニンジン臭い!肥料でブクブクと太ったお野菜たちは大きくて立派だけど、やっぱり味が薄いです。。
こういった生命力あるお野菜だと、お塩やお醤油だけで十分美味しいんですよね
味が薄いお野菜になると、やっぱりお肉やお魚のコクがどうしても欲しくなっちゃいますよね。
私も以前はそうでした。
でも無農薬・無肥料のお野菜をいただくようになってから、肉や魚のコクがなくても「お野菜が美味しい!」っと感じるようになりました。だから別格のお野菜の味なのです

 

こういったお野菜が食卓にのぼるなんて、いつも贅沢気分です。自分で育てているからこそですね

安心して食べられるのが一番です。身体が喜びます。
身体が喜ぶ=エネルギーがとても高い食べ物といえます。
ここ数年、お野菜たちや食べ物をいただくと、そのエネルギーを感じるようになってきました。
エネルギーと言っても、電気の話ではありませんよ

愛をこめて大切に育てられた野菜たちや、丁寧に心をこめてつくられた食事は、本当にエネルギーが高くって、私自身の内側から湧いてくる喜びみたいなものがあります。だから食って本当に大事だなと痛感します。
大切に育てられ、野菜そのものの生命力があって、そして手をかけて、または食材の個性を殺さずに活かして調理すること、本当に大事です。そういった食べ物たちを頂いていると、ふつふつと自分のなかに何かが満たされていくような感覚があります。

 

反対にエネルギーをまったく感じない食べ物もあります。コンビニやインスタント食品などは本当に何を食べたんだろう?っと感じるぐらいに、0(ゼロ)に近い。もう私はこういった食事をとる事はありませんが、お腹を満たすのと、自分の内側のエネルギーを満たすのは大違いなんだなと分かりました。
きっとコンビニ食やインスタント食ばかりしていたら病気になります。やる気も出てきません。もちろん身体を痛めつけるような添加物もエネルギーが悪いです。
また、舌先が喜ぶ食べ物と、身体が喜ぶ食べ物は違います。
舌先は欲で食べるもの。身体がもとめるのは生命エネルギーを維持するための食べものです。
残念ながら今は前者の食べものばかりが流行っていますね

心をこめて食事をつくるって、本当に大事なんです。
子供達や家族の健康をおもって、お母さんが毎日の食事に気を遣う。心遣いをする。
そういった食事は喜びがありますし、毎日の活力になりますね。
実は料理をするお母さんのエネルギーがそこにはいるのです。
エネルギーの高い食べ物はみんなを幸せにして、満たすことができます。
お母さんの愛のエネルギーが、家族を満たすのですよね。。
そのエネルギーが、やる気や元気の源です。

手を掛けず料理をつくればインスタント食になります。
そこには家族の健康を気遣う愛もなくです・・。
インスタントや冷凍食品はとっても便利ですが、家族のことを想うのであれば、ちゃんと手を掛けてあげてください、お母さん。。

そして、それと同じことが家にも言えます。昔ながらの家づくりを手掛けはじめてから、職人さんたちが心をこめてつくる仕事(家づくり)に、食事と同じようなエネルギーを感じるのです 
そして素材そのもののエネルギーを感じます。。
幸せになるような、満たされるような、言葉では表しきれない心地よさがそこにあります。インスタントのような家や、添加物だらけ家や、見た目ばかりの家では、エネルギーが感じられません。

食も住まいも・・物事って繋がっているんですよね、実は。。
この世の目に見えないエネルギーの世界。まだまだ未解明ですね。
目に見えるものばかりに意識をよせないで、目に見えない感じる部分は、案外とてもとても私達の暮らしに影響をあたえているんだろうという事が感じられます。
実は、意識することで、誰もが感じることのできるのがエネルギーです。
いえ意識しなくても誰もが感じていることが多いかな。。

なんだか胡散臭そうな話になりましたが。
また興味がありましたら、目に見えないエネルギーの話を。。
感じてみてください

生活の場としての匂い。。

 『つながる家+つなげる家』も、キッチンや棚やデスクなどが造り付けられ、生活の場としての匂いがしてきました
なんだかワクワクしてきます。
私は生活感のない建築より、生活感のある建築のほうが好きです。
商業建築なら非日常空間ということで生活感がないというのも分かりますが、住宅は暮らしのための場。
生活感を排除するような家ではなく、生活感を雰囲気よく見せることができるような家でありたいと思います。
住まいは暮らしのための道具のようなもの。日々のあらゆる営みを、汚い物を隠すように生活感を無くするのではなく、包み込むような住まいでありたいものです。
この頃の斬新で奇抜な住宅建築では、一切の生活感というもの消してしまうようなつくりが見られます・・若い時はそれでも良いけど、歳をとったら正直しんどいですね・・。
メイドさんでも側にいて、常に綺麗に片づけてくれるのなら結構なのですがね。。

