ゴロンと、社会のしくみをかえる。。


 ライブアースの時「田中優さんともっとお話をしたかったな〜」と後のこりだった私。
さっそくシンクロニシティがおこり「今度、優さんの講演があるけど二次会に来ない?」と誘っていただきました。(シンクロニシティはイメージや念じる事が、現実として現れる現象)

何ごとも『意味のない出来事などない』と考える私たち。
菜食で食べる物がないという事もあって、普段、夜の街に出て飲むこともなくなった私たちだけど、こういったシンクロはご縁!
今後の私たちにとっては何か意味があることだと強く感じて参加してきました〜!

全国行脚で、毎日のように飛び回って原発からの脱却を訴え歩く優さん、さぞかしお疲れでしょう〜。来月には36件ほどの講演が、すでに入っているとか。。
でもこういった活動家の方々って人一倍元気があるんだよね。
「今日の講演は、少し省力モードでいこうかと思ったけど、やっぱり最後の方は燃えてきてフルモードになったね〜(笑)」って優さん。きっと「伝えなきゃ」というエネルギーがふつふつと湧いてくるんだと思います。私もプチ活動家の一人として、とっても解る。
みんなが「ありがとう〜、良かった未来が開けた、自分も頑張ってみます」なんて言葉をいただくと、エネルギーを逆にいただいちゃうんだよね。充電している〜という訳。

田中優さんの講演は解りやすく、みんなに聞かせたい講演です。
それに著書の数々も、小難しい話がなく、解りやすく噛み砕いた内容で心地いい。
二次会での話も、今ある世の中の問題の根っこを読み解いて、ズバッと具体的に実践できる解決方法を示してくれるところが「スゴイ〜!」っと感じたところ。
世の中の仕組みを、しっかりと表も裏も見つめているという事だよね。その流されていない生き方が素晴らしい。見習いたいと感じるね。。

いろいろと家づくりのお話しができた私たち。
深夜1時半まで話してた。

お互いに伝えて広めていきたいのは一緒。
家づくりが、環境問題や健康問題の大きな根っこになっているから。
家づくりは、大きく社会の仕組みを左右する。その重要性。

優さんは、広めるため、より良くするための仕組みづくりを考える。
話を聞いていると「それが実現すると、昔ながらの家づくりが、すごく広まる〜!」っと言う案も。それは以前に、すこし徳さんと語り合ったことがあった。う〜ん、、もう一度、実現できないかを考えてみる必要があるかも。

それはナント!無金利で家が建てられるという方法
無金利で家が建てられるのなら、こんなスゴイことはない。1000万前後の利子がいらなくなるんだから、多くの人が気軽に良質な家を建てられるという訳!
う〜ん、それは建て主さんや職人さんや山の人たちにとっては朗報な話!
どんどん良質な家づくりをもとめる人が増えれば、環境問題や山の問題や職人たちの問題はいっぺんに解決ついちゃうんだから。

これは夢物語?う〜ん、わたしもまだ分からない、でも実現できるかも話。
実際に優さんは『未来バンク』をつくって、実現しているんだから。
あとはそこに想いがあって、縁があって、支えも必要。

今回のシンクロって?これを実現するためなの・・?
んんん。。練り練りして、もっと勉強します〜

めざせ!茅葺きの家!


 「茅葺きの家」
自分たちがもし家を建てるなら迷わず茅葺きの家にしたいと思う。 あの優しくて柔らかい、山々の稜線を想像するような美しいフォルムにとても心を惹かれるから。。

昨日、設計仲間のSさんが、茅を刈るということで、私たちも茅刈りのお手伝いに行ってきました。
Sさんも土着的な家づくりをずっと目指されている方。私たちも土着的な家づくり派という事もあって、いつも私たちが好みそうな事にはお声をかけて頂いている。。

茅刈りも、ヒジキ刈り同様に、刈り時の頃合いを見計らって刈られる。茅が枯れて、新しい茅が出るまでの、ほんの束の間の頃合い。しかし茅刈りワークショップとあって土日休日の茅刈り予定が、雨や雪のために延期・延期で、気候も暖かくなってきてしまって、ついにシーズン最後の茅刈りとなってしまった。。
やはり自然は待ってはくれない・・。自然素材をつかった家は、人が自然に合わせていかなければ難しいところが、山ほどだと感じるところ。。