さて現場のほうは、キッチン台が設置されましたよ。

指物仕事で無垢だけでつくったキッチン台、素敵でしょ?
素材は、職人さんの倉庫に眠っていたケセンという木。赤身で木目もはっきりして、とても空間によくお似合いでした。建て主さんも、気に入ってくれ、一言目が「素敵な木ね」っと
まだ建具のガラスが入っていませんが、こちらにはユラユラガラスが入ってなお一層雰囲気よく
棚には、料理本や雑貨やお気に入りの食器たちが並びそうですね。
こんなに素敵なのに、システムキッチンなんかより、はるかに安いんですよ。
って言うか、「橋詰さんの仕事はいつも割りに合わないけど、楽しませてもらってますから」といつも言われるから特別なのかしら・・?
いえいえ、良い仕事をする職人さんたちほど、安いような気がします。優先順位が、お金一番じゃないんだよね。。
こんなキッチンつくってもらえるなんて、建て主さん羨まし〜
私も早く、Myキッチンをつくってもらいたいわ〜。

そしてこちらは大工さん製作の本棚&デスクです。
居間の一角に設けられた、家族のためのワークスペースです。
こちらも素敵でしょ

もちろん合板や化学糊は一切使っていません。
樺桜を支給して、大工さんにつくって頂きました。
「指物職人につくってもらってよ〜」と言われてしまいましたが、大工だって出来るンですから
お陰さまで素敵に出来ました。面倒な設計者です。。

長く使っていくためにも、こういった些細なところは妥協せず、こだわりたいところです。
毎日使う道具になっていくのですから。
生活の道具たちがそろってきて、今にも住めそうな雰囲気になってきて、心が躍ります。あと一息ですね。。

出来上がったばかりのデッキでは、建て主さんたちが、肌触りやベンチの座り心地を体感中でした。
子供たちも大喜び。子供たちの遊び場が、またひとつ増えました。
湯上がりビールをしたり、ここで一息ついて珈琲ブレイク。テーブルを出して、夕ご飯をここでするのもイイかも。あと一時すれば現実となる、そんな空想を膨らませているようで、設計者としても心が和みました

心を満たす年に。。

 年末年始、慌ただしくしておりブログを書けずにいました。
いつも楽しみに見て頂いている方々、すみません

昨年は、福島のこともあってか、半年は心が落ち着かず、残り半年は自分たちの今までやって来たことを再度心に落としての、あっと言う間の1年でした。
原発震災が例になってくれましたが、何にしても遠い未来のことまでもを見通して、自分たちの生き方を決めていきたいなと実感した次第です。一瞬一瞬を大事にして生きること。あたりまえの事が、どんなに有り難いかという事を、日々些細なことにも感じながら、そして感謝して生きられる自分になりたいです。感謝とは、行動としてひとつひとつ現れてくるものだと思っています。
この世に生かされていることの喜びを、しっかりと感じ、日々をそして生きるもの全てを大切にして生きたいと思います。。

今年は1分1秒も無駄にできない年になりそうです。
大地にしっかりと根ざして、生き物と繋がり合って生きる喜びを、とても感じています。。
相変わらず、畑や保存食づくりにも忙しい私達。
今後、食べる事そのものが今後、難しくなる時代がくると思っています。
お金があっても食べていけれない時代が来るかもしれない。。
「飽食の時代にそんなバカなこと(笑)」と思うかもしれません。でも飽食の時代だからこそ、お金があれば何でも手に入ると思っているからこそ、何か大切なことを見失い、気がつくように思うのです。原発震災にしても然りです。
生きる事はどういう事なのか。お金を稼ぐことが生きる事なのか。経済的に成長していくことが豊かさなのか。

お金があっても生きられないです。経済が伸びても、雨の恵みひとつなければ私達は生きられない。
生きるために最も大切なことを見失おうとしている今の私たちの暮らし・・考えなければいけない時が来ていると思います。

何ごとも無駄が多い時代。ありあまる程の時代に、まだ足らず、まだまだと求める心。
本当の喜びを知らないから、渇望し、常に得ることで満たそうとしているんだと思います。
足(たる)を知り、身の回りにあるもので満たされる自分でありたいですね。
私達はもうすでに十分なぐらいに満たされ与えられていると思います。
健康的に生きるための大地や水や食物や生き物たちです。そこは豊かさそのものです。

でももし満たされていないとしたら、自の心なんだと思います。
心をうめる作業は、もとめる作業ではありませんね。
生きることに焦点をあてて、美しいものを見て、美しいと感じること。
生きていることの喜びを感じることのできる日々の自分であったり、感謝することから。

今年は大地に根ざした住まいの発信もますます忙しくなりそうです。
『つながる家+つなげる家』も建て主さんのご厚意により完成見学会&家づくり塾を、2月末か3月頭の土日に予定『風薫る家』と『ゆとりの家』の家づくりも始まります
職人さんたちの素晴らしい手仕事や大地に根ざした家づくりをお伝えする、貴重な機会です。
そして徳さんのほうも工房を整えてのスタートです。

ご挨拶が遅くなりましたが、本年もどうぞ宜しくお願い致します。。

キッチンも指物しごと。。

 キッチン台の製作に今かかってくれています。
こちらも無垢材を使用して接着剤や合板を全く使わないつくりです。
昔ながらの家づくりは、家の構造だけでなく、他の職人さんたちの智恵や技術をも活かしていきたい家づくりです

材料を刻んで加工したところ。。
見てください、家のつくりと同じですね
まるで建前をまつ柱や梁のよう。
家具であっても、家であっても、昔あった智恵の源流は同じみたい。面白いです。

今回は、池内さんのところに弟子入りした馬ちゃんの初仕事となります。
馬ちゃん、どきどきですね。こうやって昔ながらの家づくりの機会をとおして、新たな職人さんが育ってくれていると思うと私達も嬉しいですね

 

職人さんにとって、ここまでの刻みは生みの苦しみ。
これからが楽しいところ、だそうです

確かに・・図面から読み取って、組み立てができるように柱や梁に仕口の加工をほどこすのは、かなりの一苦労。寸分の違いで合わなくなるし、組みあがった状態をこの時点ではもう完全に把握しきっていないと出来ません。
やっと組み立て作業とあって、馬ちゃん楽しそうです〜。

こちらでも建て主さんと一緒につくった米のりを使っていただいています。
せっかくの無垢材に接着剤は邪道です。
身体に安全な米のりが、木にも心地いいです


組み立て作業をみていてあまりに楽しそうなので・・「キッチンをキット化したら絶対売れそう・・」と思いつきました
でも即、池内さんに「これからが楽しいのに、嫌ですよ〜」って言われてしまいました
職人さんたちは、自らですべての工程に関わるから、やり甲斐も喜びも楽しさもあるのですよね。。
邪道な発想でした。。

 

うちの麻美子さんは隣で、熱心に池内さんから合板家具の話を聞いていました。(新入りブログをご覧あれ)今の時代は、キッチンから建具から、なんでも便利に合板でつくられます。
合板家具は出来あがった時が一番綺麗。だから完成時の写真うつりもいい。でも・・ハリボテ家具は、20年もすれば小口が剥がれたり、傷んだりして見るに耐えなくなります。うちのところにも、このところ立て続けに20年使用で見るに耐えなくなったキッチンの製作依頼が・・。(無垢材でつくりなおします。)
ハリボテは、やっぱり使用に耐えない。私も以前は合板で建具やキッチンや棚などを製作していましたが、せっかく綺麗に出来上がっても、数年で傷んでいっている姿を見て、やっぱり作り手にとっては残念でやり甲斐に欠けると思いました。
でも無垢なら、古い和家具などと同じように、傷も味わいにかわり、ずっとずっと使っていけれる。
そこには作り手だけでなく使い手にも、大事にしていきたいという気持にさせる物づくりがありますね。そこを目指していきたいところ

さて、完成はいかに?
現場にはいってくるのを楽しみに、お待ちしております〜

いろとりどり。。

 『つながる家+つなげる家』の昔ながらの家づくりも終盤です。。
お住まいの方も、暮らしを包みこむ器として相応しい雰囲気になってきましたよ〜。

玄関先には、ちょっとした季節の花を活けたり、設(しつら)えができる飾り棚をもうけました。
ベンチにもなるので、靴を履いたりする時に腰をかけるのも便利ですね。。
耳付きの桧が柔らかい感じでいいでしょ。
(※耳付き:木の皮の部分も切りおとさないで利用した材)