 
昔は集落総出で「今年は○○さんところの茅葺き用だ〜」と言って、刈られた茅たち。
一屋根葺き替えるのに、細身の女性ぐらいの茅の束が1400束いる。
1人が1日で刈れる束は10束がせいぜい。この日に私が刈れた茅は、1時間で1.5束。それもかなりの重労働・・。
10束刈れても、一人でやろうものなら140日=4ヶ月〜5ヶ月かかってしまう。しかし茅の刈り時期は1ヶ月〜2ヶ月ぐらいだから・・、完全に時間が足りない・・。
今回も、神社の庫裏の屋根を葺き替えるための茅刈りだったが、この調子でやると一体何年かかるだろか・・とついつい推測してしまった。

しかし・・村総出で刈れれば、数日で終わってしまう作業となる。
昔の『結』、共同体として互いに支え合っていくことのメリットを、茅刈り体験を通じてつくづく感じてしまった。。
今や、もう崩壊してしまった『結』、共同体として互いに支え合う営みだが、自然に寄り添う暮らしには、やはり無くてはならなかった体制でもあるようだ。。

もう今では新築の住宅で茅葺きの家は、まずない・・。
町中では、まず建築基準法が邪魔をして、建築不可能。でも里山ならそれも可能。。

美しい茅葺き屋根のある家々の風景を思い描く。。
自然の景観とも、最高に調和した住まい。日本人好みではないか。。

ノスタルジックにそんなことを言っているのではなく
「いいなあ、美しいなあ〜」と感じるものを素直に遺せる実現できる社会であってほしいところ。
人間が「いいなあ」と動物的な五感で感じる部分は、頭でこねくり回して考えるよりも、自然に調和した確かなものを察知する能力があると私は信じている。
原発の建物を目の前にして「いいなあ〜」と思う人はまずいない。しかし頭で「だって・・電気が必要だから・・」と考えてしまうと、五感で感じた部分(恐怖感や違和感)を覆い隠してしまう。神さまから、動物として与えられている能力(危険を察知する能力・未来を予測する能力・自分たちに馴染まない物を判断する能力・自然に調和しない物を計る能力)は、今の科学では一切理解されていない領域、だから今地球が危機的状況にもなっているようにも感じる。

茅葺きの家は、本当に優しい。。
それがその物の本質なんだろう。きっと。。


茅葺き屋根の家を実現していきたい。
そのためには共同体として互いに支え合う暮らしを取り戻していかなければ。。
人付き合いは面倒?邪魔くさい?

でもそこにあった人間同士の深い絆や付き合いは、決して、悪いことばかりでなかったハズ。
今の日本は、隣の住人が何をする人かも知らず、飢餓で死ぬお年寄りもいるぐらいに、どこか寒々しく冷たい。お互いが関わり合わなくても生活していけれる。互いが互いを支える、支え合うという意識は全く無い。必要ないものとなっている。
茅葺きを取り戻すという事は、そういった今の社会のシステムをも見直していくという事なのかも・・。
私たちも、茅葺き実現にむけて一歩一歩、歩みたい。。

松、杉、桧、旬です。。


 昨日は、木を求めて大洲、高知へ。。
今がちょうど木材の、買い時。旬です。
そのため私たちもあちこち右往左往。
とくに松の良材が欲しくて、思案していたこの頃です。
徳さんは雪山に登って、松を探しに行ったりもしました。
(↑この時、女性にはかなり危険で険しい山道だと聞かされていたので、あえなく私は登山を断念・・。)

松材のことや松材の乾燥のことも、大工さんや工務店さんにも聞いて歩いたりしましたが、飛び交う色々な意見・・なんとなく私たち的には、すっきりしない返事。そこで四国唯一、内地松を専門に扱われている向井木材さんに話を伺うことにしました。やっぱり餅屋は餅やでしょ

私たちが求めるのは天然乾燥の松材です。そのための乾燥手法や、年数、松の伐り時期や、良材の見分け方。天然乾燥実現のための方策など、聞きたいことは山ほどです!さすが松材専門とあって、やっぱりタメになるお話しが色々と聞けました。一歩踏み出せば、とても勉強になること山ほど。。


KD材(人工乾燥)が求められる住宅需要のなか、向井木材さんも試行錯誤といったご様子。
やはり高温乾燥の弊害をご理解されていて、向井さんも様々な論文を探りつつ、人工乾燥で出来るだけ松材を傷めないやり方を探っては試行錯誤。伐り旬の材を購入すること、ツチの日を避けた木材を購入することなど、やはり虫のはいりやすい松材だけあって、さまざまな事に認識をもって松材を扱っていらっしゃるご様子には、安心感がもてました。乾燥についても奧が深い話がとてもためになります。やっぱりその道で苦労されているから聞ける話です。ただ今の需要では「待てない市場」なので、天然乾燥材を求めるお客さんはいないそうです。
市場に合わせるためには人工乾燥が不可欠という訳です。向井木材さんも天然乾燥に興味があるものの、土場の面積も限られるので天然乾燥まではされてはいないのです。

やはり天然乾燥のためには2年必要。2年でもまだ完全には乾燥が出来ないとの事。以前に、1年天然乾燥の松材をつかったのですが、やはり隙間が結構あいて、梁材現しの家では、もう少し乾燥をさせたいと思った次第。ただ大工さんのところにも松材の在庫がなくて、実現のためには私たち自身が、土場をかまえて、松材をストックしていかなければいけないのかな・・とも思っています。まあそのために色々と聞いて廻っているのです。
乾燥については、頭が痛い、悩ましい部分ですが、一歩一歩バージョンアップしていきたいと思っています。向井さんも、乾燥は僕たちプロだって未だに悩ましい難しい部分だから、と言ってくださったので、一歩一歩の前進が成長の一歩だと感じた次第です。

今年は大雪のために、松材はまだ十分に市場に出回っていないみたい。
雪の中から、切り倒した松材を、発掘?する作業に追われているそうです(笑)。。

  
さて向井木材を後にして、次は高知県入り。
いつもの池川林材さんをお邪魔しました。こちらも今が旬なので、土場には、山ほどの木がたくさん!池川さんでは杉・桧をお願いしています。
今回は、『風薫る家』の大工さん(水木棟梁)をご紹介し、木材の段取りや、乾燥の方法などを話し合いました。水木棟梁も、町場の木材屋さんからでしか木材を購入したことがない様子。出来るだけ中間業者のはいらない山側とつながっていくことのメリットを感じていただけたご様子。。
こうやって互いに顔と顔が見える関係を大切することで、山の現状なども肌で感じられます。
『つながる家+つなげる家』の大工さん(小林建工さん)も、池川さんをご紹介以来、こちらで木材を購入している様子。良かったです


さて製作していただいた軸組模型を見て頂いて、こちらの熱意を伝えます。。
これも大切!こちらがどんな材を求めているのかを伝える事が大切です。。

土場には『ゆとりの家』に使う原木たちがたくさん集められていました。
いい材たちばかり!きっと建て主さんも喜ばれそう。
良材を集めてこられた池川さんの表情は、どことなく嬉しそうな感じ。

ただ今の時代は、安かろう悪かろうで、質ではなく量をもとめる人が多いので、工場もテンテコ舞いだそうです。この仕事の仕方は、一切の利益が出ない割りに、忙しく苦しいと言っていました。うちみたいな所には似合わないやり方だと・・。
みんな、、喜びの仕事にもどっていかなければ。。
木材にこだわりをもって、本当に良い物をもとめる人が増えたら、山側の暮らしもきっと楽になるのではないかと思います。それはまた木と土の家づくりが、もとめられる時代がやってくる時です。
向井さんも言われていましたが、どんなにイイ材を提供したとしても、石膏ボードで木材が隠されてしまうのでは、木材屋さんとしてはやり甲斐がないところだと。