こちらはシューズルーム。
玄関から直接出入りができるシューズルーム。棚が事前にたくさん付いているので、雰囲気の似合わない下駄箱を購入しなくてもOK〜!
こういった造り付けの収納は、隙間を無駄なく効率的に利用できるので、いいですね。
大工さんは本当になんでも造ってしまいます。

シューズルーム奧に行くと、台所につながります。土間から直接、台所に直行できるという訳。そこに食品庫(食品収納棚)を設けました
土の床なのでヒンヤリ空間。そして適度な調湿もあって、食品の保存には向いた空間。
この棚には、味噌瓶や、梅干し、漬け物瓶などがきっと並ぶでしょう〜。楽しみ!

そして天井に引っ付く木の箱??
いえいえ、こちらは台所の換気扇フードの胴体部分です。
この下にステンレス製のフードが取りつく予定。
何から何までもが木です。

こちらは階段の途中にあるコーナー。
ちょうど本棚がとれそうなスペースがあったので、書籍コーナーのようになりました。
この階段途中の書籍コーナーがなんとも言えず居心地が良いスケール感です。
階段や窓に腰をかけたりして、床に座って、お茶でももってきて本でも読みたくなるスペースです。子供たちはここにおもちゃを持ってきて遊びたくなるような感じ。
建て主さんも「あのスペースいいわあ〜、子供たちがいつもあそこで遊んでいそう」
なんて私と同じ発想をしていました。

こちらは??
居間の片隅にもうけられたコーナー。
なんだと思います?こちらはこれからのお楽しみにしておいて下さい。

大工さんも日々、頭を悩ませてくれています。
「普通の家なら、とっくに終わっているのに〜」といつも言われます。
大工さんがつくる普通の家なら、押入や物入や床(とこ)廻りぐらいで、そんなに造作は多くありません。つくると言ったら下駄箱ぐらいかな。後は住む人が好きなように家具を置くつくり。
この家は棚が多い!と

確かに。でもせっかく健康に配慮して無垢の木の家をつくっても、建て主さんが合板の家具などをいれてきた時には、かなり残念だからね。それに綺麗に整理整頓できるように最初に効率的に使い勝手を考えてつくってあげる方が、暮らしもし易い
好きな器や、お道具を片づけたり、飾ったりするのも、暮らしの楽しみのひとつなのです。。そこは女性的発想なのでしょうかね。男性陣の大工さんたちには、あまり理解されないような・・
とくに30坪満たない小さな家。だからこそ適材適所に収納がほしい。
でも大工仕事は今月には終了。最後の大物をやってくれています〜!

あとはそれぞれの職人さんの出番。
なんだか大工さんが抜ける時期かと思うと、いつもながら寂しくなってくる〜
それはもうこの家づくりも最後が近づいているから。。
出来上がるのは楽しみなんだけど、別れるのはツライ・・といった複雑な心境なのです。。

でも・・建て主さんより、完成見学会をしてもいいよと、お声をかけていただきました
みんなが頑張った家づくり、見てもらえそうです。
そうする事で大工さんや他の職人さんたちも、むくわれます。。
2月中頃になりそうかな〜
お楽しみに

褒め上手。。

 『イチョウのある家』に行ってきました。
今回は、お孫さんが誕生されたとの事で、階段降り口への落下防止のための小扉製作をご注文いただき、納品という訳でした
いろいろと事あるごとに、呼んで頂けるのは設計者としては嬉しいことです。しかも季節は何故だか、いつもイチョウの季節。(気のせいかしら?)

お伺いすると、お宅を設計させて頂いた当時と何ら変わらずに、手製のおやつをつくって待っていて下さいます。嬉しいですね〜
いつ行っても『イチョウのある家』は、ホント心地いい〜
この心地よさはなんだろう〜といつもながら思います。
家具職人の池内さんも、「この家いいっすよねえ〜、いいっす、いいっす」って、何度も何度も横でうなっているから可笑しい
池内さんも感じるように、未だに私もよく理解できない心地よさがこの家にはあります。

しいて言えば・・程よいほの暗さ・・?
なのでしょうか。質感が生きる暗さと言いますか、今の家が無くした品の良い暗さを感じるのです。「暗い」というと、嫌なイメージがするでしょうが、いえいえ。これがたまらん暗さなのですよね〜。

さてさて製作された小扉の設置です。
小さいお孫さんが来られた時のほんの一時だけの使用なので、外す事も考え、出来るかぎり現状を傷めず取り付けができるように設計をしました。またフランス丁番を使って、扉が必要ない時は、工具を使わなくても扉を簡単に外せる工夫と、常時は簡単に抜けない工夫もされました。扉の鍵も、雰囲気を壊さない物を探して。

 

 

細部のディティールも可愛いでしょ。。
小さな扉ですが、いろんなアイデア満載です

雰囲気も馴染んでいる様子。。
下打合せをしていたものの、扉が付くと、いたく大感激の建て主さん。
「素敵〜」「わああ、こんな風にして下さったのね」「子供が大きくなっても付けておきたいわ」「これでしばらくこの扉を眺めるだけで楽しめるわ」「この木の色合いがいいわ」と、次から次へと本当に感激されるのです。。
いやはや、職人(設計者)としては、ここまでして喜ばれると嬉しいもんなんですよね〜。

そう言えば、このお宅の工事をさせて頂いた時も、本当にいろいろと喜んで頂いたり、感激して頂いたりして、お陰で職人さんたちの仕事に拍車がかかったものです。
家づくりでは、褒め上手がいいです。
職人さんたちは、みんな子供のように純粋だから、褒められると、次から次へと仕事に気合いがかかって、どんどんと仕事の質がよくなっちゃうんですよね〜
褒め上手は100倍おトクでもあります
職人さんたちのテンションを如何にもちあげる事ができるか・・それは建て主さん次第
そんな事もあって、このお宅は心地いい空気なんだろうか〜。

おかげで気分の良くなった職人の池内さんと設計者の私
最後は、池内さんの去った後に、「本当に気持ちのいい職人さんですよね」と建て主さん。どこまでも褒め上手でありました。。
心地いい住まいは、きっと建て主さんの心地いいお人柄なのでしょう。。

地味に仕事中。。

 『つながる家+つなげる家』も終盤にさしかかろうとしています。。
いろんな手配が山ほどあって忙しい〜

現場に行くと、何やら左官さんたちが、寒風吹きさらすなか地味に何かをやっています。
ん〜竹に麻を巻き付ける作業。
ん〜、、、、地味!

今回はチリ廻りの隙を出来る限り食い止めるために、一手間を施すことに
始めて見る作業内容です。
よくトンボは見ますが、この竹にヒラヒラが付いた物は始めて。
どうやら矢野左官さんのお祖父さんがされていた手法らしいです。

それにしても麻縄を一つ一つ竹に結びつけていく作業は、気の遠くなる作業・・。
ん〜それでもトンボよりは、まだ楽らしいですが。
トンボは釘一本一本に、麻縄を一つ一つ結びつけていくから、さらに手間がかかる。
そう言われればそうです。
今の時代、既製品でありそうなものですが・・。(既製品に寒冷紗テープがありますが、アレはなんだかとっても味気ないです・・
この手近にある材料を使って、自らで生み出すというのが矢野左官さんの素晴らしいところで、AA STUDIOが惚れ込んでいるところ
今時、こんな左官さんいませんよ。
すべてが既製品のオンパレードです。

 

若い私達にとってはこういった手で生み出す昔ながらの方法というものを一つ一つ見るという事が勉強になります。設計者にとっては最高の学びです。現場に学び、職人に学ぶのです。。
貴重な機会を、、『つながる家+つなげる家』の建て主さんありがとう〜
いつもながら建て主さんにはとても恵まれていますね。。

全てが人の手によって生み出されるというのが昔ながらの家づくりの大きな根っこでもあります。
そこには先人たちが試行錯誤した結果の智恵が見られます。
ん〜素晴らしい

それにしてもあんまりにも寒風が吹きつける中で地味仕事をやっているので、2階の部屋でやったらどうかな?と提案しました。さっそく皆、移動。

ほら、2階は暖か。風がないので、麻も結びやすい
地味な下ごしらえがあってこその左官仕事です。
棕櫚を解いたりするのも、気の遠くなるような地味仕事ですね。
今の効率主義の社会から言うと、完全に対局の世界に位置します。
すべてが時間のなかで生み出されていく左官仕事、かたや時間を極限まで切りつめていく今の社会の仕事。私は前者の左官仕事が好きだな。そこには人間的な時間を感じますね。
後者はきっとドンドンと人を切り捨てて、または人を機械的に使っていくやり方になっていきます。そんな社会に人間味はありませんよね。