だから、山を想うのなら、まずは家を変えていかなければいけないという事です。
木と土の家の良さを発信していきます

問題は問題ではない、成長のチャンス。。

  今、『風薫る家』の見積もりをまとめている最中です。。つくづくこの頃設計事務所のしごとの範疇を越えているな・・と感じる次第。。

っと言うのも、「左官はこの職人さん、表具はこの職人さん、指物家具は・・、屋根は・・、畳は・・」っと、職人さんたちを指定していたら、だんだんとAA STUDIOが仲介する職人さんたちばかりになってしまった。その結果、数量の拾いをしたり見積もりを取ったりするのは、私たちの常のしごとに・・。
 結果、工事見積もりは私たち設計者の仕事に・・。

 普通は、工務店さんがこの仕事をするんだけどね・・。ずいぶん以前に「分離発注をしたいな〜。」と思って、分離発注をしている人に相談もしたりしたけど、その時は、あんまりにもハードルが高いような気がして、引いてしまったのだけどね。今は知らず知らずのうちに気が付いたら、そういうやり方になっていた。。

通常の工事見積もりは、職人さんたちから上がってきた見積もりに幾分かの上乗せがおこなわれる。これはこの工事を請け負う請負さん(工務店さん、大工さん、メーカーさん)たちの利益分。これが案外バカにならないぐらい乗っていることもあって、仮設工事なんて「設計士は分からないから」と乗せやすい項目のよう。
さらにそうして積み重ねられた見積金額に、経費が乗せられる。これが各社ちがって1割〜3割ぐらい(この割合は良心的な工務店から、少しでも利益を取りたい工務店で異なる)。2000万の工事総額が出ていたら200万〜600万は経費でもっていかれる。ついでに消費税分を各職人さんたちから値切って、それも利益にしてしまう事は結構あたり前の様子。
だから請負さんが頂く金額はかなりの金額。その割りに職人さんたちは泣いていたり、施主さんは質を妥協するしかなかったりする。

 私たちにとって昔ながらの家づくりをするのには、本来の仕事ができる職人さんたちが欠かせない。そんな職人さんたちに本来の仕事をしてもらうためには、それに見合った妥当な単価を支払う必要がある。当然、すこし金額がかかる。でも、無駄なところにお金をかけず、かけるべきところにお金を使えば、ぜんぜん難なく質の高い家づくりが実現していけれるのです。
職人さんたちも喜びつつやり甲斐のあるより良い仕事に励め、施主さんも質の高い住まいを手にすることができるという訳。そんな良い話は他にない訳で・・、いつのまにか気が付いたら私たちが、無駄なお金をかけないために走り回ることになっていたのです(苦笑)。。
しかも私たちは経費をいただく訳でもなく、設計料で走り回っている訳だから(苦笑)、こんなに質の高い家はない(笑)と。。←まあ、これもちょっと問題ありかな(苦笑)。

でもこういったやり方をする事で、私たち自身も身になって設計者としてさらに大きく勉強になってきたところ。材木も自分たちで購入していくことで、木のこと、山のことが深く自分たちの事のように感じるようになってきた。お任せではあり得なかった。職人さんたちの仕事だって、深く深く知ることにもなった。
これはお金の使い方を、より良い使い方にシフトしていくための勉強だし、職人さんたちの仕事が未来に繋がっていくためには、多少の労力・犠牲?(笑)は必要。。
『自分たちで全部を把握する』ということは、決して苦労ではない。楽しみや喜びが増えるという事でもある。
多少のリスクはあるかもしれないけど、建て主さん職人さん設計者の3者で、しっかりと一つのプロジェクトを達成していくという意思さえあれば、問題は問題には至らないことも感じる。今は自分の利益だけを守ろうとするから問題になる。でもみんなで問題を解決するために」動けば、そんな事にはならない。

っと言いつつも・・いろいろとやってきて、また問題が見えてきた。
「どうすればいいか・・」日々いろいろと山ほどの課題を感じ、徳さんとも語り合う日々。それだけ今の住宅産業は問題を抱えているということ・・。真剣に向き合わないと自分の足元、未来という足元を崩すことにもなる。より良くなっていくために。。
これは設計士成長のチャンス!っと受け入れて、問題を解決しようではないか。。
そうやって成長してきたのが私たちだから。。
そしていつも応援団となってくれたのが建て主さんたちだから。

一歩一歩が大切だと思う、一歩一歩を実現していく今日この頃です。。