こういったコツコツと時間をかける仕事が評価され、まわっていけれる社会になる時こそ、社会が本当の意味で成熟した時なんだろうな〜と思います。。

 

柱や桁の際に打ちつけ、中塗り土を塗りこめていきます。

地味仕事、好きだな〜。
いつもながら矢野さんにはいつまでも元気で頑張って欲しいものです

ロケットストーブづくり。。

 忙しくてなかなか日記が書けずにいます。
この頃は、時間を凝縮したかのように内容の濃い日々。。
それにしても時が経つのに体がついていけれません。
噂では時間が加速しているとか・・。

さてさてそんななか先日の日曜日はロケットストーブづくりを体験してきました
内子の余田さん夫婦の主催でおこなわれたロケットストーブづくり。
今、ひそかにロケットストーブが流行りつつあるとか。
ロケットストーブは普通のストーブと違って、その構造において気流を生み出して、薪を完全燃焼させるらしい。だから煙も煤もあまり出ないという噂らしいんだが・・ホントかな〜。
それに長い煙道を土で埋めてしまってベンチにしてしまい、蓄熱させて暖かベンチにしたりも出来るらしい〜!土の可能性と、熱の利用という意味では、楽しそう〜
今回はペール缶を使って簡単にロケットストーブを作ってしまおうということで、気になる私達も行ってみました〜。

主な使用材料はこれだけ。
ペール缶は、燃料屋さんに譲っていただきました
灯油缶を使っている方もいましたよ。

製作時間は、慣れたら1時間で出来る工程。
ペール缶を切ったりしながら製作。女性にも出来る作業でした。
今回私達は、キッチンストーブとストーブ兼用のロケットストーブをつくる事にしました。
キッチンストーブの方が簡単でした。兼用という事で、ほんの少し手間がかかります。

出来はまあまあ良く出来ましたよ
少し隙間があいたけど・・(苦笑)。そこはアルミホイルを詰め込んで。
さっそく翌日に試運転です

焚き口には薪がタテに入ります。これが特徴。
こうすると薪が燃えながら自然と落下していきます。
ロケットストーブの特徴でもあるように、すごい勢いで空気が吸い込まれていきます。
だからタテに差した薪に火が登ってくることもありません。

これがキッチンストーブバージョンです↑
五徳部分が煙突となっており、さきほどの勢いのある上昇気流にのって炎(熱)が鉄瓶を温めます。
ゴウゴウという炎の音!
ものの数分でお湯が沸きました〜。
キッチンストーブとして使うには優秀です!かなり。
しかも煙はほとんど出ません。大成功〜

さてさて次は、ストーブバージョン↓

違いが分かりますか?
そうです。先ほどの五徳部分には蓋がされて、後ろに煙突が抜けました。
これによってペール缶本体が煙道となって熱が発せられる仕組み。

タネをあかせば、こういう仕組みです。

内部は二重構造になっており、キッチンストーブの時は、真ん中の煙突部分からの熱を直に利用して、ストーブの時は一番外側に熱を回して、後ろの煙突から熱を排出する仕組みです。
んん、ストーブだと先ほどより少し気流が弱い気もしますが(煙突を高くすれば解消するかも)、放熱されて暖かい〜!
でも煙は少し出るみたい・・。完全燃焼まではしていないみたいです。改良の余地ありかな・・。

でもシンプルにストーブが作れちゃうというだけで感動ものですね
実は、ここに最大のロケットストーブの楽しみがあるみたいです。
実際に、いろんな人がロケットストーブを自分なりに改良してオリジナルのロケットストーブを作っているみたいです。より効率的な燃焼をめざして、それぞれが工夫する。それが楽しみなのです。
今回はシンプルで簡単なペール缶ロケットストーブだったけど、本物のロケットストーブは、先に書いたように熱を蓄熱させたりして、熱の有効利用をはかるものもあったりしてかなり奧が深いみたい。
みんな試行錯誤のようだけど、そこがはまっていくツボなのです!

本格的なロケットストーブを作ってみたくなるのもなんだか分かりますね〜。
土でつくるロケットストーブというのも楽しそう。
左官仕事で出来ちゃいますから。
薪ストーブ代でお釣りがくるかも・・。
土間にロケットストーブ、どこかでやってみたいものですね〜